Diary
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「この世に不変なものはあるのか?」という問いについて。 「ない」と答える者は、ロマンチストである。 「ある」と答える者は、現実を見つめるロマンチストである。 「しるか!」と答える者は、ごく一般的な思考の持ち主である。 * キャラリナ『雪音』の11月分を更新しました。 2nd Nov/2006 いくら前へ進んでも、全く進んだ気がしない。 6th Nov/2006 HPの更新頻度と管理人のバイオリズムは密接な関係にあると思うのです。 そんなこんな(?)で、稲荷さんお話2の第3話でも――― 青い空。 白い雲。 「ふぅ」 ここは某ビジネス街。ちょうどお昼時である。 僕は公園のベンチに腰掛け、空を眺めた。 午前中は業務系の仕事に追われていたため、パソコンを睨みっぱなしだった。 果てしなく遠い青い空を眺めていると、目が楽になる気がした。 膝の上には近くのコンビニで買ってきた、おにぎり2つとパン1つ、そして飲み物が入ったビニール袋。 「昼ご飯でも食べるかなぁ」 視線を空から膝の上に下ろした、その時だった。 「あれ?」 何か視界に、変なモノが入った気がする。 再度、今度は膝の上から空へと視線を上げた。 「……ん?」 間違いない。 何か、そう何か変なモノが視界に入った。 僕は今度は、ゆっくりと視線を下ろしていく。 空から雲へ、雲から公園の木々へ。 木々から空を眺める女性へ、女性から公園内の電灯へ。 電灯から噴水へ…って?? 「ぬぉ?!」 僕の視線は電灯の上へセットされる。 そこには一人の女性が『立って』いた。 地上およそ5mの位置。足場はもちろん片足がつける程度の、小さな面積だ。 歳の頃は20を少し過ぎたくらいだろう、長く真っ黒な、まっすぐな髪が印象的な女性だった。 藍色の、前合わせの着物のような変わった衣装を身に纏い、静かに空を見上げている。 「な、何だ??」 この公園を往く者は多いが、誰一人彼女に気づいていないようだ。 それだけ電灯の上にいる彼女は自然であり、危なげのないものだった。 なにせ僕だって、さっき気づいたくらいだ。 その時だ。 「わっ!」 強いつむじ風が公園内を走った! それは電灯の上の彼女をも包み込み、ぐらりとその身が宙を舞う。 「危なっ…?」 思わずベンチから立ち上がる。 が、彼女の姿はまるで今吹いた風に乗ったかのようにさっぱり消え去ってしまっていた。 「あら、貴方には私の姿が見えるのですか」 やや低めの落ち着いた女性の声が、言葉を吐く息と共にすぐ耳に後ろに聞こえた。 「うぁ!」 慌てて振り返れば、そこには電灯の上にいた女性がベンチの後ろから背もたれに肘かけて、僕の真後ろにいた。 細めの目から覗く瞳はまっすぐに僕を捕らえ、そこからは何かを解す様な感覚を覚える。 白い肌に映える赤い唇が、妙に艶っぽく見えた。 「うーん、なにか貴方の中で『閉ざされて』いるみたいですね」 「え?」 「閉ざされているその先に、私が見える起因があるようです。これはまた面妖な事ですね」 小さく首を傾げ、彼女はよく分からない事を言う。 「あの…」 「はい?」 素直に彼女は僕の言葉に応じる。僕は何を聞こうとしたのか。 とりあえず、 「何で電灯の上なんかに?」 ふと出たこの問いに、彼女は嬉しそうにこう答えた。 「私が見える方を見つけるために、ですわ」 「君が見える人、を?」 「はい。そして」 「そして?」 「そして……お腹が空いてもうダメです」 「ふぉ!?」 笑顔のまま、彼女は崩れるようにして倒れ込んできたのだった。 ↑で出てきている稲荷主人公♂と稲荷ちゃんの名前募集〜〜(今更?!)。 そんなこんなで。 最近のラグナロク――― ![]() 長女はLv94knight,次女はLv78wizard,三女はLv73priest。 かなり倦怠期に入ってます。 ギルドの方もあんまり人来ないので、長女のギルド変えてみたりしましたがどうも熱意が(^^; まぁ、適当に遊んでおりますよー。 11th Nov/2006 今更ながら劇場版Airを観ました。 予備知識がないと観ても良く分からないんじゃ?と。 でも映画枠という限られた時間を考えると、ばっさり切るところは切って、さらにざっくりと改変を行っている様は度胸があるなと思いました。 最後の浜辺のシーンは、TV版よりもそこに行きつく過程が分かりやすかったのが好感持てました。 でも、救われないよなー、これって。 さて珍しく2日連続更新の今回は昨日の続き。 稲荷ちゃん2の第4話をば――― くてっと倒れてしまった彼女は、僕の膝の上にあるビニール袋に視線が釘付けだった。 「あの、そんなにお腹、空いてるんですか?」 ぐー お腹の音で返事が返ってくる。 仕方なく、僕は昼食だったはずのタラコおにぎりを取り出し、彼女に手渡した。 「良いのですか?」 「できれば自分で買いに行って欲しいですけどね。どうぞ」 「それではありがたく、供物としていただきますね」 「供物?」 なんだかそう、訳の分からない単語を吐いたかと思うと、彼女はおにぎりをそのまま口に持っていった。 「あ」 言うのは遅い。 「????」 おにぎりを口にくわえた彼女は、顔いっぱいに?マークを浮かべている。 「ほべらえむぁい」 食べられない、そう言っているんだろう。当たり前だ。 