幻: 「ドラクエかぁ,懐かしいね」
朝: 「アンタが小学校六年の時だしね,ほんと、ロングランな商品やね」
幻: 「あの頃は友人とドラクエを色んな形で極めようとしたもんだったよ」
朝: 「色んな形?」
幻: 「そう、武器防具を一切持たずに竜王を倒す! とか、ローラ姫を抱いたまま竜王倒す! さらに助けずに倒すとか」
朝: 「武器防具ナシって…?」
幻: 「Tは武器とか外せないんだよ。だから装備とかいうコマンドもないんだ」
朝: 「はぁ,でローラ姫を抱いたままってことは、メルキドのゴーレムは?」
幻: 「もちろん、眠らせずに倒す…とは言わない。妖精の笛の場所は分かってるしね」
朝: 「なぁんだ」
幻: 「なぁんだじゃないよ。復活の呪文聞けないんだぞ,コラ」
朝: 「…アンタ,アホね」
幻: 「あと死の首飾り探索ツアーとかね。何度やっても呪いのベルトばっかりで、出たときの喜びと言ったら…くぅぅ!」
朝: 「ほぅ,さらにメタルスライムとかも当時は憧れだったクチ?」
幻: 「そう,奴ら、メルキドの北に時々出るんだよ。んでHPは4ポイント,1ターン毎に心で逃げるなよ、逃げるなよって祈るんだ」
朝: 「大抵2ターン目で逃げちゃうんだよなぁ」
幻: 「あの手に汗握る感覚,なかなか今はないね」