森で… ‐海平×史子
Written by ◆Lumi/2sUEI


 カヌーを漕いで水源に向かう。
 日は暮れかけている。完全に日が沈む前に水を確保しなければいけなかった。
 「あれ?」
 水源に接近した枕木 史子は視線の先に人の姿を捉えた。
 相手は向こうを見ていてこっちの接近に気付いていない。
 「久しぶりだな。彼が来るの」
 川岸にカヌーを留め、ポリタンクを持って水源に向かう。
 足音に気付いたのか、相手は史子のほうに向きなおった。
 「やあ」
 「久しぶりだね理事長」
 待っていたのは木島 海平であった。
 「じゃ、これお願い」
 史子が放り投げたタンクを受け取ると海平は水源に向かう。その後を史子も付いて行った。
 「随分遅い時間にきたね」
 「仕事を終わらせてから来たからね」
 海平は腹ばいになって水源にタンクを沈めて水を汲み取る。
 「仕事は週末にまとめて処理することにしているんだ。今日はもう今週分の仕事はすべて済ませてきたんだ」
 「ふうん」
 水が溜まったタンクを引き上げてキャップを閉める。そして二つ目のタンクを水源に沈めた。
 「仕事は結構大変なんだ」
 「うん」
 「じゃあここにいる間はリラックスしていってよ」
 「うん。ありがとう」
 二つ目のタンクを引き上げる。
 「それ、持って来てくれる?」
 一つ目のタンクを史子が、二つ目のタンクを海平が持ってカヌーに搭載する。
 「じゃあ行こうか」


 海平を乗せたカヌーが進む。
 背中を見ていた史子が声を掛けた。
 「ちょっと逞しくなったかな?」
 「え?」
 「背中のこと。いろいろ問題があったけど、それを乗り越えて成長してるって感じだな」
 「いろいろ問題があったけど、それを乗り越えて成長してるって感じだな」
 「その問題の解決は、ここに来なければなかったよ」
 「そうか。じゃあ、あたしは君の恩人なんだ」
 「感謝してるよ。でも授業には出て欲しいけどね」
 「まあ気が向いたら出るよ」
 「なるべく早く戻って欲しいんだけどね……」
 「はいはい。さ、着いたよ。タンク持ってくれる?」
 海平は先に降りてポリタンクを持つと、史子はカヌーを引き揚げた。
 「あっちにお願い」
 史子の指示通りに海平はポリタンクをテント脇に置いた。
 「食事はどうする?」
 ライターを取り出し、焚火を起こしながら史子は訊いた。
 「一応缶詰は持ってきたけど」
 「そう、じゃすぐに調達するという必要はないね」
 「でも日が落ちるのが早いね。」
 「ここは田舎だからね。夏でも日が落ちるのは早いよ。それに今は秋だからね」
 「秋の日は釣瓶落としということだね」
 「そういうこと」
 海平は、焚火の傍に敷いてあるシートにゴロリと寝転んだ。
 史子は釜戸に薪を放り込んで海平の隣に座り込んだ。
 「さてどうしようか。まだ夕食には早いでしょ」
 「うん、僕は別にいいんだけど」
 「そうだ、せっかくだから泳ごうか」
 史子は立ち上がって言った。
 「え?」
 「今、水冷たくて気持いいよ」
 「でも、もう暗いよ?」
 「火も焚いてあるし、月明かりがあるから大丈夫だよ。今日は夜も晴れるから」
 そう言うと史子はタンクトップを脱いで上半身水着姿になった。
 「でも、水着持ってきてないし」
 「あっ、そうか…じゃあ、裸で泳げばいいじゃない」
 「え!? それはいくらなんでも」
 慌てて海平は首を振る。
 「大丈夫だよ、誰も見てないから」
 「いや、そうじゃなくて」
 「もうだめ。決まり!」
 史子は海平のシャツに手をかけると一気に剥いだ。
 「ちょ、ちょっと」
 海平の抵抗もむなしく、史子は海平にのしかかるとズボンに手をかける。
 「ま、まずいよ」
 「大丈夫。あたし以前君の見ちゃったから」
 「そういうことじゃなくて」
 「ええい! うるさいな!」
 史子は両手に力を込めて海平のズボンをトランクス諸共いっきに降ろした。
