Diary
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さいきんのへいじつは おしごとがいそがしすぎて かえったら ばたんきゅー です。 思わずひらがなになっちまったい! 星虫年代記2(岩本隆雄)を読了。 朝日ソノラマのを再録…というわけでもなく、今風にアレンジ+短編追加。 むぅ、ずいぶん書き足したりしてないか? 1と比べて手が入っている部分が多いなぁ、と感じた次第。 改めて1〜2と読み返してみると、当時気付かなかった部分が結構ありますね。 巧く複線回収しているなぁとしみじみ参考になります。 しかし今回初めて登場した確固たる敵「DOOM」。 こういうのを出すということは……新刊書くと捉えていいのかな、かな?? オンラインゲーム「コンチェルトゲート」をやってみました。 戦闘が完全にクローズドであり、ある程度進めてみたけれどオンラインである必要がない気がしました。 ソロ主体で、寂しくなったら会話とかアイテム交換くらいを他者とやる、といった感じか?? ラグナロクのような戦闘もオープンな方がいいのか、好みによって評価が分かれるところだなぁ、と思う次第。 PSPでワンセグ観ながら通勤してみたんですよ。 西武池袋線に乗りながら観ているけれど……全然受信しねぇ! 山手線まわりでも入らない地区があるし。これはアンテナの問題なのかな?? それとも携帯ゲーム機の限界か? ノーパソであるところのASUS「PC901」を最近はよく活用しています。 前のノーパソであるムラマサは「なんかトロい&電池大きいの使っても劣化してあまり持たない」という不満からあまり活用できず、最終的には基板上のヒューズが壊れたみたいで動かぬオブジェと化しています。 さらに前のノーパソ(?)であるカシオペアは、電池はもつのでそこそこ使いましたが、やはり動きがトロ過ぎることもあり、同様にオブジェ化。 しかしPC901は動作もそこそこ快適ながら、電池が8時間以上もつので、いやはや使える使える。 特に最近は出張が増えているので、資料作りや報告書作成に役立ってもらっています。 使うといっても、ワードやエクセル、最低でもメモ帳が動いてUSB接続さえできれば御の字。 もっと使い慣れれば、さらに生活が楽になるんだろうなぁとしみじみ思う今日この頃ですわ。 あとSSDはやはりいいね、静かだし発熱してないっぽいし。 明日は仕事の同僚の母上がなくなったとのことでお通夜に。 電車で2時間ちょっと、車だと1時間くらいか? どちらでいくか、迷うところです。 カーナビあれば楽なんだけどなぁ(PSPのナビだとどうも不安)。 本日は「もみじひとひら」の開発作業をば。 大体形になってきましたよー、秋ごろには公開できると良いなぁ。 とまぁ、そんなこんなで。 13th May/2009 暑いなぁ、蒸し蒸ししますね。 さぁ、亜門くんのお話を〆まーす! 櫂を操る両腕に汗が浮かぶ。 曇天の下、荒れる波に小さな小船は翻弄されながらも確実に前へ前へと進んでいく。 前方には本土である港町はうっすらと波間に見えていた。 背後には、伝説から普通の島へと認識が改まった鬼が島と呼ばれる小島が遠く遠くなっていく。 木の葉のような小船には、漕ぎ続ける一人の青年と、舟の先端にちょこんと座る少女の姿。 2人は言葉を交わすことなく、ただただ前を見つめている。 決して後ろを振り返ることなしに。 「そうか、旅立ったか」 「メノウも同行しているようですが」 「好きにさせておけ」 角を持つ老人は、同様に鬼である中年の男の報告に小さく微笑む。 「ワシらはワシらでやるべきことを行おう」 窓の外。 降り始めた雨を眺めながら、彼は強い意志をその瞳に込めて呟く。 「それが新たな契約によるワシらの指針。もはや敵も味方も言っていられるほど余裕のある状況ではないようだしの」 やがて雨は本降りとなり、海は荒れ模様を呈してきていた。 ガタンゴトン ガタンゴトン 延々と続くリズムに揺られながら、黒髪の女性は降り始めた車窓の外をぼんやりと眺めていた。 窓の外は荒れ始める海と、遠く小さな島影が見える。 影はどことなく、鬼の頭に見えなくもない。 「さてさて」 一人、彼女は呟く。 車両には彼女以外人はおらず、誰に話しかけているわけでもないようだ。 「亜門さんはどれくらい強くなってくれるでしょうね」 うっすらと口元に笑みを浮かべる彼女の視線は、島影とも海とも言えない場所に向けられていた。 「鬼の少女も予想通り、同行しているみたいですし」 そこで彼女は思い出したように傍らに置いた袋を膝の上に移した。 「再開が楽しみ。今後に乞うご期待、ですね」 袋を開く。 そこにはお茶のペットボトルが1本と、駅弁が1つ。 駅弁には鳥取名物「あご寿司」と書かれている。 「ホント、楽しみ楽しみ♪」 とびうおの駅弁を美味しそうに頬張りながら、彼女――若桜 乙音は帰路についたのだった。 次回から卯月くんPartに戻りまーす。 14th June/2009 疲れが取れない。 とかく、寝ても寝ても疲れが取れずに眠い。 加えて、2日連続夜の2時ぴったりに携帯電話へ無言電話がかかってくるというのはなんなんだろう?? さすがに夜中は電源切ることにしましたけれど。 土日が待ち遠しい……ゆっくりしたいものですわ。 あ、そうそう、44万Hitありがとうございました♪ 17th June/2009 AMAZONにて色々と購入。 ave;newの新譜「ALAMODE2」――2曲目に柚木涼香さんが参戦してらっしゃいました。 むぅ、巧いのかどうなのかよく分からん歌だなぁ……。 おなじくave;newの「casket」も購入。こちらはレアトラックということで、なんか昔に聴いた事があるようなないような曲がたくさん入っておりました。 2枚とも、通勤途中でゆっくり聞くことにしますわ。 書籍の方では平野耕太氏の「以下略」をやはりAmazonにて。 書店に行ってもさっぱり見つからねぇ! なんかこういうときはAmazonって便利ですね。 中身は相変わらずの濃いネタ。20代後半〜30代あたりしか分からないのが多くないか、これ?? 