「ビニール包装、ついてますから」 「ふぃにーる?」 相当お腹が空いているのか、それともただの阿呆なのか。 僕は彼女の口からおにぎりをすぽんと取ると、包装の矢印のマークを指差した。 「ここを、こう。順番通りに剥くんでしょうが」 1,2,3と、おぼつかない指先でビニール袋をとっていく彼女。 「? あら、そうなのですか。道理で食べられないなと……あらあらあら、こうなっているんですねぇ」 しみじみと呟く。 「海苔もぱりぱりしているんですね。それではいただきます」 はむ、と今度はちゃんと口に入れることができた彼女だった。 「これは変わったおにぎりですね」 ほむほむと口を動かしながら、彼女は小さく首を傾けた。 「変わった??」 「海苔も、米も、この魚の卵も、この地で取れたものではないのですね」 「そりゃ、まぁ」 コンビニが原材料を一括購入して作られたものだ。そりゃ当然だと思うが。 「とても不思議な味。一口噛み締めるごとに様々な風景が飛び込んできます」 目を瞑り、彼女はそんな不思議なことを言った。 「もう一個、食べます?」 そんな僕の申し出に、彼女は首を横に振る。 「供物を『いただいた』こと自体が私の食事ですから。一つで充分ですわ」 「?? そう?」 なのでもう一つのおにぎりとパンは、当初の予定通り僕のお昼ご飯となる。 2人ベンチに並んで食べながら、僕は尋ねた。 「ところで、貴方はどういった方ですか?」 ジュースを飲みながら僕は問う。 それにおにぎりをようやく半分まで食べた彼女は優しく微笑んでこう答えた。 「神様ですよ」 あぁ、そうか。 やっぱり電波な人なんだ。もう冬も近いというのに、春になって出てくる種類の方がどうして? 「なんだが失礼なこと、考えていませんか?」 「いいえ、全然。で、神様のお名前は?」 「………」 黙ってしまった。 「それで、どこから来たんです?」 「あ、えと」 困った顔で彼女は周囲をきょろきょろと見回し、そして最後に視線を僕に定めた。 「私がいた所は、もうありません」 「? ない??」 「名前も、もぅ私を知る者がいないため、ありません」 「??」 「私達のような神は、信じる者がいなくてはやがて消え行くのみ。拠り所となる場所がなければ、これもまた消え行くのみ」 寂しそうな笑顔を浮かべて、彼女は言った。 「ちょっと長すぎる刻を眠ってしまったみたいです。お寝ぼうさんですね、私」 えへ、と言いながら自らコツンと頭を叩く。 「もぅ力も尽きそうですし、眠ったまま消えていれば楽だったかもしれません」 うーむ、独特なワールドを展開する女性だ。これ以上関わると面倒なことになる気がする。 「じゃ、神様」 「はぃ?」 「僕が君を信じてあげる。だから…そうだな」 びしっ、と僕が指差すのは桜の木。 「あの木を満開にしてみて」 そろそろ冬が始まろうとしている。当該の桜の木はすでに紅葉が始まっていた。 これでこの電波っ子も正気に戻るというものだ、うん。 僕の言葉に彼女は、 「え?」 真剣に僕を見つめていた。 「本当ですか?」 「へ?」 「本当に、私を信じていただけるのですか?」 まっすぐな、まっすぐな瞳だった。だからつい、僕は、 「あぁ」 と首を縦に振ってしまった訳で。 「それでは…」 言って彼女は立ち上がる。両手を頭上に掲げると、ゆっくりと桜の木に伸ばして一言。 「春です。咲きなさい」 一瞬、周囲がまるで春のようにぽかぽかの陽気になった気がした。 直後、僕の頬に何かが触れた。 「え?」 それは桜の小片。 「えぇぇぇぇ?!」 目の前の桜の木は、紅葉をつけながらも桜色が負けじと主張し、満開に咲き誇っていた。 驚き、口の閉まらない僕を前に、神を名乗る彼女は静かに言う。 「すでに名もなく、帰る場所もない私ですが…」 小さく頭を下げる彼女。上げた顔には桜に負けない満開の笑みが咲いていた。 「貴方が信じる限り、私は貴方だけの神となりましょう」 季節外れの桜の花に公園中の人々がどよめきをあげる中で、彼女は厳かにそう言ったのだった。 ―――当初、私はビニールおにぎりの包装が巧くむけませんでした(小学生頃か?)。 海苔が途中で千切れてねぇ。 でもぱりぱり感が好きです。 12th Nov/2006 あぁ、休日があっという間に終わるっ! 時間を倍くらいに感じられれば良いんだけどなぁ……。 さて、今日は稲荷話の続きをば。 追跡者サイドでレッツゴー! 下弦の月が薄雲越しに冷え冷えした光を投げかける。 コンクリートの塊が連立するビジネス街。 その中、申し訳程度に緑の存在を許された場所がある。 深夜の公園だ。 月灯りよりも強い、街灯の作る明かりの傘の下に一人の男がいた。 黒いスーツと革のコートをまとった青年である。 夜というのにサングラスに瞳を隠し、銀色の髪を同色の帽子で覆っている。 「ふん」 彼は軽く鼻を鳴らす。 「微かな神気を追ってきたかと思えば、嫌な奴に会う」 サングラスを取る彼は、銀の瞳で木々の作る暗がりの一角を睨んだ。 「嫌な奴だなんて、酷い事言うのね」 彼の言葉に応じるように、闇の中から生まれるようにして現れたのは群青のスーツに身を包んだ女性である。 見る者をハッとさせるような美しさをにじませる彼女の瞳には、からかいの色が混ざっていた。 「こんなところで何をやっている、狐」 「訊くだけ野暮でしょう、犬神くん♪」 美女は青年の隣まで歩み寄ると、白い人差し指で彼の顎をなぞる。 