Diary
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かまいたちさんの最終話をば――― 一人教室に戻った僕はカバンを手にする。 すっかり遅くなってしまったようだ。僕の他にクラスメートは居ない。 僕のクラスである2−Bは校舎の2階西側にあり、それ故に窓からは真っ赤な夕焼けの光が差し込んで来る。 その眩しさに思わず目を細めつつ、僕は窓に背を向けた、その時だった。 何か、右目から落ちた。 もしもメガネかコンタクトをしていたなら、それが落ちた感じと同一だろう。 生憎、僕はそのどちらも愛用していないので分からないけれど、そんな感じだと思う。 「あ、あれ?」 思わず何かが落ちたと思われる足下を見た。 そこには、 『やぁ』 「!?」 そこには数日前――そう、僕の右目が力を失ったあの日に見た、最後の妖がちょこんと立っていたのだ。 手のひらに乗るくらいの、リスのような、しかし色が白い妖。 まるで稲妻のようなギザギザな尻尾はその身と同じ位の長さがあった。 ソイツが、僕に向かって軽く右手を上げている。 思わず後ろへ2歩下がる僕。 『そんなに怖がること、ないんじゃないかナ』 ソイツは間違い無く日とに聞こえる『言葉』を呟きつつ、僕の目の前に『浮いた』。 「なんだ、お前は…」 『ひどいな。3日もアタシを束縛の上で監禁したクセに』 ソイツは多分…多分笑ったのだろう、大きく裂けた口を軽く歪ませて言った。 「何のことだ」 『君の右目サ』 ぴしっと、ソイツは僕の右目を小さな指で指差した。 『その邪眼でアタシを取り込んだじゃないか』 「取り込んだ?」 『もっとも君自身は瞳の力が大きすぎて制御できていないから分からないだろうねェ』 ソイツはコキコキと軽く首を鳴らしてから続ける。 『アタシを見てからこの3日、君は右目の力を発現できなかっただろう?』 「あ、ああ」 『それは君の邪眼がアタシを力の栓として君の中へ取り込んだからなのサ』 やれやれ、といった風に両肩を落として妖は言う。 「力の栓? 僕の右目が勝手に君を??」 『さんざん逃げ出そうと頑張ったけどサ。がんじがらめに捕まっちゃって無理だと悟ったサ。だから逆にアタシが君にとり憑いちゃったら……』 僕の肩の上に腰掛けるソイツ。 『瞳の方がアタシが逃げ出すことがないって納得したのか、ようやくこうして束縛を解いてくれたって訳』 「ちょ、ちょっと待て!」 僕は聞き捨てならないことを聞いた気がする。 「とり憑いたって、何?! 納得って、僕は何も」 『んー? アタシがいなかったら君の右目は以前の通りに力を戻すと思うけど?』 「そ、そんなこと言われても僕には」 『そうだろうねェ。でも『知らない』ってことにはできないはずサ。この3日間の過ごしやすさを経験してしまった君なら分かるんじゃないかナ?』 「……で、でも!」 『そっか、アタシのこの姿は人間の君にはちょっと見慣れないから怖いかナ?』 肩のソイツはそうからかうように言って、ぴょんと飛び降りた。 空中でくるくると回りながら、リスのような妖怪は僕の目の前で徐々に大きくなって行く。 それも一瞬。 「この姿なら、怖くないだろう?」 目の前に姿を現したのは、僕の胸の高さくらいの背をした小柄な少女。ウチの高校の制服を着ていた。 大きな黒い瞳と、対照的な白い肌が印象的だった。 「人に、なった??」 「アタシの名はカマイタチ。しばらくの間、君と同じ速度で走って行こうと思うよ」 そう言うと、彼女はにっこり笑って右手を差し出してくる。 「カマイタチ……」 呆然と呟き、自然と僕もまた右手を差し出そうとした時だ。 「芳樹くん、遅いよ……あっ!」 教室の入り口から聞こえてきた声。それは楓さんのものだ。 遅いから迎えに来てくれたんだろう。 「あ、楓さん」 カマイタチを名乗る彼女もまた、後ろへ振り返って楓さんを一瞥。そして挑戦的な笑みを浮かべると、 「?!」 僕にぶつかるように抱きついてきた。 そのまま彼女は僕の胸の中で彼女に振り返りつつ、あかんべーをかましつつその姿が霧のように消え去った。 「なっ?! 芳樹くん、今のは誰!」 「あ、いや、なんというか……カマイタチさん、というか。僕にもよくは知らないんで」 何故かしどろもどろに答えてしまう僕。 すると消えたときと同じく、唐突に先ほどのカマイタチを名乗る少女が同じ体勢で出現した。 「ひどい、アタシを緊縛プレイで弄んだ挙句に初めて(の憑依)を奪ったクセに。知らないなんてあんまり…」 「んな?! 芳樹くん、貴方一体こんな子供に何を!」 「だ、誰が子供かっ!」 「あー、もぅ、うるさーい!!」 それからというもの、見てはいけないものは見えなくなって厄介事は減ったけれど、うるさい「同居人」が居座ることで別の意味で厄介ごとが増えたのだった。 ひとまずこれにて〆でございます。 24th Sep/2005 連続出張の狭間です。 今週からスーツの上を着始めました。 朝と夜は良いのですが、昼間はまだ暑いですナ。 早く涼しくならんもんかねぇ…と太陽にお願いしてみたりする今日この頃です。 ↑のヘルシング人気投票ですが、セラスが良い感じで伸びておりますね。 対して唇を奪ったベルナドットが不人気のようです。 ……うむ、当然の結果ですな。 21th Sep/2005 最近のラグナロク――― ![]() 現在のLvは45/34。看護帽の似合う某アコさんとよく狩っております。 今日はルティエのおもちゃ工場にて。 クッキーを2人して叩いておりましたら、なんか変な魔法をかけられたらしい。 ![]() 正直、怖かった。ゴブリン化?! 特殊なアイテムを装備したのかと思ったんですが、どうやら敵さんの魔法らしい。 しばらくしたら戻りました。 なかなか凝ってるなぁ、ラグナロク……… 明日から出張が続きます。 気力を温存して行こうと思う、うん! 19th Sep/2005 お久しぶりでございますが、かまいたちさんのお話の続きをば――― 見えないはずのものが見えない。 それは当然のことだけれど、僕はこの当然の事実に幸せを感じていた。 僕の『右目』が力を失って3日が過ぎていた。 今では僕は、顔を上げて歩くことができる。 まっすぐに前を向いて、目を泳がすことなく進むことができる。 見えないはずのものが見えることで怯えずに済み、かつ見えない故に襲われることもない。 体操服の僕はスタートラインに立ち、ゴールラインを見つめた。 そこには楓さんがストップウォッチを持っていつものように立っている。 その先には澄んだ青空、白い雲。 どこまでも世界は続いている。 「世界は広いんだな」 そんな僕の呟きは、 パン! 陸上部顧問である体育教師の鳴らしたスタートの合図と、 「!」 駆け出す僕自身によってかき消されたのだった。 彼は、まわりから目を逸らすために駆け続けていた。 一心に駆け行く先を見つめることで、周りを見ないように見ないようにしていたのだ。 彼の駆け行く先は、決してゴールではなく、そして終点もない。 何故なら彼は、駆け行く先を求めているのではなく、駆けること自体が目的だったから。 しかしその彼にとっての目的は『アタシ』によって消え去ることになる。 彼の力の原因である妖眼の右目。これはアタシを『捕らえ』ることでアタシの妖力を彼に纏わせ、低俗な悪霊などの影響を打ち払うこととなった。 この代償に、彼の右目は人間にとって「見えざるもの」を感知できなくなったのだ。 結果、これで彼にとって「駆ける」意味は無くなったのである。 それは、今のアタシと同じだった。 ゴールにたどり着いてしまったが故に、駆ける意味を無くしてしまった今のアタシと同じ。 だから、アタシはより彼に興味を持っている。 今の彼は何故「駆ける」のか? どこに向かい、何を求めようとしているのか?? だからアタシは彼に問い掛ける。 『何故、今の君は走るんだい?』 手足が軽い。 いつもよりずっと良いペースで僕は駆けている。 300m走という中距離。 自己ベストの記録が出そうな予感がした。 いつもと何かが違う。何が違うのだろう? 手足の軽さと共に、心の重さが消えたような、そんな感じだ。 まっすぐに、ただゴールだけを見つめてトラックを駆ける。 ゴールだけを見つめて……。 ゴールを? 『そうか』 150mを通過したところで気が付いた。 走っていて感じる、今までとの違和感。 それは、今までの僕はゴールを見て走っていなかったんだ。 ゴールの向こう――決して届くところのない、存在しない所を見つめて走っていたんだ。 『何故、今の君は走るんだい?』 不意に、そんな言葉が頭の中に響いた。 何故、僕は走るのか? 陸上部だから。 違う。 記録を出して地区大会に出るため。 いや、違う。 周りを見ないようにするため。ただ走り続けてずっとずっと先を見つめるため。 いや、それはもう必要がない。 今の僕は、もう周りを見ても大丈夫だから。 では。 では、今の僕には、走る意味は、ない。 彼の手足から力が抜けていくのが分かった。 そう。 そうだろう。 アタシと同じように、走る意味を無くした者はその足を止める。 そうだな。 アタシと君は、似たモノ同士なんだ。 「ガンバレっ! 自己新でるわよ!!」 楓さんの声が聞こえてくる。 自己新。 ソレは僕が走る上でのただの副産物だ。僕にはあまり興味のないものだったはず。 何故走るのか? 問われれば、今はその意味はない。 では。 では、『何故走らないのか?』 アタシは何かが心の中で動いた気がした。 『何故、走らないのか?』 問われたアタシは言葉に詰まる。 走ることくらいしか自慢のできる力のないアタシ。 走るのをやめる理由はあっても、走らない理由は……ない。 なら。 なら、走っても良いかもしれない。 そうだ。 僕には「走らない理由」はない。 そう考えているうちにも、再び手足に力が入るのが自分でも分かった。 走るのをやめる理由はある。 けれど、走ることがイケナイ訳ではない。 『そうさ』 駆けながら僕は、ゴールラインと、楓さんと、彼女の持つストップウォッチと、背後の校舎と、フェンスと、そしてそして。 青い空を白い雲を見つめながら、さらに手足に力をこめる! 今まで遮二無二走ってきた分、これからは周りを眺めながら、のんびり走るのも悪くはない。 『くっくっく………』 愉快だ。 これは愉快な結果を出してくれたものだ、君は。 そうだな、このまま人間のゆっくりとした足並みで駆けて行くのも悪くない。 アタシは彼の中で、久々に愉快な気持ちになる。 確かに彼の言う通り。 駆ける彼の視界は変哲のない、普通の世界だけれど。 けれど今までのアタシは、それをゆっくりのんびりと見ていたことがあっただろうか? 普通故に、じっくり見ることも無く通りすぎてしまっていた。 もしかしたらこの普通の、何気ない風景の中に、アタシが探し続ける何かがあるかもしれないな。 だから。 『しばし、君と一緒にこの世界を駆けてみようと思うよ』 「ゴール!」 楓さんの声が後ろに聞こえる。 僕はスピードをゆっくりと落としていく。 