抱腹しつつ、最後に安倍吉俊氏の「回螺」もお取り寄せ。独特すぎる世界観がステキです。 人ではない、人の残骸を組み合わせて生きるウツロのお話。 この世界では脳が意思を持つのではなく、血が意思を持っている。 そもそも意志というのはどこに宿るものなのか? 脳なのか?? 移植手術なんかで、何故かドナーの嗜好が患者のそれになったりするケースがあるけれど、それって細胞一つ一つに意志があることじゃないか?? では血に意志があっても良いんじゃね? とか、そんな感じだったりそうでもなかったり。 ここで面白いのは「意志のある血が混じったらどうなる?」ってこと。 そしてさらに遡ると「敢えて意志のある血を前以て分けておいて、後から組み合わさったらどうなるの?」とか。 断片的な記憶と知識が統合することで、新たな道が開けたりとかそんなのは中々奥深く感じましたわ。 作品自体が面白いか?というとなんとも言えないけれど、読んだ後に考えることの多い記憶に残る作品でした。 19th June/2009 卯月くんパートに戻りました。 佳境に向かって突っ走りますよー! 7月の夏祭りも終わり、本格的に暑い夏がやってきた。 今年は冷夏と言われているけれど、頭上でギラギラと輝く太陽は容赦なくその熱線を地上に降り落として焼いている。 からりと晴れた青空は高く、雲一つなかった。 「暑い」 全身をじりじりと焼かれて、僕の視界が一瞬揺らぐ。 ぽす と、頭の上に麦藁帽子が置かれた。思わずかぶせてくれた隣を見る。 「大丈夫?」 夏の風に、彼女の黒く長い髪がふわりと広がる。白いワンピースとの色の対比が眩しく感じた。 「ありがとう、でも此花さんは?」 「私はこのまま光合成するからいいの」 麦藁帽子をくれた彼女は此花さくら。この街の川沿いの土手にある桜並木に宿る桜の樹精だ。 「ところで総一郎さんはどこに行く予定?」 僕こと卯月総一郎と彼女とはクラスメートであり、ともに人ではないモノ同士だ。 今日はたまたま散歩中に出会い、この長い夏休みのことを話していたのだが。 「んー、ちょっと商店街の方へ寄って、食材でも買ってこようかな」 「そう、では私も本屋さんによるから同行するわ」 そう言い、彼女は軽い足取りで僕の隣に並んだのだった。 暑さが手伝ってか、駅前の商店街の人通りは少なかった。 アーケード下は熱がこもり、より蒸し暑さが増しているからかもしれない。 そんなアーケード歩く僕らの足は不意に家電店の前で止まる。 正確に言うと、此花さんの足が止まったから僕も止めたといった方がいいかもしれない。 家電店のショーウィンドウには、50インチの液晶TVがNHKと思われる曲の番組を流している。 「どうしたの?」 問う僕に、此花さんからの返事はなく、ただ彼女は画面に魅入っている。 番組は報道特集だった。 南米アマゾンのジャングルが加速度的に消えていく、それにより二酸化炭素が増えて地球温暖化につながるといったことを警鐘する番組だ。 消えていく原因は人間達による伐採、焼畑といったことだ。地域開発も加わっている。 「あ」 そうか、樹精の此花さんにとっては熱帯のジャングルは同族であり、人に犯されざる自身の領域でもある。 勝手に自分の家に上がられて汚されるだけではなく、奪われていく感覚なんだろう。 これはでも、人事ではない。 「僕の故郷も同じだもんな」 「え?」 思わず漏れた僕の独り言に、此花さんは画面から視線をはずして僕を見た。 「あ、僕の故郷の森もね。人間の開発が入って、なくなろうとしてるんだよ」 「……総一郎さん」 「だから僕は一族を代表して、どうやったら人間の中に溶け込んでこれから生きていけるかを学びにきたんだ」 そこまで言って苦笑い。 「今を生きるので精一杯で、答えもまだ全然見つけられていないけどね」 「どうして?」 「へ?」 彼女は黒い瞳で僕を見つめている。そして真摯にこう問いかけた。 「どうして故郷を守ろうとは考えなかったの? 森を守ろうとは…」 「それができるなら、ね」 そう、それができるものならとっくにやっている。 「戦って勝ったとしても、それは一時的で最悪の場合は一族は死に絶えると思う」 妖のほとんどがそう観念したからこそ、今の世の中には妖の存在はおとぎ話の中でしかない。 「それに僕ら一族にはお金もないから森を買い上げるなんてこともできないしね。人間に合わせて生きていく道を探るしかないと思うんだ」 「人間に合わせて……そうなったとして、その新しい世界で私達は生きていけるのかな?」 此花さんはぼんやりとそう言って、再び画面に視線を戻した。 そこには切り倒された木々の映像と、動物達の逃げ出す姿が捉えられている。 「新しい世界、か。そこに居場所をどう作れるか…」 彼女の危惧する通り、人間に合わせて生きていくことなどできるだろうか? 出来たとして、そこは居心地が良いところだろうか? 「人間に合わせることはないんじゃないかな?」 「え?」 画面を見たまま彼女は問い、僕は聞き返す。 「人に合わせるのではなく、そこに私達の…」 彼女の言葉はそこで途切れた。 何故なら突如、背後で爆発のようなものが発生したから。 「「?!」」 コンクリートの破片を伴った砂煙が、爆風に乗って僕らに襲い掛かる! 風に対して身構える僕らの間を、一筋の黒い風が駆け抜けた。 「え?」 「な!」 「あ!」 此花さんと僕、そして黒い影の視線が一瞬交錯する。 「総一郎、さん?」 「浩二郎??」 「兄さん?」 黒い影。 それはまさしく。 もう二度と会えないと思っていた、弟の浩二郎だった。 よく考えたら、こいつ等の登場って一年ぶりなんだよね。 時期的にはちょうど良かったか?? 話変わって、我が家の飼い猫が週初めから調子が悪かったのです。 食べない&飲まない(水を)&トイレに行かないの三拍子。 お年が16歳と結構老婆であることもあって、病院に2回ほど連れて行かれて点滴やらされておりました。 熱も結構あり(40度とか)、バファリンを砕いてごく少量与えたりしておりまして。 ちなみに犬猫にバファリンあげちゃダメみたいね。劇薬のようです。 