 海平は慌てて両手で大事な部分を隠し、史子に背を向けた。
 「隠さなくたっていいのに……でも、これじゃ不公平か」
 史子は短パンを脱いで上下水着になると、ブラの結び目を解いた。そしてボトムに手をかけて引き降ろした。
 「ねえ、理事長」
 「ん?」
 顔だけ振り向いた海平の目に飛び込んできたのは立っている史子の裸体だった。月明かりに照らされてその姿は神秘的に見える。
 余りに刺激的な光景に海平は慌てて史子に顔を背ける。血液が徐々に一極に集まり始めた。
 「どうしたの? 見ていいんだよ」
 「いや、見てもいいって言われても」
 「あたしだけが見てるってのは不公平だからさ。理事長も見ちゃえばこれで公平でしょ」
 「も、もう見ちゃったことはいいから」
 「…ねえ、理事長」
 海平は史子の口調に変化が生じたのを聞き逃さなかった。史子はこれまでより落ち着きのある声で言った。
 「あたしの体、どう?」
 「………」
 「やっぱり魅力無いのかなあ」
 史子はその場にしゃがみこんだ。
 「いや、そんなことは…」
 「え?」
 「そんなことはない。魅力的だし、綺麗だよ」
 背中を向けながら海平は言った。
 「本当にそう思ってる?」
 「うん」
 「じゃあ、ちゃんとこっちを見て言ってよ」
 海平は体を史子に向けようとした。
 だが、海平の目の前にあったのはしゃがみ込んだ史子の股間だった。
 「!!!!!」
 慌てて海平は体を翻す。
 「ど、どうしたの? …ああ…見ちゃった?」
 「…うん」
 消え入りそうな声で海平は答えた。
 「じゃあこれでお互い様だね」
 「…お互い様っていわれても……」
 「隣、行ってもいいかな」
 史子は、海平と並ぶようにシートに寝転んだ。
 そして海平のほうに体の向きを変えるとそのまま海平の背中に抱きついた。
 「これなら体見えないから、恥ずかしくないよね」
 「………」
 史子の体は見えないものの、密着している史子の柔らかい胸と、自分の脚に絡み付いている史子のしなやかな脚の感触が、益々海平の息を荒げることになった。
 そして海平の股間は手で隠しきれないほどに大きくなっていた。
 史子は左手を海平の股間に持っていく。そして股間を隠している海平の手に重ね合わせた。
 「触ってもいい?」
 「………」
 海平はもう何も言わずに自分の手をそっと股間から離した。そして史子はゆっくりと手を動かし海平の怒張に触れた。
 「固い…」
 陰茎を掴むと手に血の流れが感じ取れた。
 「ねえ…どうしてこんなに固くなるの」
 「えっ…と、一般的には欲情して血液が集まってとか、じゃないかな…」
 「じゃあ理事長はいまあたしに欲情してるんだ」
 「…うん」
 「…嬉しい」
 史子は陰茎から手を離すと海平の感触を確かめるようにゆっくりと体をなぞっていった。
 そして海平の肩に手をかけた。
 海平はあの時と同じ動きだと思った。テントの中でキスされたときと同じように。今度も間違いなく「来る」と思った。
 史子に引かれて海平が仰向けになると、史子はその上にすばやく覆いかぶさった。
 そして、あの時と同じように史子は海平に口付けした。
 「…二回目だね」
 口を離した史子は笑顔で言った。
 「う、うん…」
 「今度は、これまでとは違うよ」
 史子は再び口を近づけると海平の唇を塞いだ。そして海平の口の中に舌を差し入れた。
 『にゅるっ』
 「うっ…うん…」
 史子に応えて海平も舌を差し出す。海平の口の中でお互いの舌が絡み合った。
 『くちっ、くちゅっ、くちゅっ』
 「はあ…はあ…」
 「んっ…んふっ…」
 舌伝いに史子の唾液がゆっくりと垂れてくる。
 それを自分の唾液と絡め海平は激しく史子の舌に絡みつく。
 『じゅるっじゅるっぐちゅっ』
 「ん…ふうっ…」
 「はあ、はあ…」
 海平は史子の頭を撫でる。すると史子も海平の頭を撫でた。
 『ちゅぽっ…』
 史子は舌を引き抜き、口を離した。すると銀色の唾液の色がツツッとはしり、プツッと切れた。