やがて足を止め、後ろを振り返った。 楓さんが親指を立てている。 僕はそれに、同じく親指を立てて返したのだった。 ![]() 本日は秋晴れで清々しい陽気だったので、原付を駆って市内を走り回っておりました。 アスファルトの上は熱気を帯びて暖かく、林の近くは足下からひんやりとした風が触れ、土の上ではじめっとした熱気を感じたり。 なかなか快適なツーリングでございました。 17th Sep/2005 こんなのも書きたくなる時があるっつーことで。 その女性と知り合ったのは雲一つない晩。 しかしながら星は1つも見えない、赤く染まった満月が明るい晩のことだった。 昼間ならば仕事をサボるサラリーマンや、コンビニで軽食を買って輪を作って食べるOL達で賑やかな公園。 けれど日付も変わり、すっかり夜も更けてしまったこの都心の公園には、人通りは皆無だ。 公園の中央には、天からの赤い光を受けてキラキラ光る水滴を吹き上げる噴水。 その水の噴き出す頂上に、女性は身じろぎ一つせずに立っていた。 吹き上げる水に濡れることなく。 南から北へと吹き行く生暖かい風に長い髪を揺らすこともなく。 まるでその部分の空間を切り取り時間を止めたように、存在していた。 彼女の右手には銀色の剣が一振り。 それは水と同じく、月の光に怪しく赤く輝いている。 私は噴水の前で、言葉もなく彼女を見上げていた。 いや。 言葉を発することができずに、そして身動きすることもできずにいただけだ。 彼女の雰囲気に呑まれ、私の時間もまた止まってしまっていた。 どれくらい私は彼女とともに止まった時間を過ごしただろう? 数秒? いや、数分? もしかしたら、もっともっと長い時間だったかもしれない。 こんな停滞した時間を動かしたのは、やはり彼女だった。 赤い剣が下段から上段へと、ゆっくりと振り上げられる。 いや、違う。 振り上げるようにして、空間を切り上げたのだ。 剣の切っ先が通り抜けた空間に、赤い傷が走った! その赤さはまるで蠢く肉のような赤さだ。 そして。 まるで飛行中の航空機に開いた穴のように、その開いた傷に向けて周囲から『何か』が吹き込んでくる! 黒く、禍々しい。そう印象を受けた。 そんな姿のない気配が幾十も。 赤い傷を中心に、渦を巻くように吸い込まれていく。 すべての何か黒いモノを吸い込んだ後、傷は生まれたときと同じくすぅっと消えた。 剣を片手にした彼女は小さく息を吐き、首から上だけを動かして視線をこちらに向ける。 私を見たのだ。 月と同じ、冷たく冴えた瞳が印象的だった。 この満月の晩を最初に、私は彼女と満月の晩にだけ逢うこととなる。 彼女はまるで人形のように、静かに、そして言葉少なげに語ってくれた。 彼女はこの街に巣くう悪霊を払っているのだと。 悪霊は陽の気の集まりやすい―――公園などに群れやすいということ。 特に満月の晩に活発になるのだと。 また、死んだ者の魂が17の満月を迎えると、救われる事のない悪霊と化すこと。 そして。 そして彼女は『ソレ』払うと同時、食らって生きているということを。 こうして私と彼女が出逢って、17回目の満月の晩のこと。 いつものように、彼女は表情なく手にした剣で空間に傷を作るために剣を振り上げる。 と。 彼女の視線が、私を見ていた。 私は大きく目を見開く。 何故なら。 何故なら、彼女が笑っていたからだ。 彼女がこれまで「食らって」きた悪霊達を煮詰めて凝縮させたような、笑いを。 チープな言葉になるが、無理して単語にするならばすなわち、邪悪な笑い。 いつものように、空間に赤い傷が生まれた。 そして私は。 吸い込まれてゆく! そうか、このときになって初めて気が付いた。 私はとっくに死んでいたのだと。 気付かぬまま、17の満月を過ごしてしまっていたのだと。 私は食われながら、彼女の言葉を聞く。 無知に勝る美味しい果実はない―――と。 ![]() 今まで季刊(?)にて掲載していたヘルシング外伝が一挙収録。 また単行本には収めることはできない、当時のヤンとルーク劇場もいくつか載せてあります。 ヘルシング好きならば当然『買い』かと思われます。 また付属のDVDはHELLSING ULTIMATEのプロモーション動画です。 ヤングウォルターがっ、邪悪っぽいセラスが、隊長が、リップたんがっ! アーカードと神父の激闘シーンもありましたよ、今から楽しみです。 15th Sep/2005 毎年のことながら、何故かこの時期は全く筆が進まない。 なんか重いなぁ……。 お茶濁しに(?)最近のラグナロク――― ![]() Lvは38/27に。現在の狩り場はフェイヨン近辺のエルダーウィローの森です。 武器は+7カタナから+6バスタードソードに変更。 変更ついでにカタナの精錬で+8に挑戦しましたが案の定、クホりました。 いつかホルグレンは〆るべきだと思います。 そうそう、フェイヨンってかなり雰囲気変わりましたね。 ってか、マップ自体が私の知っているのと違うんですが……いつの間に?? 他の街もそうなのかな? 楽しみが増えました。 13th Sep/2005 今日は9月11日。 何の日かというと? 衆議院総選挙ですね。ちゃんと投票には行きましたよ。 なんか自民圧勝っぽいですが、今までの民主のどうしようもない野党っぷりを見る限りは当然の結果というか。 政治家の皆さんにはsっかりとお仕事をしていただきたいものですな。 一方、今日はアメリカで同時多発テロのあった日でした。 時間が経つのは早いものですね。ご冥福をお祈り致します。 さて、他には? 