まやちゃんの手料理が食べたい!

 ここをお読みになる皆さんは、まやちゃんの手料理を、一度は食べてみたいという自らの内なる欲望と、日々壮絶なる闘いをくりひろげ、常に善戦すること無く、アッサリと敗北を喫しておいでのことでしょう。そんな皆さんが、今まで正気を保てていたのは、欲望に精神が潰されそうになった時に、まやちゃんの作れる料理のレパートリーが「カルボナーラ」ただ一品だったことを思い出しさえすれば、いくら、まやちゃんが好き好き好きでも、胃と腸と忍耐力が強くないか、もしくは昨日食べたものを忘れるような重度の記憶障害が無い限りは、とても耐え切れないことに、ちょっと考えれば気づいていたからに他なりません。

 そう、幸か不幸かまやちゃんが作れるのが「カルボナーラ」ただ一品だったのが、、皆さんをこの世に繋ぎ止めていたのです。

 だが、しか〜〜〜〜〜し、鎖はちぎれてしまいました。

 そうです、そうです、そうなんです、経理の蘭東さんが、お料理の上手い蘭東さんが、守銭奴の蘭東さんが、まやちゃんに、カルボナーラ以外の料理を教えてしまったのです。

 これでもう、この世の岸に、かろうじて繋がっていた、最後のもやいが、なくなってしまいました。

 そして、それが次のような事態を起こしたのです。

 「ああっ、まやちゃんの手料理が食べたい!!!!」

 「朝は、パンかな、ご飯かな?ごはんなら、猫まんまかな?」

 「はい、あ〜〜〜〜〜んしてって、言ってもらおう!!絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対言ってもらうんだ〜〜!!」

 「ビデオ第一巻で出てきた缶詰は、舌平目あじだ!!」

 そう、あっちの世界に流される人が多数、出始めているのです。

 これは、由々しき事態です。早急に何かしらの手を打たねばなりません。

 とはいえ、我々には、どういった対策が取れるのでしょう?

 意志の力で、なんとかする?

 無理でしょう。

 香山リカに診療してもらう?

 解決できるかどうか、わかりません。サイコドクターなら、話が別ですが。

 第四小法廷に頼んでみる?

 逆に裁かれてしまうでしょう。(レプタリアンに食われるかも)

 では、どうすればいいのか?

 いや、出来ることは、何が残されているのでしょうか? 

 そう考えていくと、次のことに行き着きました。

 「まやちゃんが作ってくれないなら、自分が作ればいい」

 そうです、作って食べてみればいいのです。こうすれば、少しは妄想の世界から、遠ざかることが出来るのではないでしょうか。(ドップリ漬かるという、意見もあるが)

 ならば、早速作ってみたいのですが、実は、まやちゃんが作った料理が何なのか、原作にはハッキリと出ていません。

そこで、この項目では、まやちゃんが作った料理が、何なのかを明らかにしていきます。(長い前振りだったなぁ〜〜〜〜)




 まずは、手がかりを、いくつか挙げていきます。






 以上の二つです。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………これ………だけ………です。はい。ハハハハハハッハッ。

 いや、まぁ、こんだけでも、わかることがあるんですよ。ええっ。いや、だって、料理の絵があるんですよ。まぁ、その、小さいくて、はっきりしませんが。しかし、とにかく、わかったことがあるんです。




 1998年9月号58ページ1コマ目右上の皿について。

 最初、自分は形状からイタリアにあるパンの一種と考え、似たような形のパンを捜したが、発見できず。そこで、同じように小麦粉を主な材料とする生地を使う、ピッツアまで範囲を広げ、そして「パンツェロティー」なるピッツアを見つけた。

 このピッツアは、ホールトマト、モッツアレラチーズ、オレガノを、小麦粉、水、塩、イースト菌で作った生地で包み、オリーブオイルなどの油で揚げたもので、形状が上記の絵と、とてもよく似ていている。

 また、同じように具を包んだピッツアに、有名な「カルツォーネ」があるが、こちらは揚げずに、オリーブオイルを塗ってオーブンで焼くので、形状が高さのあまりない半分のドーム状になり、絵とは合致しない。

 以上より、この皿のものは、「パンツェロティー」が適当と思われる。



 1998年9月号58ページ1コマ目右下の皿について。

 皿の上に何か敷いている(紙、もしくはアルミホイルか)ことから、これは「カルトッチョ」、つまりイタリア料理の包み焼きであると考えられる。

 この「カルトッチョ」でポピュラーなのが、香草類と鱸(すずき)を一緒に包んだものであるが、「ブレイクダウン」の中の季節が秋であるので、この皿も、秋の魚の鱸を使ったポピュラーなものと考えたが、絵から、これが魚かどうか判別が困難なため、さらなる考察が必要である。



 1998年9月号58ページ1コマ目左上の皿について。

 皿の左側の一品は、形状からは「エビフライ」、「海老の天ぷら」のいずれかであるとしかわからないが、高見ちゃんがソースをかけているシーンがあることより、「エビフライ」の方であると考えられる。

 右側のもう一品についてだが、「エビフライ」の様な油ものをのせる皿には、普通、他の油ものも一緒にするので、これも油ものと思われる。

 また、外側が黒、中が白という色分けと、形状、他の皿に野菜類が無いこと、季節が秋であることを考慮に入れると、これは「茄子の素揚げ」ではないかと考えられる。この結論に関して、「茄子には他の調理法もあるじゃないか」という意見もあることと思われるが、それに対しては、「『茄子の天ぷら』であれば、衣がついている」、「『焼き茄子』であれば、形がしっかりしない」を反論として挙げておく。



 1998年9月号58ページ1コマ目左下の皿について。

 「ねこげんき」を下に敷いてある葉っぱ類で包んで食べると考えられる。

 「ねこげんき」の種類は、ここではハッキリしないが、時間的に近いビデオの方では、「舌平目」であったので、ここでも「舌平目」ではないかと、推測される。

 また、下に敷いてある葉っぱは、形状から、「レタス」であると思われる。



 1998年9月号58ページ1コマ目真ん中の皿について。

言わずと知れた、「カルボナーラ」。




 とりあえず、わかっていることと、妄想いや、推測を加えて各皿を考察してみました。各レシピについては、後日、更に考察を加えて掲載したいと考えております。

 なお、以上の考察について、疑問、反論などがあれば、遠慮なくメール、もしくは掲示板にて、こちらにご連絡お願いいたします。