しかしながら運がいいのか悪いのか、うちの子はあげるたびに熱は下がるので、一応は効くっぽい。 甘いものは舐める程度に食べるので、クリームやらあんこやらチーズやらをあげつつ、栄養剤を無理矢理口に流し込んでいました。 ……おかげで人間不信に。 昨晩は下痢で「これはもうだめなのか?!」と家族一同重い気持ちだったのですが。 朝、なんか復活しとる。 猫復活、猫復活、猫復活!(烈海王の如く) 本調子というわけでもないですが、5日ぶりにエサも食べていつものように寝ております。 このまま元気になってくれればいいのだけれども。 心なしか、こちらの心労も少し軽くなった気がした土曜日でございます。 20th June/2009 出張から帰ったら、日曜日にネット通販で注文していたプリンターが届いていました。 HPのObject6310で送料込みで\9,980。 ありがちだけれどコピーとスキャナ、FAX機能込みの複合機です。 原稿の連続送り出しとLAN接続できるのが決め手でして。 USBポートにBlueToothつければ、これにも対応するのがナイスなところ。 わくわくしながら箱から出してみると……やはりでかいなぁ。 ![]() とりあえず、問題なく動いております。 スキャナ機能を目下急ぎ使用したかったのですよー。 タユタマが最終話でした。 ん? これってバットエンド?? というより、最後の15分の展開があさっての方向へ突っ走ってないか?? こんなんなるなら、むしろヌエさんの出番を増やせー(ぇー 24th June/2009 週末。 池袋のとらのあなに、帰り道にフラリと寄ってみました。 普段見ないPCソフトの売り場を覗いてみると、セール中とかで「ToHeart2 AnotherDays」が\2,000で売ってるじゃないですか。 そういえば、PS2のToHeart2を買ったはいいけれど、このみの入学から3日目辺りで止まっているなぁ。 そんなことを思い出しつつ、ついつい購入。 すると、 ![]() なんか初回特典が付いてきた。 それも製品と同じくらいの大きさだっ?! っつーか、どっちが製品だ、これ?? ちなみに特典は、テレホンカードとスティックポスター、カレンダー(去年の)、ラフ画集でした。 製品の方にはなんかオーディオCDもついているし………製品比重が低いなぁ。 得したような、ある意味邪魔なような?? リストランテ・パラディーゾが最終回でした。 全体にわたって、独特な味を持った良い作品でした。 私的にはルチアーノが一番かっこいいと思いますわ。 ただ。 実際にこんなナイスな奴ら、いないよなぁ。 あと視点を変えると、世界観自体が女性に都合が良すぎるようにできているのが気になるところ。 24話体制だったらキツかったかもしれぬ。 26th June/2009 本日は会社のゴルフ大会。 年に2回ありまして、昨年冬は韓国出張が入っていて欠席していました。 今年はスケジュールに問題はなく、参加。 朝4時に起きて、車で高速を1時間ほど飛ばして行ってきましたよ(帰りは下を使ったら3時間かかったわ)。 お天気は運が良くか悪くか、快晴です。 夏日ということで、会場である埼玉県は上里の気温は35℃。 河川敷ということもあり、ジメジメ感が拭えません。 しっかりと日焼けしつつ、楽しんできましたよー。 結果は前半85、後半77で合計162。 はい、不動のブービーメーカーです。 でもねでもね、毎回やるたびに10づつ減っているんです。今回もしっかり10減りました(前回170ちょっと)。 誤差範囲という話もありますが、腕の方もそれなりに(ぇー)。 空振りが減って、一応当たるけれど2mほど前に行くとかそんなのばかりです。 そう、一応当たるには当たるんだよなぁ。飛ぶか飛ばないかだけで。 また初めてドラコン、ニアピンも名前は書けた(後の組に抜かされたが)。 成長の跡は間違いなく見られるのです。お客さんに強く勧められた4番ユーティリティの効力も強いかも。 3回に1回しかジャストミートしないのが玉の瑕です。 しっかり当たるようになれば、せめて人並みになるんだけどなぁ。 そう、しみじみ思いつつ、ひりひりする腕をさすっております。 あー、疲れたー! 次はもっとまともになるぞーー! 新番組「うみものがたり」を観ました。 これってパチンコのアレですかね? 題名的に。 一話を見る限り、パチンコ臭がほとんどしないのだけれど、ずいぶん抑えたものだなぁと。 シナリオ的にも、作画的にも結構気合入れて作ってるような気がしました。 どんな話になるのかはなかなか見えてこないのだけれど。 27th June/2009 蒸し暑いわ! 何もしないでも汗が出てくるこんな日は、先日届いた複合機のスキャナ機能をいじっていました。 おかしい。 スキャナだけ使えない。 LAN接続のところで巧く認識していないっぽい。 仕方ないので、母艦PCとUSBで接続させることに。 「巧くいったけど、USB1.0だから遅い」 母艦は安定はしているのだけれど、スペックが旧式なのです。困ったものだー。 ともあれ、スキャンしたい画像は何とか処理することに成功。 なんでこんなことに半日裂いているんだろう? 暮れなずむ雨空を窓から眺めつつ、つくづくそう思うのでした。 けいおん!最終話を観ました。 最後はおまけだったのね、でもこの作品は面白かったわー。 肩の力を入れずに最後まで観ることができました。 ところで彼女達が受験生になったら、次の世代は入ってくるのか?? とか、何とか思ったりした。 アスラクラインも最終話まで観ましたよ。 「終わってねぇ!」と思ったら、秋から2やるのかぃ。 終わらせる気がなかったということか。 この作品は謎がそのまま謎のまま放置していたり、訳の分からんままに進行したりするのがどうも。 最後の最後なんて、後出しじゃんけんじゃないのか?? 黒鉄とか今までバリバリ呼び出してたじゃん、なんで急にこうなる? 物理攻撃に限れば、能力減少にならないとかそういうことか??(それでも能力使っていたな) 疑問符を浮かべながら、フェードアウト。 明日は滋賀まで出張。 朝4時起きだー(早く寝よう) 28th June/2009 今日は7月7日、七夕ですね。 