『まや 涙の向こうに』
著者:元
ラジオドラマ形式75%でお送りしております。
菊島:「あけまして」
全員:「「おめでとうございますぅぅ!!」」
蘭堂:「今年も神楽総合警備をごひいきのほど、ヨロシクお願いしますね」
菊島:「とまぁ、堅苦しい挨拶は抜きにして。さぁ、おせち料理よ!」
桜木:「私と蘭堂さんが腕によりをかけて作りましたから」
田波:「へぇ、うまそうだな」
菊島:「田波君田波君、あたしも作ったの、見て見て」
田波:「…何? これ」
菊島:「これこそ正真証明のでがらしのアメリカンと…」
まや:「えい!」 奪って窓の外に捨てる
蘭堂:「い、いつになく積極的ね」
菊島:「まやぁぁ、あんたって猫はぁ! そこになおりなさい!!」
田波:「偉い、よくやったぞ、まや!」 くしゃり、頭を撫でる田波。
まや:「ん!」
桜木:”このままでは…私の立場が!!” 高見ちゃん,出番不足の予感。
菊島:「偉くない!! 田波君、ペットの責任は買い主の責任、覚悟は良いわね…」
桜木:「まぁまぁ社長、良いじゃないですか。とにもかくにも、御酒で前途を祝して乾杯しましょ、さ、まやちゃんも」 言って戸惑うまやに杯を渡す高見ちゃん。
蘭堂:”高見ちゃん、あんたって子は…”
菊島:”さすがは死刑執行人のあだ名を持つ女(嘘)”
まや:「…」
田波:「まやは猫だけど」
桜木:「大丈夫ですよ。それにこれは縁起ものですから飲んでいただかないと困ります」
田波:「しかたないな」
まや:コクリ 小さく頷き、まや。
菊島:「では商売の神様、化け猫の神様」
桜木:「神楽が今年は儲かりますように」
蘭堂:「前途を祝して」
全員:「乾杯!」 ゴクリ
菊島:ニヤリ
桜木:ニヤリ
蘭堂:…
まや:「…ひっく」
田波:「大丈夫か、まや」
まや:菊島と桜木の方を見て 「おばさん」
菊島&桜木:「!?」
まや:「おばさんは嫌い、しわが多いもの」
菊島:「誰がおばさんよ!!」
まや:「おばさんはいらない、司令もそう言っていたわ」
桜木:「もしや…レイ?!」
菊島:「ということは田波君はヒゲメガネ?!」
田波:「お、俺か,俺なのか?!」
蘭堂:「とまぁ、オチがついたところで」
田波:「ついてないだろぉぉ!」
まや:「私は3人目?」
その頃の紅の流れ星
ざざぁ…
「フッ」
東京湾の波止場で一人、初日ノ出を見ていた。
その頃の姫萩夕
「ぐぅ…」
クリスマスからぶっ通しで地下ガレージにて冬眠中
その頃の入江
「い〜い湯っだっなぁ、はびばののん♪」
温泉に浸かっていた…
その頃の成沢
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
なんかひたすら謝っていたという…