つれづれ日誌

2002年11月3日(日)

「斧なんか持っていましても…ねぇ?」
赤い陰陽服の戦士は苦笑いを浮かべ、謎の魔術師から受け取った
暗黒水晶斧を洞窟の隅の方へと放り投げた。
「フギャ!」
「「ん?」」
猫のような鳴き声は斧を投げた方向から。
2人は警戒しながら岩場の方へと近づいた。
そこには……
「ふーーー!」
地面に突き刺さった斧に向かって全身の毛を逆立てた猫のように警戒
する一人の女性の姿。
長い腰までの髪を後ろで簡単に1つにまとめ、ややくたびれた修行者の
服を纏っている。髪の間には何故か猫耳の髪飾りがぴょっこりと生えて
いた。
丸みを帯びた顔には切れ長の瞳が今はパッチリと開かれ、その様子は
昼寝を邪魔された猫そのもののようにも見える。
「お姉ちゃん」
「ええ?!」
女魔術師の呟きに戦士は思わず声を疑う。
「にゃ!」
ザザッ!
斧から2人へと警戒態勢に入る女性。
「私よ、分からないの?」
「ふーーーー!」
シュッシュと猫パンチで空を切って近寄らせまいとする修行者の服の女。
「見事に野性に返っちゃってるわね」
「いや、野性って……」
「そこでこの秘密兵器の登場よ!」
女魔術師が取り出したのは英霊魔法棒。
先端になんだが丸っぽいような楕円形のようなよく分からないものがついて
いて評判の謎の棒だ。
それを姉の前でふるふると振った。
「ふーーーーーー! ふーーー、うみゃ!」
かちん
英霊魔法棒の先端に猫パンチをかます女性。
「にゃ! にゃ!」
かちかち
「じゃれてる…のか??」
敵意が消え去ったのを見計らって、女魔術師は秘密兵器の入っている袋の中身
を彼女の前に蒔いた。
それは、
「またたび、だと」
驚愕の戦士。そんなものは人間には効くはずがない!
「うにゃーん」
ころりとその場に寝転がる猫仙人。
目が眠たげだ。
「って効いてるしーーー?!」
「今よ、がつんと一撃かましてやって」
女魔術師が戦士に手渡すのは陽気木棒。
別名、殺人バットと呼ばれる凶器である。
「……死にますよ?」
「大丈夫だって。だってギャグキャラは絶対死なないってセオリーがあるじゃない」
「ギャグキャラなのですか」
戦士は大きく溜息。
無防備…というか、またたびに酔っている猫仙人に向かって陽気木棒を大きく振り
かぶって―――
「大尽力!」
振った。
がつん!
「ふぎゃーーーー!」
当たった。そして洞窟の遥か彼方へと飛んで行ってしまう。
「二塁打ってところかしら?」
「大丈夫ですかねぇ?」
どどどどど……
一拍の間の後、土埃を上げて猫仙人が駆け戻ってくる。
「な、なにするのよーーーー!」
目に涙をためて女魔術師に食って掛かった。
「いつもいつも『人』に戻すのに手間かけさせないでよ、ほら」
「にゃ!?」
女魔術師は慣れた扱いでまたたびの塊を仙人の姉に押し付けた。
途端、腰が砕けたようにその場で陶酔状態になる仙人。
「さ、かえろかえろ。面倒だけど、お姉ちゃん背負ってきてね」
「は、はぁ」
心配そうに仙人を見つめる戦士。
「えと、大丈夫ですか?」
「うにゃー?」
またたびにじゃれながら猫の仙人。視点は一定ではなかった。
全然駄目そうだ。
「果たしてこのメンバーで勝てるのでしょうか、奴に」
洞窟の入り口で2人を待つ女魔術師の、そのさらに向こうに待つ倒すべき
者を見つめながら、戦士はこれから長い付き合いとなる仙人を背中に一歩を
踏み出した。
この時の彼はまだ知らない。
彼にはおせっかいな友達が多いことを―――
2002年11月2日(土)
「っ」
赤い陰陽服の男は肩口を押さえながら、一歩一歩を踏み出していた。
彼の歩く後には服と同じ色の斑点が地面に咲いてゆく。
長安の郊外、彼は一本の木に背中を預けて、青々とした空を見上げた。
「しくじりました、ね」
すでに瞳の焦点は合っていない。
「彼女は生きて帰れたでしょうか?」
彼の知人なのか、非常に困った表情で呟いた。
「神を信じぬ私なれど、願わくば生きて帰還していることを……祈るとします」
彼は小さな笑みを浮かべたまま、ずるずるとその場にくず折れた。

中国服を着込んだ仙人の女性は木の根元で寝こける知人の姿を見つけて微笑んだ。
「いくら陽気が良いからといって、そんなところで寝ていると風邪をひきま…」
歩み寄る足取りはしかし、近づくにつれて駆け足に変わる。
「ちょっと、しっかり!」
彼の腕を取る、と彼女の白い手にべっとりとした赤い液体が張り付いた。
それは傷を癒すことのできる彼女にとっては見慣れたものだ。
「いけない、これは致命傷……」
仙人の顔つきが変わる。
途端、周囲の空気がピンと張り詰めたものに変じ、鳥や虫の鳴き声がピタリと止んだ。
「汝、己の罪を知るか? 己の罪を認めるか? 己の罪を償うか?」
朗々とした力ある言葉が空間を満たす。
「償うのならば我が力を汝に貸し与えよう。我が汝の罪を許そう!」
仙人の中でもその道を極めた者が行使することができる最上位の癒しの術「人生の罪」。
その発動により、戦士の傷は映像を逆回しにするように瞬く間に消えていった。
「ふぅ、一安心、ね」
一息ついた仙人はすぐ傍らに出現した女魔術師の気配に気付く。
鮮やかな豹柄のケープは赤黒い血に汚れ、纏う法衣にも破れと傷が見て取れる。
こちらも戦士ほどではないがいくつもの傷を負っていた。
「貴女は?」
女魔術師は仙人に構うことなく戦士を一瞥。
その呼気が規則正しいことを知るとほっと胸を撫で下ろす。
「ありがとう、私では彼の傷は治せなかったわ」
魔術師は仙人に小さく頭を下げる。
「貴女の傷も…」
「いえ、私は結構よ。自分で治せるから」
未だ意識は戻らない重たそうな戦士の肩を担いで、女魔術師は苦笑い。
「ど、どこへ? 彼はすぐに動かして良い状態じゃないわ」
女魔術師は首を横に振る。
「もしも貴女がこの戦士と知人であるのなら、今すぐこの場を離れた方が良い。
巻き込まれるわよ」
「一体何に?」
厳しい目で仙人。危険をも辞さない覚悟が魔術師にはその瞳に見た。
「良い友達が多いみたいね、この人は。だからこそ巻き込めない」
戦士を見つめる女魔術師は、移送の魔法により戦士ともども姿を消してゆく。
「だからこそって……それじゃ、友達じゃないでしょ!」
「友達だから、さ」
消え入りそうな言葉は戦士から。
その言葉を残して2人は消える。
「バカ……」
一人残された仙人の呟きは、再び戻った鳥の鳴き声の中に消えた。
2002年11月1日(金)
魔術師の彼が約束のその場に現れたのは丑蜜時だった。
妹である仙人の少女は宿に寝かせてある。
彼が訪れたのは扶余の北東にある黒幽霊の住む洞窟だ。
その入り口のホール状の場所にすでに彼らは待っていた。
1人は剃髪、独眼の坊主。やたらと人相は悪い。
1人は西方出身と思われる青みがかった瞳を持つ優男。西洋の刺繍を施した
修行者の服を着ていた。
1人は陰陽服の男。辮髪という騎馬民族独特の髪型だが、その瞳は青。西洋の
血が混じっているようだ。
「遅かったな」
「まぁ、色々あったのさ」
坊主の問いに男は苦笑いで答えた。
そして4人の輪ができる。
4人は容貌、服装は違えど共通した部分があった。
それは皆、魔道を歩む者。
「では1年ぶりの魔術発表会を行いましょうか」
修行者の服の優男の言葉に残る3人は頷いた。
「ではまずはワシから……見るが良い!!
―――――以降、術の公的公表にストップがかかりましたので記述は差し控え
させていただきます。