皆さんはどんな願いがありますか? 私は『ゆっくりとした休みくれ』です。 最近は色々とやることとか、お仕事が限界近くまで忙しいこともあって余裕がないのです。 ……いや、余裕は気の持ちよう次第か。 さてさてそんなこんなで、今日は久々にエルハの小話でも書いてみましょうか! 天に瞬く織姫と彦星。 2人の間には広大な天の川が横たわり、常に互いの姿を見ることしかできない。 しかし、年に一度だけカササギの背に乗り逢う事が出来る。 その日を七夕と言い、竹笹に願いを書いた短冊をつけて掲げると、もしかして願いが叶うかもしれないとかなんとか。 「そんなお話があるのですね」 ストレルバウからそんな話を聴かされてルーンは、ほぅとため息をつく。 「しかし我らが元におります彦星に比べると、なんとも幸せな2人ではありませぬか」 そう告げるのは黒髪の姫、ファトラだ。 「それも……そうですね」 城の一角に住まう異世界の少年を思い浮かべ、彼女は寂しそうに頷いた。 「遥か千億の彼方よりもさらに先に行ってしまった彼の織姫には、年に一度逢えもしませんしね」 「しかしストレルバウよ」 「なんでしょう、ファトラ様」 「その織姫とやら、さぞかし美人なのであろうなぁ」 「さぁ? しかしワシの知る織姫は美人でしたのぅ」 しみじみとして呟くストレルバウの言葉に、ファトラは不意に立ち上がる。 「アレーレ、やはりここは織姫の姿を見たいとは思わぬか?」 「はい! ファトラさま!」 主に従い、脇に控えていた小柄な少女も立ち上がる。 「そしてあわよくば、織姫を強奪するっ! カササギならばそんなことが出来ると思わぬか?」 「さすがファトラ様、策士ですぅ」 「いくぞ、アレーレ!」 「はい!」 言うや否や、2人の少女は嵐のように部屋を駆け出していった。 その後姿を見送りながら、姉であるルーンは小さく微笑む。 「素直ではないわね、でもそこがあの子らしいわ」 そして先だってストレルバウから手渡された短冊に、この国の文字を綴る。 「ストレルバウ、これをお願いね」 「承知いたしました」 賢人は彼女から恭しくそれを受け取ると、大事に懐にしまう。 ロシュタリア元首である彼女の願い。 それにはこう、記されていた。 ―――今夜は晴れて、皆の願いが届きますように。 ![]() 夏コミ1日目に『藤の庭園』にて出展予定! いぇーい♪ 藤ゆたかさんを絵師に、AVG「もみじひとひら」を販売予定です。 かなり気合入れて作ってますので、是非ともお手にとっていただけるようお願いします! 夏コミ1日目、8/14(金)東L-48b「藤の庭園」で君と握手!! 7th July/2009 熱帯夜ですね。 この蒸し蒸し感はどうにかならぬものかなぁ。 さてさて、湿度に負けずに卯月くんの続きにGOだ! 「浩二郎、どうしてここに?!」 真夏だというのに黒い長袖シャツにフード付きのコートまで纏った暑苦しい姿の弟。 薄汚れた旅装といった感じの彼の背には、大き目の布に巻かれた棒状のものが背負われている。 それだけが、妙だった。 気味が悪い雰囲気がそこから漂っている。 しかし久々の邂逅に僕らは驚く暇すらない。 「逃げて、兄さん!」 「え…」 「見つけたぞ!」 声は彼の背後から。 襲い掛かる巨大な殺気と肉食獣臭に、僕は思わず身体が硬直してしまう。 だが、浩二郎は違った。 僕と此花さんの前に気丈に立ち塞がり、迫り来る追跡者を睨み返している。 一歩一歩近づいてくるのは、黒い男だった。 正体は直視しないでも分かる。犬神だ。 彼我の距離は10m。走って逃げ切れる……か? 「いや、逃げ切れない」 僕は犬神を見て直感する。 背を見せた瞬間、男の鋭い牙は僕の背に食い込むだろう。 「もう、逃がさない」 両手を広げる犬神。 それだけで、此花さんを含む僕らは完全に逃げ場を失った錯覚に陥る。 犬神の能力の一つ『猟犬包囲』だ。 「大丈夫、兄さん」 犬神から視線を外さず、背負った棒状のものを手に取りながら浩二郎は言う。 「僕は逃げることだけは、誰にも負けない!」 浩二郎は手にした棒状のものに巻きついた布をはがす。 そこから現れたのは一本の刀。金属製と思われる鞘に収まっていた。 それを彼はおもむろに抜く! 「「?!」」 此花さんも一瞬震えたのが分かる。 抜かれた刀は、黒光りする刀身を持つ木刀だった。 しかしだたの木刀ではない。 なにか歪で、圧倒的な霊気を持ったモノ。今にも溢れそうな力をその身に宿している。 刀を抜いた浩二郎を見て、しかし犬神は鼻で笑う。 「抵抗するか、兎。逃げることしか出来ぬ貴様が、それで俺に切りかかろうとでも言うのか?」 「否」 彼は即答。 「知っているでしょう、僕は逃げることしか出来ない。いえ」 木刀を正眼に構えて、浩二郎は告げる。 「僕はいつ、いかなる時も逃げることが出来る。それが兎神の力」 ゆっくりと、彼は。 木刀を真横に振った。 途端、切断されるのは空間自体。 「逃げるよ!」 僕と此花さんは浩二郎に手を掴まれて、緑色に染まっている空間の穴に飛び込んだのだった! 逃げることだけは天下一品! 13th July/2009 連休中日の本日は、新橋から築地市場〜築地本願寺〜勝どき橋〜お台場でガンダム見物を走破してきました。 暑い。 とにかく暑すぎる。 距離的にそんなにないだろうと高をくくっておりましたが、いざ歩くと結構な距離ですな。 ちなみに築地は市場お休みでした。移転する前に見れてよかったけれど。 あと〆のガンダムですが、細部まで作りこんでますね。 外側の張りぼてだけだろうと思って近づいて中の方も見たのですが、目に付く部分はしっかり作られていました。 18mで35tは伊達じゃない。あと頭が動いてました、微妙なギミックだわ。 連休ということもあって、ガンダム近辺は人がすごかったです。 でもあれは一見の価値ありかもしれぬ。 最後に新橋のマグロ専門店でマグロ料理を肴にビール呑んできました。 うん、良い日だわ。 19th July/2009 三連休最終日! ブックオフで先日購入したPS2「ベルウィックサーガ」を楽しんでみました。 ファンタジーなSLGなのですが、なにこのシビアなゲーム?! 