今日は何の日かというと?? 当サイト『えれくとら』が立ち上がって6年目なのです! よく続くもんだなぁとしみじみ思いつつ。 引き続き、お付き合いいただけたら幸いです、はい。 そんなこんなで、今日は乙音さんのお話でも――― 俺の目の前にはケーキが皿に載って置かれている。 その隣には湯気とともに芳しい香りをたてるストレートティー。 ケーキはホールを三等分にした、大きなものだ。 白いクリームに包まれたスポンジケーキには、苺が2つばかり乗っている。 なんでこんな甘ったるいものが俺の目の前にあるかというと、だ。 「なんとなく甘いものが食べたくなって、かな」 買って来たのは俺自身だったりする。 理由は述べた通り。 「ふーん、アタシはてっきり、お祝い事か何かあったのかと思ったよ」 呟くのはお隣の雪音ちゃん。 「お祝いかぁ……ちょっと大きな仕事が1つ終わったから、お祝いとも言えなくないかもな」 その疲れで、甘いものが食べたくなったとも言えるけれど。 「亮クンはお祝い事があると、ケーキを買うパターンが多いんですか?」 俺の右隣に腰を下ろした乙音さんは小さく首を傾げて問う。 「そういう訳ではないんですけど。乙音さんはお祝いのときには何を買います? というか食べますか?」 んー、と乙音さんは小さなあごに人差し指を当てて、 「そうねぇ……買うことはないんだけれど、お赤飯を炊きますね」 「って、炊くのアタシじゃん! いつもいつも言うけどさ、料理の1つくらいまともに」 「はいはい、紅茶が冷えちゃうわよ。せっかくの亮クンが買ってきてくださったケーキなんだから、美味しく頂きましょ」 雪音ちゃんの言葉をさえぎり、乙音さんはスプーンを手にした。 「むー、いただきまっす!」 さくっとスプーンをケーキに刺して雪音ちゃん。 「「いただきまーす」」 疲れた頭には甘いケーキは染み込むように美味しかった。 「でも何もまるまる1ホール買ってくることなかったんじゃないですか?」 紅茶を一口、あっという間にケーキを平らげてしまった乙音さんが言う。 「それもそうですね」 俺もまた、紅茶をのカップを手に取りながら姉妹を見つめる。 特にお腹の辺りを。 「勢いで買ったとはいえ……太りますよね」 「「ケーキは太らないもん!!」」 身を乗り出しての反論がユニゾンした。 「あー、いや、そんなことはないん、じゃ?」 「そんなことあります、ね、雪音?」 「そうです。ケーキはいくら食べても太らないものだよねー」 2人して「そうだよねー」と言い合う姿を見つめながら、俺は2人のこめかみにうっすらと浮かぶ汗を見逃すことはなかった。 この後、何故か2人は「運動の秋!」とか叫びながらランニングに出かけたのを俺は見てしまうこととなる。 お祝いというと、我が家では肉焼きます。 焼肉、ステーキ、やっほい♪ 11th Sep/2005 何年ぶりかの母校(高校)の文化祭を覗きに行きました。 設備は変わっても、雰囲気は変わらないことを改めて感じた次第。 ![]() 『学校』だよなぁと一番感じるのが渡り廊下だったりする。 なんでだろう?? 最近のラグナロク―― ![]() レベルは35/25まで上がりました。 カタツムリは余裕だけれど、毒キノコには結構大きなダメージ貰います。 AGIが40越えても避けきれない。安心して狩るには50は必要か? 取得経験値的には、毒キノコが効率良いのですけどねぇ。 某氏ともこの世界で再会できたし、早く追いつかねば。 映画『コンスタンティン』を観ました。 この世は地獄と天国と重なっており、異世界の彼らは直接手を出してくることはないが、ハーフブリードといった形で干渉してくるとかいう設定。 サタンの息子であるマモンがコチラの世界に実体化するのを防ぐというのが今回の物語です。 さりげなく特殊効果を散りばめているのが良い感じ。 あとサタンがどこにでもいそうなオヤジなのに笑った。なにげに良いヤツかもしれんです。 結構面白かったのでオススメ! 10th Sep/2005 せっかくなので、『HELLSING ULTIMATE 発売決定ワショーイ イベント』を開催することに。 草葉の陰から応援っつーことで、奮ってご参加くださいませ。 先日のSCSIのターミネーター(ピンタイプ50ハーフオス)は当然のことながら、普通の電気屋さんでは販売していなかった。 PCパーツ専門店でも見かけない。 ちょっと時代が古いと、いつもこうだ。古き物をもっと大切にしないと(商売にならんか)。 ちょいと困りつつ、ジャンクショップを覗いたら売っておりました。 あと数年もすれば、ジャンクでも探すのが大変になるんだろうなぁ。 そうしみじみ感じつつ、技術は日進月歩であることを肌で感じた次第です。 8th Sep/2005 最近、相変わらず仕事がごたごたしてます。 反動なのか、帰宅するとひたすら「ぼー」っとする時間が増えて。 いつの間にやら就寝時間という感じでございます。 時間の無駄遣いこそ、最大級の贅沢ですネ♪ 今月のOURSを読んだら、ヘルシングがアニメ化するらしいですね。 っつーか「前にしてなかったっけ?」ってツッコミ入ると思いますが、ぶっちゃけアレは全く別物だったわけで。 なんせ、つまらなかったし(ぶっちゃけすぎだっ!)。 今回は原作をそのまんまOVAにするらしいのです。 平野氏本人も描かれていましたが、シューキョーとかそういうの大丈夫なのか? それこそバチカンからヒットマンくりだされたりしないのか?とか心配にならざるを得ません。 間違いなく、今年一番なチャレンジャーなアニメだと思います。 ……問題なく完成すればの話ですが(怖っ!)。 お客さん周りの途中、秋葉原を通ったので何気なくジャンクショップなどを眺めてみる。 すると外付けMOドライブ(640MB)が1000円で売っていた。 状態は新古品の模様でIOデータ製。 思わず購入。 後で冷静になって考えると「今時、MOなんぞ使わんだろう?」と思い至る。 デザイン関係ではまだまだ主流らしいけれど、私はそんな業界にいないし……。 帰宅後、愛用のPC−98に繋いでみた。 色々あったけれど、使用できることが判明。 ただしウチのシステムを完全に構築する上ではターミネーターが必要だったので後ほど購入しなくてはならない。 さてともあれ、手元に何故かMOディスクがあったのでためしに230MBでフォーマットしてみた。 …………………時間かかるなぁ。 正直、余り実用的じゃない気がしました。 多分、我が家では1000円の価値はない(断言)。 ちなみにそんな我が家のPC−98は、まったく使わないテープドライブ(\1500)だとか、外付けディスクドライブ(\1000)とかもつながってる。 昔のPCで典型的なタコ足型でございます。 電気食うなァ……。 ![]() ちなみに写真は我が家のメインシステムと、旧メインであるPC-9821As,そして滅多に動かさないPC-9801DXの3台。 3台のデスクトップPCで、一台のモニターを切り替え器で使用しています。 思ったよりもコンパクトにまとめたつもりですが、いかがでしょ? 6th Sep/2005 アクセスできなかったガンホーIDについて、ガンホーより返事が来ました。 180日以上アクセスがないと、削除するとのことです。 ううっ、そんなぁ……まぁ、半年も放っておいた私も悪いのですけど。 さようなら、我が子らよ。
≪BIJOUサーバー≫
ないとは思うけれど、この広大なデータの海原のどこかで再会できたら良いネ! 5th Sep/2005 近所へ外出。 そして雨降り。 「小雨じゃ、濡れて帰ろう」などとニヒルに決めつつも、途中でどしゃ降りに。 ついてないなぁ。 ![]() ラグナロクではなんとか、BaseLv29/JobLv20にまで成長。 正直、剣士ってラクですね。使えるスキルばっかりですわ。 両手剣・AGI特化型ナイトを目指して修行中です(STR22・AGI30・DEX15・INT1・VIT1・LUK1)。 現在の装備は、装飾用卵殻/+7カタナ/ウドゥンメイル/クイックフード/シューズ。 スキルは片手剣2・両手剣5・回復向上7・バッシュ2・プロボック3。 狩り場だった地下水道を卒業して、カタツムリ狩りに移ろうかというところ。 ちなみに非常に打たれ弱いです。鎧をアーマーあたりまで何とかしてもっていきたいなぁ。 4th Sep/2005 久しぶりにラグナロク オンラインへ踏み込みました。 ![]() あれれ? 何故今までの二次職キャラを使っていないか、だって? それも性別違ってないか、だと? それはですね………今までのGung-Ho!IDが何故か消えてしまったんですよ………。 何で?何故?WHY?? 今までの苦労は水の泡?!(思い返すと、そんなに苦労してなかったかも知れんが) 2時間ばかり、過去のアカウントメールや変更点(何か途中でIDに数字とかついたらしい)などを総ざらいしたんですが、控えていたIDが全く受け付けぬ! あー、もぅ、訳わかんねーーっ! もぅ、イイヨッ!! ―――という訳で、心機一転! こうして新しいIDを取得したのでした。 さて、半年ほどやっていなかったこともあって、素直に初心者講座を受けることにしました。 すると、かつてとかなり異なり説明も非常に分かりやすく、かつ勝手にLvを上げてくれるではありませんかっ。 実戦研修も弱/中/強と狩場が分けられていて、Lv上げには最適です。 なによりも見てくださいよ、この無償支給された武具を! ![]() こうして余り時間をかけずにJobLvを10へ。 また適性検査では「剣士」とのことだったのでそのまま従ったところ、ファルシオンとプラコン×7を頂きました。 そのままの調子で、剣士試験を受験。あっさり合格。 ![]() 駆け出しな剣士誕生です! ♂キャラも可愛かったんですが、やはり♀キャラは萌えるなぁ。 プリンセスメーカーの如く、しっかりと育てていきたいと思います。 ちなみに、機能的だった初心者武具一式はノービス専用のため、現在ファルシオン一本で防具無し。 切ないなぁ……。 【更新】キャラリナ「雪音」を9月更新。時報がコンプリートしました。 3rd Sep/2005 やっと週末だっ!! まずは、ゆっくり眠ろう。そう心に決めた。 その前に、なんとなく小話でも――― 幼い頃、ボクは誘拐されたことがある。 知らない言葉を話す、同じ肌の色をしたおじさん達だったと思う。 そんなボクを救ったのは、セイギノミカタだった。 真っ赤な服を着ていたと、覚えている。 それはでも、服の色だったのかというとはっきりしていない。 何故ならセイギノミカタは、おじさん達をあっという間に叩きのめしてしまったから。 素手で、だと思う。 血で真っ赤に染まった拳に、返り血を浴びた服。 そんな赤いセイギノミカタのボクの印象はというと? 最後まで抵抗していたおじさんの一人を、マウントポジションで動かなくなるまで殴りつけていたのがまぶたに焼き付いている。 やがて彼とボク以外に動くものが居なくなった。 その時、初めて彼はボクにこう言ってこの笛をくれたんだ。 