Diary


ジャンプ連載のM0が終了!
なんだってぇぇぇーー?! 確かに先々週あたりから「なんかヤバそう」な雰囲気が出ていた上に、転校する高校名もアレだったけれども。
でもM0カードのブラックプレート化だとか、これから面白くなっていくと思ったんだがなぁ。
このまま続けば、アニメ化もしたかもと期待していたのに残念でした。
……逆に引き時はといわれると、若干逃しているような気もするが。前校長が出てくる前で切るべきだったかと。
H×Hも休暇に入ってしまったので、来週からジャガーしか読むとこなくなるなぁと残念に思いつつ。
本日は卯月くん話の後半、いってみよーー!


午前中で授業が終わる半ドンな土曜日。
僕と彼方、何故か遥は此花さんに連れられて、学校から線路を挟んで向こう側の駅前に来ていた。
時刻は1時を回ったところ。
「どこへ行くのか分からないけど、まずはこの空腹を何とかしたいと思うのですがーっ!」
そう叫ぶようにして提案するのは遥だ。
恥ずかしげもなくお腹がぐーぐー鳴っているのがステキすぎる。
「それもそうだね、何かお腹に入れてからでいいかな、此花さん?」
問いにこくりと頷く彼女。
「じゃ、マック行こうよ。アイスコーヒーが美味しいよ」
彼方が僕の袖を引っ張りながら、妹と此花さんの顔色を伺う。
此花さんは反応なし。というか多分よくわかってない。
遥はというと、
「えー、結構高いじゃん。オレ、セット一つじゃ足りないんだよなぁ」
「メガマックなら遥も1つで済むと思うけど」
「そうかなぁ。駅前の立ち食いが良かったんだけど」
しぶしぶといった感じで従う遥。
「総一郎くん」
「ん?」
此花さんに小声で耳打ちされる。
「マックって、なに??」
「え、えーっと」
僕も此花さんと同じく、これまでマックには足を運んだことがない。
話には聞いていたくらいの知識しかないのです。
「聞いたところによると、アメリカ的ないわゆるジャンクフードらしいよ?」
「アメリカ……メリケンですか。これはとても楽しみ」
「あ、うん」
十中八九、これから向かう先には此花さんの楽しみはないような気がした。というかメリケンって??
ともあれ入った初めてのマック。
「「にがっ」」
「「そぅ??」」
彼方オススメのアイスコーヒーを飲んでの感想。
僕と遥がハモり、彼方と此花さんが首をかしげた。
「いや、これは苦いだろ。水で10倍に薄めるのがいいよ。むしろオレは銭湯のコーヒー牛乳以外コーヒーを認めていないから」
「砂糖入れても苦甘だし、一体これはどーしたら」
顔をしかめる僕達と、
「2人とも大げさだなぁ」
「そうねぇ」
さらりと受け流す彼方と此花さんは対照的だ。
「で、さくら」
「はぃ?」
メガマックを頬張りながら、遥は此花さんに問う。
名前で呼んでいるけれど、いつの間に仲が良くなったのか?
「どこに行くんだ? 何か買いたいものでも??」
「それもありますね」
「ちょうど良かった。オレも買い物あったんだ、食べたらついでにショッピングモール寄っていこうぜ」
「えぇ、かまわないわ」
「じゃ、僕も途中寄りたいところが」
そーっと手を挙げる彼方を、遥がつぶす。
「彼方はどうせゲーセンだろ。そんなの一人でいけよ」
「うぅぅ」
轟沈。
「さて、そうと決まったらさっさと食っていこうぜ!」
一番良くしゃべりつつも、最初にハンバーガーを食べ終えて彼女は苦いコーヒーを一気に飲み干したのだった。


まず最初に、
「中学の頃から使ってたスパイクがさすがにぼろぼろになっちまってさ」
遥の要請でスポーツ用品店にやってきた。
「さくらは何部に入ってるんだ?」
「私はまだ決めてないわ。でもあまり体が丈夫じゃないので文科系にしようかと」
「ばかだなぁ、丈夫じゃないからこそ、運動部で鍛えないと」
「………そういう考えもあるのね」
「で。総一郎も陸上部考えておいてくれよ、一緒にオリンピック目指そうぜ!」
「目指しはしないけど、応援はしてるよ。がんばれ」
「冷たいな、おい」
結局、遥は何も買わずに店を出る。
しかしながら一応目星はつけたようで、今のスパイクが破れるまで使ったらどれを買うか決めたようだった。
次に足を運んだのは、彼方の強い希望でゲームセンター。
猫寝荘の土屋さんから色々聞く機会があったのだけれど、今は名古屋打ちは主流ではないらしい。
日本全国のゲームセンターを通信で結んで、各プレイヤーの優劣を競うクイズゲームなんてのもあり。
「それはなかなか面白そうね」
と、ただならぬ興味を示したのは此花さんだった。
彼女はゲスト参入ということで早速プレイを始める。ゲームタイトルは「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer」。
4人でタイトルを狙う仕様らしい。
「なぁ、総一郎。一緒にレースゲームやらね?」
喧騒の中、遥が手近にあった筐体を指差して誘ってくれるが、とても僕にはできる気がしない。
名古屋打ちならそこそこ上手いつもりなのだけれど。
「僕が付き合うよ、遥」
「彼方、上手いんだもんなぁ」
言いながらも結局2人で始めたようだ。とりあえず僕は此花さんの方に視線を戻した。
……なんか、優勝していた。
「あの、此花さん?」
「1つはずしちゃったわ、情けない」
画面にでている賞賛内容とは裏腹に、悔しそうな顔をしていた。
「もっと勉強して再チャレンジしないと。いえ、相手の心理を読まないと」
「そんなにハマるゲームなの、これ??」
「えぇ、なかなか人間も面白いものを作るわ。ただ回答できるかできないかだけでなく、相手の出方を読みながら回答していくっていうのは心理戦でもあるのよ」
「へぇ」
「総一郎さんもやってみる?」
「いや、ごめん」
少なくとも、此花さんをそこまで熱くさせる相手がいるようなゲームに僕がまともに参加できる気がしない。
「あ、すごい、初めてやって優勝したんだ」
ゲームを終えた彼方が此花さんの結果が出ている画面を見て言った。
隣の遥の様子では、レースでは彼方が勝ったようだった。
「いえ、まだまだ」
謙遜する此花さん。
「そう、まだまだだね」
そう答える彼方に、思わず驚きの視線を向ける。
「初級ランクでは簡単に優勝できるもんだよ。でも中級、上級と進むと相手も只者じゃなくなるからね」
「よく知ってるな、彼方」
「だって僕、上級者だもの」
言って彼はカードを見せた。クイズゲームの名が入っている。
「それは?」
問う此花さんに「ICカード」と答える彼。
なんでも戦績を保存できて、一定以上の成果を収めると上のランクへいけるようなシステムとのこと。
それを聞いて、此花さんは早速カードを作成したのだった。


