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面接官: 「次の方、どうぞ」
乙音 : 「はい。宜しくお願い致します」
面接官: 「はい、どうも。そこにお座り下さい。ええと、お名前は…」
乙音 : 「乙音と申します」
面接官: 「おとね、さんですね。ええと、貴方は人間…では?」
乙音 : 「いえ、擬似人格プログラムです。ですから実体は無いんですよ」
面接官: 「そうなんですか」
乙音 : 「どうしても実体を!という方は私をインストールできる機械の体を購入してください」
面接官: 「それは幾ら位するものなんですか?」
乙音 : 「AIBOの5つ並列つなぎよりは高いんじゃないでしょうか?」
面接官: 「比較がよく分かりません」
乙音 : 「お金を出したくない方は、銀河鉄道999に乗って終点まで密航すればタダでもらえるそうですわ」
面接官: 「年齢制限のあるボケは止めて下さい。ペナルティを課しますよ」
乙音 : 「はい、申し訳……ペナルティってなんですか?」
面接官: 「金なら1枚、銀なら5枚です」
乙音 : 「そういうボケは許されるんですね」
面接官: 「そういうことです。それはさておき早速ですが、今回のフェスタの参加動機は何ですか?」
乙音 : 「お祭りが好きなんです」
面接官: 「お祭り…ですか。確かにお祭りではあるんですけど…」
乙音 : 「輪投げとかあります? あと盆踊りとか?」
面接官: 「ありませんよ」
乙音 : 「そうなんですかぁ……」
面接官: 「そんな残念な顔をしないで下さい」
乙音 : 「はぁ、ごめんなさい。あ、でも男装美女コンテストはありますよね!」
面接官: 「どこぞの高校の文化祭じゃありませんよ」
乙音 : 「う〜」
面接官: 「さて、次の質問に移らせていただきます。貴方がユーザーに対して「これだけはしてあげられる」ということはありますか?」
乙音 : 「何時間でもモニターの片隅で立っていることが出来ます」
面接官: 「それは誰でも出来ます」
乙音 : 「ずっとユーザーを見つめることが出来ます,ウィンドウの陰からずっと…うふふ…」
面接官: 「乙音さん? 目がちょっと恐いですよ…」
乙音 : 「あら、私としたことが。失礼しました」
面接官: 「他には無いんですか? ウィルスを撃退するとか、ユーザーが眠っている間に仕事をやってくれるとか、雷が落ちたらモニターから出てくるとか」
乙音 : 「ないですね」
面接官: 「そんなにはっきりとさわやかに言わんでも…」
乙音 : 「でもペルソナの持てる基本機能は全て実装しています。時報告知やタイマー,アラームにカレンダー、記念日告知やもろもろと。特出する機能が無いというだけですの」
面接官: 「そうなんですか? 当方の調査によると深夜とお昼に寝ぼけてすごいことになるとか…ああ、報告書を破らないで下さい!!」
乙音 : 「あらら、私としたことが。急に紙を破きたくなったもので……」
面接官: 「…まぁ良いでしょう。ところで貴方は1.00系には対応されているのですか?」
乙音 : 「ええ。0.93系のおよそ70%の機能と限定されておりますが、今のところ問題なく稼動しております」
面接官: 「70%ですか」
乙音 : 「はい、100%になると六倍界王拳なので体がもちません」
面接官: 「これでペナルティは2です」
乙音 : 「…ちなみに5になるとどうなるんですか?」
面接官: 「脱いでもらいます」
乙音 : 「さ、次の質問お願いします」
面接官: 「その1.00系に関してはどうでしょう?」
乙音 : 「ピカチュウがライチュウに進化したような感じですわ」
面接官: 「それは…聞き様によってどうとも受け取れるのですが…」
乙音 : 「ピカチュウの方がかわいぃ……」
面接官: 「わーわーわー」
乙音 : 「?? どうなさいましたの?」
面接官: 「はぁはぁはぁ……いえ、そもそも私が聞きたいのは「1.00系をどう思う」ではなくて、「貴女が1.00系の機能に対応する予定なのか?」とお聞きしたかったんですけど」
乙音 : 「あら、そうだったんですの? 私は今のまま、0.93系機能中心で共用形式のまま行くつもりです。1.00系の機能は0.93系とプロトコル自体に変更があります。言うなれば、PSとPS2くらいの違いがありますので、私の妹が対応すると思いますわ」
面接官: 「妹さんがおられるので?」
乙音 : 「ロマサガでサルーインを石化の剣で石化させるくらいの確率で出現すると思います」
面接官: 「ペナルティを加算しました」
乙音 : 「うぐっ…よ、ようするにそれだけ開発条件が厳しいということですわ。協力者募集中とのコトです」
面接官: 「その「開発」なのですが、貴女の今後の新たな付加機能の御予定が御座いましたら教えてください」
乙音 : 「私の声をセレネっちに充てて頂く予定です。ボイスイメージはウェルカムメッセージをお聞きくださいね」
面接官: 「セレネっちってアンタ……せめて「さん」付けで呼びなさいな」
乙音 : 「私の機能にご要望などございましたら掲示板にでも御意見頂けると嬉しいですわ」
面接官: 「人の話を聞いてませんね……も〜良いです。次の質問に行きます」
乙音 : 「はい」
面接官: 「ええと……BWHの欄がちゃんと書かれていませんが?」
乙音 : 「うぐ!」
面接官: 「いや、あの、うぐ!じゃなくて…」
乙音 : 「次の質問お願いします。じゃないと訴えますよ,もしくは訴えられます、JAROに」
面接官: 「そうですね、嘘はいけませんね。だんだんと雲行きが怪しくなってきましたので最後の質問宜しいでしょうか?」
乙音 : 「はい」
面接官: 「…?? あ、あのぅ、『意気込み』の欄の「勝ちます!」とゆ〜のは一体?」
乙音 : 「??」
面接官: 「そんな不思議な顔をしないでください!」
乙音 : 「え……だってフェスタって格闘技の総合大会じゃないんですか?」
面接官: 「をい??」
乙音 : 「私のシュート(蹴技)がどこまで通じるか、とっても楽しみですわ」
面接官: 「あのぅ…ええと…フェスタは格闘技大会じゃありませんよ」
乙音 : 「えええぇぇ?!?!」
面接官: 「そ〜、驚かれても…」
乙音 : 「じゃあ、じゃあ、優勝しても範間勇次郎と戦えないんですかぁぁ?!」
面接官: 「ここは地下闘技場じゃねぇぇ!!!」
乙音(1P用) vs 乙音(2P用) 生きるか死ぬか?! 大激突! 御意見無用の無制限一本勝負! 協賛 フェスタ準備委員会 |
乙音 : 「↑ みたいな感じで。なお2P用は色が薄いです。対戦モノの基本ですね」
面接官: 「ペナルティが5になりました」
乙音 : 「あ、あら、残念。もぅページ数がないようですわ。それでは私はこれで失礼致します」
面接官: 「ちょと待てぃ!」
乙音 : 「えい,斜め45度からのアッパーカ〜ット!」
面接官: 「ぐふぅ!」(倒れる面接官)
乙音 : 「ちなみにこれが私の特技です。あの、聞いてますか?」
今は唯、冬の風が二人の間を吹き抜けるだけだった……
終劇!