「助けが必要なとき、この笛を吹け。私はどこにいてもすぐに駆けつけよう」 そう言い残し、彼は去っていったんだ。 「なるほど」 ボクの話を聞き、太った刑事さんはうんうんと頷きました。 「誘拐犯とは言え、6人もの命を奪ったヤツです。慎重にかかりましょう」 そう隣で言ったのは若い刑事さん。 それに太った刑事さんは頷いて、 「よし、機動隊を一個師団用意。ヤツを…連続殺人容疑者を包囲するぞ!」 刑事さんの言葉に辺りはいっそう騒がしくなった。 そして刑事さん。 優しくボクにこう言ったんだ。 「合図をしたら、その笛を吹いてくれないかな」 それはセイギノミカタを呼ぶということ。 ボクは…… ボクはっ! 「はい! よろしくおねがいします!」 良い返事をしたのだった。 だって、ボクもやっぱり放っておいたらいけないと思うもの、こんな危ないヤツ。 ―――そんなお話。 スマートな暴力なんて、結局のところはないと思う。 お互い必死、それが現実かと。 【更新】◆Lumi/2sUEI氏より聖ルミナスSSを2本頂きました、サンキュー♪(注:18禁です) 2nd Sep/2005 今日からオンラインゲーム『風の王国』が11月のサービス終了まで無料開放されます。 さて、果たしてそれぞれの世界へと旅立っていった皆さんは一時の帰郷をされるのでしょうか? まずは扶余の宿。 ![]() 一時期の活気が戻ってきてました。 次に高句麗の宿前はと言うと、 ![]() 良い感じです。 夜の11時時点で接続者は295人。300に届くか届かないかって感じでした。 っつーか、懐かしい名前が多すぎるよっ! 8月までは夜でも100人を越えることは滅多になかったので、随分と一時帰郷された方が多いということでしょう。 ![]() さぁ、サービス終了前に、一度足を運んでみませんか? 経験者も、そしてプレイしたこともない方も、「まったり」とした気分にひたれると思います。 お待ちしておりますね♪ 出先で「おお、コレは良い!」というネタを思いついておきながら、帰宅時にはすっかり忘れていることが多いです。 若年性健忘症……そんな言葉が妙に昨今です。 大丈夫か、頭の中(^^; 1st Sep/2005 学生の皆さんは、夏休みが終わるね。 さぁ、勉強に思う存分、追われるがイイサ!! ひゃーっはっはっはー(陣内笑い) ……追われても良いから学生の頃に戻りたいなぁと、ふと思う今日この頃。 31th Aug/2005 正直、朝早く起きる→遠方へ出張→夜遅く帰宅→朝早く(以下略)というループが続くと、歩く気力すら無くなります。 まず腰が痛くなる(ずっと移動で座っているので)。 次に手持ち無沙汰になる(文庫本をあっという間に消化)。 脳が腐る(ぼーっとしているため)。 誰かどこでもドアを開発してくれないかなぁ……はぅ。 あたしの2つ上のお兄ちゃんは、大きくて力が強くて、そして暴れんぼうでした。 それでいて狡猾で、たくさんの人を苦しめたと聞きます。 反面、あたしの1つ上のお姉ちゃんは小柄ながらも、お兄ちゃんに負けないくらい強かったそうです。 でも方向音痴だったので、あまり人を苦しめることなくどこかへ行ってしまいました。 そしてあたしは。 お姉ちゃんよりも強いと思いますし、方向音痴ではありません。 だからといって、お兄ちゃんのように暴れたくはないなぁとは思うんです。 でも、一応は日本の皆さんにご挨拶はしていこうと思います。 ――――たいふう13ごう 台風の擬人化なんてのがあるそうです。 不謹慎じゃないの?という声もあるとは思いますが、考え方は人それぞれっつーことで。 しかし色々な萌えはありますが、天気図を見てハァハァできるのは余程の天気予報士か、ある境界線を越えてしまった人のどちらかという気もしないでもないような気が……。 ちなみに私は境界線を越えて(以下略)。 ともあれ、今回の台風は進路を逸らしてくれるとありがたいのですよ、ホント……。 私は変わった飲み物が好きなのですが、今回は輸入物に挑戦。 ![]() 先日、某オフ会の前にふらりと輸入雑貨店を覗いたときに購入。 フランスの缶ジュース「オレンジーナ」。 味は「GOKURI」から果肉を除き、微炭酸にしたような感じ。 結構美味しかったです。 しかし美味しいと何か物足りない気がするのは、人間としてダメなような気がします。 あと、売っているお店のレジの子がメイドさんの格好していました。 サービス過剰?? 30th Aug/2005 フィクションですが、一部フィクションではありません。 『呑みすぎた……』 終電数本前の、週末の下り電車。 彼は疲れた顔で吊り革を掴んでいた。 電車は朝のラッシュほどではないが、満員だ。 どの客も、彼と同じような感じ――すなわちほどほどにお酒の入った状態――が多いように思える。 『そんなに呑んだ様な感じはしないんだけどなぁ』 ぼんやりと窓の外を見つめる。 右から左へと流れていく夜景が、見慣れた街の光だった。 『通勤距離が長いよなぁ。移動している間に酒が回ってきちまう』 ガトンゴトンと定期的に揺れる車内で、吊り革にかける力が強くなる。 やがて電車は駅に止まる。 『お』 降りる客が多い駅だった。 運良く、彼の前に座っていたサラリーマンが降りたことで席が空いた。 『……疲れたし、座るか。まだ20分は乗るしなぁ』 彼は溜息一つ、腰を下ろす。 網棚に載せたカバンを下ろして膝の上に。 ガタンゴトン 再び定期的に揺れだす車内。 ガタンゴトン……… ………ガタンゴトン 「っは!」 