油断すると攻撃はずれて死にます、あ、油断しなくても死ぬわ。 無駄のないコマ運びが必要とされ、攻撃がスカったとしてもそれをフォローする次の策、次の次の策まで仕込んでおく必要があるのです。 あとキャラの成長が遅い……というかキツイ仕様だな、これ。 キツイ故に結構面白かったりするのが困ったものなのですけれどもね。 さてさて、久々に卯月くんのお話の続きでも――― 3人で潜った穴の先は、一面の緑だった。 そして圧倒的な草の匂い。 肌に直接刺激を感じているような錯覚を覚えるほどの、強烈な植物の生命力に満ちた場所だ。 慌てて振り返れば、すでにここへと至った穴はきれいさっぱりと消えてしまっていた。 しばらく呆然としていた僕と此花さんだったが、はっと我に返り周囲を見渡してみる。 「え?」 「あら??」 ここは今までいた商店街ではなく、森の中だった。 いや、違う。 僕の知るような森ではなく、シダ類というか……見たことのない植物が乱立する、じめっと蒸した緑の中だ。 「すごい強い、植物の力を感じます」 目をしばたきながら、此花さんは周囲を見渡して呟く。 「けれど、私の知る生命力ではない。この襲い掛かってくるような貪欲な生命力は、今の地球では滅多に感じないもの」 「そう、ここは僕らのいた世界じゃない」 答えるのは木刀を手にした浩二郎だ。 「どういうことだ、浩二郎? ここは一体、どこなんだ?」 「ここは紛れもなくさっきまで居た商店街と同じ場所だよ、兄さん」 ちょっと困った顔をして、久々に会う浩二郎はこう続けた。 「けれど、遥か太古。人間が支配する世界ではなく、植物がこの世を支配する時代の、ね」 「どういうことだ??」 問う僕に、浩二郎は手にした木刀を見せた。 黒曜石のような刀身は先程よりもさらに強い力を放っているように思える。 それはまるで周囲の植物達に呼応するかのように。 「この木刀は時空を切り裂くことが出来るんだ」 「ほぅ」 「はぁ」 浩二郎の言葉に、僕と此花さんは気のない返事。 というか、言葉が理解できていなかったと言っていいかもしれない。 「ええと、この刀の力に、僕の兎神としての『逃亡』の能力を掛け合わせたんだ」 「へぇ……って、兎神?? 浩二郎、お前いつのまにそんなに力をつけたんだ??」 よくよく見れば浩二郎から発せられる気力は、森の長老のそれよりもずっと強力だ。 なお兎神というのは僕ら兎妖の最高ランクに位置する力量を意味している。 「あ、うん。ドラクエVでLv1の戦士がLv99の仲間3人に連れられてロンダルギアで戦闘を繰り返したような感じでいつの間にか」 言っていることが分からない。 「そんなことより、兄さんはちゃんと勉強してる? これからみんなを背負っていかなきゃいけないんだから!」 「あぁ、分かってるよ。でもその犠牲に浩二郎を生贄にとか聞かされてたから…ともかく無事でよかった」 「……無事って訳でもないんだけど」 「ん?」 「ううん、なんでもないなんでもない」 首を横にぶんぶか振る浩二郎に、此花さんが尋ねる。 「ところで貴方は何故追われていたの? 相手は犬神――追跡のプロよ、なにか悪いことをしたのではなくて?」 「してないよっ、ただ僕は師匠に頼まれてこの木刀を」 「木刀を?」 「あ、なんでもないよっ」 乾いた笑いを浮かべて、浩二郎は此花さんから目を背けた。 言いたくないことをしているのか?? 「ところで浩二郎、ここは大昔の商店街になる予定の場所ってことだよね」 「う、うん、そういうことになるね」 「……現代とは違って、なんて強い植物の力なんだろう。ね、此花さん」 話を振られ、彼女は浩二郎からようやくこちらに視線を移した。 「そうね、これくらいの力が現代にもあれば、それこそ人間にも負けないのに」 なかなか物騒なことを言う。 よく見れば彼女、目つきが怪しくなっている。 彼女は常に周囲の植物から力を得ていると言っていたから、この時代の植物の力に当てられているのではないだろうか? 「で、浩二郎。どうやって戻るんだ?」 「うん、そこの樹精さんの『ライン』がこの刀で広げた穴に引っかかっているから、もう一度同じ場所を切れば戻れるよ」 「ライン?」 「私と、私の本体である桜の樹を繋ぐ見えない線みたいなものよ。これが切れたら、私はここにいないもの」 答えるのは此花さんだ。 「けれど今戻ると、まだ向こうでは例の犬神が待っているのではなくて?」 「……もう少し待ってから、帰りましょうか」 困った顔でそう答える浩二郎の後ろの草むらが不意に割れたのはその時だった。 恐竜でも出てくるんじゃない?(すげー適当) ![]() 藤ゆたかさんに夏コミに発売するもみじひとひらのジャケット絵を描いて貰いましたよ。 当日はこのジャケットのCDが並びますので、皆様寄ってらっしゃい見てらっしゃい。 損はさせませんよ!(きっと必ず(願望)) 20th July/2009 仕事から家に帰ったら届いていました。 OVA「HELLSING Y」。 CMでアーカードが悲しそうに「主人公 出番がどんどん へるしんぐ」と謳っているアレです。 早速スーツを着たまま見てしまいましたよー、相変わらず容赦ねぇな、この内容は。 宗教に寛容な日本だから作れたのか、もしくはこれ以後作れなくなるかもしれないのか。 原作マンガも本心に素直なほどに過激で好きでしたが、映像と音が入るとより響くものがありますなぁ。 今回はゾーリン編が半分と言ったところで終わりましたので、OVAはあと3本くらい出るのか?? おまけの「クロスファイア ドラマCD」は通勤電車の中で聴くことにしよう、うん。 アニメといえば今期は結構良作揃いですなぁ。 ・NEEDLESS ・うみねこのなくころに ・宙のまにまに ・プリンセスラバー ・東京マグニチュード8.0 ・化物語 ・絶望先生 三期 ・狼と香辛料 二期 ・CANNAN このあたりをば。 好き嫌いはあるけれど、宙のまにまにはかなり面白くないか?? 24th July/2009 いやぁ、暑いね。 汗を流しながら、とってもマゾいベルウィックサーガをプレイしていると自分がなんとも無駄な時間過ごしているんだろうとしみじみ思ったりします。 