閨の会話 ‐龍三×良子
Written by ◆Lumi/2sUEI


 「なあ」
 「何?」
 「お前って、肌つるつるしてるなー」
 「そう?女の子は大体こうなんだよ」
 「へー羨ましいなー。オレなんかこんなにガザガサしてるんだぞ」
 「仕方ないじゃない男なんだから でも本当によくばれないよね」
 「化粧でごまかしてるからな。それに無駄毛の処理もある程度はやってるからな ほら」
 「あ、脚の毛は短く切ってるの?」
 「ああ これがまた大変だからな 剃っちゃうと濃くなっちゃうから、根本をわずかに残してはさみで切ってるんだ あとはストッキングでごまかし」
 「それじゃ毎日処理で大変だね」


「お前やわらかくていいなあ」
 もみもみ
 「ちょっと、何やってるの!?」
 「いやな お前の胸柔らかくて女らしくていいなと思ってな」
 もみもみ
 「あんっ…」
 もみもみ
 「ちょっと…」
 「あーいいなあ」
 「でも龍三だって胸に筋肉ついてて男らしいじゃない」
 「でも女としてここにいる身分としては問題なんだよな」
 「あ、そうか」
 「まあ胸に詰め物入れちゃって制服着ちゃえば大丈夫なんだけどな」
 「でも体動かすときは不便なんじゃない? 体育のときとか」
 「そう、体育の授業取っちまったら大変だよ。ブルマ履かなきゃいけないから脚ストッキングで隠せないからな。水泳の授業のときは絶対取らないようにしてる。胸の詰め物取れちゃうからな」
 「でもこの前の龍三の体操着姿結構可愛かったよ」
 「お、そうか! 気に入ってもらえてるようならまた履いてみるか」
 「……」
 「おい! 黙るなよ」


 「お前の髪って艶々してるなー」
 「シャンプーいいの使ってるし、手入れもちゃんとしてるしね 髪は傷みやすいから」
 「髪が長いと手入れ面倒なんだろ?」
 「洗わない日もあるんだよ。そのときは髪が濡れないように髪は上げておくんだけど」
 「そうか。オレはヅラだからな、汚れてもすぐ汚れは落ちるし。痛んだらすぐ修復できる」
 「なんかカツラのほうが楽みたいだね」
 「でも夏はきつかったぜ。頭皮とヅラの接触面の隙間が蒸れて大変だったよ。汗が溜まるからな、毎日念入りに頭とヅラ洗ってたな」
 「じゃ、カツラもきついんだね」
 「ああ、やっぱ本物の髪がいいよ。こういい匂いもするしな」
 「…バカ」


 「お前の肌って本当に手触りいいよなあ。こう、お尻も脚もさ」
 なでなで
 「体洗ったり、手入れをするときは結構気を使っているからね。女の子特有の肌の障害もあるから」
 「じゃあ、ここ洗うときも色々心がけているわけだ」
 「強く力入れて洗っちゃったら肌が傷ついちゃうから。優しく洗ったりね」
 「へー」
 「あとはボディソープもかな。肌に優しい素材で出来てるのを使ってるんだ」
 「そーか、じゃ今度オレにもその洗い方や石鹸について教えてくれよ」
 「え?」
 「ほら、みんなにばれないようにするには身も心も女にならなきゃいけないだろ。だから肌を女の子らしく綺麗にしておかないといけないからな」
 「うん、いいよ。…今度一緒に入ろっか?」
 「お! お前のほうから誘ってくるなんてな。オレはいつでもいいぜ」
 「でも入っても体洗うだけだよ。それ以上のことはしないならね、絶対!」
 「え〜」


 「じゃ続きするか」
 「え? まだするの」
 「もちろん。休んだら回復したし」
 「もう…これが終わったら本当に寝るからね」
 「眠れなくなったりして」
 「…知らないっ」
 「はいはい」