その後、駅前のデパートへ入ってみたり、間食で買い食いしたり、女子お二方の服選びに付き合わされたりと。
面倒ながらも楽しい時間をすごし終えた頃には、日はすっかりと暮れていた。
「じゃ、また来週」
「じゃあね!」
線路の向こうに家のある柚木兄妹と駅前で別れ、僕と此花さんもまた帰路に着く。
「さて」
一呼吸置いて足を止めたのは、駅前から繁華街を抜け、オフィスビルの一群に差し掛かった頃。
「約束どおり、ちょっと付き合ってくれる?」
此花さんがそう僕に告げた。
「え?」
「約束したでしょう。もしかしてすっかり忘れてた?」
小さく笑う彼女に、今日歩いたところのどこかが目的の場所だったと思った、と告げる。
「残念でした。でもまぁ、ここからすぐだから」
言って進むはオフィスビルの1つ。この市内で一番高いビルだ。
様々な企業が入っているようで、スーツの人もいれば作業着の人もいる。
もしもこれが単一の企業であれば僕たちは警備員につまみ出されていただろう。
エレベーターで僕たちは一番上のフロアへ。
そして、
「結界?」
「弱いものよ。気配を消すだけのね」
彼女は狭い結界を張りながら、非常口へ向かう。
扉を開けると、一瞬息が詰まるような風の塊が襲い掛かってきた。
それに負けないように足を踏み出し、屋上へと続く関係者以外立ち入り禁止の階段を上がる。
やがてたどり着くはオフィスビルの屋上。
眼下には薄闇の中に溶けた町並みと、それぞれが自己主張する無数の灯火。
見上げれば、これもまた西から東に向かって藍色から黒へと変色するキャンバスに、地上よりも少ない星々のきらめきが見える。
「ここ?」
問う僕に、
「そう、ここが目的地」
言って此花さんはフェンス越しに体を預け、天と地を眺めて大きく深呼吸。
僕も彼女の隣で街を一望した。
一瞬遠く、僕の故郷も見えるような錯覚に陥る。
「広いわね、この世界は」
風に髪を流しながら、彼女は呟く。
「世界にいくつでもあるこの規模の街ですら、一目で見渡すことができない」
「街の広さを見に、ここに来たの?」
頷く彼女。
「今日、改めて知ったわ。ここから見える街の灯火の一つ一つに、今日4人で訪れたそれぞれの場所があることを」
無数の街の灯火。その一つ一つに人はいて、場所はあり、そこで何かが起こりうる。
「私はね、自分は何でも知っていると思ってた。私達妖樹の構成するイグドラシルネットワークを用いて、様々なことを知ったわ。自分がその場にいながらね。でも」
「でも?」
「知っているのと体験するのとでは大違い。あの人は世界は広いと言ったけれど、私は心の底ではそんなことはないと思っていた」
あの人、っていうのは誰だろう?
彼女にこうして外界を知るように働きかけた人、だと思う。
「広さを知るためにこの街で一番見晴らしのいいここへ着たけれど、今日みんなとあちこち足を運んで改めて広さを知ったわ」
にっこりと微笑む彼女は、
「私はこの広い世界をもっと知りたい。総一郎さんも、そうは思わない?」
「僕は―――」
問いに答える前に、
彼女、此花さんはエネルギー切れで倒れた。
さすがに周囲がコンクリートの上に高層階屋上というのは、眷属からのサポートを受けられなかったようである。
同時に、僕がここに付き合わされた意味を理解したのだった。


なんか此花さくらは有線のラジコンみたいだなぁ。

20th May/2008


猛烈にやる気がおきない昨今です。
あー、なんでだろうなぁ。
ここの更新もできてません。書き物もほとんどできてません。何も思い浮かばぬ!!
気分を変えてとおもって買ってきた、近所のリサイクルショップにたまたま売っていたPS1「ぼくのなつやすみ」とSFC「ボンバーマン」を起動もさせずにパッケージを見つめつつ。

剣士さん-Hi


最近のラグナロク―――
土日にこつこつつないで、氷D1にいるシロマを細々と狩っておりまして。
ようやく転職条件であるJob45を達成しました。
Lvは64/45です。
本番はこれからだ??