「ここで『匂い』は消えているわね。猟犬としてはそこのところ、どう思うのかしら?」 「オレの出来る事は『匂いを追う』ことだけだ。消えてしまってはどうにもならん」 舌打ち一つ、彼は吐き捨てるように言った。 「消えてしまうということは、ここで消滅したのか」 青年の後ろに回り、彼女は続ける。 「ならば神気のかけらでも残っていてもおかしくはあるまい」 「もしくは追っ手を逃れるために、何か細工をしたのか」 「オレの鼻を逃れるような細工などありえない」 即答する青年。 「では。ここで変質したのか、ってことはありえるかしら?」 「変質?」 振り返る青年。しかしそこには彼女の姿はない。 「神は神でも、拠り所を変えて別の神になったということよ」 声は上から。 街灯の上に、彼女は立っている。 「別の神、だと? そんなことが可能なのか??」 彼の問いに答えるのは、しかし頭上からではなかった。 「可能。彼女を知る者が皆無となった現世であるのならば、それだけが彼女の生き残る道」 青年が来たのとは逆方向から、一人の女性がやってくる。 黒く長い髪を持つ、鋭い目をした女だ。 「彼女は太古、天津神に封じられ、国津神にすらなれなかった小さな神。永き刻により忘れられ、守る民すらいなくなった虚ろな女神」 淡々と、まるで唱えるように黒髪の女は言った。 「いずれは消えるだけの存在だったけれど」 とん 街頭の上の稲荷は犬神の隣に舞い降り、こう続けた。 「彼女は『彼女を信じる存在』をここで得て、新たな神となったのよ」 苦い顔をして稲荷は黒髪の女を迎える。 「厄介な事だ。仮にも起源は太古神、変質したといってもどんな特性があるか分かったものじゃない」 対する黒髪の女は「あら?」と呟き、対称的な表情を映す。 すなわち楽観的なそれだ。けれど瞳は笑っていない。 「『分からない』から滅ぼそうとするのは貴方達の悪いクセですわ。この度は仮にも我々の大先輩に当たる方でしょう?」 この言葉に噛みついたのは金髪の青年である。 「貴様らのような粗製のカラクリの変化とオレ達を、同じにしないで貰いたいものだな」 「そうですね、私も貴方のように融通が効かない方々と同じと思いたくありませんし」 ジャキン! 青年の両手の五指から剣のような爪が伸び、同時に黒髪の女は後ろへ一気に5mほど飛んだ。 その手に握るは一振りの青みの刀身。一気に戦慄が2人の間に走った。 が。 「つまらないな、それはつまらないことだ、犬神くんに機神さん。そんなことに何の意味がある?」 呟いた稲荷の言葉に、2人から殺気が消える。 「…さて、私は帰らせていただきますね」 背を向ける黒髪の女に、稲荷が問う。 「なんだ、追わないのか?」 「私の受けた指令は、滅び行く女神の速やかな消滅です。時代錯誤な彼女が現世に絶望した末、消滅の恐怖に暴走する前に消す事がお仕事でしたから」 背を向けたまま、片手を振って機神の彼女は続ける。 「違う『モノ』となったのなら、その必要はないでしょう。むしろ新しい我々と分かり合える存在かもしれません」 「ハッ、そんな簡単なものか」 犬神が吐き捨てるようにその背に向かって言葉を投げる。 「まぁ、分かり合えればそれに越した事はないのだけれど、ね」 稲荷もまたそう呟き、彼女とは逆の方向へ向かって青年に背を向ける。 一人、深夜の公園に残された彼は一つ鼻を鳴らす。 「オレにしか気づかないだろうな、猟犬であるオレにしか、やはり」 一人である事を確認してから、彼は小さく微笑んだ。 「懐かしい匂いがある。これはきっと、間違いなく関係していると思った方が良い」 彼は思い出す、一年前の騒動を。 今の彼の主と関係のある、人外のモノを愛し、そして愛された人間の、その匂いを。 消え入りそうな彼の匂いが、間違いなくここにある事を彼の鼻は捕らえたのだった。 何気に乙音さんだったりします、はい。 19th Nov/2006 勤労感謝の日なので、勤労者であるところの私(?!)は一日ぐったりするのです。 はぅーーーー。 人外のモノ達が公園に集った時間からは多少遡る。 そこはすっかり日が沈んだ猫寝荘でのこと。 「ふんふふんふ〜ん♪」 鼻歌を歌いながら彼女は鍋に煮込んだかぼちゃの煮付けを大きめな皿に盛っていく。 最後にラップをかけて両手に大切そうに抱えると、小走りに玄関へ。 サンダルをつっかけて外へ出ると、おもむろに隣の部屋の玄関をノック。 返事を待たぬ間にガチャリ、戸を開ける。 「こんばんわー、かぼちゃの煮付けを作りすぎちゃって、差し入れでーって……?」 元気なその声は尻すぼみに。 彼女の視界に入ったのは、いつものお隣さんであるところの青年と、そして知らない女性だった。 「あ、こんばんわ」 変わらぬ笑顔で応える彼に、彼女の脳内で様々な過程が生まれは消える。 もしかしてお姉さん? なんとなく目鼻立ちがにているよーな。そ、そうだったらあいさつしな きゃ! あ、でもでも全然関係なかったら? も、も、も、もしかしてカノジョさん?? いないって聞いて たけど、あれれ?? そ、そうよ、そんなことないはず。自信ないけど、多分! だって変な女(ヒト)が寄らないように 毎晩呪いを、じゃない、お祈りしてるしっ。 じゃ…もしかして、出張なんとかとか?? ほぇぇぇ!! 若いパトスがとうとう抑えきれなくなっ ちゃったってこと?? そんなことするくらいなら、私がなんとかしてあげるのに…って、何言って るの、私。