『神楽は地域振興券も使えます』
著者:元
「と〜とつですが、町内のお祭りでウチも出店を出展することになりました!」
「「ええ?!」」
そんなやっぱり唐突な蘭東の言葉に、驚き(嫌がる)の声を上げる一同だった。
「地域住民とのふれあいも立派なお仕事! 文句言ってないでどんな出店を出したら良いか考えなさい!」
「は〜い」手を上げるは白スーツ。
「はい、真紀!」
「あたしのルガーで射的」
「ボツ!」
「あたしが手作りの料理を出す洒落た喫茶店とゆ〜のは?」
そう告げる菊島を、蘭東はジッと見つめ…
「冗談もやすみやすみ言いなさい、他には!」
「あの」
手を上げるのは柊である。
「オーソドックスに焼きソバとかはどうですか? 機材のレンタルなんかもやってるところ私知ってますよ」
「「お〜〜」」
建設的な意見に一同からどよめきが、漏れる。
「それに売り子の衣装なんかは桜木先輩がたくさん持っている様ですし」
一同沈黙。
””それは禁句だぁぁ〜〜””
この時ばかりは同じことを、思う。
突然静まり返ってしまった面々を困った顔で眺めながら柊以外は。
「ふにゅ〜〜」
「ああ、高見ちゃんが壊れたぁぁ!!」
「ど、ど、どうしたんですかぁぁ?!?!」
結局焼きソバになったそうな。