30th May/2008


続けてのラグナロク。

ふとももLKさん


さくっと転職。やっとこさロードナイトです。
エラヘルムとグリーブの装備条件であるLv65を目指してミノタウロスで狩り。
Jobの方はテンションリラックス→騎乗→2HQ→オートカウンター→BBときて、ようやくオラブレやパリィに入る予定。
BB手前までちゃっちゃと上げてしまいました。BBが10Lvが結構厳しそうだなぁ。
5くらいまでにして、途中でオラブレを5とっちゃおうかなぁ。
迷うところです。

31th May/2008


手が動かないのでネットゲームに走る弱い私。
LKさんも一段落して飽きてきたので、他鯖で育てているのを追い込みしてましたわ。

アチャこさん


Ordin鯖の方でも一人目のローグ、二人目のブラックスミスに続き、三人目も地味に育てていたのです。
最近導入されたアカデミークエストもこのキャラで全部こなしてみました。
5つのエピソードの中では恋の架け橋のやつが一番面白かったかな。他はワールドマップを覚えるには確かにちょうどいいエピソードでしたけど。
アカデミー後はリヒタルゼン北でジオグラファーを炎の矢を使って狩ってました。
いやぁ、さくさく上がりますね。群れてると狩れないけどな(^^;
ちょうど40でダンサーへ転職。

コモドの踊り子


適当に踊りを覚える予定です。とりあえずスクリームを覚えて楽しんでいます。
なんだ、この一行メッセージは(^^)

1st June/2008


今年は台風が来るのが早い上に、入梅も早いですね。
夏は荒れそうなヨカン??
さてさて、久しぶりの更新です。今回はこんな梅雨な時期の卯月くん話でも―――


しとしとしとしと
雨が降る。
毎年のこの季節、けれども今年は例年に比べてやってくるのが早いと思う。
梅雨。
これが明けると同時に草木は一斉に萌え茂り、痛いほど暑い陽の光がさんさんと降り注ぐ季節となる。
夏を前にしたこのじめじめとした時期。
蒸し暑い日もあれば、妙に肌寒い日もあったり。
さらには風が強い日もあれば、霧のような雨で傘が役に立たなかったり、さらにはものすごい暴雨だったり。
とかく、天の状態が定かではないものだ。
「おはよう、そーくん」
「おはようございます、雪音さん」
朝。
アパートの前で交わす恒例となりつつある挨拶。
「いってらっしゃい、二人とも」
「「いってきまーす」」
姉の乙音さんに見送られ、僕達は学校を目指す。
今朝も雨。傘をさしてもまるで役に立たない、大気全体を濡らす雨だった。
「あー、こりゃ学校ではジャージに着替えるしかないわねー」
白い傘とカバンを片手に、空いた方の手でハンカチを取り出してセーラー服の全体をぱたぱたと叩きながら雪音さんは愚痴る。
「教室が蒸しますね」
同様に僕も学生服全体にうっすらと張り付いた細かい水滴を手を振って払い落としながら応えた。
6月から衣替え。
本来ならばワイシャツだけでいいのだが、まだちょっと肌寒い今日はつめ襟の学生服を着込んできた。
対する女子はブレザーから薄い生地のセーラー服に変わっており、こちらは上に一枚羽織る子が多く見られる。
一方で面倒くさがりの雪音さんは「教室は蒸してて暑いしー」との理由で、少し肌寒くてもそのままだ。
「ねぇねぇ、そーくんはクラスに大体馴染んだ?」
実は世話好きな雪音さんはそう訊いてくる。
「えぇ、一応僕の顔をみんなには覚えてもらえたと思います。なんというか、目立つ友達ができたもので」
「へぇ。そういう友達も大事よねぇ」
目立つ友達――クラスで前に座る井上くんだ。学級委員を務める彼は、なんというか生まれもって人々の中心に立つような、そんな雰囲気を持っている。
そして教室では席順で決められた班ごとでの行動が多いため、僕と彼は同じ班になる。
彼が目立てば隣にいる僕もまた、とそんな具合だ。
「でもその友達は目立つだけじゃないのがちょっと」
「ん?」
井上くんの生来持っているリーダー気質に反意をむき出しにしているのが、女子の西岡さん。
井上くんが男子代表で学級委員になったとき、率先して女子代表に立候補した子だ。
なんでも二人は家もご近所で、幼稚園から小学中学とずっと一緒の学校だったそうだ。
やや天然が入っている井上くんとしては、西岡さんを仲のいい友達と思っているようだが、彼女からすると彼は対立する存在と捉えているようにしか見えない。
ただ、様々な部分で出来は井上くんの方が上なので、彼女にとっては越えられない壁なのかもしれない。
「へぇ、なかなか面白そうなクラスね。担任が無責任代表な楠木先生ってのもカオスねー」
「無責任、ですか」
「無責任よ。学級委員がしっかりしてないと通知表をつけることすら忘れかねないわ」
「それはむしろ職務放棄に近いんじゃ??」
そんなことを話している間に校門を潜っていた。
たどり着いた昇降口で傘をぱたぱたとはたいて雨を落とす。
「うー、結局びしょぬれだわ」
唸りながら雪音さん。セーラー服の襟元に指を入れて前後にパタパタと振って水滴を落とすが、すっかり染み込んでしまっていた。
薄手のその生地は振られて一瞬空気を取り込むが、すぐにぺたりと彼女の肌にまとわりつく。
「あ」
気付いてしまった。
雨に濡れた制服越しに、うっすらと下着の線が見えることに。
「ん? どーしたの、そーくん?」
目をそらした僕に雪音さんが回りこむようにして立ち位置を変える。
「あー、いえ」
「んー、どうしたのかにゃー??」
確信犯だ、この人。
と。
「おい、雪音。なにやってるんだ?」
声は彼女の背後から。そこにはワイシャツ姿の、目つきの鋭い男子学生が一人。
「あら、市松。おはよ」
市松と呼ばれた彼は、雪音さんを一瞥。
「ふむ、無地か。柄モノの方が似合いそうな気がするが…それ以前にその胸じゃ、付けても付けなくても変わらな」
「冷静に見るなぁぁぁ!!」
彼の言葉が終わる前に、顔を真っ赤に染めた雪音さんが振り上げるかかと落としがきれいさっぱり、市松さんの頭に炸裂したのでした。
ちなみに下はイチゴの柄モノでした。


