2月3日 ‐海平×シャノン
Written by ◆Lumi/2sUEI


 「恵方巻き?」
 シャノンの部屋に招待されていた海平は、入室してすぐ投げかけられた質問に首をかしげる
 「恵方巻きというのは、うちが育った地方で節分の日に行う行事なんどす。その年の縁起のいい方角を向いて太巻きを切らずに食べると福を呼び込むと言われてるんどす」
 「へぇ。節分って言ったら豆撒きをするということしか知らなかったからなあ」
 「そこで理事長はんもしまへんか?」そういうとシャノンは机の上においてあった包みを理事長に見せる。
 「昨日のうちに太巻き買ってきましてん。理事長はんにもうちらのやってきたことを是非体験してもらおうと思ったんどす」
 「面白そう。じゃ、遠慮なく頂くよ」
 海平はシャノンから渡された包みの中から太巻きを取り出した。長さは10センチ直径は4センチほどの大きさがある。
 「その太巻きを西南西のほうを向いてかぶりつくのが正しい食べ方どす。あの角のほうがその方角どす。途中噛み切ってしまってはあかへんよ」
 「よし、じゃ食べてみるよ」
 海平は口を大きく開けて太巻きを頬張る。噛み切らずに頬張るというのは結構難しい。
 常に口の中に太巻きを入れておくことを意識し、御飯や具をこぼさないように気をつけながら海平は全てを食べきった。


 「ぷはぁっ!なんとか食べれたよ」
 太巻きを頬張っている間は鼻でしか呼吸できなかったため食べた終えた瞬間に海平は大きな溜息をついた。
 「お疲れはんどした。どやったどすか。うちらの風習は」
 海平は食べることに集中していたために気づかなかったが、頬張っている間にシャノンはお茶を用意していたのだ。その湯飲みを渡しながら海平に質問する。
 「太巻きはおいしかったけど口を開けっ放しにするのがつらいね」
 シャノンから渡された茶をすすりながら海平は答える。
 「そうどすなあ。うちらは昔からやってたことやから気にせえへんかったけど、理事長はんのように始めての人がやるのはもうちょっと細いものにしておけばよかったかもしれへんね」
 「でもおかげで新しい風習も知ったし、丁度お腹も減ってて太巻きを食べられたのはラッキーだったかな」
 「それはようおましたなあ」

 
 「ところでシャノンはやらないの?」
 海平が湯飲みを机に置きながら何気なく発したこの質問にシャノンは一瞬沈黙した。
 「どうしたの」
 「あ、うちの太巻きはもうあるんどす…」
 海平はシャノンの表情の変化に気づく。顔が少し赤くなり、上気しているようにも見える。
 海平が言葉を発する前にシャノンは海平と正対するように立つ。
 「うちの太巻きは、ここに…」
 シャノンの右手が海平の股間に接触する。その瞬間海平の心臓は跳ね上がるように鼓動を打ち、海平の分身にも津波が押し寄せたかのように血液が入り込み一気にその硬度を増していく。
 「理事長はんの太巻き、食べてもええどすか?」
 シャノンの顔は真っ赤になっている。
 上目遣いで懇願するシャノンに海平に拒否という選択肢は存在しなかった。


 「うんっ…うむっ」
 シャノンは海平のいきり立つ分身を銜え顔を前後させる。顔の動きにあわせて海平も自然に腰が動いてしまう。シャノンの動きはぎこちないものの口内の暖かさと舌の感触に海平も吐息を漏らしてしまう。
 しばらくしてシャノンは口から海平の分身を引き抜くと顔を理事長に向けた。
 「理事長はんの太巻き、立派やわあ。うち頬張りきれへんかも」
 へへへ…と愛想笑いで返すしかない海平を尻目に、シャノンは再び海平の分身を口に銜えると先ほどよりも激しく扱き始める。
 「ちゅちゅっ…くちゅっ…」唾液を絡め舌を纏わり付く様に動かす。
 このようなことは一度もしたことがなかったのにシャノンはただ女の本能にのみしたがって一心不乱に分身を扱く。
 「うわ…気持ちいいシャノ…ン…」海平は一瞬バランスを崩し、前のめりに倒れかけてしまった。
 が、シャノンは両手で海平の腰を抱きかかえるようにして支え立ち直らせた。
 「あきまへん理事長はん。これじゃ方角がかわってしまいます。ちゃんと立ってておくれやす」
 シャノンの責めによって、海平の頭の天辺から爪先にかけて快感という名の刺激が光速で伝達されている。目を瞑り歯を食いしばり耐えるものの分身で感じるシャノンの口内での舌の動きと耳から入るシャノンの淫靡な音の響きが17歳の元気一杯の少年を我慢の限界へと誘い入れていった。
 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」「うん…くちゅっぴちゃ…」
 海平の吐息が段々激しくなっていくと同時に腰の動きも加速していく。
 それでもシャノンは時折垂れ下がってくる自分の頭髪をかき上げながらマイペースに海平の分身への口内愛撫を続けていた。
 「シャノン、もう、その…」
 海平は限界を訴えるがシャノンは口内愛撫をやめようとしない。
 「んふ、理事長はんこのまま…」シャノンはさらに口を、舌を激しく動かす。
 海平の分身は極限にまで硬直し終に臨界点を突破した。
 「も、もうダメだっ」
 ドクッ!ビュッビュルッ!