攻撃が当たらず、敵の攻撃はしっかりヒットするとはー、あぁ、目眩が。 水分不足か? サウナ並みだぜ、昼間の自室は(^^; ぬめっとした汗にまみれつつ、逃亡中の兎どものお話でもー(うはぁ)。 ぬぅっと。 そいつは現れた。 まず現れるのは巨大なぬっぺりとした頭。 次に周囲の木々の背景を塗り替えるように、巨大な身体。 しかしぬっぺりとした顔に覗く2つの瞳は穏やかなものだった。 「「な、なんだ、これ?!」」 悲鳴に近い声を同時に上げる僕と浩二郎。 「ブロントサウルス。この時代は中生代ジュラ紀のようね」 極めて冷静に此花さんは言う。 ブロントサウルスとはアパトサウルスと呼ばれる大型の竜脚下目の恐竜。体長は25〜30mはあろうか。 和名は雷竜であり、大型の竜脚類を意味するカミナリ竜という言葉からこれは取られている。 歩くと雷鳴のような響きがしたであろうということから、こう名付けられたのだろう。 そしてその予想はまさしく当たっていた。 どしん どしん お腹にまで響く振動をリズム良く鳴らしていく。 長い首をゆっくりと持ち上げながら、『彼』は大きなあくびをしつつ足を一歩二歩と踏み出してくる。 きっと今まで、この草むらの向こうで寝ていたのだろう。 僕らの会話で目を覚ましてしまったのか、僕たちは『彼』の進路を塞がないように駆け足で脇へとずれた。 ブロントサウルスは巨大な恐竜は時々思い出したようにシダの葉を食みながら僕らの前から通り過ぎていく。 その後姿を僕と浩二郎は呆気に取られた目でいつまでも眺め続けていた。 「はぁ、びっくりしたね、兄さん」 「いやしかし、貴重な体験をしたよ、浩二郎」 「でもおかしいわね、ブロントサウルスが生息していたのは北アメリカだったと思うけど」 此花さんのそんな指摘に、心に沸いた興奮が不意に不安に変わる。 それは浩二郎も同様だったらしい。 「で、でも確かにここは場所は変わらずに大昔のあの商店街のはず…」 「貴方の術が正常に起動していたとするならば、ね」 桜の精霊の言葉は浩二郎の呟きを切った。 彼女は不意に目を瞑ると、息を整えてから周囲を耳で巡らせた。 「私を呼んでいる声がする」 「「え??」」 彼女はそう言って目を開くと歩き出す。 ブロントサウルスが作り出した道へ。 僕と浩二郎は顔を合わせて、そして慌ててその後を追う。 此花さんはなぎ倒された木々を軽快によけながら告げた。 「私を呼ぶ声に引かれて場所がずれたようね。いえ、どちらかというと」 振り返り、浩二郎の背に収まった木刀を見る。 「その魔剣がここに惹かれたのかもしれない」 「それは一体どういう…」 浩二郎の言葉はそこで止まる。 「!」 僕は駆けていた足を止めた。 「これは」 此花さんもまた、息を止める。 目の前に広がった風景は想像を絶するものだった。 先程のブロントサウルスが――体長が30mはあろうかという恐竜が、木の根元にいた。 それはまるで、食玩の恐竜フィギュアを街路樹の根元に置いたとかそんな雰囲気。 想像の規格外に大きなシダの大木……いや神木が、その巨大な葉で天上を覆いつくしていたのだった。 映画「ドラゴンボール エボリューション」を観ました。 とりあえず前評判に違わず「ひでぇ」。 特にヤムチャが酷い、でもヤムチャだからいいのか、あれで。 ドラゴンボールと名づけなくても良いようにも思えました。名づけなかったらありきたりなB級映画ですが。 面白いかと言うとそうでもなく、出来が悪すぎて消化不良かというとそうでもない。 単に「つまらないなぁ」という感想な一本でした。 つまらん日曜日を送っているなぁ…。 26th July/2009 こまめに更新更新っと。 神木とも言うべきそのシダの木は、ありえない高さと幹の太さを誇っていた。 どことなく周囲が薄暗いと思っていたのだが、それはこの木の葉が雲の上に届き、日の光を薄くさえぎっていたからに他ならない。 「ねぇ、兄さん。これって木、だよね」 「そう思うけど、なんか縮尺が間違っているような気がしてならないよ」 僕たちは互いに目をこすってから改めて木を見るが、大きさは変わらない。 僕たちがそんな風に呆けている間にも、此花さんはいつもののんびりした態度からは想像できない位に足軽に駆けて、木の根元までたどり着いてしまっていた。 彼女は細い右手で、シダの幹に触れている。 その口元が何かしら動いているように見える。 会話を、しているのだろうか?? としたら、何と? 「あっ!」 浩二郎が隣で不意に叫んだ。 何かと思い目をやれば、僕の目の前を黒い何かが飛び去ってゆく。 「魔剣が…」 それは浩二郎が背負っていた黒身の木刀。 それがまるで見えない何かに引っ張られるようにシダの木の方へと飛んでゆく。 僕らはそれを追いかけようとして、 「あぶない!」 僕は駆け出す浩二郎を左手でさえぎった。 頭上から急速に近づく黒い巨大な影。 それは駆け出していたら、間違いなくつぶされていたであろう、僕らの目の前に落ちてきた。 巨大な巨大なシダの一枝。 ズシンと、ブロントサウルスの足音よりも大きな音を立てて僕らと此花さんの間をそれは遮った。 続けてずしんずしんと続く音。 これは先程のブロントサウルスの足音だ。それが近づいてくる。 ぬぅっと。 再びそののっぺりした顔が僕らの前に現れた。 その顔は口を大きく開けて目の前を遮るシダの葉をむさぼり始める。 巨大な枝と葉、そしてブロントサウルスの巨体。 幹へと向かうにはそれらを回避し、大きく迂回するしかなくなった。 「これは偶然かな、兄さん?」 「そんな訳、ないだろう」 「そう、だよね」 僕らは右回りのルートで大きく迂回し、此花さんと木刀の向かった幹へと全力で駆け出したのだった。 まだ月曜日かぁ。 27th July/2009 8月になっちゃいましたね。 なんだかまだ雨がしとしと降るしで、梅雨が続いているみたいですが。 さっさと真夏になって、そして秋よこーい! さてさて、今日は卯月くんがようやく古代から脱出ですよ。 僕と浩二郎は二手に分かれて、右と左から巨木に迫る。 シダの壁を抜けたところで、此花さんの姿が確認できる。 巨木の幹に右手を合わせていた。