こんなことでも考えてなきゃ、湿度120%な満員電車の地獄を毎日耐えられぬわ!!

3rd June/2008


本日は会社でのゴルフ大会でした。
……うん、何かを掴んだ!
今までは握り方が悪かったのだ、変えたら当たるようになったよっ。
と、まぁ、すでに当たる当たらないの話でして。
スコアは166。一年前は178だったから、12も縮んだよー!
……付き合いとは言え、続けるのがなにげにツライ気もしてきました。

7th June/2008


なんだか最近は電車の人身事故が多いですね。
朝の通勤ラッシュ時なんか、3日に1回くらい起きて遅れていたりしているような。
そしてそんな昨今、とうとう自ら乗っている電車がしてくれやがりました。
夕方の帰宅ラッシュですし詰めな電車。
急ブレーキです。少し遅れて流れる車内放送。
「ただいま人身事故が当車両にて発生いたしました」
続いてため息とも悲鳴とも聞き取れる社内のざわめき。
いつ動き出すかも分からない、停止した密閉空間。
気分が悪くなり倒れる女性客。譲られる席と一時の連帯感。
車掌呼び出しボタンを押しても、対応どころじゃない現状。
と。
そんな時間が50分ほど続きました。
なんだかんだと、日本人というのは我慢強い人ばかりだなぁと感心した次第です。
ちなみに、はねられた人を心配する声は皆無でした。
間違いなく、不特定多数の恨みをかって死ぬ方法だと思いましたよ。

9th June/2008


蒸し暑いんじゃーー!!
梅雨な卯月くんのお話の続きでも―――


「おはよー、総一郎」
「おは…って、風邪かな、遥?」
「うん…」
雪音さんと別れた後、後ろからかけられた声に振り返ると、そこにはマスクで口元を覆った遥がいた。
どことなく、ぼーっとしていて、頬が赤く上気している。
「えと、大丈夫?」
「ん。あんまり大丈夫じゃない。彼方も風邪引いてね、あいつは完全にダウンだから、担任のセンセに休みって伝えといて」
「あ、うん」
そう遥は僕に伝えると、ふらふらと体を左右に揺らしながら彼女の教室の方へと歩いていく。
ごん
と思ったら、結構大きな音を立てて壁にぶつかった。
「ちょ、そんな調子でよく学校まで来れたね?!」
ずるずるとその場に座り込みそうになる彼女の手を掴む。
「ぅー、力が抜ける」
呟くように言うと、ぺたりとその場に座り込んでしまう。
なんだかここまで来るのに完全に燃え尽きてしまったようだ。
「無理しないで遥も休めばよかったのに」
言いながら僕は彼女に背を向けてしゃがんだ。
「保健室で寝てた方がいいよ」
「んー、ぁー、そうするー」
間延びした返事の後、とさっと背中に遥の体温を感じた。
霧のような雨で濡れて、小さく震えている。
「悪化しそうだよ、これじゃ。着替えとか持ってきてる…わけないよね」
病人を背負いながら保健室へ向かう道すがらに問う。
消え入るような声で返事があった。
「……教室に、体育の時間用のジャージがあるー」
「そうか、雪音さんも同じ事言ってたな。すぐ持っていくからちゃんと着替えなよ」
背中でこくりと頷くのが分かった。そして少ししてから、
「雪音さんって?」
「ん?」
「誰?」
「お隣のお姉さん。ここの2年生」
答える。
すると首に回された遥の腕がなぜか締め付けてくるような感じになったのは気のせいか、気のせいだ、うん。
やがて保健室の前にたどり着く。
「すいませーん」
声を出しながら足で扉を横にスライドさせた。
「あら、どうしたの、朝から??」
いたのは白衣を纏った女性。見た目は20代後半の、落ち着いた感じを受ける人だった。
「風邪引いてるのに無理して学校来たみたいで」
「あらあら。そこのベットに寝かせてあげてくれる?」
「はい」
2つあるベットのうちの1つに遥を下ろす。
「あの、遥?」
「ん?」
「腕、放してくれないかな?」
「寒いからヤダ」
僕はアンカか??
「ほらほら、そんなに濡れてちゃ、せっかく運んできてくれた彼氏も風邪引いちゃうわよ」
「むー」
保健の先生の言葉に、遥の縛めからようやく解放された。
ちなみに彼氏ではないと訂正を挟む雰囲気でもないので、ここはスルーする事にする。
保健の先生はよく乾いた白いバスタオルで遥の頭を拭いてやりながら、
「さすがに着替えまでは、ここに用意していないのよね」
困った顔で言った。
「あ、遥はジャージがあるって言ってるんでとってきますね」
「それは良かったわ、お願いするわね」
僕は頷き、保健室を出る。
「総一郎」
「ん? すぐ取ってくるから」
「…ありがとう」
去り際にこちらを見つめる遥の瞳は、彼女に出会ってからこれまでに見た事もないほど不安に揺らいでいた。
不意に思い出す。
幼い頃、故郷の森で弟の浩二郎と過ごした台風の夜。
木のうろの中で、鳴り響く雷と降り続く豪雨、突風の雄たけびに耐えていた夜。
折れてしまいそうな、浩二郎の瞳とそれはぴたりと重なって。
遥の教室へ向かう僕の足は、自然と駆け足になっていったのだった。