 「んふっ…!」
 海平の分身は大きく跳ね上がり、シャノンの口内に熱い迸りを一気に放出した
 「うぐうっ!!!」
 大量の精液に一瞬喉を詰まらせてしまったシャノンだったが冷静さを取り戻すと、海平の分身の管にまだ残っていた残液を吸い取ると全てを飲み干した。


 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
 海平はぐったりしてその場に座り込んでしまった
 一方シャノンは口の端に残っていた精液を舌で掬い取った後、海平の方に目をやった。
 「理事長はんおおきに…理事長はんの太巻き、たんと堪能させてもらいましたわ」
 「そ、それは…よかった」
 もう落ち着き払っているシャノンに対し海平はまだ息絶え絶えである。
 そんな海平にシャノンはさらに言葉を続ける。
 「来年も理事長はんの太巻、食べてもええどすか?」
 「え、そりゃまずいよ…卒業しないってことだろ」
 ここで海平は漸く冷静になった。卒業要件を満たしているシャノンをまた留年させることは理事長としては出来ない。
 もちろん男としては大歓迎だったのだが自分はルミナスの理事長である、という意識がこのような状況でも強く働いた。
 「そうどすか…ほしたら今またここで食べるのはええどすか?」
 シャノンがずいっと海平に迫る。シャノンの体の向こうに見えるベッドの位置をちらりと目をやって確認すると海平はシャノンを抱きかかえ立ち上がった。


 「うち、着物脱ぎますさかい、理事長はんも」
 シャノンは帯を緩めると一枚一枚纏っている物を脱いでいく。
 そして髪を下ろし一糸纏わぬ姿となったシャノンに海平は思わず唾を飲んだ。
 ルミナス一、豊満な胸にちょこんと乗っている小さなピンク色の乳首、そして下腹部の神秘的な金色の茂みはしな垂れかかっていた海平の分身に再び血流を集中し始めた。
 「? どしたんどすか」
 「すごい…綺麗だ」
 「理事長はんにそう言ってもらえたらうれしいわあ。さあ横になっておくれやす」
 少し顔を赤らめにっこり微笑んでシャノンは海平に返事をする。
 海平はシャノンに促されるままベッドに仰向けになった。
 「ほな、いただきますね」
 シャノンは海平の体の上に跨ると舌で首筋をチロチロと愛撫し始めた。
 「うっ…」
 舌の裏も使い首筋から肩、そして胸へと降りていく。降りていく際に海平の肌に触れるシャノンの胸の感触がとても気持ちいい。
 タダでさえ舌先での愛撫を我慢するだけでも辛いのにこれは海平にとってまさに二重苦であった。
 「くはっ…」
 シャノンの舌が海平の乳首に達する。男でも敏感な部位をシャノンは丁寧に舐め吸い上げる。
 「チュッ…チロチロッ」
 「あぁぁ…シャノ…ン…」
 海平の悲鳴もお構い無しにシャノンは一度見つけた海平の弱点から口を離さない。左の胸から右の胸へ、自分の乳首をこすらせながら海平の体の上を移動していく。
 「(理事長はん、あんなに顔赤らめて。かわいいわあ。)」
 上目遣いで海平の表情を伺いながらシャノンは内心思う。5つも年下の男が自分の行為に酔い痺れているという事実もシャノンの欲情を高めるのには十分であった。
 「はむっ…」
 甘噛みを混ぜながら愛撫をさらに続ける。
 何気なく下半身に手を持っていくと海平の分身はすでに充血し、硬直していた。
 「あれま。理事長はんもう立派になりましたなあ」
 「はぁはぁ…う、うん」


 「ほなさっそく」
 「あ、ちょっと待って」
 海平は自分の分身に跨ろうとしたシャノンを呼び止めた。
 「何どす?」
 「お願いがあるんだけど…挟んでもらってもいいかな。その、シャノンのおっぱいで」
 「うちの胸で? ええどすよ、理事長はんが気持ち良うなってくれるんなら」
 「ありがとう」
 シャノンは早速体勢を整える。眼前に海平の分身が見えるような体制で胸を挟み込み、海平の股間に自分の腹部を挟まれる体勢を取った。