きゃーーー!! 「どうしたの? ぼーっとしちゃて?」 「ほぇ?!」 彼の右手が、玄関先でぼーっとしている彼女の額に触れた。 「ちょっと熱、あるかな?」 「あ、や、なんでもないでござるよ? ほとばしる熱いパトスで思い出を裏切ったりとか考えてない ですよ?!」 「はぃ?」 しどろもどろな彼女は目の前の彼と、そしてその奥にいる女性に交互に視線をやり、 「えーっと奥の方は、お、お姉さん、ですか?」 「へ?」 と、今度は青年の方が目を丸くする。 「見えるの?」 「??」 「見えると思いますよ。だってその子、宇迦之御魂神の眷属ですし」 2人のやりとりを聴いて、奥にいた女性がそんな事を言う。 「うかのみ…?」 首を傾げる青年と、一瞬遅れて、 「きゃーーー!」 「な、なに??」 悲鳴を上げる稲荷なカノジョ。 「あー、えっーと、アレですね。ちょっと失礼します!」 「はぃ?」 言うや否や、ずかずかと部屋に踏み込みはカノジョはきょとんとする女性に詰め寄った。 「あ、あ、あ、貴女、よく見たら神族じゃないですかっ! 何やってるんですか、ここで」 青年に聞こえないように小声で言うカノジョに、女性は小さく首を傾げて答える。 「何をやっているも何も……私は彼の神様になりまして」 「は?」 「お隣さんですね、よろしくお願いします」 ふかぶかとお辞儀する女性に、思わずカノジョも頭を下げてしまってから、 「ち、違います! 彼の神様って、それってどういうことですか?!」 「説明、いります?」 「……」 カノジョは、にっこり微笑む自称神の女性をじっと睨みつけ、そして背後を振り返る。 「?!」 突然睨まれて、思わず狼狽する青年。 視線を元に戻し、 「分かりました、分かりましたよっ。とにかく、私が稲荷であることは内緒ですよ!」 「そうなんですか?」 「そうなんです!」 「そうですか」 「何を2人でこそこそと?」 やってきた青年に慌てて稲荷なカノジョは振り返り、 「いえ、あぅ、その」 戸惑う彼女の肩に両手を置くのは神の女性だ。 「彼女も私を信じてくれるそうです、ね?」 「あー、だから見えるのか」 合点の言った顔の彼に、 「ちがっ……あー、う、うん、そうなんです。え、えっと、とりあえずっ」 どこか泣きそうな顔をした稲荷なカノジョは手にしたお皿を彼に差しだし、 「かぼちゃの良いのが入ったんで。食べてくださいね」 そう言って押し付けたのだった。 エロ稲荷降臨ってことで。 23th Nov/2006 何もする気がしない……… 【更新】 雪音の12月分を(以下略 3rd Dec/2006 その小説と出会ったのは、高校生の頃でした。 それは冒険小説で、当時の僕にはひどく新鮮な題材を扱った物語だったのが印象的です。 やがてその作品は2巻,3巻と巻を重ねて行きました。 どうやら人気もあったらしく、ゲーム化に至り、OVA化までされました。 最高潮だったのはTVアニメ化だったと思います。 一方周囲の熱気を余所に、初期のメディアミックス時代を過ぎてもなお原作は、非常に緩慢としたペースで物語を重ねていきます。 そしてつい昨今、その物語は終わりを告げました。 物語の名は「ロードス島」。 戦記、伝説、新と、接頭接尾語をつけて続けられた物語。 間違いなく、それは一人称が僕から私に変わるまで一貫して、影響を与えてくれた作品です。 ラストは「ああ、非常に『らしい』終わり方だなぁ」としみじみ思わせていただきました。 そんな偉大な作品に敬意を表しつつ――― 5th Dec/2006 外貨建ての貯金とかにやや興味があり調べてみました。 ………基本的に銀行は手数料で確実な利益がある、ということは分かりました。 円安円高のリスクや、いくらそこに継ぎ込むかで元本割れするかどうかが変わってくるみたいです。 一概に「利子」によって益が出るわけではないようで、むしろ一定額および期間以上でないと損をしそう。 ―――というようなことを知った一日でした。こういうのは合わないなぁ。 さて、久々に稲荷ちゃん話でも。 「えーと」 お茶の香りが立つ湯呑みを手にしながら、彼は困っていた。 ちゃぶ台を挟んで、彼の左右に2人の女性が視線で対峙している。 片方は警戒心を顕にした、どことなく少女の面影を残す女性。 お隣に住んでいる、彼と同じく社会人一年生であることから仲良くなっている娘だ。 まるで肉食獣のような鋭い目つきで相手を睨んでいる。 時々彼にそんな視線をチラリと向けるものだから油断できない。 対するのはのほほんとした雰囲気を纏う、こちらも女性。 目の前の敵意をさらりとかわしている風でもある。 先程まで着ていた時代錯誤な巫女のような服装から、今は彼の私服であるゆったりとしたシャツとチノパンに着替えていた。 眼前の少女に比べると、どうしてもふくよかな胸にリーチがありそうだ。 と、そんな事を思っていたら彼は少女に睨まれた。 「で、どうするんですか?」 「ど、どうするって?」 思わずどもってしまう彼。 「もしかして、一緒に住むつもりですか?」 「あー」 今気づいたかのように、彼は感嘆の声を上げる。 「1つ屋根の下に! 良い歳をした! 男女が! 夜を共にするってのは!」 文節毎に力強く区切って、彼女はビッシィ!と困った顔で笑顔を浮かべる女性を指差した。 「善からぬことになるんじゃないでしょうか?!」 