翌朝。
馬上の人となった兄妹は故郷である高句麗への帰路についていた。
背後に小さくなってゆく扶余の街を、妹の仙人がふと眺める。
「どうした?」
「ううん、また、また来ようね、兄ぃ」
「そうだな」
朝日に明るくなりつつある扶余の街を、2人は一拍の間、眺める。
そして2人は馬を駆った。
2002年10月30日(水)
中国は長安の宮殿。
豪華な調度品の置かれたその客室には二人の男女が机を挟んで
いた。
赤い陰陽服の戦士が出されたお茶の香りを胸いっぱいに吸い込む。
「良い香りですね、玉露ですか?」
「いえ、烏龍茶ですよ」
クリーンヒットを与えるのは中国服を着た女性である。
高位の仙人であるのだろう、天扇子と呼ばれる貴重な宝具を軽く
開いて己を扇いでいた。
長い黒髪の間に覗く瞳は窓の外に向いている。
戦士は彼女の視線に気付いて同じく窓の外を見た。
白い妖精が舞い降りている。
「雪、ですね」呟く仙人。
「すっかり冬ですね」
仙人の彼女は頷きつつ、黒散砲服の襟元を締めなおして一言。
「ふと思ったんですけど、こうして2人でいるところを旦那に
見られたら、不倫と間違えれれるような気もしますね」
「へ?!」
一瞬焦る戦士。
その彼の頬を仙人の彼女の投げた果物ナイフが通りすぎた。
しゅこん♪
音がして透明の魔法を行使していた義賊の襟元が背後の壁に
ナイフで縫い付けられる。
魔法は解け、若い男の姿が現れた。額には冷や汗一筋。
「覗きはいけませんよ、覗きは」
天扇子で己の手をパシパシと叩きながら挑戦的に仙人は迫る。
「いや、なんてゆーかたまたま、ねぇ?」
義賊は仙人の知り合いなのだろう、乾いた笑みを浮かべつつも
逃げようとするが、ナイフが壁に食い込んでいて動けない。
仙人の彼女は小声で義賊に告げる。
「何か見た? 何も見てないわよね??」
「はい、見てないです!」
緊張した面持ちで義賊の青年はカクカクと頷く。
「別に何もやましいことしてないし…ねぇ?」
戦士の呟きはしかし、2人には届なかったようだった。
2002年10月29日(火)
山猫達の住む洞窟。
そこを行くのは戦士と魔術師。
進む2人の足取りは唐突に止まる事になる。
「ひゃーっはっははーーーー」
奇声を上げながら大笑いで茂みから飛び出してきたのは
辮髪の魔術師だ。瞳の色は茶色であることから西洋の者と
思われる。
彼はあっけに取られる2人の前で大の字になって通せんぼ。
すると懐から相変わらず唐突に金の斧を取り出したではないか。
「お前らの落としたのはこの金の斧か?」
戦士は惰性でふるふると首を横に振る。
「ではこの銀の斧か?」
辮髪の魔術師は銀製の斧を取り出した。女魔術師が否定の意を表す。
辮髪の魔術師は2人の反応に満足そうに頷くと、一本の斧を戦士に
おしつける様に手渡した。
「正直者達よ、お前らにこの暗黒水晶斧をやろう、さらばだ!」
彼は呆然とする2人を尻目に相変わらずの笑い声を上げながら
洞窟の向こうへと消えていった。
「ってか、私達はいつ斧を落としたのでしょう?」
「知らないわよ」
全く以って、この世界は不思議な人物が多い。
 ――続く。次で姉が見つかるか?!
2002年10月24日(木)
扶余の宿に高句麗から来た兄妹はやってきていた。
母国の都心にある宿とはかなり異なり、藁葺き屋根の
その宿は人で賑やかながらもしかし、どこかのんびりと
している。
晴れた日差しのせいばかりではなかろう。
「なんでこー、田舎かなぁ」
「落ち着くじゃないか」
「ん。まぁ、そういう取り方もあるけど」
妹の不満げな口調に兄は苦笑。
たしかにこの国には母国のような華やかさが少ない。
だがそれ故に、素朴な良さがあるのだ。
それに、だ。
「こんにちわ、フロイライン」
「は、はい、こんにちわっ!」
仙人の彼女は唐突に声をかけられて慌てて返答。
そんな彼女の慌て振りに声をかけた方が驚いたようだ。
兄の魔術師は笑って溜め息一つ,妹に一言。
「扶余は狭いからね。ここに住んでいる人達はお互いの
顔をほとんど知っているのさ」
「はー」
だからだろう、彼女の目の前に立つ青年が気軽に声を
かけてきたのは。
西洋の刺繍を施した修行者の服を着た、長い黒髪の男だ。
手には大魔霊魂棒を杖代わり。
しかし彼はもともとこの地のものではないのだろう、青み
がかった瞳は服装と同じく西のものだ。
総じて一言で表すと『かなりの美形である』。
「驚かせてごめんなさい、フロイライン」
小さく会釈、彼は去って行く。
その背中を仙人の彼女はぼーっと見つめていた。
「どうした?」
兄が彼女の視線を手で遮断する。同時、我に返った。
「扶余も良い国かもねー」
「………動機が不純だな」
人それぞれだろう。
2002年10月23日(水)
「本当にこんなところにいるのですか??」
「いるのよ、確かに」
赤い陰陽服を着た赤く長い髪の男の問いに、豹柄のケープを
纏う女魔術師は自信を持って断言。
「間違いなく、この山猫王の住む洞窟にいるはずなのよ」
2人が臨むのは、中国にある大都市――長安の郊外。
ひどく和やかな山間に位置する大きな洞窟だ。
この洞窟には野山を駆ける山猫達が生息するともっぱらの
噂であり、その一番奥に『山猫王』と呼ばれる猫の中の猫、
キングオブ猫が居を構えているらしい。
が、二人の探しているのはそんな山猫王ではない。
「野生化していたりして、ね」
「多分、してると思うわ」
男の戯言をはっきりと断定する魔術師。
洞窟の奥に進む戦士の足取りが急に重くなった。
「えと……野生化って、貴女のお姉さんでしょう? 人間
が野生化って??」
「姉さんならやりかねないわ。昔から猫っぽかったし、ネコミミ
のアクセサリーが昔から好きで肌身離さず持ち歩いてたし」
二人の探しているのは女魔術師の姉のようだ。
しかし、どういう姉なのだろう??
「ネコミミは別に置いておいて……どうやって我に返すんです?」
「そのための秘密兵器よ」
女魔術師は誇らしげに背中のリュックを見せびらかす。
どうやらその中に、野生化した姉を人間らしくして呼び戻す道具が
入っているらしい。
「さぁ、どんとこい!」
胸を張る女魔術師。対して戦士は暗い顔だ。
「……うー、怖いなぁ」
『猫が』と限定しない辺りが、これから起こり得る出来事そのものを
恐れている表われと言えるのではなかろうか?
――――珍しく『続く』!
2002年10月22日(火)
「ギニャーーーーー!!」
隻眼の坊主が叫んだ。
そりゃもぅ、信じられないくらいの苦痛の叫びだ。
「ど、どした?!」
赤い陰陽服の戦士が驚いた顔で彼を見る。
坊主は何かを作っていたようだ。
折れた棒のようなものと、鉄粉の臭いがした。
「何、作ってたんです?」
問われた坊主は壊れた人形のようにギギギ…と顔を
上げて、ボソリと呟く。
「大魔霊魂棒」
「あちゃぁ」
「材料だった大魔法棒は先輩に頂いたものだったのに…」
戦士は残念ながら坊主の交友関係までは知らない。
先輩と言うからにはやはり同じ魔術師なのだろう。
”もしかして尼さんでしょうか?”
とか思ったりもする。
「仕方ありませんよ。その先輩とやらもきっと笑って…」
そこまで言って戦士は気付く。
坊主が青い顔をして震えていた。今だかつて彼のこんな
顔は見たことがない。
「あの人……あの女の怖さをお主は知らぬのだっ! きっと
ワシは焼かれて食われてしまうっ!」
「またまたぁ」苦笑いで戦士。
脅しでも『食うぞ』なんて言う女性がいるはずも……
”まさか??”
思わず彼の知る豹柄の女魔術師が脳裏に浮かぶが、慌てて
そんな思考は消した。
しかし、もしもだ。もしもそうだとしたら……
”歳が合わないしなぁ”
女の年齢というものは、いつの時代も男にとっては未知の
領域である。
2002年10月21日(月)
黒い幽霊の群れが、洞窟の一角に蠢いていた。
その中で、小さく声を発するものがある。
「くっくっく……」
笑い声だ。声を殺すような低い低い笑い声だ。
黒い幽霊達の動きがざわめく。
響いてくる声に脅えているようだ。
幽霊を怯えさせるとは、この声の持ち主は、もしかしたら
とんでもない人物なのかもしれない。
その時だ!
「ひゃーっはっはっはっは! あははははは!!」
大爆笑に変わる,いや、どこか壊れた笑いである。
黒い幽霊達の群れの中にドーナツのように輪が出来た!
その中心に人間らしき者の姿がある。
陰陽服を纏った中肉中背の男だ。
瞳の色は茶色,西方の民族のように思われるが彼の頭髪は
北の遊牧民に見られる独特のもの――辮髪だった。
くっきりとした目が血走って見開かれ、手にした大魔霊魂棒
を振り上げながら大豪快な爆笑。
しかし目は笑っていない,顔は狂ったように笑ってはいるが。
幽霊達はその異様な魔術師の姿に明らかに怯えて散って行く。
暗闇の中に一人、彼は残された。
やがて哄笑は収まる。
「……勝った!」
勝ってどうするのか、小一時間ほど問い詰めたい。
2002年10月20日(日)
明子が2人の就くテーブルにホッケを運んだときだった。
「む」
赤い陰陽服の戦士が額に手を当てる。
「きた」
向かいに座る坊主の魔術師もまた額に手を当てた。
「「来たぞ」」
申し合わせたように頷き会う2人。
ホッケを片手にした明子は怪訝そうに2人を見つめて
問うた。
「お客さん、電波系ですか?」
「「そんなところだ(です)」」
「……あんまり不気味だと追い出すからね」
言い残し、明子は逃げるようにして去っていく。
それには気に留めず、というかむしろ気にしないように
しながら、2人はカメラ目線で語り出した。
「さて、風ライクで続けてきたこの日記ですが、何気に
人気があることが分かりました」
「ユメノカケラの方のアクセス数がちょいと上がって、
知人の意見も得られたことから推測してだがな」
「あと要望もありまして、風の王国を題材にした小説を
書いていきたいと思うわけです」
「そこでだ!」
米酒を一口あおってから坊主はカメラ目線で訴える。
「小説に登場しても良いかな、って方を募集している」
「気軽にメールかユメノカケラ掲示板、風のメールを
いただけると嬉しいです」
「もっともいくらオンラインゲームの小説化と言えど、
風の王国そのままを小説化するのは内輪ネタでしかない」
「時代公証というものがありますからね。風の王国は古代
朝鮮半島を背景にしているもの。ですから登場者のお名前
は漢字、もしくはカタカナにさせていただきます」
「どうしても英語字や版権キャラクター的な名前にこだわら
れる場合でも問題はないがな」
「? え、そうなんですか?」
「そこは書き手の腕の見せ所と言うものだろう。名前を出す
だけが小説というものではない」
「まぁ、そうですけど……やっぱり自分の名前が出てくるの
が知ってる人にはニヤリと笑えて良いと思うんですけど」
「そのニヤリはお前の好みだろうが。まぁ、いい。そんな
訳で」
「「あなたの声、お待ちしております(してるぞ)」」
そこに戦士の妹である仙人の娘が現れた。
「マジデスカ??」
その一言には心底信じられないという気持ちが含まれている
ように思えた。
2002年10月17日(木)
高句麗から来た兄妹は付与の町に到着すると同時、
兄の方はある場所へ一目散に向かっていく。
何も知らない妹は彼の背中を追って付いていった。
やがて目的地に到着する。
着物を羽織った仙人は、兄の魔術師がくぐった建物を
眺めて呆然としていた。
ここは扶余の南門から歩いてしばしの場所。
目の前の建物は人で賑わっている。尋常ならざる雰囲気だ。
建物の看板にはこうあった。
『くじ屋&宝くじ』
「兄ぃ、わき目も振らずにここにきた理由って??」
仙人の彼女は傍らにいた魔術師に視線を移し……
いなかった。
忽然と姿を消していた。
恐ろしい直感が働き、仙人の彼女はくじ屋ののれんをくぐった。
そこには……
真っ白に燃え尽きた彼女の兄の姿がある。
「兄ぃ!!」
がくがくと彼の肩を揺さぶるが、白くなった彼は反応しない。
彼の周囲には山のように残念賞である八十歳酒が積まれている。
「いくら…いくら使ったの?!」
兄はゆっくりと両手を広げて妹に答えた。
10、だ。
妹はくじ屋の価格を見る。