 海平の分身は先ほどまでのシャノンの愛撫のおかげですでにヌルヌルになっていた。
 「ほな、いきますさかい」
 シャノンはゆっくりと胸を上下させる。シャノンの胸は海平の分身の殆どを隠してしまうほど豊かだ。
 胸を上下に動かした際に辛うじて先端部分が見える程度である。
 「どうどすか? 気持ちええどすか?」
 「うん、すごく気持ちいい…」
 海平が満足している表情を見て取るとシャノンは徐々に胸の動きを加速していく。
 海平の先走り汁が潤滑油の役割を果たしているため胸はスムーズに上下している。
 「(理事長はんの太巻き、ここだけなんでこういう形しとるんやろ?不思議やわあ)」
 目の前に見える海平の分身の先端部分を見てシャノンはふと思った。そして舌を伸ばして海平の先端部分に触れる。
 「チロッ」
 「!!!」
 声にならない悲鳴を上げて海平はベッドのシートを掴む手に力が入る。
 シャノンの愛撫を受け回復した分身は胸に挟まれた心地よい感覚で爆発寸前だったのに、最後の舌の一撃で寸前を越えた
 「シャノン! もうだめだ出る!」
 だがシャノンは先端に舌を這わせたまま胸を上下させている。
 これを(このまま出してもいい)と解釈した海平はシャノンの胸の谷間から勢いよく発射した。
 ドクッ!ピュッ!
 「あれまあ」
 勢いよく発射された精液はシャノンの胸からおでこのあたり一面に飛び散ってしまっていた。
 「あ、ご、ごめん。ティッシュは…」
 海平は慌ててティッシュを何枚か取るとシャノンの顔に散った自分の精液を拭き始めた。
 「ごめん」
 「気にせんでええのに」
 海平はシャノンの顔から胸にかけて飛び散った精液を拭き終わると再びシャノンに声を掛ける。
 「本当にごめん。こんなになるなんて思いもしなかったから」
 「ええんどす。理事長はんうちでこんなに元気になってくれはったんやもん。うちもうれしいわあ」
 「…」
 これまで海平はシャノンに引っ張られてここまで来ている。
 男の自分が女の子に何もして上げないのは不公平でありシャノンにも悪いことだと感じ始めていた。


 「どうしたんどす?」
 「あのさ、シャノン」
 「?」
 「今度は、僕が、その」
 「…ええよ」
 「え?」
 まるで見透かされていたかのようなシャノンの返事に海平は思わず素っ頓狂な返事をした。
 「理事長はんの目を見たら分かります」
 「えと…」
 「うちのためにしてくれるんやろ?」
 「…うん」
 その瞬間シャノンは海平に抱きついた
 「うわっ」
 海平の背中に回した腕に力を込める 「うち、うれしいわあ。理事長はんそこまでうちのこと思っとってくれたなんて」
 シャノンは体重をかけて海平に寄りかかる。
 思わず倒れそうになった海平は両手をシャノンの背中から外してベッドに突き、体を支えた。
 海平の胸板で押しつぶれているシャノンの胸としこった乳首の感触が気持ちいい。ついぼーっとなってしまった海平の耳元でシャノンは囁いた。
 「ほな、あとは理事長はんに任せますさかい」
 腕を解きぼふっとベッドに倒れこむと両腕を宙に伸ばし
 「さあ、きておくれやす」


 ちゅぅくちゅっピチャッ…
 海平とシャノンが交わす口付けの淫靡な音が部屋にこだまする
 「はあっ…理事長はんもっと」
 「んっ…」
 唇を吸い、舌を絡めとり、シャノンの口内で唾液の交換を行う。
 まるでシャノンの唾液を全て飲み干そうとするかのように、海平の唇はシャノンのそれに密着し、激しく舌を絡めあっていた。
 「り、じちょう、はん…うち苦しいわあ」
 口呼吸できなくなったシャノンが思わず悲鳴を上げる。
 無我夢中でシャノンの唇に吸い付いていた海平ははっとシャノンの唇から離れた。
 「ごめん。苦しかった?」
 「うん、でも今は大丈夫どす。今度はあまり無理せずやって欲しいわあ」
 人差し指で海平の唇に触れながらシャノンは懇願する。
 ふっと笑みを浮かべるとシャノンの手を戻しつつ海平は再びシャノンの唇を吸い始めた。
