おマヌな魔術師


お題:『メルヘンヴェール』


幻: 「さすがにこれは解説した方がいいかもしれんな」

朝: 「MSXでもあったんだけどね。FCのディスクシステムだよ?」

幻: 「知名度は『シルヴァーナ』並だろう?」

朝: 「そっちの方が知らない人が多いって,絶対!」

幻: 「取り合えず、解説をば。

    主人公はフェリックスという世界に住む王子。良くあることでお姫様と恋仲に。

    でもそれを妬んだのが、とある魔術師。彼は王子を魔術によって『ヴェール』という

    亜人に変え、フェリックスの外の世界,遥か彼方へと飛ばしてしまったのでした。

    気付くと王子は一人、姿を半獣半人(ケンタウロスみたいなの)に変え、砂漠に佇む。

    持ち物は愛用の剣が一振り。

    彼は旅立ちを決意する。『愛する人の待つフェリックスへと!』!」

朝: 「そのまま野生に帰れよ,獣人…」

幻: 「それ以前に、殺しておけよ、魔術師。どの道、王子がいなくなる=姫が君を好きになるってことはないんだからさ」

朝: 「剣を持たせてあげてるってのも不思議だよね。復習恐れてない辺りが、魔術師を尊敬するよ、いや、マジで。志村ケンくらいマジで」

幻: 「極めつけがどこらへんが『メルヘン』なのか。思いっきり人間の愛憎たっぷりなんですけど…」

朝: 「ゲームの内容はこれまた凄い。アクションなんだろうけど…MSXのキーボードで『ガゼルの搭』のハーピー倒すくらい難しかったよ」

幻: 「…8割の人間がその表現分からんと思うぞ」

朝: 「ともあれ、説明書には続編ありげな話だったけど…?」

幻: 「『愛する人の待つフェリックスへ!』と、その最後の決めセリフで、そんな昔のことは忘れてやれよ…」