季節の変わり目はよく体調を崩すのです。
最近は丈夫というか、季節に鈍感になったせいか分かりませんがそんな事はなくなったけど。
学生の頃はよく寝込んだものだわー(^^;

10th June/2008


副都心線開業!
夏のお盆休みの予定立てに、友人と上野にて合流。
その足で渋谷まで出て、池袋までさっそく乗ってみました。
渋谷駅には地下の吹き抜けもできていて、綺麗な駅でしたよ。
話によると空気の循環が気圧差で自然に行なわれるとのことで、動力使わないらしい。
開業初日ということでかなりの人でした。
さて早速乗ってみましたが、中身は普通の電車。
というか、西武線等にそのまま接続しているので、普段乗っている車両と変わりません。
けれども急行なんかは新車両らしいです。運悪く乗れませんでしたけど。
これからは普通に通勤で使うかも?なので、またすぐにでも乗ることでしょう。


さてお盆休みですが、屋久島へ縄文杉を見に行くことになりました。
今更ながらの遅めの予約でしたが、日本旅行の店長さんに頑張ってもらって便と宿が取れて一安心。
縄文杉は屋久島は荒川口から徒歩で片道4〜5時間とかなりハード。
しかも、着いたら同じ時間をかけて歩いて戻らなくてはなりません(当たり前)。
体力が持つかどうか疑問なので、来週末に高尾山にでも足を伸ばそうかと思います。
予行練習しないとねぇ。

14th June/2008


本日は市営のトレーニング室で汗を流してきました。
昨日、友人とビールをしこたま呑んだので汗が恐ろしいほどに出ましたよ。
およそ3週間ぶりにトレーニングしたのですが、やっぱり継続してないとダメですね。
めっきり底辺まで落ちてしまっている体力を、お盆の登山までにどこまで底上げできるか??
毎週週末だけですが、頑張ろうと思います、うん!


最近のラグナロク。
ロードナイトさんがようやく68/31に。ミノタウロスでこつこつ狩ってます。
70くらいまではここで狩って、そこから先はもうちょっと狩り場レベルを上げたいな。
亀島はまだ無理だとして、SD3のパサナ辺りか??

15th June/2008


本日は会社の組合行事でボーリング大会がありました。
けっこうな人数(200人くらい?)が集まって、缶ビール片手に楽しんでまいりましたよ。
2ゲームやって、スコアは111、146。2ゲーム目はスコア的には、まぁまぁかも。
ゴルフ並みのスコアを出せと上司から言われましたが無理でした(166とかナー)。
つか、数字逆じゃん!!
ちなみに歳が上に行くほど巧いです。これがボーリング世代と言うヤツか?!


さて。
最近は書き物をする気力が萎えているというか、まったくする気が起きぬのです。
というか、通勤途中でDSやPSPをやっていても、ルーティンワークになっている傾向が強くて楽しくない。
帰宅後に録画しておいたアニメを見ても、まるで習慣のよう。
腰を据えてゲーム(PS)やネットゲームをしても、ワクワク感がめっきり起きない。
なんだなんだ?!
脳からなにか剥離したのか?? 感情が乏しくなってる気もするぞ?!
………単に飽きてきただけかもしれない。
そうだ。
普段当たり前のようにやっていることを違った方法でやってみたり、現在の趣味から距離を取ってみよう。
通常ならば視界に入らない、興味のない分野に強く目を向けて違う世界にどっぷり漬かってみよう!
そうすれば、何か大きく変わるかもしれないな。
まずは、明日の通勤経路を少し変えてみようかと思う、うん。

16th June/2008


今年の梅雨は長そうだねぇ。
じめじめした気分を吹き飛ばしたいものです。
せめてお話の中だけでも、そうしたいってことで―――


昼休みのチャイムが鳴ると同時、校舎全体がざわつき始める。
鳴り終わって3分後には、決まってある区画は大騒ぎだ。
購買部と食堂。そこは飢えた若人によって弱肉強食の世界を見ることができる。
対照的にのんびりとしたムードが漂うのは教室。
ここには食料争奪ゲームに参加しない、弁当組が残る為である。
仲の良いもの同士、場所によっては他のクラスの者も加えて、主に女子による賑やかな食事風景を覗くことができる。