 チュッ…チュッ
 鳥のように海平はシャノンの唇を啄む。シャノンに呼吸の余裕を持たせながら時折舌を絡めて、シャノンの口腔を味わった。
 シャノンの唇から首筋、そして乳房へと海平の唇は移動していった。
 「すごく綺麗だよシャノンのおっぱい」
 言うが早いか海平はシャノンの両乳房を揉みしだきながら右の乳房に吸い付いた。
 「ひゃうんっ!」
 すでにかたくしこっているシャノンの乳首を海平は舌先を使って念入りに愛撫する。
 乳房の先端から乳輪へ。そしてまた乳首へと舌を戻していく。
 「あああ…」
 右の乳房から口を離すと今度は左の乳房へと移行する。
 左手で空いた右の乳房を労る様に揉みながら左乳房への愛撫を始める。
 「ええ…わあ…ええわあ」
 シャノンの喘ぎ声に促されるように海平も舌の速度を上げていく。そして程よくなったところでシャノンの左乳房の乳輪から乳首に当たる部位を口に含んだ。
 「んくっ…んくっ…んくっ」
 海平は口全体を使ってシャノンに乳房を吸い上げる。
 そのやり方はシャノンにはまるで母親の乳房を求める赤ん坊のように見えた。
 「なんか理事長はん、赤ん坊みたいやわあ」
 「あ…」
 シャノンの言葉に海平は思わず顔を上げてしまった。
 「どないしたん?」
 「いや、その…そう言われるとなんか、ね」
 「恥ずかしいどすか?」
 「…うん」
 思わず意気消沈してしまった海平。シャノンは海平を抱き寄せた。
 「気にせんでもええんどす。今は二人っきりやさかい、うちの胸に思い切り甘えてもええんよ」
 胸の谷間に挟み込むようにして海平の顔を抱く。
 シャノンの言葉を得て、海平は漸く復帰出来た。
 「んくっ、んくっ、んくっ…」
 前よりはペースを上げでシャノンの乳房を吸う。
 一方シャノンは赤子をあやすように海平の頭を撫でていた。
 「(理事長はん、みんなのことで動き回って疲れて…誰かに甘えたかったんやね)(うちでよかったらいつでも甘えさせたるさかいな…)」
 やがて海平はシャノンの乳房を堪能したのか口を離す。
 「もうええのん?」
 「うん、ありがとう元気になったよ」
 「そうどすか。それはよか、あぁっ」
 「次はこっちだから…」
 海平の左手はすでにシャノンの下腹部、金色の茂みの更に奥に触れていた。左手で軽くさすりながら体をずらしていく。顔面がシャノンの下腹部に到達すると、いわゆるM字開脚の要領でシャノンの太ももを開いた。むこうには金色の茂みとシャノンの秘所がよく見える。
 海平はシャノンの秘所にゆっくり顔を近づけ、指でゆっくり割れ目を開いていった。
 「すごく綺麗だ…」
 薄紅色をしたシャノンの秘所を見て海平は思わず声を上げる。
 その少し上部にはツンと尖っているクリトリスが見える。思わず海平は人差し指でクリトリスをつついた。
 「ひやぁっ」
 ビクンッ!とシャノンの体が撥ねる。
 海平は舌先でクリトリスをチロチロと舐め上げた。
 「やあんっ…」
 海平が舌を動かすのにあわせてシャノンの体もピクピクと反応する。
 その反応を上目遣いで楽しみながら海平はシャノンの秘所の淵を舌でなぞっていく。
 「すごい。ぬるぬるだ」
 そこは既にシャノンの愛液で塗れでいた。その愛液を掬い取るように海平は秘所の中心部に舌を這わせた。
 「ぴちゃぴちゃっ…ペロッチュッ…」
 「はあぁぁっ! あぁっ…!」
 シャノンはもう体の自由が利かない。
 出来ることはただ喘ぎ、シーツを掴む手に力を入れることだけ。
 海平の舌はシャノンの秘所を弄るように舐めまわし、膣口にも侵入してくる。
 「はあっ、かいへ…いはん、うちおめこ…おめこあかん…っ!」
 「だめだよ…もっとシャノンを味わいたい」
 「そんなぁ…あはっ」
 海平は更に舌の回転数を上げた。
 口の周りは既に愛液塗れになっているがそれもお構い無しにシャノンを味わい続ける。
 シャノンの体が動かないよう両手でシャノンの太ももをしっかりと固定した。