「いや、僕はそんなことは…」 「アナタには聞いていません!」 「あれ?」 青年の言葉をさくっと却下。肩透かしを食らったかのように彼は首を傾げた。 少女が睨むのは、神を名乗る女性の方だ。 「大丈夫ですよー」 右手をはたはたと振りながら、女性は微笑む。 「あ、でも彼が求めてくるのなら、考えちゃうかもしれませんけど」 ぎゅーーー 「しませんしませんしません」 少女にほぼ反射的にネクタイを締め上げられながら、全否定する青年。 女性はそんな2人を微笑ましく見守りながら続けた。 「私は南東の方角に神棚さえあればいいですから」 「「南東?」」 玄関から反対側の、窓側に2人は思わず目をやる。 パチン♪ 女性が軽く指を鳴らすと、窓の上に鳥箱のような神棚が現れた。 「「ちっちゃ!」」 スズメしか入りそうもないその小ささに、2人の声がハモる。 「今の私の力ではこのくらいの大きさで充分です」 「って、そんな小さな中に入れるの?」 恐る恐る問う青年に、彼女はコクリと頷いた。 「昔は社くらいの大きさが必要だったんですけどねぇ」 神を名乗る彼女は、遠い目で頭上の神棚を見上げた。 「貴女は…」 少女は問う。 「貴女は、彼に憑く前は一体何を?」 「え? 僕、取り憑かれたのか?!」 「キツネにも取り憑かれているみた…むむ?!」 言葉を引き継いだ女性の口を、慌てて少女が塞ぐ。 「え、なになに?? 何を言おうと??」 「あ、そうだ!」 青年の疑問を遮り、少女は「えーと」と前置きして、そして思いついたようにこう言った。 「お、お風呂行きません? そう、そうしましょう! うん!!」 「銭湯?」 「そう! そこの神様にも場所とか案内できるし。うん、そうしましょう」 「いや、どうして急に……」 戸惑う青年はしかし、 「お風呂ですか、何百年ぶりでしょう!」 そう言った女神の言葉に思わず、 「さ、行こうか」 と、頷いたのだった。 「あら? お二人ともどうして私から距離を??」 別に臭くはなかったそうな。 神棚のある家って、最近はあるのかね? 我が家にはごめんなさい、ないです。 親の実家にはあったんだけどなぁ……なんでないんだろう?? 7th Dec/2006 ものの見事に「ノロウィルス」という地雷を踏んでしまい、一週間をふいにした感じです。 3日寝込むなんて、久しぶりでしたよー。 みなさんもお気をつけてっ! さて、どうにもこうにも筆を取る気がしないため、久々に『最近のRO』などを――― ![]() 一足先に「メリークリスマス!(By 長女)」ってことで、昨年の残りのサンタ服を着てみました。 今年のはまだ配布されておらず、流行先取り(?!)ですかね?? そんなこの子はようやくベースLvが95になりました。96までの壁はすんごい厚そうなので、しばらく放置するかも……。 ![]() 一方、遅々として育っていない割には起動率が高い三女さん。 本日はおもちゃ工場へ行き、クリスマスゴブリンから包装材をいただいておりました。 これで長女が用意をしたプレゼントBOXを包んで、お世話になってる方用のクリスマスプレゼントを用意してみたり。 現在のLvは74。そろそろ臨公とかにも足を運んで80くらいまで頑張ろうかと思っております。 ![]() なお次女のWizは、なんかソロで大体のことが出来るようになったので飽きて半放置(Lv78)。 気が向いた時に、げしげし敵を焼く感じです。 もしくは街中にファイヤーピラーをさくさく立ててみたり、はい(どんな嫌がらせか??)。 うん、とりあえず埋めた。 次回はちゃんと書こう……。 17th Dec/2006 忘年会とか続いております。 体調もあんまり回復していないせいか、酔いがまわるのが早い。 単にアルコールの耐性が低くなっているだけかな?? まだ酔っていない今のうちに、稲荷さんのお話でも――― かぽーん♪ ケロヨンと書かれたプラスチックの桶がタイルの床に落ちて響く音が木霊する。 「ふぅ〜、永年の疲れが抜けていくようですねぇ」 「そ、そうだね」 壁一面のタイル絵は朝日に富士。 それを背景に湯船に咽元までつかり、呟くかつての神に稲荷の娘はぎこちなく頷いた。 「それにしても、案外私が見える人が多いものですね」 のほほんと微笑みつつ彼女。 先程、番頭のお婆さんに入り口でしっかりと入浴料を取られている。 さらにそれだけではない。 銭湯に入れ違いで、学校の帰りに寄ったのだろう、アパートの階上に住んでいる姉妹のうちの妹さんの方にも挨拶を受けている。 遠い『従姉妹』ということでその場は誤魔化したようだが。 「ところで、アナタは」 「ん?」 稲荷の少女は何かを問おうとして神を見て、しかし視界に入ってしまったものにさらにぎこちなさが増した。 「どうしましたか?」 問う彼女を無視し、稲荷の少女は彼女の胸を凝視する。 「D……いえ、E? なに、この大きさは??」 「当時は土地の豊穣神でしたから」 小さく首を傾げて答える彼女は、稲荷の少女の胸を見て、おずおずとこう問うた。 「ええと……胸、大きくなりたいんですか?」 「当然!」 全くの間隙のない返答に、かつての神は優しく微笑みながらこう言ったのだった。 「その願い、叶えましょうか?」 「えぇ?!」 ざばっ! 思わず湯船から立ち上がって迫る稲荷の彼女。 神の名を持つ女性の目の前には、Aに達するかどうかの、しかし美乳が展開された。 「それが叶うなら……魂すらも売るわっ!」 