『一回10000銭』
「10万も使ったのかぁぁ!! この馬鹿兄ぃぃ!!!」
「いや、100万です」
「死んでしまえぇぇ!!!」
げしげしと兄を足蹴に仙人。
「ご、ごめんよぉぉ、どうしても、どうしてもお前に退魔棒を
誕生日プレゼントにしたかったんだよ」
「……」
彼女は再度、くじ屋のカウンターを見る。
そこには一等の退魔棒が置かれていた。そしてその隣のものも
見つめ、決意。
彼女は懐に手を入れると、小さく頷きカウンターヘ向かった。
「一回お願い」
「はい、どうぞ」
くじ屋に手渡された3つのつづらのうち、一番左を指差した。
くじ屋の店員は仙人に問う。
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー」
ぱかり
あけると、そこには数字の書かれた一枚の紙。
5とある。
カランカラン♪
店員は鐘を鳴らす。
「おめでとうございます! 3位の四角盾です!!」
仙人はその盾を受け取り、呆然とする兄へそれを手渡した。
「はい、私からの兄ぃへの誕生日プレゼントっ。今年はまだ
渡してなかったからね」
「お前……」
魔術師は視線をそむけて言う妹に感涙。そして、懐の財布を
振り上げてくじ屋の店員に叫んだ。
「よぉし、退魔棒、絶対出すぜ。もう一丁!」
「終わっとけ!!」
仙人の綺麗なストレートパンチが魔術師の顎にクリーンヒット
したとか、しなかったとか。
2002年10月16日(水)
豹柄のケープを纏った女魔術師は夜の闇の中、
早足で歩を進めていた。
ここは高句麗の東門周辺。
民家はほとんどないために、朧月である今夜は
夜目が利かないとすぐに躓いて転びそうだ。
彼女は目指す場所へと向かって急ぐ。
何かに追われているわけではない。しかしこの
深い深い夜の闇は密度が濃く、彼女を捕らえて
深遠の闇の世界へと連れ去りそうな錯覚を覚え
ても不思議ではないだろう。
当然、おばけや妖怪を恐れたりするような少女
でもなければ、職業柄それをむしろ倒す側にいる
のではあるが、そこは乙女,足は速くなってしまう。
がさり
横手の茂みから音がして、彼女の歩が止まる。
風だろうか?
当然、確かめる気もなく彼女は駆けるように歩く。
額にうっすらと汗が浮かぶのを気にしながら。
やがて道はT字路へと折れ曲がる。
と、
どん
「何か」に彼女は横手からぶつかった、薄暗い路地
だ。何かは見えなくてよく分からないが、ぶつかった
感触が生物のように暖かかったと思う。
道に対する恐怖はまず口から溢れ出した。
「きゃーーーーー!!」
「ちょ、ちょっと」
「おばけーーー!」
「違いますって」
「一つ目おばけーーー!」
「せめて人型と思ってくださいよ」
「変質者ぁーーーー」
「失礼な」
「とにかく、きゃーーーー!!」
彼女が手にした英霊魔法棒を振り上げて呟く呪文を聞いて
その内容が地獄の炎だと知ると、闇の中で蠢く者は彼女の
両手を掴んで慌てて下ろした。
「人間ですよ、ほらほら!!」
女魔術師の目の前には、白い長い髪で片目が隠れた男の
恨めしそうな顔があった。
「ぎゃーーーーー!!!」
「どーして今迄で一番大きな叫びになるんですか?!」
「襲われるーーー!!」
「……襲いますよ?」
「…ごめんなさい」
落ち着いた魔術師の手を離して白い髪の男。
「こんな夜中にどうされたんですか?」
彼女に並んで歩き、男は問う。
「美容室ができたっていうから、ちょっと行ってみようかと
思って」
「でしたら一緒します」
月下に微笑む男に、魔術師は首をかしげて視線を向ける。
陰陽服を着た男だ,片手に持った薙刀から戦士であると憶測。
「アンタも美容室に用があるの?」
「ええ」
溜息を1つ吐いて戦士は言い、己の前髪を一房掴む。
「昼寝から起きたら何故か髪が白く染められていましてね。
高句麗には髪の色を元に戻せるところがあると聞きまして」
「そっか。じゃ、さっさと行きましょ」
「ええ」
2人は再び並んで歩き出す。
その歩みはしかし、1人の時のように早くはなかった。
心なしか、月明かりがやや明るくなったようにも思えた。
2002年10月14日(月)
高句麗から扶余へと続く道。
そこはかつては両国を何度となく戦へと駆り立てた道で
あり、また異なる文化を溶け合わせた道でもある。
その扶余へと至る道を2人の男女が肩を並べて歩いていた。
1人は黒服の魔術師の青年。背に青龍の刺繍を入れている。
腰には鉄製の刀を提げてはいるものの、彼本来の能力には
おそらく用いられることのない、言わば威嚇用だろう。
その隣を行くのは着物姿の女性だ。その顔立ちは隣の男と
どことなく似ている。
彼女は仙人のようだ。高価な法具である忍風扇子で己を
煽っていた。晩秋とは言え、扶余は高句麗よりも気温が高い
ためだろう。
「ねぇ、兄ぃ。まだなの?」
疲れた声で女性は問う。やはり兄妹のようだ。
「そろそろだよ……ほら、見えてきた」
兄の指差す先には扶余の町の遠影がぼんやりとあった。
仙人は目を凝らしてそれを見る。
「田舎みたいね」
「田舎だよ、扶余は」
「……田舎かぁ」
ため息をつく妹に、魔術師は笑ってその長い髪の頭を撫でた。
2人が扶余に到着するのはこれから半刻の後である。
2002年10月10日(木)
フラフラと赤い陰陽服を着た男が殺意漂う洞窟を歩いていた。
片目を覆い隠すほどの長い赤い髪。
その間に覗く鼻からは鼻水,左目はぼぅっと中空を見つめて
いた。
見たところ、高熱により茫然自失状態のようだ。
その時である。
岩陰から白骨が踊りかかってきた!
窪んだ眼窩には青白く禍禍しい光を灯し、骨で出来た右手には
湾曲した刀を一振り。
男は敵意を放つその存在を一瞥。
まるで蚊を振り払うような軽い動作で、手にした薙刀を振るう。
ざしっ!
硬い音とともに彼のなんでもなさそうな振るまいとは正反対の
事象が生じる。骸骨の化け物は薙刀の先端に触れた途端、岩に押
しつぶされたかのようにひしゃげ、力無くその場にばらばらに
なって落ちたのだ。
「風邪引いていても技は切れが良いな」
呟き声は彼の後ろから。
眼帯をした坊主が一人と、火照った頬をした少女が一人。
「奥義・大尽力か」
言葉に男はコクリと頷き、今まで以上にフラフラと体が傾いた。
その彼の体を青い光を包む。少女だ。
生命の祈りと呼ばれる癒しの力によって、奥義を繰り出す事で
減少した生命力がみるみる補われて行く。
「はわー、世界がまわる〜〜」
少女もまた男と同じく足取りがおぼつかない。
そう、風邪だ。
フラフラな2人を後ろから眺めながら、坊主は問うた。
「風邪引いている時になんで気合の入った狩りをしようとするかな?」
呆れた声だ。
青年は立ち止まり、うーんと唸る。
「あれですよ、例えばテストの前に全然勉強進んでいないというのに
つい部屋の掃除とかやってしまう……」
「よーするに現実逃避ねぇ、ははは〜〜〜」
酔った様な顔でお互い力無い笑みを浮かべる兄妹。
「どーでもいい。寝てろ、オマエラ」
坊主は冷たくそう言い放ったのだった。
2002年10月9日(水)
坊主は、すり鉢に見るからに苦そうな薬草を数種、すり潰して
どろどろの液体を作っていた。
それを横から覗くのは長い腰までの黒髪を後ろで一つに結った
ひょろりとした若者だ。腰には銅製の剣を一振り下げ、両腕に
はやはり同じく青銅製の腕輪をはめている。
そのことから彼は義賊という分類に帰属するものと判明できた。
「ダンナ、何作ってるんで?」
人懐っこそうな顔で義賊は坊主に問うた。
坊主は面倒くさそうに顔を上げて嘆息一つ。
「あの兄妹が揃って風邪ひいてな。少し暖かくなったからって
外で昼寝なんかするからだ」
坊主は怒っているらしい、すりこぎを握る手に力が入る。
「で、ダンナは嫌がらせにと、にがいにが〜い薬を作ってる訳
か。苦すぎて殺さないでくれよ」
「一生忘れられない味ではあるさ」
ニタリと微笑み坊主。
義賊は知っている。
この魔術師の坊主は結局のところ、善人だという事を。
2002年10月8日(火)
「あら、流れ星」
長い黒髪の女性は夜空を見上げて一人、呟いた。
この国には珍しい、薄紅色の生地にスミレの花が
模様としてあしらわれた着物を纏う女性だ。
新月の今宵、草原へと続くこの道を歩く者は他に
はいない。
光はただ、空から降り注ぐ無数の星々からの慈悲
のみである。夜目の効かない者にはこの道は辛い
だろう。
そんな中であっても彼女は特段、問題がある風も
無くのんびりとした顔で歩みを止めて空を見上げ
ていた。
南天には無数の星の帯が天頂に向かって伸びる。
それは天の川。後にこの銀河の中心と判明される
星の大河だ。
そこから再び、星の帯がキラリと落ちる。
「あ……」
着物の女性は思わず手を合わせる。
「っと。ふふふ……」
そして笑みが漏れた。きっと流れ落ちる前に願いを
祈り終えたのだろう。
「叶うと、良いわねぇ」
その願いは、星のみが知っている。
2002年10月7日(月)
扶余の北西にはすでに使われていない、古くなって久しい
監獄がある。
ツタ類に覆われたそこからホンの少し南に行くと、桜の木が
一本生えている。
暖かな春の陽気を受け、桜散るその木の下。
赤く長い髪の戦士は樹の幹に背を預けて目を瞑っている。
耳を澄ませば規則正しい息遣いが聞こえてくる、眠っている
のだろう。
そんな彼の膝の上には紫紺の髪を無造作に下ろした仙人の少女
の顔。どうやら少女は膝枕をしてもらっているようだ。
重なる静かな寝息は、春の風の中に溶けて消え行く。
時にはこんな日もあるのだろう。
2002年10月6日(日)
歳の頃は20代後半であろうか?
彼女は薄紅色の生地にスミレの花が模様としてあしらわれた着物を
折り目正しく着込んでいる。
長く黒い髪はそのまま後ろに流し、白く整った顔立ちのその唇には
紅をひいていた。右手と左手の甲には細いリボンが巻かれていた。
彼女が訪れたのは夕方の扶余の町にある酒屋の一つ。
店内を見渡し、席の一つに見知った顔を見つけたのだろう,しずし
ずと歩いて行った。
足を止めたのは紅酒の杯を傾ける陰陽服姿の青年の前だ。
「こんにちわ、お久しぶりですね」
柔らかな彼女の声に、一人で机を暖めていた長く赤い髪を持つ戦士は
顔を上げる。そこには驚きの表情が浮かんだ。
「お久しぶりです,和に行ってらしたのでは??」
背筋を伸ばし、戦士は前の席に腰掛けた彼女に問うた。
「ええ。今帰ってきたのです。貴方も和に来ればよかったのに」
「私にはこちらでやることがありましたから」
戦士は苦笑。そして続けた。
「如何でしたか? 和は」
運ばれてきた空の杯に戦士は紅酒を注いで微笑む。
それを彼女は小さく微笑んで受け取り、赤い唇を僅かに濡らせた。
「今の時期は奈良でね、鹿の角切りというものが行われているの」
「角切り?」
「和は和でも奈良と言う地域に住む人達はね、鹿を神鹿と呼んで崇めて
いるんですよ。でもこの時期、鹿は角が延びているでしょ? 怪我をし
ないために切るんですよ」
「それは鹿も災難ですね」
杯を傾けて戦士。
「そうですね、でもまた来年生えてきますから」
「へぇ、一年で生え変わるものなんですねぇ」
感慨深げな戦士だ。
「縄を鹿の角にかけて捕まえるんです。なかなか迫力がありました」
「相手も必死でしょうから」
戦士の言葉に女性はそうそうと頷き返す。
女性は再び杯を傾ける。今度は濡らす程度ではなくちょっと一口だ。
それを見て戦士の顔に「しまった」という色が浮かぶ。
「あとね、その奈良にあった宝物殿ではたまたま刀剣展がやっていたの」
女性の顔は真っ赤になっていた、だがそれに本人は気づいている風はない。
戦士の額に汗が一筋流れた。
「奉納用の刀剣がほとんどだったんだけどね、五鈷杵を塚にした両刃の剣
なんてのにはちょっとびっくりしたかなぁ」
女性の口調が次第に舌足らずになってゆく。
彼女は自らの杯に残った酒をくぃっと一気に飲み干した。
「あっ」
戦士がそれを止めようとして伸びた手は宙を掻くのみだ。
「楽しかったわよ、和の旅行は。他にも朱雀門とかも見たしね」
眼が虚ろになってきた目の前の彼女に、戦士は内心頭を抱えていた。
「それで、君はどうだったの?」
「へ?」