空いた左手には浩二郎の持っていた魔剣が握られている。 彼女は顔を上げて、何かと会話をしているようだった。 しかしその口の動きはどこの国の言語よりも早く、そして複雑に見える。 「此花さん!」 僕に叫びにしかし、彼女はこちらに振り向くこともない。 左右から、僕と浩二郎が同時に此花さんの元へたどり着く20mほどのところでのことだ。 ごん! 「うっ!」 「がっ!」 僕らは文字通り、目に見えない壁にぶつかってもんどり打った。 「なんだ、これ?」 目の前を両手で触れる。 暖かくも冷たくもない、硬い空気の壁がそこにはあった。 「魔剣の力だ」 浩二郎の言葉に僕は此花さんの手に握られた剣を見る。 黒い刀身がほのかに輝いているように見えた。 「どうなってるんだ、これは此花さんが?」 「なんかこの巨木と話をしているように見えるけど」 浩二郎は僕の方へ駆け寄りながら、そう言った。 そんな時だ。 顔を上げた彼女は不意に視線を下ろした。 その視線の先は、僕らだ。 こちらを見たまま彼女は何か一言二言言葉を巨木と交わすと、 「あ」 「壁が消えた」 不意に壁が消えた。 「帰りましょう、2人とも。私達は私達の時代でなすべきことをしましょう」 妙に清々しい表情でそう語りだした此花さんは、おもむろに左手にある魔剣で空を切る。 すると、 空間が切れ、その向こうには夕暮れに染まる河川敷が見えた。 「大丈夫、猟犬はいないから」 そう語る彼女に僕らは一抹の不信感を抱きつつ。 黙ってその穴を潜ったのだった。 昨夜は今年初めての西武園の花火大会でした。 近所の高台へ、缶ビールをもってふらりとお散歩。 周辺住民の方々も同じように集まって、30分ほどの花火を満喫しておりました。 これが来ると、ようやく夏に入ったなぁと思うんですが。 今年は妙に涼しい日もあったりで、よく分からんですなぁ。 本日、ようやく夏コミ用「もみじひとひら」のCD焼き前まで完成! やっとここまで来たよ、とりあえず創作部分はある程度完了なのです。 夏コミをみんな、楽しみにしていろよ! というか、寄ってってね(懇願) 2nd Aug/2009 休日の自室は暑くてたまらんので、ノートパソコンを持って図書館へ避暑しました。 こりゃ、心地好いねぇ。 暇なときは書物も漁れるし、なかなかの快適空間でした。 そんな涼しいところで書いた卯月くんのお話をば。 夕闇の中で桜の葉が風に揺れている。 頬を撫でるのは湿気を帯びた南東の風。 藍色に染まった西の空を眺めつつ、僕は後ろを振り返った。 すでに古代の森に通じていた空間の裂け目は消え、此花さんが浩二郎に魔剣を返している姿が目に映る。 「此花さん、あの巨大な木と何を話していたんだ?」 問う。 「挨拶をしただけよ」 簡潔な答え。 「浩二郎の魔剣がどうして此花さんの手に渡ったんだい?」 見えない何かによって浩二郎の元から引き抜かれた魔剣。 それは落ちてきたシダの巨大な枝の向こうで、彼女の手に握られていた。 「あの巨木はあの時代での神木だったの。見たことのない力だったから、調査の為に失敬させてもらったと言っていたわ」 「なぜ貴女はこの魔剣の力を使えたのですか?」 これは浩二郎の問い。 「神木が教えてくれたの。なぜならその剣は」 彼女は浩二郎に背負われる鞘に納まった魔剣を見つめながら、こう言った。 「あの神木自身の、未来の姿だったのだから」 え? 彼女は一体、何を言っているんだ? 「ところで弟君、猟犬はまだこの街にいるみたいよ」 「うっ」 「そうだ、浩二郎。お前は一体そんな剣を持ってどこに行こうとしているんだ?」 僕の問いかけに浩二郎は困った顔をして、そして。 「この街に住む、ある人にこの魔剣を渡しにいく所なんだ」 「ある人?」 「そうだ、兄さん。知ってる? 猫寝荘とかいうアパートを」 そこが浩二郎の探す『ある人』の住む場所だという。 世の中は狭いなぁと思わざるを得ない。 此花さんの今後の動向に期待。 さてさて、今週のハルヒ。やっとエンドレスエイトが終わりましたね。 このまま延々とこれが続くのかと思ったぜぃ。 DVDとかこのまま使うのかな??(買いはしませんけど) 8th Aug/2009 ちょっと足を伸ばして、近所と言えば近所の狭山七夕祭に足を運んでみました。 七夕飾りとしてのでっかいぼんぼり(?)のようなものが参加団体ごとに競い合っていて、色んな賞が付いていましてね。 そんな飾りが頭上にたくさん吊るされる中、左右には露店。 お祭気分を味わって帰ってきましたわ。 そんなお盆前の日曜日です。 運良く猟犬に出会うことなく、僕らは猫寝荘――すなわち自室にたどり着くことができた。 何故か此花さんも同行し、今は3人で部屋にて小休止。 冷やした麦茶が喉に心地よかった。 「まさか兄さんの住処だったなんてね」 「で、浩二郎の会いたい人って誰だよ。ここには妖関係者はいないと思うんだけど」 そこまで言ったところで、不意に玄関の戸が「バタン」と遠慮なく開かれた。 「敵?!」 身構える浩二郎。 「いや、あれは」 「おかえりー、スイカ買ってきてるんだけど一緒に食べない…って、あら?」 それは水色のワンピース姿の女性。 お隣の若桜 乙音さんだ。 「お客様きてたのねぇ、もしくは分身の術?」 言いながら彼女は僕と浩二郎を交互に見つめ、そして。 浩二郎の背の魔剣に目を留めた。 「あら、これは……じゃあ、貴方はやっぱり鬼が島に来ていたあの子?」 浩二郎にそう問うた。 「はい、あの時はなんというか…大変でした」 「そうねぇ。そうだったのね、貴方が総一郎くんの弟だったのね」 ?? 2人はどこかで面識があったらしい。 「浩二郎と申します」 「よろしくね、浩二郎くん」 乙音さんはそう笑って言うと、此花さんに視線を移し、 「どっちが好み?」 「…相変わらずですね」 呆れられていたのだった。 なんとも部屋が蒸し暑くて何もやる気がおきないので、ひさびさに「よつばと」を読んでみました。 ……あぁ、夏っていいなぁ。 って、今夏じゃん! 海くらいは行きたいなぁ(遠いなぁ) 9th Aug/2009 すでに夏休みに入っている会社も多いみたいですね。 