「ぶ、物騒ですねぇ」 頭に載せたタオルで額を拭きながら女神は続ける。 「でも良いんですか?」 「へ?」 「それに、どうして大きくしたいんですか?」 「そりゃあ、だって……ねぇ」 己の胸を見て、そして女神の胸に視線を移して肩の力を落とす稲荷。 その様子を見て、女神はこう言った。 「貴女の意中の男性が、もしかしたら胸が大きい人は好みではないかもしれませんよ」 「そんなことっ」 「ないですか?」 「う、うーん」 少女は壁一枚向こうの男性を思い浮かべる。 その方面は結構無頓着な感じもするが……というか、昔どこかで同じような悩みを抱いていた気もするが、思い出せない。 「でも、大きいに越した事はないんじゃないかな?」 「着物とか着崩れ起こしますよ?」 「今の時代は洋服がメインだし」 「時々着る浴衣なんかで、気を引くということも考えたりしませんか?」 「さ、策士?!」 ニコニコ微笑む女神に警戒しつつ、しかし一瞬後に稲荷は力を抜いた笑みになる。 「そっかぁ……手段は色々あるよね」 「それで、どうします?」 「ん。良く考えてみるよ」 ざぶっと、稲荷の少女は目許まで湯船に沈む。 そんな彼女に女神は付け加えるようにこう言いかけた。 「あ、それから貴女、彼と同じく記憶の上書きを…」 「あら、奇遇ですね」 声がかかる。 「あ、こんにちわ」 浮き上がり、ぺこりと頭を下げる稲荷の少女。 それは同じアパートの住人。先程会った、階上に住む姉妹のうちの今度は姉の方だ。 湯船にタオルは入れないというしきたりに従い、Cか、もしくはDかの胸が惜しげもなく稲荷の少女の前で揺れていた。 「………やっぱり大きい方が良いかも」 「なにがです?」 稲荷の少女を挟むようにしてお湯につかるアパートの住人。 「あ、うん。男の人は胸の大きな女の人の方が興味があったりするのかなっ…て」 「んー、そうですね」 彼女は人差し指を顎に当てつつ、やがて思いついたようにポンと手を叩いた。 「大きくしてもらえば良いんじゃないですか?」 「はい?」 隣の女神に?と思いつつ、稲荷の彼女はアパートの住人であるところの彼女の次の言葉を聞く。 「その気になる人に揉んでもらって、ね」 「あら、それはなかなか面白いですねぇ」 女神もそれに同意する。 少女は思わず想像する、その光景を。 想像。 そうぞ…… 「ぶっ!」 「「あら?」」 彼女は何か赤いモノを鼻から噴き出し2人の女性の見守る中、静かに沈んで行ったのだった。 「まったく何やってるんだか」 青年は小さく笑いながら背中の彼女にそう言った。 「ごめんなさい……」 揺られながら、彼の背を通して伝わる暖かさを感じつつ、回した腕に思わず力をこめる彼女。 「ちょっと苦しいよ?」 「もぅ、のぼせた理由の1つでもあるんだからっ」 「?? どういう意味?」 彼は思わず視線を隣を行く女神に移すが、 「さぁ、どうでしょうねぇ」 ほんわりした笑みで、彼女はそう返すだけだった。 何を想像したんでしょうね? エロ稲荷化が著しい、けしからん。まったくけしからん(ぉ さて、次辺りからシリアス展開に。 そろそろ、まいていきますよー。 21th Dec/2006 いぇーい、クリスマス♪ って、当日になるとさっさと撤去しちゃってますね、街中では。 得意先なんか、門松飾ってやがったよ(^^; さて、稲荷ちゃんのお話の続きを――― 東の空が白み始めている。 空気は夜気に凍え、しかし人が数時間触れなかったことによる清浄さを孕んでいた。 それは新聞配達すらまだ来ない、深夜に近い刻。 黒いコートに身を包んだ男が、道を歩いていた。 歩く動作だが、その速度は驚くほどに早い。 足音すら立てずに彼が辿りついたのは、下町にひっそりと佇む一棟の古びたアパートだ。 「ここか」 電柱の白色灯に照らされた2階建てのそれを見上げ、彼が1歩足を敷地に踏み出そうとした時だった。 「っ!」 不意に2mほど背後に飛ぶ。彼のすぐ後ろにはブロック塀が迫っていた。 「つけられていた?」 彼は今先程までいた場所に立つ影に問う。 「いいえ、ここは私のテリトリーですの」 まず目に飛び込んでくるのは、日の沈む夜空よりも深い蒼の色。 そこには鈍い蒼に輝く刀身を提げた、一人の女性の姿がある。 白いガウンを纏い、その下にはパジャマと思しき服装が見て取れた。 そんな彼女の手にした刀身は、アスファルトの表面を薙いでいる。まるで熱を持つナイフでバターを切ったかのような切り口である。 「テリトリー、だと?」 男の眉が軽く上がる。 金色の髪に隠れた瞳で、彼は彼女の背後―――アパート一階の一室を見つめた。 「すでに知っていたのか、奴の居場所を」 男の目が、細まる。 「これに限った事ではないな。何やらコソコソと暗躍しているようだ」 一人、納得したように頷きながら、彼は半身に構えた。 「通してもらおう」 断言。 「お断りします」 即答。 「ならば」 金髪の男は両手を振り下ろした。途端、五指に直刀が生まれる。 同時、彼の端正な顔には、刀のような牙が伸びた! 「圧して通るまで」 「させません」 そして。 2つの影が、衝突した! 交錯は一度きりだ。 何かが折れる高音と、何かが圧し通る濁音が重なる。 少し遅れて、ちゃりちゃりとした金属音。地面に滴る液体の音。 女の蒼い刀が、男の左手の五指から直刀をそれぞれ切り落としていた。 男の右手の五指から伸びる刀が、女の右胸を貫いていた。 