唐突に話をふられて戦士は戸惑う。
「私がいなかったときのこっちの生活は、何か変わりはあったの?」
「いえ、別に」
「そぅ?」
女性の細い指が机越しに戦士の頬へと伸びた。
指は彼の右目を覆い隠す長い前髪に触れる。戦士は特段振り払おうともしない。
「見つけてきたんだけどな、癒す薬を」
彼女の白い指は彼の前髪を僅かに払う。
隠された右目がそこからは現れた。閉じた瞼に、その上から引っかいたような
深い縦筋が一つ。古い傷なのだろう、僅かに白い線に見えた。
「すでに癒されていますから…その心遣いだけでもうれしいですよ」
戦士は微笑み、彼女の指をそっと右手で包み込んで机の上に置いた。
「……そう、そうだったわね」
女性は残念そうに、それでいて悔しそうな、嬉しそうな複雑な表情で呟く。
そして、かくっとその頭が垂れた。
「くーーー」
寝息があがる。
「まったく……」
戦士はいつもと変わらぬ彼女の姿に、小さく笑ったのだった。
2002年10月5日(土)
これは少し前の話――
和に臨む波止場。
海からの柔らかな風にあおられながら、仙人の少女は海の彼方を
睨んでいた。
全身にピリピリした殺意の雰囲気を纏う、近寄りがたい女の子。
「どうしたの?」
声をかけたのは豹柄のケープを纏った妙齢の女性だ。
手にするのは英霊魔法棒と呼ばれる法具。
それは彼女が魔術の理を知り、施行する魔術師であることを意味
している。
仙人の少女は彼女を一瞥。
「何か、見えるのかしら?」
隣に並ぶ女魔術師。
仙人の少女は小さく首を横に振り、大きく嘆息。
「私が仙人になった理由、知ってたっけ?」
魔術師とは顔見知りのようだ。仙人はそう女性に問うた。
魔術師は「いいえ」と答える。
「私は兄を殺すために仙人になったの」
物騒な話だ。しかし女魔術師の表情は変わらない。
「先の高句麗と扶余の大戦でね、兄さんはまだ5歳だった私を谷底
に突き飛ばしたの」
「そぅ」
魔術師の反応は相変わらずだ。
「運良く私は川下の村で助けられたわ。そして誓ったの。私を殺そう
とした兄さんに復讐するって」
「クククッ」
耐えられなくなったように女魔術師から笑みが漏れた。
仙人の少女は不快感を露わにして隣の彼女を睨む。
魔術師はひとしきり笑った後、鋭い視線を少女に向ける。
「何故、仙人を選んだのよ?」
「え?」
言葉の意味が分からずにたじろぐ少女。
「殺すのならば義賊を選択すれば良かったじゃないの。何故『癒す』
ことしかできない仙人を選択したのかって聞いてるのよ」
僅かに怒りのこもった口調で少女に迫る女性。
少女は小さくうめく。
「貴方は大切なことを忘れようとしている、忘れなくては寂しさに押し
潰されてしまうから」
「忘れようとって……私は何も…」
「魔術師の私に隠しても無駄。貴方自身が忘れてしまっていても、私には
分かるわ。貴方は貴方を突き飛ばした兄のその時を忘れようとしているの」
「………どういう…」
「こういうことよ」
女性は思わず後ずさった少女の額に人差し指で触れる。
途端、少女の体がビクリと震えた。
「思い出しなさい、貴方の兄が貴方を谷底に突き飛ばしたことを」
少女の瞳の焦点がズレる。次第にもやのかかった過去の出来事が少女の前に
展開された。
そこには馬に乗った兵士が数名と、小さな少女の手を引いて駆ける少年の姿。
やがて追われる2人は後ろを崖に接することになる。
少年は彼には長すぎる剣を引き抜いた。よろめきながらも兵士に構える少年。
その後ろで少女はがたがたと震えている。
兵士達は馬を降り、2人に迫った。
剣を交える少年。彼は意外にも巧く渡り合うが、兵士の一人の繰り出した突き
の一撃に左目を突かれた!
思わず目の前の幻影に癒しの魔法をかける少女。だがそれは叶わない。
少年はそれでも少女を背後に。
彼は大切な妹に少しだけ振り返ると、優しい笑みを浮かべた。
血に顔を半分赤く染めた、少女の大好きだった優しい笑顔だ。
彼は妹を谷底へ突き飛ばす。生き抜くことへの祈りを込めて。
少女は兵士達に果敢にも再び挑みかかる兄の背中を、落ち行く中に見た。
彼は―――死ぬだろう。
死なせたくない,もしもこの時、彼女に癒しの力があったならば。
故に彼女は、
「私は仙人を選んだ。もぅ、あんな辛い思いはしたくないから。もぅ、大切な
人を無くしたくないから」
現実の少女の瞳の焦点が合った時、その双眸からは大きな涙が零れ落ちていた。
少女を女魔術師は優しげな瞳で見つめる。少女が落ち付いたのを見計らって、
彼女は懐から一枚の紙片を取り出した。
「実はね、私には姉さんがいるんだけど……貴方の兄さん、知ってるって」
「え?!」
驚きに顔を上げる少女。
「今は扶余で流れの戦士をやっているみたいよ。私の姉さんは貴方と同じ仙人
だから、そっちのつてで紹介してもらってね。これはそこまでの地図」
紙片を少女の手に押し付ける女魔術師。
「行ってきなさい。貴方のやることは分かっているでしょう?」
仙人の少女はしばらく呆然としていたが、やがて力強く頷いた。
走り去る少女の背中を見送り、女魔術師は吐息を一つ。
「借りは返したわよ、戦士殿」
呟きは風に散る。
2002年10月4日(金)
隻眼・剃髪の魔術師は赤い髪の戦士に詰問を続けていた。
「何故だ、何故昇格に燃えようとしない?」
戦士は嘆息。
「私は、がむしゃらに狩りにいそしむ気は無いのですよ。
確かに大戦士や戦士帝というのも面白そうだ」
「ならば何故?」
「ですが中戦士には中戦士の面白さがあります。同様に低
Lvでの面白さもしかり。何故そぅも躍起になって経験を積み、
上位を目指す必要があるのですか?」
「強い方が良いだろう、弱くては何も出来ぬ。弱くては敵も
倒せぬではないか」
魔術師は安物の米酒を傾けながら言う。
「その弱さを貴方は好きにはなれませんか?」
戦士の言葉に酒を傾けた手が止まった。
「人は弱さがあるからこそ、その弱さを克服しようとする。
すなわちそこに目標が出来るわけです」
「だからこそだ。だからこそ、上を目指すのではないか!」
「辿り付いてしまったら?」
「む?」
「辿り付いてしまったら、何を求めますか,貴方は?」
パリィン!
魔術師は米酒の瓶を床に叩き付けた。
陶器片とともに中の酒が飛び散る!
その剣幕に周囲にいた周りの客が引いて行く。
「お前は目標を失うことが嫌なだけか? そんなにも夢の
ない野郎だったのか?!」
「そうですね」
戦士は熱く語る魔術師と対極的に静かに酒の入った杯を傾けて
続けた。
「それも1つの理由です。なにより私はこの世界にいることは
ゲームを楽しむことと同様に人との触れ合いも同程度に見てい
ますから」
「??」
「要するにですね」
にっこりと微笑む赤い髪の戦士。
「狩りだけをひたすらに求めて、他人との接触を拒むほどならば
オンラインゲームなぞやらずに普通のゲームをやってろと、そう
いうことです」
2002年10月3日(木)
独眼の坊主は相変わらず酒をあおっている。
そこへ一人の赤い髪の戦士が現れた。その表情にはやや疲れ
の色が見て取れる。この戦士にしては珍しいことだ。
ここは扶余の宿、旅人の集う憩いの場だ。
「どうした?」
「いえ、ちょっと物乞いに追いかけられましてね」
坊主の投げ寄越した酒瓶を戦士は受け取り、一気に中身をあおる。
味は薄い濁り酒。安物だ。
「最近増えたようだな、高句麗の方では」
「ええ。この扶余では余り見かけないのですけれどね」
坊主の前の席に腰をかけて戦士。髪と同じ色の陰陽服の懐から銀貨
を一枚、通りかかった朝子の姉に投げる。
「紅酒かい?」
「ええ、お願いします」
しばらくして香りの強い酒が戦士の前に置かれる。
「俺が思うにな、物乞いは俺立ちの知っている奴……いやそこそこ
この世界にいる奴の映し身に違いない」
「断定は出来ませんが、私もそう思います」
紅酒を一口、その酒精の強さに思わず戦士の額に皺が寄った。
「サンタの服をくれだの、竜骨の盾をよこせだの、私には彼らの考えて
いる事が分かりません」
「分かることもあるまい、そんなこと」
お人好しの戦士に、坊主は苦笑い。
「俺も前にあったぞ。戦利品である鉄剣を売った際、後ろから金をくれと。
そんなに持っていてずるい、とさ」
「それでどうしました?」
「どうもこうも」
坊主は新たな安酒の封を開け、一口あおる。
「やる義理は無い。いや、話を聞いてやる時間すらもったいない。無視した
さ。だからお前もそんなクソみたいな奴らの相手なんぞするな」
「そう、ですね。確かにそうです。でも」
紅酒を一気にあおる戦士。何かを考え込んでいるのか、無言になる。
坊主はそんな彼を眺めながら、懐から取り出した七橋扇子で己をあおった。
「様々な生き方があります。その生き方もまた、1つのそれと思うのならば
否定だけするのも視野が狭いのかも……そう思うんです」
「ま、それはそれで」
坊主は軽く笑って一言。
「そう思うお前の生き方もまた、一つの生き方ってことさ」
2002年10月2日(水)
「それはね、『おおくまねこ』って読むんだよ」
得意げに薄い胸を張って言い放つのは仙人の少女だ。
腰まである長い髪は紫紺,狐を思わせる細い瞳で相手を
見下ろしている。
「阿呆だな、お前は」
冷たく切り返したのは中年の坊主。
だが坊主とは名ばかりだ。片手には酒瓶を握っているし、
その容貌は独眼。
全身から穏やかではない空気がただよっている。
「それはな、『ぱんだ』って読むんだよ」
「違うよ、おおくまねこだよっ」
顔を赤くして駄々をこねるように仙人。
それに対し坊主――魔の法を操る魔術師は畳み掛けた。
「そもそも何だ、おおくまねこってのは?」
「あら、今時の魔術師のくせに知らないの?」
「そんなものはいないからな」
「いるわよ、長安の都の西にある竹林に住んでるの、
がぉーって鳴くのよ」
必死になって言う仙人。
「どんな姿してるんだよ?」
「ふわふわのクマさんみたいだけど、実は猫なの」
「人襲うのか?」
「うん。クマより強いけど、豹よりも弱いわ」
「何を食うんだ?」
「山菜うどん」
「殴って良いか?」
「……信じないの?」
魔術師は涙目になっている仙人に向かって溜息一つ。
そんな仙人の少女の頭にポンと、手が載った。
「あ、おかえりー」
少女が見上げるそこには赤い髪の戦士が立っていた。
「ね、信じるよね。これは『おおくまねこ』って読むん
だよね?」
少女が必死になって差し出した紙片を戦士は首を傾げつつ
手に取る。
そこには、
『大熊猫』
とある。
彼は酒瓶を傾ける坊主を一瞥。そして少女に視線を戻した。
「そんなことより聞いてくれないか? さっき草原にいたら
さ、ギリム将軍がマリョと良い雰囲気で歩いていたんだ」
「え、マジ?!」
「これはまた、珍妙なものを見たな」
坊主もまた言いながら身を乗り出してきた。
すでに『大熊猫』の紙片の行方すら、2人の脳裏に無かった
のは、所詮はその程度であったということであろう。
2002年10月1日(火)
2人は怒りに肩をいからせながら立ち去る義賊を見送った。
「絶望とは……なんなのでしょうね?」
その後姿を見送りながら呟いたのは、赤く長い髪を風に
泳がせた戦士だ。同色の赤に染め上げた陰陽服を纏い、手に
は勺杖を掴んでいる。呟くその面には表情はなかった。
「さぁな、そんなもの人それぞれさ」
応えるもう1人は剃髪・独眼の魔術師だ。米酒を酒瓶のまま
ラッパ飲みし、臭い息を吐きかけながら続ける。
「ここは所詮、仮想の世界。作られた電影さ。ここで起きた
絶望なぞ、現実の世界では爪の垢にもならんよ」
「そうでしょうか?」
戦士は魔術師に優しげな視線を移しながら問う。
「仮想の世界だからこそ、求めることがある。現実の世界では
できないことを求めて、ここへ来る,そんな考えも良いのでは
ないでしょうか?」
戦士の意見に魔術師は忌々しそうに唾を床に吐き捨てた。
「結果、絶望を得てどうするよ? そいつにとって求めるもの
とは絶望な訳か?」
「その絶望でさえ……」
赤い髪の戦士は言葉を区切る。彼の瞳は手にした酒の入った杯
にそそがれていた。
「……現実の世界において、果たして得ることができるもの
なのか? それほどまでに空虚になってはおりませんか?」
彼の意見に魔術師は鼻で笑った。
「それほどまでに空虚ならば、この世界で朽ち果ててしまえ。
誰もそんなお前を止める者はいないだろう。何故なら人は己
一人でさえ精一杯なのだからな」
辛辣な魔術師の言葉に、しかし戦士は驚かない。何故なら彼の
激しさはいつものことであるからだ。
「そうですね、その通りです。ですが、皆が皆、そうではない。
だからこそ、望みを託して、人と出会うためにここに来るという
考えもあるのですよ」
「そして裏切られ、絶望を得る、と。くだらんな、全く人の感傷
というものは無駄で、下らぬものだ」
魔術師は酒瓶の中身を一気に煽った。最後の一滴まで飲み干す。
「お前は何度裏切られた? 裏切られてもなお、人を信じると
言うのか?」
戦士もまた、杯の中身をゆっくりと飲み干す。こちらは魔術師
のものとは異なり、かなり酒精の強いもののようだ。
「信じますよ。それが私の信念です」
「おめでたいな」
「まったくですね」
お互い笑みを浮かべ合う。魔術師は足元から次の酒瓶を取り出
した。先ほどの物とは異なり、やや高級な瓶である。
「龍舌酒だ。ま、飲め」
魔術師はそれを戦士の杯に注ぎ、自らはそのままラッパ飲みした。
「裏切りの絶望を知る貴様にとっての、本当の絶望とは何だ?」
剃った頭まで酒のせいであろう、仄かに赤く染めて問う魔術師。
それに対し戦士は、苦い微笑を浮かべて杯を傾けた。
「私の絶望とは、とてもとても身勝手なものですよ」
芳香の強い酒に唇を湿らせると、彼は肩にかかった自らの赤い髪
に指を絡ませながら小さく呟くようにしてこう答えた。
「自らの限界を自覚すること、です」
2人が杯を交わすこの扶余の宿の嬌声がひたすら大きく聞こえた
ように魔術師には感じる。
「……そりゃ、ちがいねぇ」
魔術師は扇子を取り出して自らを扇ぐ。白いそれは七橋扇子と
呼ばれる呪力のこもった宝具である。
「現実でも仮想でも、そいつのいる『現実』においての限界は
結局のところ、そいつの『未知』がないってことだからなぁ」
「分かっているシナリオをそのまま辿る事ほどつまらないものは
ないってことと一緒ね」
2人より1オクターブ高い声で横槍を入れたのは紫色の長い髪を
後ろに束ねた少女だ。身に纏った法衣は仙人であることを示す。
彼女は陰陽服の戦士の背中にもたれるようにして脱力しながら
魔術師と、そして戦士に一言。
「ま、なんにしても『楽しんだもの勝ち』ってことじゃないの?」
2人は苦笑した,それもまた真実の1つに違いない。
2002年9月29日(日)
やらなきゃいけないこととやりたいこと。
このどちらを選択するかで、結局のところそいつの人生は
変わってくると思う。
どちらに正解はない、というか正解など存在すべくもない
のだが、やっぱりそこは人間。「あー、あの時こうすりゃ
良かった」とか後悔するわけですよ。
もっとも後悔することこそが次へのステップアップになる
とも言いますが。
ステップアップ「しかない」生き方は変えた方が良いとも
思います。
……聞いていますか、私自身?