そしてそんな教室の中、2−Dには1人の男子生徒が机に突っ伏していた。
特に弁当を食べるわけでもない、周囲の友人と会話を楽しんでいるわけでもなかった。
いや、むしろ彼を中心に他の生徒が避けている雰囲気すらもある。
普段はそんな彼も食堂や購買部へ行くはずなのだろう。周囲の困ったような感情が教室を微妙な――あまり居心地のいいものではない雰囲気に包んでいた。
周囲は彼を嫌っている、というより怖がっているといった感じだ。
食べ物がうまく喉を通らない空気の中、その中心地に一人の女生徒が歩み寄る。
「ちょっと、市松くん。どうしたの?」
友人と見られる同級生女子の小声の制止も聞かず、そう問うた彼女に彼は顔を上げる。
「なんだ、相馬か」
「なんだ、じゃなくて。そんな不機嫌オーラ振りまいてたんじゃ、お昼ご飯美味しくいただけないでしょうが」
その発言に教室の中の温度が一気に落ち込んだ。
だが周囲の心配をよそに、市松と呼ばれた男子生徒は憮然とした表情で目をそらす。
「なに? また雪音ちゃんと喧嘩でもしたの?」
「どうでもいいだろ」
即答の彼に、相馬 恵美は500mlのペットボトルが一本入ったビニール袋を彼の頭の上にごとりと置いた。
「うぉ、痛っ!?」
「雪音ちゃんの踵落としが効いてる??」
冷やかすようにして言う彼女から、頭の上の袋を奪い取るようにして彼は中身を見た。
「なんだ、これ??」
「さっき購買に寄ったら見つけてね、新製品だって」
「これを俺にどうしろと?」
「雪音ちゃんは変な飲み物が好きでねー、ついつい買っちゃったんだけど、私はこれからお友達とステキにランチなの」
「だから?」
「だから私の代わりに隣のクラスの雪音ちゃんに届けてきて」
「なんで俺がっ」
睨まれた者は893でも思わず尻込みするともっぱら噂される彼はしかし。
そこまで言って、市松は言葉を詰まらせる。
「あら、じゃあイイのよ。私が後で渡すから」
袋を取り戻そうとする相馬の手を、市松は華麗にスゥエーバック。
「ったく、食堂行くついでだ。置いてきてやる」
「300円になります」
「うぉ、金取るのか?! それもなんか定価より高くね?!」
反論は無用とばかりに無言で見下ろされ、市松はうめきながらポケットを漁って硬貨を3枚取り出した。
「そもそもどうして俺が悪いんだ」
「さっさと行きなさいよ、このツンデレが」
「ちょ、おまぇ…だれが!」
しかし言葉では敵わないことを本能的に察知した市松は鼻を鳴らして席を立ったかと思うと、そのまま教室を出て行った。
彼を見送って、相馬は教室の端に陣取った女子の輪に戻る。
「相馬さんって、あの市松と仲良かったっけ?」
「怖くない、あの人??」
矢継ぎ早に繰り出される質問に、相馬は笑って答えた。
「ちょっと不器用なだけだと思うよ、市松くんは」


2−F、その窓際の席。
若桜 雪音は自作の弁当を突きながら雑誌を読んでいた。
中身は料理雑誌。
別におかずを見ながら白米を食べているわけではない。その証拠に彼女の弁当箱には雑誌の中の料理に負けず劣らずのおかずがつまっている。
「んー、今夜はこれにしようかな」
普通に主婦さながらに晩御飯のレパートリーを増やそうとしているらしい。
雑誌に集中する彼女の頭に、冷たい何かがこつんと置かれた。
「ん、なに?」
彼女が見上げれば、そこには目つきの悪い一人の男子生徒。
今朝、雨に濡れてうっすらと透けて映った下着をまじまじと見ていたおバカ1号――そういう認識だった。
「変態に興味はありません、去ね!」
「だれが変態だ、俺にロリコン趣味はない」
「だれがロリかっ!」
雪音はそう言うと、頭の上の物を奪うように掴み取った。
それを見て、態度が急変する。
「な、なにこれなにこれ?!?!」
市松が雪音に渡した物―――それは「ペプシブルー」と書かれた500mlの炭酸飲料水だった。
「うわ、色が青だよ、青! すごい体に悪そう、それもペプシ?!」
見たことのないおもちゃをもらってはしゃぐ子供のような彼女。
「もしかしてくれるの?! ありがとう、市松!」
一方的な彼女に市松はただ頷くしかない。
早速雪音はペットボトルを開ける。
ぷしゅっという音とともに、なんともいえない香りが漂ってきた。
「これはまるでカキ氷屋から漂ってくる……そう、ブルーハワイの香り」
そして味わうようにして一口。
飲み干した後、もう一口。そして目を閉じて語りだす。
「このなんとも言えないチープな味。思わず心に浮かぶのは、スピーカーから流れる盆踊りの音頭と夕涼みの風と、一年に一度しか着ない浴衣のナフタレンのにおい」
「あー、それは美味いのか、まずいのか??」
思わず問うた市松に、雪音は「分かってないね」と鼻で笑う。
「味じゃないのよ、心で味わうものなの。こういう変な飲み物は」
「変って…まずいんじゃないか、それは」
「ああ、もぅ、ごちゃごちゃ言うんなら飲んでみなさいよ、ほれ」
飲みかけを押し付けられ、一瞬戸惑う市松。
だがそれを悟られる前に彼は一気にそれをあおった。
「……まずい」
「だーかーらー、心で味わいなさいよ」
「訳分からんなぁ」
窓の外のじめじめした雨は朝のときと同様にそのままで。
しかし二人の間は変な飲み物が夏を呼んだのか、とりあえずは雨は上がったようだった。


相馬(妹)がだんだんと度胸がついてきたようです。
あ、そうそう、ペプシブルーは正直、美味しくないと思います(まずくはないが)。

17th June/2008


一週間の仕事終了!
長い一週間だわー、疲れた。

千駄ヶ谷

通勤路の千駄ヶ谷駅にて一枚。
最近は競技場でイベントが多いみたい。学生さんとか朝多くて大変です。

20th June/2008


早くも日曜日。
本日は延々とMebiusRingの第二章後半部を書き直ししてました。
これ、いつ書き終わるんだろう??
明日からまた一週間が始まります。
めーんーどーいー(><)

22th June/2008


6月ももう終わり。
一年の半分が終わったんですよ。
早いなぁ、2008年。いや、出来事を個別に見ていけば長くはあるんですが。
皆さんはしっかりした時間を歩んでいますか?
さてさて、久々に卯月くんのお話を!