「っく!」 女から小さなうめきが漏れる。 男が右手を払いのけるように振ると、女は糸の切れた人形のように地面にくず折れた。 彼は無言のまま、アパートの敷地に足を踏み入れる。 と。 「ふなーぉ」 猫の鳴き声が夜気に染み渡る。 男の足が止まる。 「ふなー」 どこか間の抜けた声だ。しかし。 しかし、金髪の男は額に汗をかいていた。 「ぐる、ぐるるっ」 人間の物とは思えない……むしろ犬の唸り声に近いものが彼の咽から漏れる。 「ふなーーーーぉぉ」 応える様に、猫の鳴き声が今まで以上に大きく響き渡る。 そして。 とん そんな足音を立てて、一匹の三毛猫が彼とアパートを挟むように現れた。 「うぅぅ……」 唸る男はしかし、覇気がない。 「ふなーぉぉ」 猫はダメ押しとばかり、夜空にそう吼えた。 「ふなーぉ」 「なー」 「うにゃーぉぉぉ」 「なぁぁぁ!」 すると、四方八方から猫の声が響き始める。 男は左右を慌てて見まわす、すると一つ、また一つと闇の中に光る目が生まれて行く。 「ぐ、ぐるるるっ!」 最後に男はそう一声唸ると、来た時以上の素早さでこの場を逃げるように去って行った。 それを見届けるように、暗闇に生まれた瞳は次々に消えて行く。 「ふなーぉ」 「あぁ、大丈夫ですよー、ありがとうございました」 三毛猫は倒れる女性の頭の近くに座って一声。 「今、頑張って修復中です。じきに動けるようになりますから」 「にゃー」 「う、分かりましたよー。ちゃんと漏れたオイルの掃除しておきますってば」 うつ伏せに倒れたまま、のんきな口調で彼女は猫に答えている。 「ところで、どうして助けてくれたんですか?」 「うにゃ」 「え、棚子を助けるのが大家の役目、ですか。カッコイイです、男らしいっ!」 「にゃ!」 「例えですよ、分かってますよ。三毛猫は雌しかいないってことくらい。もー」 白んだ夜空を猫は見上げ、身を一振いさせると、ようやくもぞもぞと動き始めた女性を後に、アパートの管理人室に戻って行ったのだった。 黒いコートの男は足を止める。 目の前、街灯に照らされて一人の女がいた。 「猟犬ともあろう者が、引いちゃうんだ」 「……キツネめ、後をつけていたな」 「そりゃ別れ際、何か出し抜こうって感じだったしね、アンタ」 ニヤニヤと笑みを浮かべつつ、彼女は男に問うた。 「で、どうして引いたの? あの猫、相当な使い手だったの?」 「……大人の事情だ」 苦々しく男は、そう応える。 「大人の事情?」 小首を傾げる稲荷の女。 「この世界は人の世界でもあるが、人の世界には我々犬と、そして猫の世界が共存している」 「あぁ、そうみたいねぇ」 「犬と猫の間で、住み分けができているのだ。奴はそれを持ち出してきた」 「へぇ…?」 分かったような、分からないような稲荷の表情。 「あそこは猫の領域だった。あれ以上進むのなら、犬と猫の全面戦争だ、と」 「ふーん、アンタでも一応世間体を気にしているんだ」 「オレ一人の問題ではないからな。さすがに全世界の犬猫を敵に回せない」 「へー」 余り感心なさげに稲荷。 「まぁ、私はキツネだし。関係ないかな」 「キツネも犬科だが?」 「はっ!」 世知辛い世の中を感じながらも、夜が明ける。 藍さんからクリスマスカードをいただきました。ありがとう♪ ![]() お題はグラナダより。しゃるうぃーだーんす♪ そういやこの構図を見て、今年はフィギュアスケートを筆頭にダンス系が妙にTVで取り上げられていたなぁと思う。 なんの当たり年だろう?? 一方クリスマスってことで、ラグナロクでは――― ![]() お約束、サンタ娘3人衆。 うーん、ふかふか♪ クリスマスなんで、もしかして見えないサンタがプレゼントをくれるかもしれない?! ってことで、過剰精錬とか箱を開けてみたりしました。 +7スティレット→+8スティレット:失敗 +6スティレット→+7スティレット:失敗 あれーー?? 古く青い箱 → サファイア サンタからもらったプレ箱 → スティックキャンディー ギルメンからもらった包装プレ箱 → プレ箱 → 穴の開いた靴下 退化してどーするっ、ってか来年まで待てってか?! サンタなんていない、そんなクリスマスでした。 25th Dec/2006 寒いねぇ。 風呂上りに温まったら、やっぱりラグナロクでしょー(ぇー??) 露店を巡っていたら、なんか妙に安かったので購入。 s1プレート 900k s1マント 750k そして文無しに。 一発逆転を狙って、昨年のお年玉袋を開けてみましたっ! いくらでるかな、いくらでるかな?!?! 7408z orz...貨幣価値が分からんわ。 起死回生を狙って、今度は倉庫に眠っていたなけなしのプレ箱×3を一気に開封、どーん!! オシリス人形 損傷したダイヤモンド しおれないバラ また微妙な(そして売れない)。 そんな冬の日。 27th Dec/2006 年末ですねー。 さてさて、多分これが今年最後の更新です。 皆様、良いお歳を♪ 本日はラグナロクな姉妹のお話をば――― ここは首都プロンテラからちょっと郊外に出たところ。 のどかな農村が続く、平和な一角だ。 休日ともなれば、首都からの人々で憩いの場として親しまれている北の森林を近くに有している。 そんな田舎町にある、小さな薬局でのこと。 「さむいさむいさむーい!」 暖炉の前をガタガタ震えながら毛布を頭からかぶって占拠しているのは、いい歳をした女性だった。 