2つの戦いは終わったのです。
まず1つ。
この一週間は会社の昇格試験用の論文に泣いてました(TT)
今書き終わりましたよ、酒の力を借りて……しらふでやって
られるかぁぁぁ!!!
なんだろうね。思ってたこと書いて、それを上の人に見て
もらって、指摘されたところ直して、また書いて。
結局誰が書いたことになるのか、良く分からない。
それは私の声なのかな?とか思う。
でもそんなこと言ってられるはずもなく、ともかく書く。
時間的にはそうはかからないんだけれど、下手に文章には
足を踏み込んでいるつもりもあるのか、なんか気持ち悪い。
とりあえず終わったので心残りは消えそうです。
明日から一週間、気を取りなおして頑張ります。

そうそう。酒の量は減らそうと思います、むしろ減らしたい。
嫌いじゃない、むしろ好きだけど、なんか立て続けに続く時は
続く。呑まない時は2週間ほど呑まないのに、呑む時は毎日呑む
機会に遭遇する。
あー、あれですよ、アドベンチャーゲームで必ずイベントに遭遇
するやつ。でも今の私は硬派モードなのでお色気ゼロですけどねっ!
そんな仕事付き合いで作り笑いな一週間でしたわ。
あ、明日は転勤してきた方の歓迎会。
……セーブしようと思う、腹の肉が気になりだした27の秋でした。
2002年9月28日(土)
はーい、元です。
新PCのソフト面での構成が大体決まってきました。
ブラウザソフトはSleipnir。これはタブブラウザで
かなり使い勝手が良いです。そして軽いし。
メールソフトにはEdMax。軽快かつ、シンプルな機能が
気に入りました。
JAVAはSUN。こちらはXPのSP1がとある事情でインスト
できないのと、やっぱり本家でしょ、ってことで。
テキストエディタにはやはりタブ機能のあるMKEditerを。
ちと重いですが、新マシンではストレスにはなりません。
画像閲覧および動画再生にIfranView。基本ですね。
音楽再生にWinAMP3。もちろん日本語化済みです。
圧縮解凍に採用したのは使い慣れているLHMelt。
あと環境設定用に窓の手を導入です。
ここまでくると、やはりノーマルなシングルCPUマシン
なんぞより処理は軽いし、なんとなく柔軟性を感じます。
PCはハード上の性能以上に、ソフトにおけるユーザーとの
相性こそが実質のパフォーマンス向上に寄与するのではない
かな?としみじみ感じた次第。
2002年9月23日(月)
三連休が終わりましたね。
今回は実家に帰っていたのですが、まぁ、なんというか、
地元というのは落ち付きます。
時間だけはあったので、記憶があやふやになりかけている
近所を散歩しました。
かつて中学時代に部活で走っていた狭山湖までの山道とか、
その森を抜けると急に広がる青空と茶畑とか……
変わらないものは全然変わらなくて、でも人の住む大通り
とかは結構様変わりしてました。
昔、幼い頃ですが『風景』という言葉は「風のように安定
しない」からこんな名前なんだろうな、とか思ったことが
ありましたが(当然違う)、そんな記憶すら思い出したり。
過去に思ったことと、過去に未来に対して思ったことなど
を考えさせられることの多かったお休みでした。