 「はあ、はあ、はあ…」
 「はあ、はあ…ね、違ったでしょ」
 舌で唇を拭いながら史子は言った。
 「うん…」
 正直、海平にも彼女を抱いてみたいという欲望はある。
 海平はこれまでに経験したのが控えめで大人しめな淑女という言葉がぴったりくる女性であったが、史子のようなタイプも嫌いではない。むしろ好きである。
 アクティブビューティーな女の子の感触を味わってみたいと思うのは海平の心理の中では当然であった。
 彼女が求めているのだから、自分を抑制する必要はない。彼女の思うとおりにしようと海平は思った。
 「もう、泳ぐのは無しね」
 史子は人差し指で海平の唇をなぞる。
 そして海平の頬、首筋、胸に吸い付き赤い斑点を残していく。
 『ちゅっ、ちゅっ ちゅっ…』
 吸い付くたびに海平は「うっ!」と痛みとも快感とも知れない反応を見せる。
 「ふふ…かわいい」
 そして海平の乳首に吸い付く。
 「ああっ…」
 男であっても乳首は性感を引き起こす。史子はねっとりと唾液を絡めて海平の乳首を舐める。
 『ぺろっ…ぴちゃっ…』
 「気持いい?」
 「う…うん…」
 史子の腹部に当たっている海平の分身が、史子が吸い上げるたびに何度も跳ね上がるのを感じる。
 海平の心境は史子には手に取るように分かっていた。
舌を這わせながら乳首から胸板へ移動すると、また強く吸い付く。
 「うっ…」
 甘噛みを交えながら胸板から腹部へと顔を動かす。
 首筋から腹部まで、海平の肌には無数の赤い斑点が付いていた。
 「大きいね…」
 史子の目の前にあるのは天を突き刺す海平の分身。
 「こうすると、気持いいんでしょ」
 史子はゆっくりと、海平の亀頭を銜えた
 「あっ…」
 銜えたまま、舌を動かして亀頭を激しく刺激する。
 『ぺろぺろっ』
 「あああ…」
 舌を動かすたびに、海平の表情が変わる。その変化を楽しむように史子はリズミカルに舌を動かす。
 「ぺろっぺろっぺろっぺろっ」
 「くっ…ふうっ…」
 「理事長、かわいい…」
 舌の動きをやめると史子は口いっぱいに海平の分身を頬張った。
 「うっ…」
 史子は顔を上下に動かすと、裏筋に舌を這わせた。
 生暖かい感触と刺激に海平の反応も一層強くなる。
 「くっ…あああ気持ちいい…」
 史子は口の中で陰茎に舌を絡ませ、激しく吸い上げる。
 上目遣いで海平の反応を楽しみながら、手を伸ばして海平のふぐりをやさしくもみ始めた。
 「あうっ!!!」
 大事なものを扱うように海平のふぐりを揉みながら、口は激しく海平の分身を攻め立てている。
 柔軟使い分けた攻めに海平の限度もぎりぎりのところにきていた。
 「気持ちよすぎる…もう…駄目かも…」
 チラリと海平の表情を見たものの、史子は構わずに海平の分身を吸い上げる。
 「ご、ごめんもう駄目っ!」
 『ドピュドピュッ…ドピュッドピュッ…ビュルッ…』
 史子の口の中で海平の分身が爆ぜる。本能的に史子は舌で海平を受け止める。
 しかし勢い余って口の端から若干量が溢れ出てしまった。
 「(これが…男の子…)」
 海平を銜えたまま、初めて味わう男の味を史子は暫く舌の上で味わう。
 そして口の端に溢れた精液を指で掬って口に持っていくと、史子は一気にそれを飲み込んだ。
 『ゴクンッ…』
 そして亀頭を一舐めするとようやく海平の分身を口から離した。
 「ふう…不思議な味…」
 「はあ…はあ…はあ…」
 「どうだった?」
 史子の顔はいつの間にか海平の顔の真上に来ていた。
 「気持ち…よかった」
 「そう」
 だが史子の腹部にはまだ満足しきれないと主張するように海平の分身が再びその姿を大きくしようとしていた。
 「ふふふ。今度は君の番だよ」
 史子は海平に抱きつくとそのままゴロリを体を回転させた。
 今度は海平が史子を組み敷く体制になる。
 「あ…」
 これまでは気付かなかったが、焚火に照らされた史子の体には水着の跡がくっきりと残っていた。