 「ああああかん!理事長はんやめてうちもうあかん!」
 「うん…シャノンこのままで」
 「あきまへん理事長はんあっ、あーっ!!!」
 「うぶっ」
 シャノンの体全体がまるで飛んでしまうかのように跳ね上がる。
 太ももを固定していたため海平の顔はシャノンの秘所と太ももに強く挟まれてしまった。
 「はあはあはあはあ…」
 数十秒後シャノンは漸く正気に戻ることが出来た。
 シャノンの太ももから解放された海平は体をずらし、シャノンと同じ位置に顔を戻した
 「シャノン、大丈夫だった?」
 「ああ、うちなんか電気が走ったような、そんな感じやったわあ」
 「すごいビクビクしてた」
 「理事長はん意地悪やさかい、うちがやめて言うてもやめへんかったし」
 「え、あれは…あそこでは止めたくなかったしそれに、シャノンの気持ちよくなってる顔も見たかったし」
 くすっと笑みを浮かべるとシャノンは海平の頭を撫でる。
 「ええんどす。うちもなんか来たって感じやったし。理事長はんも満足してくれたようやし」
 そしてシャノンは海平を組み敷く格好に体勢を入れ替えた。
 「ほな…最後はうちが理事長はんの太巻きを頂くさかいに」
 くちゅっ
 「あっ」
 仰向けになった海平に跨るような姿勢でシャノンは海平の分身を自身の秘所に宛がう。
 「ほな、いきますさかい」
 「うん」
 ヌチュッ!グググッ!
 「痛っ!」
 シャノンはゆっくりと腰を静めた。
 が、分身の3分の1程度を収めた時点で悲鳴をあげ動きが止まった。
 「大丈夫?…ひょっとしてシャノ…」
 「…大丈夫やさかい。気にしんといて」
 海平の言を唇を人差し指で塞ぐことで止めたシャノン。
 「うち一人でやるとどうしても止まってしまうさかい…理事長はんも導いておくれやす」
 「うん…わかった」
 海平はシャノンの腰に手をやると力を込めて引き下ろした。
 「ん…ひぃぃっ!!」
 「シャノン…全部入ったよ」
 シャノンの膣に全てを収めてから海平はシャノンに声を掛ける。
 それまで歯を食いしばって耐えていたシャノンは力を解放すると涙で溢れている目をうっすらと開けた。
 「うち…海平はんとつながっとるんやね」
 体勢の問題で、上にいるシャノンからは胸も邪魔して海平を結合している部分は見えない。
 しかし下にいる海平には結合部分がよく見える。
 自分の黒い茂みとシャノンの金の茂みが混ざり合っている光景は摩訶不思議なものであった。
 「そろそろ、動いてもええどすか」
 ギシッ、ギシッ、ギシッ……
 「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 「ああっ…あっ」
 部屋に響くのはベッドがきしむ音と両者の喘ぎ。
 手を伸ばし、シャノンの手と組むことでお互いの体を支える。
 シャノンは少しずづスピードを上げながら腰を上下させる。
 「…シャノン?」
 「はぁ…何どすか」
 「シャノンの膣、すごく…温かくて気持ちいいよ」
 シャノンが腰を動かすたびに、海平の分身はシャノンの膣壁によって刺激を受ける。
 それはこれまで味わったことのない特別気持ちの良いものであった。
 同じシャノンの体であっても、胸に挟まれたり口で愛撫されたものとは比較にならなかった。
 「ほな…もっと気持ちようなって」
 上下の動きになれてきたシャノンは動きを激しくしていく。
 下から見上げる海平からは、シャノンが上下するたびに胸がぷるんっぷるんっと揺れる光景はまさに絶景であった。
 「あっ、海平…はん?」
 「シャノンも、気持ちよくなって欲しいから」
 シャノンの腰の動きにあわせて海平もゆっくり下から突き上げる。
 右手でシャノンの腰を支え、左手で胸を揉み解しながらシャノンの腰の動きに同調していった。
 「はあ…はあ、海平はん…」
 海平の腰の動くが激しくなるに連れてシャノンの腰の動きは段々ゆっくりになっていく。