富士山麓を友達とドライブしてきましたよ。
風穴と氷穴、蝙蝠穴の三つの穴に潜入。寒かった……(^^;;
あと夕方に竜宮穴という、樹海をちょっと奥に行ったところ
にある多分風穴にも行きました。
ここの入り口には「考え直せ」の紙が。
すなわち自殺を止めるチラシです。相方はそれを見て結構びびって
ました。やっぱり「いる」みたいですね、死に場所に選ぶ方(^^;;
そんなこんなで道は混んでいましたが結構楽しかったです。
とうもろこしソフトとわさびソフトは不味かったですが(チャレンジャー)

2002年9月19日(木)
明日は東京出張。
そのまま久方振りに実家へ帰ります。
まー、相変わらず突然なのでPCもない向こうでは
ゆっくりしますわ。
2002年9月17日(火)
本日は会社で限られた業界では超が付くほど有名な古参兵の
送別会でした。
どんな仕事でも極めると、それは職人芸になることを改めて実感。
一年や二年、五年や六年なんてヒヨッ子だ。
40年50年の人間から見ると子供の意気がりにしか見えないんだろうな。
そう実感です。
そしてそのまま二次会に流れこんですでに夜中の12時です。
明日は出張。もー寝ます。

精神的に余裕のある今のうちに思いきり、VKとFabricに力を入れたい
のだが……やっぱり仕事のある平日は無理なんだろうか??
2002年9月16日(月)
唐突にデュアルCPUを積んだPCが欲しくなったのは先週。
で、マザーボードだけ衝動買いをしたのだが、よくよく考えると
デュアルマシンってどんなものなのかがよく分からなかった。
で、そんな時こそこの電脳空間の出番である。
http://pcweb.mycom.co.jp/special/2002/dual/
ここが一番分かりやすいかな。知らない方で興味ある方はお勧め
です。
読んである程度分かった後の一言。
「ヤベ」
踏み込んではいけない領域だったようです。
ともあれそんなこんなで迎えた3連休!
土曜日日曜日とパーツを選定/購入に通いました。
現行のマシンからパーツを流用することも念頭に置き、我が家
は次のようなマシン構成に。

* デュアルマシン(1st)
 PentiumV 700MHz ×2
 MSI 694D Pro2
 128MBメモリ ×2
 GeForce2 MX400(64MB)
 40GB HDD(流体軸受)
 DVD-ROMドライブ
 CD-Rドライブ
 SoundBlaster Live! Value
 TeKram DC-315
 Ethernet Card

* 従来改(2nd)
 PentiumV 733MHz
 MicroStar BX Master
 128MBメモリ ×2
 ATI RADEON(32MB)
 10GB HDD
 CD-ROMドライブ
 SoundBlaster16(ISA)
 Ethernet Card

なんてーか、2ndになってグレードダウンしたはずの従来機
の動作が妙に安定して、以前より使いやすくなったのが謎。
まぁ、前の機は置いておいて、デュアル君なのですが、FSBを100
という設定を持っていたのでCPUは700となっております。
あと予算的にもね……1GHzとかは、まだまだ高いですわ。
あとグラフィックカードですが、GeForceの2ながらもビデオ
メモリが64MBというなかなか面白いものが4000円で売っていた
のでそれを選択。
パフォーマンスは現行のRADEONとどちらが高いのかは謎です。
さて、組み立てですが、SOCKET370を扱うのは私は初めて。
ヒートシンクが全く取り付けられません。
しかしながら箸とフォークを使って何とか着装。
この段階で両手が血まみれです。あとハァハァ言ってましたよ。
CPUはそれぞれ違うお店で買いつつも、同じフィリピン製。
多分CPUスキップとかの問題は起きないはず(起きませんでした)。
ここまで組んで、さて、次はOSのインストです。
デュアルを認識できるOSはLinuxにFreeBSD、そしてWindowsの
2000、XPPro、NTくらいです。
Windowsの価格は20000円越え。OEMでも一番安くて17K。
悩んだ末、日本橋の闇の力を借りました(詳細秘密)。
選択はXPProです。果たしてちゃんとインストできるのか?
闇の男「何か問題あったらここに来てくれ、土日はいる」
なにげにサポートもばっちりです、日本橋の闇(勝手に命名)
ちなみに闇を利用する方はそれなりの知識を有してから会いましょう。
少なくともFAT32くらい知っていないと、闇も大変だそうです。
ちなみにOSのインストはあっさりうまくいきました。
一番の苦労はサウンドカード。なんか途中から音が出なくなりました。
色々調べていくうちに、スピーカーをも認識していることが判明??
そうとしか思えない。
でもそんなことがありえるのか??
訳が分かりません、XP。もしかして私がおかしいのか??
まぁ、今はちゃんと音鳴ってますから良いんですが。
で、ひとまず1段落したデュアルマシンです。
動作は安定しているのかというと、うーん、どうでしょう?
今、メディアプレーヤーが訳の分からんエラー起こしました。
フリーズです。
でも終了させても他のアプリは落ちません。
エラーが起こるところは不安定。
エラー起こして片をつける所は安定。
初めからエラー起こさなければ余程良いんですがね。
ちなみにこれはデュアルマシンにてカキコしてます。
XPは98と結構仕様が違うので躊躇いがちです。
早く慣れないとねぇ。
2002年9月11日(水)
一年前の例の事件から一年が経ちましたな。
こうして一年間を見ると、これほど一方通行な情報の行き来
ってのはどうにも解せないものがある。
つまり、アメリカ視点の情報ばかりなのだ。
確かにテロ行為は許されるものではない。
しかしテロ殲滅を謳って、アメリカという存在すら知らない
全く無関係に近い人間を平気で爆殺して知らん顔ってのは
テロ以下の行為じゃないだろうか??
アメリカを主体として、どうにも欧米以外は人として見てい
ないような雰囲気がある気がする。
我々日本人が肝に銘じておかねばならないのは、一方的に
近いアメリカのアフガニスタンを中心にした中東への攻撃に
金銭的に支援しているということ。
これはすなわち、人を殺すことに荷担しているということだ。
知らぬ存ぜぬで済まされることではない。
故に、いつ日本でも昨年の9.11の思想に基づくテロが行われ
ても不思議ではないのだ。
テロなど起こすことは当然許されない。
だが起こされるに値する行いと、それにすら気付かない無知
は避けるべきである。
テロを起こす側は何を考えてテロを起こしたのか?
それを知らない方は、この機会に知っておくことをお勧めする。
起こるべくして起こったといっても過言ではなかろう。
そしてそれを解決する術もまた、ないということも………。
2002年9月10日(火)
平日は疲れ切っていて、なんかもー、どうにもなりませんな。
気力というか、精神力が0に近いです。
あー、体重いー(TT)