 「どうしたの?」
 「綺麗だね」
 海平は肩紐の日焼け跡を指でなぞっていく。
 「日焼け止めなんて塗らないからね」
 「うん、健康的で、こういうの好きだよ」
 海平の指先は肩からゆっくりと降りてきて乳房に降りてくる。
 そして乳房の日焼けしていない部分をぐるぐる回りながら頂へと向かっていく。
 『ぷにっ』
 「あん…」
 「ピンク色で、かわいいね」
 ぷにぷにと史子の左乳首をつつく。
 白い肌にピンク色の乳首。焼けた肌とのギャップがたまらなく海平の性欲をそそる。
 『ぷにぷに』
 「ん…」
 指を乳首に押し当ててくりくりと弄る。海平の指先に段々と史子の乳首が膨らんでいくのがわかる。
 「…理事長、胸好き?」
 「うん…」
 「あたしのって、どうかな。そんなに大きくないし、スポーツしてるから筋肉質っぽいし」
 「…そんなことないよ。柔らかくて、好きだよ」
 「…ありがと」
 「…すごいね」
 海平に弄られて、史子の乳首はぷっくりと膨らんだ。
 「こんなになっちゃった」
 「しちゃったのは君でしょ」
 へへへ、と海平は笑うと、舌を伸ばして膨らんだ乳首を突いた。
 「あっ…」
 チロチロと先端で弄りながら唾液をそっと垂らして史子の乳首に塗りつける。
 そしてテカテカになった乳首に勢いよく吸い付いた。
 「あんっ…」
 ちゅうちゅうと吸い付き舌で転がす。
 「あっ…なんか…変…」
 「気持ちいい?」
 「うん…こんな感覚初めて…」
 海平は口を離すと今度は反対側の乳首に吸い付いた。
 「さっき気持ちよくしてくれたからね。これはお礼」
 「んふっ…ありがと」
 「もっと、気持ちよくなっていいよ」
 口で乳首を弄りながら両手で乳房を掴むと、ゆっくりと揉み始めた。
 「ん…そう…気持いいよ」
 『ちゅっちゅっちゅっ』
 『もみゅっふにゅっ…』
 「ねえ…」
 「ん?」
 史子の問いかけに海平は動きを止めて顔を上げる。
 「やさしいね」
 「そ、そうかな」
 「なんか、女の子の扱いに慣れてるって感じかな」
 「……」
 「ひょっとして、経験ある?」
 「…うん」
 「なーんだ。残念。狙ってたのになあ」
 「えぇ!?」
 「ま、あたしはいつもここにいるから機会がないし、しょうがないか」
 史子は手を伸ばして、海平の頬を撫でた。
 「で、それってここに来てからなの?」
 「…うん」
 「理事長が手を出すなんて、そんなことしていいのかなあ?」
 「あ、いやいずれもこっちから手を出したというわけじゃなくて…」
 「ふ〜ん、モテモテなんだ」
 「…」
 「で、何人と経験しちゃったの?」
 「え…」
 「お姉さんに正直に言いなさい」
 史子は海平の頬を抓って両側に引っ張った。
 「ふふぁ…2人」
 「あら、少ないんだ。意外」
 史子は抓っていた手を離す。
 「でも経験があるのなら…無理する事もないってことかな」
 「え?」
 「あたし…初めてだから」
 海平の顔を正面から見つめて史子は言った。
 「…そう、だったんだ。でもさっきは」
 「あんなことするのも初めてなんだから緊張したんだぞ」
 史子は手を伸ばして、相変わらず元気な海平の分身を摩りながらいった。
 「でも、君の反応がかわいかったからね。緊張なんか吹っ飛んじゃった」
 「そ、そう…」
 「というわけで、やさしくしてね。理事長さん」
 「…うん」


 『ちゅっちゅっちゅっ』
 胸から腹へと唇を移していく。
 先ほど史子にされたように、白い肌にきつく吸い付く。
 「ああ…」
 すべすべな肌をざらざらした海平の舌が這う。
 「ん…気持いいよ」
 史子は手を伸ばすと海平の怒張を再び掴んだ。
 「あっ、どうしたの?」
 「君もすごい窮屈そうだよ」
 史子は海平の分身を摩る。
 「えへへ…」
 「ねえ、一緒に…しようよ」
 仰向けになった海平をまたぐように史子は体をかぶせる。
 海平の目の前には瑞々しく潤う史子の秘所があった。