彼は不意に顔を上げた。 電車は駅に止まっていたのだろう、動き出したばかりだ。 窓から覗く駅の名は―― ――どこだ、今の駅? 聞いた事もない駅名だった。 『普段なら鈍行に乗らないからなぁ、こんな駅名もあったか』 納得しようとして、 『いやいや、オレは急行乗ってるんだよ。ってことは乗り過ごしたかっ?』 いつの間に寝てしまったのかと、ぼんやりとあたりを見渡す彼。 まばらとなった車内はしかし、異様な光景が見て取れた。 まず目の前に座っている客。 頭が竜の形をしていた。大きな口の端からだらしなく涎をたらしていた。寝ているのか? 「パーン? あたしよ、あたし。ディードよ」 携帯電話で話し始めたのは隣に座る女。 視線を向けると細面の美しい女性だった、が妙に耳が長い。 『エルフ??』 そして彼の目の前をふよふよと小さな妖精が飛んでゆく。 どしどし やや窮屈そうに腰を屈めて、巨大なトロルがその後ろを追ってゆく。 『……うん、オレは寝過ごしてもいないし、これはいつもの電車だよ、うん。きっと酒が目にしみているのだ』 窓の外に見える全く観た事のない異国の街を遠い目で眺めつつ、彼は大きく息を吐いた。 ガタンゴトン……… ………ガタンゴトン 「っは!」 彼は不意に顔を上げた。 『寝ていた、かな?』 電車は停車する。そして客は次々と降りてゆく。 動かなくなった電車の中で一人、彼は仕方なしに立ち上がる。 「終点かよ、まいったなぁ」 確かに見知ったことがあるが、降りたことのない駅で真っ暗な夜空を見上げつつ。 しかしながら、微笑を浮かべる彼は、どこかほっとしていたそうな。 正直、寝過ごすと痛すぎる(主にタクシー代がナ) さて、ちょっとばかり二日酔いな今日は、駅に忘れてきた自転車を取りにお散歩。 途中、リサイクルショップにて新古品の↓のようなものがたくさん売っていたので思わず購入。 ![]() いわゆるラジヲ。 耳をクリックすると周波数をオートスキャンする。 しっぽはアンテナ兼ボリューム。 電源が入っていると目が仄かに光る。 色は白にピンクに黒に黄色があったので、黄色を選択。 ぴ、ぴかちゅう?? ともあれ結構、場所にはよるとは思うけれど電波を受信してくれる。 傍らに置きながら、本を読むのにはちょうど良いアイテムかもしれない。 27th Aug/2005 愚痴――― お盆が明けてからというもの、お仕事が忙しいです。 今進めている事業が、どーも暗礁に乗り上げ始めている。 おまけに既存のお仕事にもちょこちょこと問題が出始めました。 肉体的な疲れよりも、精神的なそれが大きな昨今です。 ……何もする気がおきねーっ。 25th Aug/2005 風の王国の刀牙くん――― ![]() 夏は水着ですネ! さらに気分を変えて、髪を染めてみようということに。 涼しいイメージで「薄い青」に染めてみました。 ![]() 何か変な色。 おまけに頭のてっぺんが削れているとの指摘もっ?! 今度はアメリカ西海岸をイメージして「黄色」に染めてみる。 ![]() 渋谷にいそうな兄ちゃんになった。 と、そんな一日でしたとさ。 23th Aug/2005 カマイタチなお話を再開。 でもカマイタチは出てこない。 目が覚めたときは、白い天井が視界に広がっていた。 少し遅れて楓さんの心配そうな顔が覗く。 「よかったぁ、気がついて。どこか痛いところは、ない?」 少しほっとした表情で彼女は問うてくる。 その間にここがどこなのかが分かった。学校の保険室だ。 「あ、ああ。大丈夫…です」 僕は左手で右目に触れる。特に何も異物らしきものは感じられなかった。 あの時。 小さなリスのような妙な動物が、まるで僕の右目に引き寄せられるようにして飛び込んできたのだが。 記憶はそこで途切れている。その原因は頭の奥を強く打撃されたような感触だった。 あれは一体なんだったんだろう?? 「ダメよ、いくらなんでも熱中症には気をつけないと。この時期は特に暑いんだからっ!」 腰に手を当て、怒る楓さん。 熱中症? …そうか、それは否定できない。 僕はあの時、走りすぎていて意識の半分が飛びかけていた。 僕が見ていたと感じていたリスっぽい生き物は、もしかしたら幻覚だったのかもしれない。 あんな奇妙な、それでいて力を持っていると感じる存在は考えつかない。 何より、僕の右目を『見た』怨霊といった類は、この目の力を求めて奪おうとするのだ。 もう一度、今度は右手で目に触れる。 たしかにここに『在る』。 「もしかして、また何か『視た』の?」 楓さんの呟くような小さな声。 それに僕は思わず小さく震えた。 「いえ、よく…分かりません」 「見せて!」 「!?」 楓さんの柔らかな両手が、僕の両の頬を力強く挟み、視線を彼女に強制的に向かせる。 まっすぐな視線が僕のそれと交わった。 真剣な表情の楓さんが、一瞬の後に眉根の力を落とす。 「……んー、特に異常はないみたい。ちゃんとした『黒い瞳』よ」 「そうですか」 告げた彼女の顔。なんとなくいつもと違って見えた気がする。 だから僕は、じっと楓さんの顔を見つめた。 「な、なに? 私の顔に何か付いてるの、芳樹くん??」 そうか、『異常がない』なんてことはない。 「あ、もしかして私の心を観ようとしてる??」 頬を赤らめ、慌てて楓さんは僕から手を放して顔を背けた。 そう、注意すれば人の心が読める僕の右目。 だからこそ、人をあまり見ないように習慣づけてきた僕だけれど。 今、楓さんの心が読めなかった。 彼女の端正な顔立ち、それしか視界に捉えることはできなかったのだ。 