生きている上でやらなきゃいけないことって、やっぱり
どんな状況であってもあると思う。
それを実行するかしないかで、その後の状況が全然違って
くるんだろうな。
だから、「これはやらなきゃ」と思ったことは、やっといた
方が良い。人は本能でやらなきゃ行けないことを感じ取っている。
そこに下手な理由を求めてはいけないんだ。
と、最近はとみに思うようになりました。
2002年9月8日(日)
やるならトコトン、そして楽しんで。
その気持ちの集大成になりつつあるのが「えれくとら」だ。
自惚れでは無いが、どのコンテンツにしてもそれ単体で
あっても1つのHPとして存在しうるだけの内容であると
自負する。
もっともそれが集まると、何だかピンぼけになってしまって
今のようなメインが何であるかはっきりしないHPになってしま
う気もするが(^^;;
話は逸れたが、「とことん」だ。
そして引く時には引く。
潔さというのが時には求められると思われる。
常に、そうありたいものだ。それだけだ。

↑で書いていて、話が逸れたところでふと思ったんだが、
えれくとらは一般的にはどう言う位置付けのHPなのだろう?
人によって全く異なるとは思うのだけれど……未だに管理人
自体が良く分かっていない(^^;;

最近の刀牙くん&刀刃坊おじさん―――
なんていうか、特に何をするわけでもなく風につないでいる
時間が長かった気がする土日でした。
多分、ぼーっと何もしていない時間の方が長かったな(^^;;
……友達が少ないのかもしれん。

その暇な間に戯れで霊石の指輪なんぞを精製してみる。
霊石関係に関して言えば、手袋・指輪ともに3回中3回成功
している。五心は2連敗だがな(^^;;
相性ってあるのかな??

最近のPC事情―――
2台目というか、にゅーマシーンを作成します。
DUALで行くぜっ! ってかマザーだけ買ったぜ!
CPU高いなぁ、それも2つかよ(^^)
2002年9月5日(木)
今日は悠久の皆さんと草原へ遠足行きました。
色々あって楽しかったです。

明日を乗り切れば休みだー!
連日呑みが多いのでかなりバテ気味です。
2002年9月3日(火)
風の王国の刀牙くん―――
冷静に大戦士まであとどれくらいの経験値が必要かを
計算してみた。
HPがあと11.5万必要で、1000上げるのに二億必要だから
115×二億=『230億』
・………えと。
一回で二億狩ると計算すると115日。
3日に1回のペースとすると1年かかります。
無理、絶対無理!!
キチじゃないと無理だよぉぉ!!(TT)

それでもまぁ、目標に楽しく遊ぶとしましょうか(^^)
2002年9月2日(月)
ジハードを読み終えました。
主人公の相変わらずのダメ人間ぶりにほろりと涙。
ヒロインに逆恨みされて斬られるし、政略結婚させられるし、
させられた相手は元々命を狙ってきた怖いお姉さんだし、
親友達はばったばったと死ぬわ、敵に回るわ、利用されるわ。
養女に死にかけのところを冷たい目で見下ろされて踏みにじられた
のが、もーなんていうか可哀想でした。
………ろくな主人公じゃねぇな。
初めてこのお話と出会ったのは高校1年の時だからすでに
12年たっている訳で、今回の終了には感慨深いものがあり
ます。
やはりこれだけの物語を完結させるということは、書く側に
とっても自らの血肉を別けるようなものなのだと思う。
後書きを読んで同感でした。
最後に、ヴァレリーとエルシードに幸せを…(歴史からすると
無理っぽいがな)

ジオブリ新刊を入手――相変わらず良く分からん。
オーパーツラブ2ndを入手――サイコー!
GBのなりきりダンジョンを入手――多分やらないが。
エマ1巻を入手――アンケート葉書は勿体無くて出せない。

PCの無理して使っていたメモリを抜いた途端、動作が安定。
やっぱり規格外で使用するのはイケナイことなんですね。
手元に残った使わんメモリ…どうするよ(TT)

最近の風の王国―――
刀牙くんは狩ったり狩らなかったり。
刀刃坊のおじさんは基本的に1人狩り対応キャラなので、暇を見て
ちょくちょくやってます。
あっという間にLv50越えました。
魔術師の戦闘スタイルって戦士と非常に似ていると思う。
戦士はいかに敵に囲まれるか?
魔術師もまた、いかに効率良く敵に囲まれるか?
囲まれた際は四方への攻撃魔法を連打。
魔力が尽きかけたら体力を回復させて魔力回復。
すぐに体力をある程度回復させて攻撃魔法連打。
これを続けると、戦士は体力尽きて死ぬけど魔術師は延々と行える。
ハマるとこいつぁ、楽な狩りだしすぐにLv上がるわ。
全職の中で一番楽なんじゃないのか、魔術師って??

えれくとらの方で開発中のVK。
ある程度までシナリオ部分をゲーム化。
かなり気合入れました、テストプレイしてくれる方、募集中♪
2002年8月30日(金)
暑いーーー!
2002年8月29日(木)
えれくとらの方でVKのキャラクタグラフィックを公開。
っし! これで後は先に問答無用で進むだけだ。
立ち止まることは無いだろう。

PCがあまりに止まるので、メモリで問題あると思われた
2枚を抜いた。
それが昨日。
そして今日に至るが、非常に安定。
でもPC立ち上げで何故かビープ音鳴らして停止するんだよね。
リセット押すと直るけど。
これって重大な故障への道か?? すごい心配。
2002年8月27日(火)
今日はジハードが一気に2冊発刊されました。
ジハード――集英社のJJブックス。定金伸治氏の書く(多分)
歴史小説です。
そして今回でようやく完結!
8年近くです、始まってから。年一冊ペースか?
なので毎回、前回の内容を忘れてしまいます。
すでにギュネメーがどう消えたかを覚えていません、ゴメン(^^;;
ともあれ、そんなお話でしたが内容は秀逸。
獅子心王リチャードとイスラムの勇サラディンの永きに渡る戦い
を描いております。
もっともその取り巻きに位置する主人公の白人(教皇の血縁者か?)
で軍師の優男ヴァレリーと、それを部下とするサラディンの妹(よう
するにお姫様で蛮勇を振るう剛剣士エルシードの物語ですけど。
結構緻密な展開と、胸のないエルシードが素敵で結局ずっと付き合って
しまいました。
終わりを前にすると、ちょっと悲しい気もします。
おつかれさまでした。

おつかれというと、3×3EYESも完結しましたね。
可もなく不可もない終わり方と思いました。
ってか、伸ばし過ぎだ、あの作品。

なんかPCが全然安定しないのでもう一台、単純なのを作りたい気分。
安いマザーとCPU,グラフィックボードを買ってくればあとは部品あるし。
ちょっと本気で考えるほど、安定性のないウチのPCでした。
2002年8月26日(月)
何気に風の王国でトータル一億くらい稼いでいたりする。
むぅ、他にやることがあるのにー(^^;;
ついついアクセスしてしまうところがネットゲームの怖い
ところですなぁ。
2002年8月25日(日)
VKの作業に燃えてました。
過去の作業途中を見ると勝美とか麗美とか、もぅ設定上
ではいなくなっているキャラがシナリオに関わっていた
ので、修正するのに大変でした。
ってか、めんどいわ。分身の術が使えたら時間半分で
終わるのになぁ。
とか無理なことを考えつつ、作業自体は気合入れたので
結構進んでたりしました。

今日の刀牙君―――
ちょくちょくと狩り。
大を目指すか、目指さないか……とりあえず今を楽しむ
スタンスで行くつもりです。
2002年8月24日(土)
サマージャンボはバラで10枚買って一枚当たりました。
300円な(^^;;
当たるわけないか……

VKのイベント関連をnscrにする。
くぅ、面倒。結構時間食うなぁ。
明日に食い込んでしまったか(^^;;
2002年8月23日(金)
風の王国にて。
七夕イベントでの収穫品は着物×2、武官束帯×2でした。
武官は出にくいそうで、確率良かったのか、ワシ??