 そして史子の目の前には、完全に力を取り戻した海平の分身があった。
 所謂シックスナインの体位である。
 「ちょっと体動かしていいかな」
 海平は史子を乗せたまま背中で飛び跳ねるように体を動かした。
 「もういいよ」
 「どうして動かしたの?」
 「影になるから」
 体を動かしたのは、焚火の灯りが陰になって入らないからであった。
 位置をずらしたおかげで、海平は史子の割れ目をはっきりと眺めることができた。
 「じっくり見たいからね」
 「…エッチ」
 「へへへ」
 史子は体を前に倒すと海平の分身を銜え込んだ。
 「んっんっんっ…」
 「うっ…」
 史子に負けじと海平も史子の割れ目に舌を差し入れた。
 「くちゅっくちゅっくちゅっ」
 「んっんっんふっ」
 「(女の子って、みんな形も味も違うんだなあ)」
 海平が舐めれば舐めるほど、史子の奥からトクトクと蜜が溢れてくる。
 「んっ…気持いいよ」
 思わず口を離して史子は言った。再び銜え直して顔を上下に激しく動かす。
 「んっんっんっ」
 「ぴちゃぴちゃぴちゃ」
 二人はお互いを貪るように激しく口を動かす。
 「ねえ…なんか変」
 経験済みの海平の舌の動きに史子は徐々に翻弄されていく。耐えられなくなった史子はやがて海平の分身から口を離した。
 「くちゅくちゅくちゅ」
 「はあっ…くる…くる…何かくる…」
 史子の腰の動きからも、海平は史子があの時を迎えようとしていることはわかった。
 口全体を史子の秘所に押し付けてさらに強く吸い取る。
 「ああっ、だめっ! だめっ!」
 ビクンッビクッ
 史子の体は激しく痙攣し、瞬間腰が浮かび上がった。
 「ああ……」
 浮かび上がった腰が再び沈む。史子の秘所は海平の顔面に押し付けられた。
 「うぶっ」
 「あっ…ごめん」
 史子は慌てて腰を浮かした。
 「敏感なんだね」
 「そ、そうかな。理事長のテクニックが上手ってこともあるんじゃない?」
 「へへへ…」
 史子は海平から離れると、自分の唾液で光っている海平の分身を握った。
 「相変わらず元気だね。君はこれから、あたしの初めてを奪っちゃうんだぞ」
 「…どこに向かって言ってるの?」
 「ん? もちろん、君にだよ」
 呆れた様に聞いてきた海平に笑顔で答えると史子は海平に再び跨った。
 「じゃあ、いくからね」
 史子は体をずらして、海平の股間の真上でしゃがみ込む姿勢になった。
 そして海平の分身を掴んで自分の秘所に宛がった。
 「そのまま、ゆっくり腰を下ろして」
 「んっ…」
 先端が史子の秘所に接触した。
 「そう、そのまま一気に行くからね」
 海平は史子の太腿の付け根に手を掛けた。
 「…いくよ」
 『ぐちゅっ…』
 「うにゃっ!」
 史子の体を一気に引き降ろす。
 『ぬちゅちゅちゅっ』
 「あっ…」
 史子の膣は、海平の分身を押し返そうと必死に抵抗している。
 「もうちょっとだから」
 『ずずずずっ』
 「あああああっ…」
 海平は史子の抵抗を押し返し、その分身を史子の膣に納めた。
 「もう大丈夫だよ」
 目を瞑って耐えていた史子はゆっくりと目を開けた。
 眼下では、破瓜の衝撃で紅く染まった陰部が見える。
 「すごいね…理事長」
 「何が?」
 「あたしの中でびくんびくんしてる」
 「へへへ…とても気持いいんだ」
 「ふふ、ありがと」
 「じゃあ、ゆっくり動くからね」
 ズン…ズン…ズン…
 「あっ…くっ…」
 海平は腰を突き上げて、史子の膣内へ出し入れを繰り返す。
 ズン…ズン…ズン…
 「くっ…んっ…」
 「大丈夫?」
 「うん。ねえ…もうちょっと速く、動いていいよ」
 「…じゃあ、動くよ」
 ズンズンズンズン…
 「あっあっあっあっ…」
 「くっ…はぁ…締まるっ…」
 テンポを上げるとその分史子の締まりもきつくなり海平の分身を圧迫する。
 ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