空は晴天。一筋の薄く白い雲が西の空にたなびいている。
昨日まで肌にまとわり付いていた湿気と生暖かさは、南西からの風にさらわれてすっかり身を潜めてしまった。
代わりにあるのは、朝の香り――大地がはらむ冷気と太陽の熱とが混ざった清々しい、熱を持った空気だ。
その空気はやがて、肌を刺すほどの熱気を帯びることを本能的に感じさせた。
梅雨の季節が終わり、夏が始まる。


「おはよう、卯月くん!」
とん、と軽い体重で背中から抱きつかれた。
朝の教室。
今日は少し早めに着いてしまったようで、まだ席は3分の1も埋まっていない。
机の前で窓の外の空をぼーっと見つめていた、そんな時だ。
久しぶりに聞く声とともに背中に体温を感じたのは。
「おはよう、彼方。風邪は治ったみたいだね」
「うん。僕、この時期はいつも風邪引くんだ。今年の一週間はさすがに長かったかも」
振り向けば、それは風邪でまる一週間寝込んでいた彼方の姿。
「お見舞い、ありがとうね。うつらなかった?」
「大丈夫だよ。彼方の風邪は季節の移り目から体調崩したからでしょ。ウィルスじゃないし」
5日前の先週の金曜、授業で配布されたプリントを届けに柚木家へお邪魔したのだ。
前日に早退した遥も気になっていたのでちょうど良いと言えばちょうど良かった。
2人とも高い熱が出て、ひたすらに苦しむという辛い症状だったようだ。
「ところで彼方?」
「ん?」
「その、後ろから抱きついて挨拶ってのは、最近流行ってるのかな?」
「あ、え、えと」
困った顔で僕から離れる彼方。そして困ったように小声でぶつぶつと呟く。
「だって遥がフォローしろって」
「え?」
「あー、いや、なんでもないよー! そ、そうそう!」
ぽん、と手を叩いて彼方。
「僕と遥の区別、よくついたよね。僕が遥の真似をするのは無理があるけど、僕の真似をした遥を見破った人は卯月くんだけだよ」
言われて思い出す。
お見舞いに行った翌々日、3日前の週明け月曜日の朝の、この教室だった。
なぜか彼方の学ランを着た遥が、同じように後ろから抱きつき、同じ声で「おはよう」の挨拶をしたのだ。
どうやら彼方の真似をしていたようだけれど、その時の僕はそれに気付かず、何故遥が男子の制服を着ているのか分からなかった。
だからその時は「おはよう、どうしたの、遥? その格好」と尋ね、「彼方の方はまだ寝込んでるの?」と訊いたのだ。
すると、
「え、あ、あれ? 卯月くん、僕だよ?」
「あー、彼方の代わりに代返するとか、そんな感じ?」
と、小声で問うたのを覚えている。
男装した遥は顔を真っ赤にして逃げるように教室を出て行ったしまったのだが……別に先生に入れ替わっていることを言うつもりはないのに。
「見分けが付くというか、心音違うし」
「へ? 今なんて??」
「いや、なんでも。でもそれ以来、遥と顔合わせるとなぜか逃げられるんだよなぁ」
「あぁ、まぁ、そんなあっさり見破られちゃねぇ」
「……こういう場合は謝ったほうがいいのかな? もしかして怒ってる??」
恐る恐る兄である彼方に訊いてみると、彼は困った顔でこう答える。
「恥ずかしさ8割の嬉しさ2割って感じだったから、しばらく放っておいていいと思うけど」
「嬉しさ2割って??」
「すぐに分かってくれて嬉…」
彼方の言葉はそこで途切れる。
「彼方ぁ、フォローはお願いしたけど余計なことを言えとは一言も言ってないんだけどねぇ」
「むぐー、むぐぐ」
彼方を後ろから腕を回して首を絞めるのは、今度はしっかりとセーラー服を着た遥だった。
「おはよう、遥。なんかごめんね」
彼方と同様に久しぶりに顔を合わせて話せた気がする。
「ふぇ?! ごめんとかそんな、関係ないからっ。むしろ私…オレだって気付いてくれて、その」
彼方を放り投げ、わたわたと右往左往する遥。果てしなく挙動不審だ。
「おはよう、みなさん。彼方さんも元気になられたようで何より」
そんな時。
さわやかな声は僕の後ろから。
「「おはよう、此花さん」」
僕と彼方の声が重なる。
そして、
「あ、さくら。そ、そうそう、昨日テレビ見たー??」
どこかぎこちない態度で、遥は逃げるようにさくらの背中を押しながら僕達の前から彼女の席へと移動する。
此花さんから「テレビはあまり見てないですけど」なんて声が聞こえてきたり。
「というか、彼女はテレビもってないような…もしかして電波を直接受信でもするのか??」
「へ、何が?」
「いや、なんでもないよ」
思わず出た独り言にツッコんでくる彼方をスルーしつつ、僕は改めて教室の窓の外を見る。
早速、夏の朝の日差しが校庭をじりじり焼き始めたようだ。
「暑くなりそうだなぁ」
「そうだねぇ」
此花さんとの話が終わったのか、自分の教室に戻る遥を視界の片隅に認識しながら、僕は本日の時間割を思い出す。
「早速、一時間目は体育だね」
「僕、体調が完全に治ってないから見学だよ」
「……しっかし外は暑そうだなー」
早速今年の夏を直接謳歌することになりそうだ。