義賊Lv11の風葉をこれを機に引退させた。
同時に仙人の夜想もLv90まで上げたけど今月いっぱいで引退させる。
私には仙人の操作は性に合わないことを痛感したため。
ということで来月からは1stは扶余の戦士・刀牙。
2ndは高句麗の魔術師・刀刃坊をいう体制でしばらく臨むでしょう。
……いないと思うけど、Lv90の仙人欲しいと言う方いましたら遠慮なく。

アスガルドは止めました。続かんよ(^^;;
2002年8月21日(水)
今日の刀牙くん―――
やっぱり夜遅いとみんないますねぇ。
久しぶりに門派の皆さんと会った気がします。
そしてこれ書いている今は夜の二時過ぎてます。
明日大丈夫かよ(^^;;

さて今日の刀牙君。
新たに追加された新マップ『中国』に片足だけ
踏み込みこもうとログイン。
あー。
びっくりです、いきなりびっくりでした。
いつもは赤い彼の長い髪が、真っ白です。
老化?!
どうせなので服も白く染めました。
戦い疲れたジョーみたいでした(^^;;

七夕イベで中身は武官束帯か着物みたい。
一応魔の方も用いて両方手に入れました。
でも着物×2で呆然(交換してもらったが)
着物の方が出やすいみたいね。
むしろ交換するキャラの性別に会わせたものを
出して欲しいが……。

中国へは片足だけ突っ込んで帰りました。
戦士1人じゃ怖いしね。
なんか武器で旗みたいのが登場していたので
さっそく調べなきゃいけない。
見た目は男塾を何故か彷彿とさせました。
わしだけ??
ともあれ、どなたか私と中国を探検しませんか?(^^)
2002年8月20日(火)
やべ、泥酔しちゃったよ(^^;;
2002年8月19日(月)
止まった刻は、いつかは動き出すものだ。
2002年8月18日(日)
ただいまーーーーー♪
みなさん、お盆休みは如何でしたでしょうか?
旅行に行きました? 家でまったり?
え、お仕事?! クーラーの効いた部屋でゲーム三昧?!?!
人それぞれな時間を過ごされたかと思います。
私は先週の金曜日に、会社が終わり次第に即行で東京行きの新幹線
へ。夜9時に東京駅着,夏のイベントを終えた藤の庭園+えれくとら
東京支部のメンバーにお会いしました。
………疲れきってますなぁ、もしくは何かに憑かれたか??
とまぁ、そんなこんなで色々やってきましたよん。
東北でずっと雨に付け回されたり、鍾乳洞で水に流されそうだったり、
大雨の中で力水飲んで叫んだり、140-40でやっぱり叫んだり、階段800段
くらいを前に「ああ、日常の中にも死ねる場所があるんだ」と唖然とした
り、きりたんぽみそアイスはソフトクリームにそのまま味噌をかけただけの
涙が出るほど○ずかったり、CureMaidCaffeに行って「??」とか思ったり−
−−−−尽きませんでした、イベントが。
……あれ?
…可愛い巫女さんとお近づきになるイベとかスク水着の似合う少女との出会い
イベがなかったじゃないかっ!! フラグが立ってなかったっていうのか?!
?! ああっ!! 私の人生が硬派モードになってるじゃないかぁぁ!!!!
リセットは、リセットボタンはどこなんだぁぁ!!!(←錯乱中)
それはともかく、夏のお祭りでのエルハ本の仕上がりは素晴らしいものでした。
萌えをぎゅっと絞って100倍濃縮したような感じです。
君は手に入れたかっ?!

久しぶりにネットにつなぐと、メールが120通来てました。
うち、広告メールが115通………なんじゃそりゃーーーーーー!!!!
あと風の王国につないだら七夕イベントやってました。
ろーらんの協力でクリア,なんか続きがありそうです。
ネットと言えば……話は変わるけど任意ラジヲのPhase01,02を秋葉のメッセサンオー
で入手。いやー、寄って良かったよーー。大阪じゃ手に入らないもんなぁ。

さて、明日からは通常の生活!
なんとゆーか、このお休みは充実しすぎてお休みだった気が全然なく、9日間が
一ヶ月位の長さに感じるくらいだった。
なので逆に楽な生活に戻るのかも(^^)
ともあれ今は、一週間分溜まったTV番組を消化しなくてはいかん!
あとDVDで貰ったグラビテーションとかも(マジで見るのデスカ?!)
そんな訳で、¥e
2002年8月9日(金)
なんで↓の日付が昨日になってんねん?
あ、海外の鯖だからかぁ。

さてさて、今回のお休みにはどきどきわくわくが
どれだけあるかな?
2002年8月8日(木)
現在会社です。
なんとゆーか、暇なんですよね。
時間が貯金できれば良いのになぁ……ともあれあと数時間で
大阪発ちます。電車の予約してませんが、大丈夫でしょうか?
逆方向だから平気だとは思うんだけど…なんか不安だ……
では皆様、良きお盆休みを♪
2002年8月8日(木)
明日から関東に発ちます。
予定では10日の朝から仙台に向けて『奴ら』と出発。
適当に東北を流して15日に実家へ帰還。
18日までに大阪へ帰れば良いので、あとは適度にごろごろ
かな?
そんなところです。

ユメノカケラの方で巧くHPが開けなかった問題が解決。
どうやらカウンタプログラムに原因あったみたい。
レンタルのに戻したら直りました,はた迷惑な(^^;;
2002年8月7日(水)
夏――このキーワードから思い浮かぶ思い出は何ですか?
甘い思い出ですか?
熱血な思い出ですか?
それとも…なにもありませんか?

暑い暑い日差しの下。
高く蒼い空を見上げ、青く茂ったクヌギの木を前にして。
虫アミとカゴを両手に、耳にうるさいほどのセミを狙う。
砂利の駐車場。
草木の香りと生活の臭いに包まれて、目を細めて、ただ
見上げた幼い頃。

それが私の『夏』という言葉から連想される、一番強い
印象風景です。案外普通だなー。
でも思うんですよ。
そんな普通が、特別な思い出なんかよりも心に残っている
というのが、やはりそれは自分にとって特別だったんじゃ
ないかって。

本日の刀牙くん――
久々に狩りました、二億ほど。
仙人様、ありがとーーーー♪
四角盾とかいうものが追加された様だ。
しかし……良く分からない代物だ,情報求む(^^;;

2002年8月5日(月)
本日は会社のビアパーティ。
この場で始めて、我が関西支社(130名くらいいる)に、20代
の男性社員が私一人しかいないことが発覚。
……もぅ、ダメだろ、この会社…(^^;;

マクドナルドのハンバーガーが59円になった。
そこで業界第2位のモスバーガーの社長のインタビューが放送されていた。
というか、モスってマクドナルドに次ぐ二位だったのね……知らなかったわ。
で、やっぱりと言うか当然と言うか、対岸の火事的な見解に思えた。
モスバーガーが知っての通り、品質がマクドナルドやロッテリアなんぞとは
比べ物にならないほど良いし、格段に美味い。
値段で勝負する必要がないのだ。
BSE問題ではわずか5%しか売上落ちなかったそうだし(まぁ、大きいが)。
何が己の利点で、何が敵の利点なのか?
それを知り得た上での戦略の練り方というのは人にも言えると思える。
何が自分自身で出来るのか?
何が出来ないのか?
それを知り得た…すなわち自分自身を冷徹なほどに客観的に見れる人間ほど
強い者はないのだろうな。
もっとも、そんな奴はおそらく人にも極めて冷たい人間かもしれないが。
2002年8月4日(日)
日本橋の瘴気に当てられて、マジで気持ち悪くなりました。
……私もシャバの生活になれてしまったということか??
さすがに似たような気配に囲まれての4時間は何かを蝕ん
でいた模様(^^;;
しかしこの混沌とした一定のベクトルを持つ空間の中でネタ
を入手。
今は暖めておいていずれ形にしようと思う。全ては混沌から
生ずるのだと実感。

我が家のPCが信用ならない。
唐突にバグって強制終了(特にワードとかテキストエディター)
して書いていたもの全てが無に帰すことが多すぎる。
何とかならんものかなぁ??
2002年8月3日(土)
本日は淀川の花火大会でした。
いやー、普段人のあまりいない駅前が、人の波です。
そして淀川の堤防は人の絨毯でした。
……それだけを見に行った私は嫌な奴?(^^;;
マンションの7階から花火は見てました。
他の住人も出て来て、いや、近所の人達のほとんどが
道から,窓から,屋上から見てました。
ねこやドラえもんやハートの形の花火とかも出て来て
結構びっくりでした。いやー、夏ですねー♪

風の王国―――
やっとこさ、作った魔術師がLv36.
でも育ちやすいわ,そして面白い。
が、飽きて来た気がする……ううみゅ(^^;;
2002年8月2日(金)
任意ラジヲいきなりの最終回!?
前回の終わりにまだまだ続けるようなことを仄めかせながら
これかいなーーー,意外でした。
でも良い引き際だったとも思う。だらだら続けるよりはずっと良い。
最後の回には、しみじみとしたさくらとうにゅうの対話。
もしも君は聞いていたとしたら、ちゃんと感想は送ったかい?
送るとさくらからの返信メッセージがありますよ♪
CDを何とかして手に入れたいが、夏コミには足を運べそうもない。
ショップ販売を待つしかないかぁ(TT)

A君(17)の戦争B(富士見ファンタジア)を読了。
ファンタジーな世界に飛ばされた陰険な虐められっ子が魔王にさせら
れるお話。
とは言っても、どちらかというと魔王の住む国の方が公正で文明も発達
気味。敵国である人間の国ランバルトの方が「人間以外は死!」ってな
感じで悪モノくさいです。
3巻になってギャグ<シリアスと天秤がズレてきて、それと同時に主人公
の成長とか見れて良い感じ。
あっちの世界の世情としては当たり前のことが、しかし良く良く考えると
全然当たり前じゃなくて、人が死ねば怖いし、殺すのももっと怖いし、
でもやらないと大切な人達がもっと消えてしまう……突くところ突いてます。

オーパーツ・ラブSP(スーパーファンタジー文庫)を読了。
『萌えろちっく』を謳うだけあって、まさに萌えを追求しまくった逸品。
この作品を前にしたら、一般に叫ばれている萌え作品――まほろさんとか
ぴたてんとかその他諸諸−−は、まだまだ青いです。
第二部が満を時して発表されるそうな……萌え炸裂デスなぁ。

約束というものは契る相手が必ずしも人とは限らない。
むしろ人であったとしても、自分自身に対しての効果が大きいものでは
なかろうか?
約束とは自らを約定の下に縛る己に課した使命。
私には、果たさなくてはならない約束がある。
約束の契りを交わした相手は『人』ではないが、それ故に強制力が強いことも
多々あるものだ。
己の為に、そろそろ本腰を上げて進めなくてはならない。

さらに前へ♪