 「はあっ…はぁ…はぁ…」
 下半身への刺激と快感は、史子が思っていたものよりも大きく激しいものであった。
 両手を地面に突いて、史子は倒れそうな上半身を支えた。
 「ねえ」
 「ん?」
 「綺麗だね」
 「星空が?」
 「違うよ…」
 海平は史子の頬を撫でた。
 「ありがと…」
 史子は両手で海平の頬を包むと、体を倒して海平の唇を塞いだ。
 『ちゅっ…ちゅるっ』
 史子と唾液の交換をしている間も、海平は腰を突き上げ続けていた。
 「もう我慢できない…いくよ」
 唇を離すと海平は言った。
 「うん…」
 海平がもう限界に達しているのは、動き方や表情から史子も分かっていた。
 史子の肩を抱いて、海平は腰の動きを更に加速させた。
 『ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ』
 「ああっ、そんな激し…」
 「くっ…ううっ…」
 『ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ』
 「ああっ! もう駄目だっ…」
 ドピュッドピュッドピュッ…ピュッ
 「んんっ!…くはあ…」
 「ふんっ!」
 ドクッ…ドクン…
 腰を更に2,3回打ちつけ、海平は管に残っていた精液までをも出し切った。
 「はぁはぁはぁ…」
 「…大丈夫?」
 「…うん。思ってたより痛くなかったよ」
 「それならいいんだけど」
 海平は史子と繋がったまま、体を回転させて史子を組み敷いた。
 そして上半身を起こすと、史子の足を取った。
 「あれ…?」
 「ゆっくり、四つんばいになって」
 海平との接合点を軸にして、史子は体を回転させた。
 「これでいいの?」
 「うん」
 そして史子の腰を抱えると、再び海平は腰を動かしはじめた。
 パンパンパン…
 「うっうっうっ…」
 「くうっ…」
 史子の中で、再び海平が大きくなっていくのが分かる。
 獣の交尾と同じ格好で、海平は激しく腰を打ちつけた。
 「はぁっはぁっはぁっ」
 史子は体全体に海平の体が圧し掛かってくるように感じた。
 海平は史子の背中を見下ろしながら手を伸ばし、史子の胸を掴むと腰の動きに合わせて強くもみ始めた。
 『もみゅっもみゅっ』
 『パンパンパン』
 「あっそんな…激し…」
 すると海平はぴたりと腰の動きを止めた。
 「? …え?」
 後ろを振り向こうとした史子だったが、突然海平は腰を動かしはじめた。
 しかもこれまでよりも激しく。
 『じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ』
 「あっ…そんな不意打ちなんて…」
 パンパンパン
 「くふっ…」
 海平は上半身を倒して、史子の耳元で囁いた。
 「…もういくから」
 「…んっ」
 『ドピュッドピュッ…ドピュッ…』
 「ううっ…」
 「うはっ…」
 腰をぶるっと震わせ海平は果てた。
 『ずるっ』
 海平が力を失った分身を引き抜くと、放出された海平が史子の割れ目から溢れ、太腿を伝って垂れてきた。
 自分がしたこととはいえ、その光景は海平にはとても卑猥に見えた。
 「はぁ…はぁ…」
 「理事長…凄すぎ…」
 史子は体をくるりと回転させて仰向けになった。
 「見てよ、理事長」
 「ん?」
 「星が綺麗」
 「ああ」
 海平が見上げるとそこには海平たちを見下ろすような満天の星空があった。
 「こんな星空、見たことないよ」
 海平も、史子の隣に寝転んだ。
 「こんな星空の下で、あたしたちこんな格好だよ」
 「うん…」
 「あたしが脱がしちゃったからね」
 「…うん」
 「あたし、時々こうやって裸でいることがあるんだ」
 史子は海平の手を握った
 「とっても気持ちいいんだ。すべてが解放されたような感じでね」
 「……」
 「君は、そういうことしたことないでしょ…って、あれ?」
 「すう…すう…」
 史子が海平を見ると、海平は瞼を閉じて眠りに入っていた。