朝の通勤電車は、心なしか人が減っている気がします。学生も減ってるせいかな? さすがに今日のような台風で外が嵐な日は出かけたくなくなりますなぁ。 ……夕方には晴れてたのがすごい不思議。 「それで浩二郎くんは久々にお兄さんに会いに来たわけ?」 「いいえ」 スイカの種を頬につけて、浩二郎は首を横に振った。 「師匠に頼まれて、この魔剣を貴女に預けるようにと」 言って魔剣を乙音さんに差し出す。 「あらまぁ。貴方のお師匠さんは今どこに?」 やや困った感じの乙音さんの問いに、浩二郎は俯いてボソリと言った。 「師匠は多分、捕まりました」 「何があったのかしら?」 乙音さんは魔剣を受け取りつつ、それを傍らの畳の上に置くと浩二郎にそう問うた。 「鬼が島にこの魔剣を回収しに行った師匠は、他の皆と依頼主に届けに行ったその先で傷ついて帰ってきました」 「依頼主とトラブルを起こしたってことかしら?」 「はい。師匠は僕にその魔剣を渡してこう言いました。『これを追ってくる者に決して奪われるな。そして鬼が島で出会った機族の女に渡せ』と」 浩二郎は続ける。 「そしてこうも言いました。魔剣を求める者の名はイグドラシル。世界の植物を統べる王――世界樹だと」 イグドラシル――世界樹の名を聞いてしかし。 隣の此花さんには何の表情の変化もなかった。まるで事前にそれを知っていたかのように。 暑さよりも蒸し蒸しして眠りが浅いです。 クーラーかけっぱなしにすると喉痛めるし、難しいところですわー。 そんな、小刻み更新な月曜日でした。 10th Aug/2009 本日は溜まっていた有休の消化日。 特にやることがない……ただ暑い部屋に居てもなんなので、繁華街をうろうろしてみました。 平日ってこともあるけれど、夏休みなのにあんまり人いないなぁ。 乙音さんはそんな浩二郎を見遣りながら、困った顔で言った。 「何をどう解釈したのかしらね、あの女狐は」 魔剣を再び手にして、彼女はその柄を見つめる。 「もともとこの剣の力はイグドラシルのものなのに。そもそも自分のボスのことも信じられなくなったのかしら?」 「それは違いますよ、乙音さん」 彼女の呟きのような言葉に横から口を挟んだのは、此花さんだった。 「どの部分が違うのかしら?」 「今はもう、その剣の力は世界樹様のものではありません」 まっすぐと、乙音さんを見て言う彼女。 「そしてあの人は立場上ともに行動しているだけで、世界樹様を主とは思っていらっしゃらないかと」 「どういうことかしら、さくら?」 乙音さんが今まで見たこともない表情――厳しい半眼になって此花さんを睨んだ。 それをさらりと受け流すように、彼女は音もなく立ち上がる。 「浩二郎さんの匂いを猟犬が嗅ぎつけたようです」 視線の先は玄関の扉。 此花さんにはしかし、その扉の先であるこの猫寝荘の入り口が見えているかのようだ。 一方の乙音さんは魔剣を手にして、 「困ったわね。これを返して帰ってもらうという訳には」 そこまで言って浩二郎を見る。 「いかないわねぇ」 肩の力を落とし、彼女は剣を手に玄関へと向かう。 がちゃり、と。 扉を開けると同時、僕のそして浩二郎の全身の毛が逆立った! 肉食獣の、獲物の気力を根こぞぎ奪わんとする殺気が僕らを襲ったのだ。 殺気の元は猫寝荘の敷地の外でこちらを睨んでいる黒いコートの男。 まるで檻の外から歯痒げに目の前の獲物を狙っているかのよう。 その気配を知ってか知らずか、乙音さんは玄関を出ると階段を下りて無造作に猟犬の男へと近づいていったのだった。 外出から家に戻ったらですね。 会社の携帯電話にたっぶり着信ありました。 居ないときに限って、色々問題が起きるというのはマーフィーの法則か?(古) しかしながら問題一つ一つは大したことではなくて、周りが騒いで大げさになっていることばかり。 普段も色々起きているんだろうけど、騒ぎになる前に処置してしまっているということか。 明日は仕事だー(あさってからはお盆休みだが)。 11th Aug/2009 今週のプリンセスラバーは大爆笑でした。死兆星とか懐かしいなぁ。 さらにカイジかよ、もぅやりたい放題だなぁ。♂サイドはどう見てもセレブな面々がいないぞ。 不自然なモヤはDVDではカットされるかな?と思ったら、セリフ内でもあったけれど演出上あることにしているし。 誰が得するんだ?(ぇ 猫寝荘の敷地の外から、猟犬は乙音さんに向かって低い声で威嚇する。 「その剣と、兎妖を引き渡してもらおうか」 威圧の言霊を込めた発言に僕と浩二郎は、部屋の中に居るにもかかわらず思わず身構えるが、乙音さんはあっさりそれを聞き流して問い返す。 「相棒の狐はどうしたのかしら?」 「どこの誰が相棒だ!」 「違うの?」 「断じて違う! というか話を逸らすな」 肩を怒らせる猟犬を彼女は軽くいなす。 乙音さんは一体何者なのだろう? あの犬神はかなり神格は高いはずだ。 前に立つだけで普通の者ならばプレッシャーを受けるはずだが、そんな感じは微塵もない。 すなわちそれは鈍感であるとかそういうことではなく、乙音さんもまたそれなりに高い神格を持つそんざいであるということでもある。 「キゾク」 先程出た言葉を反芻する。 どんな字なのか分からないが、それは乙音さんの分類される神格なのだろうか? 「この剣を貴方に返すと、私になにかお得なことはあるのかしら?」 「取引する気か?」 猟犬は文字通り、牙を剥く。 人にはありえないほどに口が裂け、鋭く大きな牙がいくつも覗いた。 「取引? それはまたご冗談を」 対する乙音さんは冷たく笑って彼にこう切り返す。 「貴方は私に対して懇願すべき立場にあるのではなくて?」 魔剣をくるりと回して鞘から抜き、その黒い刀身を彼に向けて言葉とともに突きつける。 「何を上から目線で勘違いしているのかしらね、この駄犬が」 バキン! 断ち割る音と、肌を刺すような刺激が一瞬、空間一帯に響き渡る。 それは猟犬が猫寝荘の結界を力ずくで打ち破った音。 次の瞬間には、犬神と乙音さんが交錯していた。 明日からお盆休みなのです。 今年は4日と短いけれど、楽しく行こうと思うのですよー。 12th Aug/2009 → 過去ログ |