1人叫ぶ彼女を一瞥するのは、同じ顔をした女性。 白を基調にしたローブを羽織った、錬金術師である。 彼女は一瞥後、窓の外に目をやった。蒼く高い空が見て取れた。わずかに風が吹いている。 冬の青空だ。乾燥していて、風も確かに冷たそうではある。 が。 『寒いは寒いけど、アレほどじゃないわよねぇ』 手許の薬を調合しながら、彼女は思う。 彼女が今取り扱っているのは、昨今流行っている腹痛を伴う風邪の対処薬だ。 嬉しい事ではないが、最近はこの薬の売上が上々だったりする。 「あー、お姉ちゃん?」 「なぁに?」 問いかけに、姉と呼ばれた毛布の塊は返事をする。 「お腹は、痛くない?」 「寒いだけー」 気だるい返事。 『風邪ではない、っと』 錬金術師の彼女は、テーブルの上の小さな眼鏡をかけると席を立って姉の下へ。 「ん? どーしたの?」 毛布の中から問う姉をしげしげと見つめると、 「あー、とりつかれてるわね」 「へ?」 妹の一言に首を傾げる姉。 「最近流行っているのよ。『ぶるぶる』って妖怪に」 「な、なにそれ?」 ぎょっとした顔で問う姉に、妹は真剣な表情で応えた。 「真夜中にね、人の鼻の中に潜り込むアメーバみたいな妖怪なの」 「あ、あめーば?!」 「とりつかれるとね、ちょっとした寒さでも、すごい寒いと感じてブルブル震えてしまうんだって」 「ど、ど、どうすれば離れてくれるかな、その妖怪?」 「結構これが難しいの」 「なんでもするわ、そんな気色悪いのに鼻の中からなんてっ!」 相変わらず毛布にくるまって暖炉の前から離れない姉に、妹は内心ニヤリと微笑む。 「そう? じゃあ頑張って試してみる?」 「うん、うん!」 「半袖、短パンで走るの。距離的にはプロンテラ城を2周くらいかな」 「は、はしる?!」 「そう。それも「ヤイサホー!」と叫びながらよ」 「ゲバルJr?!」 「そうすれば、汗と一緒に毛穴からアメーバも流れ出て行くんだって」 「う、うーん」 「ちなみに放っておくと、体重がアメーバ分増えるそうよ」 「お姉ちゃん、頑張ってくる!!」 がばっ! 毛布の繭が弾けとび、姉はがたがた震えつつも自室に。 やがて姿を現すとそれは半袖短パンだ。 「じゃじゃじゃ、いって、くるね」 「いってらっしゃーい♪」 先程以上に震えながら玄関を出て行く姉に、妹はにこやかに手を振った。 外からは「ヤイサホー!ヤイサホー!」という叫びが聞こえ、それもまたしばらくすると小さくなって消えて行く。 一人、薬局に残った妹はここでほっと一息。 「これでお姉ちゃんの出不精が治ると良いんだけど」 荒療治(?)が功を称してか、それ以来彼女の姉が暖炉前に居座る事はなくなった。 しかし。 「今日も良い天気ねー」 錬金術師の彼女が、薬草を買いにプロンテラ中心地へ足を運んだ時だった。 雲一つない青空が広がるが、その分遮るものがなく、突き刺すような冷たさをはらんだ風が人々に吹き付けている。 「寒い寒いっ」 ふかふかのマフラーに口許を埋めながら、彼女は足を早める。 目的地である薬草専門店を前にして、その声が聞こえてきた。 「ヤイサホー」 「へ?」 右の方から聞こえてくる。 「ヤイサホー」 「あら?」 左の方からも。 「ヤイサホー」 「やいさほー」 「ヤイサホー」 「ヤイサホー!」 「えぇぇぇぇ?!?!」 彼女は絶句。 プロンテラの繁華街を人々が駆けていた。 それも、半袖短パンで。 さらに「ヤイサホー」の雄叫びつきだ。 駆けているのは老若男女を問うていない。全く統一性はなかった。 が、駆けているその姿と叫びは、数日前に彼女が姉にかかせたつもりの恥じと同じだった。 信じられないものを見るような目で、しかし彼女は店に入る。 「いらっしゃい、よく来たね」 迎えるのは若い商人だ。歳の頃は彼女と同じ位の、精悍な顔つきの青年である。 「あ、あの……外の人達」 おずおずと彼女は彼に問う。彼はしばし首を傾げていたが、「ああ」と思いついたようにこう答えた。 「あぁ、ヤイサホーと叫んで走っている人?」 「はい、なんですか、あれ?」 「あ、そうか。郊外ではまだ知られていないのかもね」 彼は真剣な顔で彼女に告げる。 「なんでも、最近妖怪「ぶるぶる」というものが蔓延しているらしい」 「はぃ?」 「そいつらは夜、人の鼻の穴から侵入するアメーバ状の妖怪で、とりつかれると凍えるような寒さに見舞われるそうだ」 「……は、はぁ」 「撃退するには、ヤイサホーと叫びながら薄着で外を駆けまわって汗をかけばいいそうだよ。君も気をつけてね」 「そ、そうですね」 ハハハハハ、と乾いた笑いを浮べる普段冷静な錬金術師に、商人はやや違和感を覚えたものの、用意してあった薬草の詰め合わせを手渡した。 「かくいうボクも、昨日とりつかれたみたいでね。今朝、言われているように走ったら全身ぽかぽかだよ」 「そうですか、それはよかったですわ」 今度はにっこり微笑み、錬金術師の彼女は礼を言うと店を後にした。 帰路、高い青空を見上げて彼女は誓う。 冗談でも見ていて見苦しくないモノにしよう、と。 そして最近のラグナロク。 こりもせず、過剰精錬に挑戦! +4ヘルム→+5ヘルム:失敗 +9ナイフ→+10ナイフ:失敗 +9ファルシオン→+10ファルシオン:失敗×2 こんの、アホグレーーーンがぁぁぁ!!(><) 【更新】雪音の1月分を更新しました。 30th Dec/2006 |