それは僕にとっては安心できる状態であり、しかし。 「どうなってるんだ?」 「っ、なっ、嫌よ、ウソだからっ! 今考えてたことウソなんだからねっ!!」 何故か目をそらして僕の肩をバシバシ叩く楓さん。 何で叩かれるのか、僕にはさっぱり理解できなかった。 * 何考えてんだ?? 何もやる気がしなくて、ぼーっとしていた一日。 先日、マイファーザーが乗って以来何故か動かなくなった原付きを診てみる―――無理だっ! 下手にいじると壊しそう。 仕方がないので近所のバイク屋に持って行きました。 ガス欠なのにエンジンかけまくろうとしたのが原因で、エンジンの中に空気が入ったんじゃないかと思っていたんですが原因は違うところにあり。 なんでも水が溜まっていたとのこと。 さっぱり分からなかったのですが、そういう車種らしいです。雨の日にはちゃんとカバーをかけようと思います(^^; 21th Aug/2005 今日は乙音さん海水浴の〆でも。 今日もやっぱり暑かった。 絶好の海水浴日よりといえるだろう。 案の定、昨日は急な夕立に見舞われた海岸には、多くの海水浴客がいる。 遠くから見ると、まるでペンギンのコロニーのようにも見える。 「っしゃー、海だぁぁ!!」 唐突に叫んだのは隣の雪音ちゃん。 薄緑色のパーカーをばさっと空に投げ捨てた。 現れるのは空と同じ色をしたワンピースの水着。小麦色の手足がそこから伸びている。 スレンダーな胸が、今後のこの子の成長を不安にさせた。 「お兄ちゃん、早く泳ごうよ!」 言って視線を海にロックオンさせたまま、俺の腕をつかんで彼女。 「ちゃんと準備体操してからになさい、雪音」 こちらは白いパーカーに身を包んだ乙音さん。雪音ちゃんの投げたパーカーを拾って畳みながら告げる。 雪音ちゃんとは対称的に、真っ白な足が見て取れた。 「どこ見てるんです、亮クン?」 「いえ、別にどこも。それより乙音さんはパーカー脱がないんですか?」 雪音ちゃんに砂浜を引きずられながら、俺は問いかける。 「え? えっと、日に焼けるのがどうも、ね」 「せっかく来たのに、ですか?」 「え、えーっと」 何故か言葉に詰まる乙音さんに、雪音ちゃんが言葉をつけ加えた。 「姉上、大丈夫。その水着は思ったほど露出広くないから」 「露出??」 「雪音!」 「じゃ、泳いできまーす!!」 俺の腕を放し、雪音ちゃんは一目散に波のうち寄せる浜辺へと駆けていく。 残された俺達は、 「とりあえず、パラソルを開きますね」 「あ、お願いします」 子脇に抱えたビーチパラソルを開くしかなかった。 聞こえてくるのは定期的な波の音と、海水浴客の笑い声。 じりじりと照りつける太陽の光の下、俺と乙音さんはパラソルの下で涼んでいた。 浜辺では飽きることなくうち寄せる波に向かって、延々とストレートパンチをかまして自然に挑戦しつづける雪音ちゃんの姿が見える。 「暑いですね」 声は隣から。 「そりゃ、パーカーを着込んでたら暑いですよ」 「うぅ…」 うめき、乙音さんは視線をあたりに泳がせた。 しばらくその状態が続き、 「うー」 一人唸って、パーカーの襟もとから自身の体を覗き込む。 その間に俺は、ビーチボールを膨らませた。 「乙音さん」 「はい?」 ボールを子脇に、俺は立ちあがる。 「案外、『思っていたよりも』ってこと、多いと思いますよ」 「…そうですかねぇ?」 「じゃ、まずは俺がそんなにヤバい水着かどうかを見ますよ」 「……亮クンだからこそ、余計見せたくないってのもあるんですけど」 「何か言いました?」 「い、いえ、なにも」 しばらく考えた後、乙音は戸惑うようにして立ちあがった。 「あんまりじっと見ないでくださいね」 つぶやき、白いパーカーが彼女の足もとに落ちる。 パーカーと同色ではあるが、それよりも白いツーピースを身につけた白い肢体が現れた。 思わず胸の谷間に視線が行きそうになるのを理性で彼は食いとめる。 露出が多いかといわれれば多いがシンプルな分、そんなにおかしくは感じない。 「ど、どうですか?」 「よく似合ってますよ、恥ずかしがる理由はないです」 言って俺は空いたほうの手で乙音さんの右手をとり、浜辺へ引っ張る。 「え、あの」 「ビーチバレーでもしましょう」 もう片手のボールを見せて、俺は笑った。 つられて乙音さんもようやく軟らかな笑みを浮かべる。 引っ張られていた彼女の手は、いつしか俺に並ぶ。 それを視界の隅で見ていたのだろう、雪音ちゃんも走ってやってきて俺のボールを奪った。 「さ、勝負勝負♪」 「よし!」 「負けませんよ」 炎天下、こうして俺達は夏の海を楽しんだのだった。 「いたたたたっ!」 「体中が焼けるように痛いです」 帰りの電車。 慣れない日焼けをして、風が吹くだけで全身に痛みを感じて引きつる俺と乙音さんは常に涙目。 対してぐっすりと寝込んでゆらゆらとシートで揺れる雪音ちゃんの姿があったとか。 * お約束といえばそうかも 取りあえず昨日今日のお勤め完了。 明日明後日は夏休み後半と考えた方が良いのかな? ゆっくりしたいと思います。 19th Aug/2005 夏休みが終わり、明日からお仕事。 皆様、この夏はまだ続きますが、如何お過ごしでしょう? 私ですか? 私は楽しませていただきました。 ↓の過去ログに、韓国旅行記を載せております。 隣国へ行かれるご予定のある方、興味がおありの方は覗いてみてくださいね。 * しっかしまだまだ暑いねぇ。 旅行後、ちょっと太りました。 幾ら太ったかは内緒だっ! 17th Aug/2005 |