27th June/2008


岩盤浴に行ってきました。
というか、ジムで汗を流した後に時々寄るスーパー銭湯でキャンペーンをやっておりまして。
恐る恐る(うそ)申し込み、支給された浴衣に着替えて行ってみると、そこはちょっと蒸し暑い感じの大広間。
畳の床の合間に棺大の大理石のようなものが等間隔で並んでおりました。
その上にタオルを敷いて、寝るだけ。時間は30分。
10分ほどで、気が付けば汗だく。なんだこりゃ?!
いや、暑くはないんだ。でも全身から汗が吹き出る。
かなりびっくりな現象でした。
その後のビールは美味しかったです(ちゃんと水を飲んだ後に頂きました)。

28th June/2008


呑み会が続くのは良いが、中華が続くのは胃に悪いと思う今日この頃です。
紹興酒を呑むと、喉が渇いていかんわ(呑みすぎ)。
そんなこんなですが、7月が始まりましたね。
まだ梅雨も真っ盛りで、これから暑い日が続きそうですな。
バテないように気をつけていきましょう!

1st July/2008


今週は限りなくお仕事が暇で暇でしょうがないのです。
けれど来週、再来週が休む間もない忙しさの予定。
この緩急の差をどうにか、なくしたいものですわ。

今日も今日とて帰りの電車が人身事故のためにダイヤが乱れまくり、運休だらけで人がみっちり状態。
頼むから電車で自殺とかしないでください…(><)

2nd July/2008


夜は涼しい日が続きます。
眠るには心地良い、素敵な気温。
油断すると、朝方は寒くて目を覚ましますが。
さてさて、そんな涼しい風を受けつつちょこちょこと書き物をば。
久しぶりに卯月くんは卯月くんでも、弟の方のお話を―――


みなさん、こんにちわ。
またお会いできて嬉しいです。
僕は浩二郎。卯月 浩二郎です。覚えていてくれましたか?
あ、いえ、いいんです。覚えていらっしゃらなくても。
こうしてまたお会いできただけでも、僕がこうしてまだ生きていられる幸運に感謝なんです。
さて、そろそろ七夕ですね。
この間立ち寄った商店街で、短冊に願いを書いて竹に飾るサービスをやっていたんです。
係りの女の子が是非って言うんで、僭越ながら一枚書いてしまいました。
みなさんは願いを書くとしたら、何を書きますか?
ぼ、僕ですか?
書いたことを口にすると、叶わなくなるとかそんなこと、ありませんよね??
そうですか、ないですか。
でも僕の願いなんて、みなさんにはつまらないものですよ。
僕はこう書きました。
『来年の七夕もこうして生きていられますように』って。


小豆島の沖合いに突如出現した小島があります。
海底火山による隆起でもなく、地震による影響でもありません。
その島は108年の時を経て、朝靄の中に姿をひっそりと現したのだそうです。
この事実は完全に封印され、メディアへの情報流出も完全に防いでいます。
七夕の朝に出現して35時間が経過したこの現在までは。
「師匠、そんな場所に僕達は一体何しに行くんですか?」
本土からヘリで小豆島へ飛び、そこからクルーザーを駆って島へ向かう道すがら。
僕は師匠であり捕食者でもあるお稲荷様にそう尋ねました。
「んー、ちょっとそこに取り戻したいモノがあるんだそうよ」
長い黒髪を頭の上で結い上げながら、彼女はそう答えます。
「取り戻したいモノ?」
「ああ、108年前に奪われた神器だ」
「神器?」
答えてくれたのは彼女の隣に立つ男性。
肉食獣を思わせる鋭い目をした黒服の男―――八咫烏さんの人化した姿です。
「あのー、そもそもあの島はなんなんでしょう??」
僕は疾駆するクルーザーの向かう先、どんどん形が大きくなってくる島影を眺めながら問いかけました。
近づくにつれて首の後ろ辺りが、こぅ、ぴりぴりとしてきます。
それは所謂一つの「殺気」だとか「邪気」だとか、本能的に近づいてはいけないというオーラを感じているときの反応なのです。
「あの島の名前? 昔話でも出てくるところよ」
師匠がそう答えてくれました。
「昔話??」
「鬼が島、だよ。浩二郎君」
八咫烏さんの補足説明に僕は思わず唖然としてしまいます。
「えーっと、それって鬼が住んでいて、桃太郎が乗り込んでいったっていう?」
「そう、その鬼が島だ。すなわち鬼の巣窟。普段は世界から隔離されているが、108年に一度だけ現世と繋がるのだよ」
「人間の煩悩の数だけの年月を『向こう』で過ごしているんだ。鬼どもはさぞや鬱憤がたまっているだろうさ」
なんだか嬉しそうに師匠は言います。その横顔は凶暴な笑みが浮かんでいました。
間違いなく暴れる気です。思いっきり暴れられることを期待しての笑みです、あれは。
「そんな凶暴な鬼達のいる島へ、その神器とやらを取りに行くんですか?」
頷く2人。
「2人で?」
首を横に振る2人。ちょっとホッとします。
「3人で、だ」
答える師匠。3人って…?
「あの、あと一人は?」
その問いに、2人は不思議そうな顔で僕を見ます。
「え??」
どうやら短冊に書いた願いは早速聞き届けられることはなさそうです。


続きます。

3rd July/2008



→ 過去ログ