 「あらら…仕事片付けて来たって言ってたから疲れてたのかな」
 史子はテントに入ると、予備のタオルケットを持ち出して海平の体にかけた。
 「ふふ…かわいい」
 海平の鼻を指で突っついた。
 「でも、人が話してるのに寝ちゃうなんてなあ…」
 史子は海平にかけたタオルケットを剥がすと再び覆いかぶさった。
 「…これはおしおきだよ」


 「くしゅっ!」
 水源へ向かうカヌーの上。海平は思わずくしゃみをした。
 「大丈夫?」
 「うん」
 「昨日裸で寝ちゃったからじゃない?」
 「多分、それかも」
 あのまま朝まで目覚めなかった海平は一晩裸のまま眠ってしまった。
 「あたしも裸のまま寝ちゃってたけどね」
 「でも、どうもないんでしょ」
 「まぁね。前も裸で寝ちゃったことあるしね」
 踏む子はオールを動かす手を止めて海平に言った。
 「でもあたし、ちょっと痛いところがあるな」
 「え、どこ?」
 「君が散々弄んだ所」
 顔を紅くした海平が慌てて振り向いた。
 「ええっと、それって…」
 「君は顔に似合わず結構激しいんだね」
 真顔で答える史子に海平は益々顔を紅くする。
 「何か、まだ君があたしの中にいるような感覚になってるよ」
 「…ごめん」
 「ふふ、君のは大きかったからね。あたしはよかったけど、他の女の子泣かせちゃだめだぞ」
 「う、うん…」
 「あーっ、また他の女の子ともしようとしてるんだ。理事長がそんなことでいいのかなあ?」
 「い、いやそういうことじゃなくて」
 「ふふ、わかってるよ」
 カヌーが水源に到着する。
 海平が先に降りた。
 続けて史子が降りるとカヌーを流されないように水際に固定した。
 森と水源の境界線に立つと海平は史子のほうを向いた。
 「じゃ、行くから」
 「うん、また会いにきてよ」
 「…寮に戻ってきてくれたら毎日会うこともできるんだけどね」
 「へ〜、君は女子寮の出入りも自由なんだ」
 「あ、いやそういうことじゃなくて。学内で会うこともできるって意味だよ」
 慌てる海平に向かって史子は近づきながら言った。
 「でもヒミツの逢瀬って感じでいいじゃない?ここに来るのも」
 海平の首に腕を巻きつけると、史子は背伸びをして海平に軽く口付けした。
 「じゃあね、理事長」
 史子は踵を返すと水源に戻っていく。その姿を見送って海平も帰っていった。


 その夜
 「ん…海平さん」
 「茜さん…」
 2日ぶりの再会に、シスター茜は激しく海平の唇を吸う。
 「森へ、何しに行って来たんですか」
 「枕木史子の様子を見に。授業にも出ていませんから」
 茜の唇は海平の頬から首筋へと、啄むように吸いながら移動する。
 「それだけですか?」
 「はい、それだけです」
 「そう…」
 茜は海平のシャツに手をかけてボタンを外していく
 「…あら?」
 二番目のボタンを外したところで、茜は海平の肌に紅い斑点があることに気付いた。
 シャツを捲って見ると、その場所意外にも斑点があった。
 「…海平さん」
 「はい?」
 「本当に、様子を見に行っただけですか?」
 「そうですが…」
 「じゃあ、これは何ですか?」
 茜がボタンを外してシャツを脱がすと、海平の胸板から腹部、さらに首筋や上腕部にかけて無数の赤い斑点が残っていた。
 海平が眠っていた間に史子が残したものである。
 「え、いや、これは…」
 「何ですか?」
 「そ、その…」
 「もちろん、虫刺されではないですよね?」
 海平は茜と一緒にいて初めて恐怖を感じた。
 茜はあくまで穏やかに話しているが、目は笑っていない。
 茜は海平の両手首を掴むと押し倒し、海平に圧し掛かった。
 身動きが取れず、海平はまるで十字架に磔にされたような感覚になった。
 「夜はまだ長いですから、じっくり説明してくれますよね」
 「……」
 この後、海平はこれまで経験したことがないお仕置きを受けた。
 当分、森には行けそうにない………。