 そして遂にはただ海平に身を任せ、下から打ち付けられるだけになった。
 「ああんっ! あっ! やあぁん」
 海平は上半身を起こすと目の前でぷるんと揺れているシャノンの乳房に吸い付く。
 左手をシャノンの背中に回し、開いている右手はそっとシャノンの秘所に向かった。
 「やああぁぁぁぁんんん!」
 海平の右手がクリトリスに触れると奇声のような嬌声を上げる。
 指の腹で優しくクリトリスを愛撫するとシャノンの呼吸は更に荒くなった。
 「そんな、3つもいっぺんに…あきまへん」
 口で乳房を、右手でクリトリスを、そして秘所。
 一気に3つも攻められたシャノンが絶頂に達するのは時間の問題であった。
 そして耳から入ってくるシャノンの吐息、体温そしてきゅうきゅう締め付けてくるシャノンの膣の影響で、海平の射精欲も限界に達しつつあった。
 「はぁ、はぁ、かい…へいはんうちもう、もうあかんわ」
 海平の背中に廻してあったシャノンの両手が爪を立てる。
 その刺激に射精欲を耐えていた海平も最高潮を迎えようとしていた。
 「僕も…もう…」
 「ほな…一緒に…」
 シャノンは顔を下ろして海平に口付けする。
 海平は最後の力を振り絞ってシャノンを突き上げた。それに答えるようにシャノンも海平の分身を絞り上げる。
 「うっ…もう限界だっ!」
 「海平はん…そのまま。そのままうちにっ!」
 「うぅっ!!」
 ドクッ! ドクン…ビュクッ!
 痙攣を起こした海平の分身は、シャノンの奥深くに熱い精を解き放っていた。
 「はぁはぁはぁ…」
 「…海平はんが、びくんびくん言うてます」
 全てを放出した海平の分身は徐々にその硬さと大きさを弱めていく。
 海平自身もシャノンを押し倒すようにゆっくりと前のめりに倒れた。
 シャノンは呼吸を乱す海平の頭と背中をさすって落ち着かせる。
 運動と射精による疲労感が襲ってきた海平にとってそのシャノンの行為は気を落ち着かせるのには十分であった。
 「落ち着きはりましたか?」
 「うん、ありがとう」
 海平はシャノンの中からゆっくり分身を引き抜くと仰向けにシャノンの横に寝転んだ。
 「海平はん、背中大丈夫どすか?」
 「え? あっ!…」
 言われて漸く背中の痛みに気づいた。
 両肩の肩甲骨の直下あたりにシャノンが引っかいた傷跡がくっきりと浮き出ていた。
 「大丈夫どすか? いま薬を」
 「大丈夫。大丈夫だよ。それよりシャノンも大丈夫だった?」
 シーツに点々と着いている赤い斑点を見ながら海平はシャノンに聞いた。
 「うーん、ちょっと痛かったけど気にせえへんといて。それにこれは海平はんに抱かれた印やさかい」
 「そう…それならいいんだけど。あ、そうか。じゃこの背中の傷はシャノンに抱かれた証になるんだね」
 先ほどのシャノンと同じ言葉で答える。
 その返答に思わずシャノンに笑みが浮かんだ。
 「ふふっ、そうどすなあ。なんかうちが海平はんを頂いたつもりやったのに、うちが海平はんに頂かれてしまわれた感じやわあ」


 「ありがとな海平はん。うちもこれで心置きなく卒業できますわ」
 「うん」
 「でも、恵方巻きの風習を他の女の子に使うたらあかんよ。これはうちと海平はんだけの内緒の風習やから」
 「う、うんわかってるよ」
 「ほな、今日はもう遅いさかい、ここで寝てって」
 「じゃ、このまま寝ちゃっていいかな?」
 「ええよ。うちを抱き枕や思うてくれてもかまへんから」
 海平はシャノンの背中に腕を廻してシャノンの胸にかすかに頭を挟まれるように抱きしめる。
 シャノンの体の心地よさと一日の疲労が重なり海平は瞬時に眠りについてしまった。
 「(本当に赤ん坊みたいどすなあ。この表情は理事長とは思えへんわ。)」
 しばらく海平の寝顔を眺めていたシャノンだったが掛け布団を体に掛けると海平を抱き寄せた。
 「おやすみなさい海平はん」
 寝顔の海平に唇を落とすとシャノンは枕元の電気スタンドの電源を切った。