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6月 −2016年6月3日
さくっと6月になってしまいました。
これから梅雨の時期に入ると思うと気が滅入ります。
そして今年は酷暑とのことなので、さらにその先も想像すると辛そうだなぁ。
さて、そんなこんなですが上遠野祭も一段落してきました。
それぞれ俺メモ的に感想などを。

*酸素は鏡に映らない
オキシジェンと高坂健輔少年のお話。toi8氏の挿絵が綺麗なハードカバーの一冊。
彼を中心に、元ヒーロー俳優の池ヶ谷守雄と姉の松元絵里香の3人でエンペロイド金貨に書かれた「GAUCHE」をヒントとして宝を探す、という流れ。
その途上で寺月の遺産の一部を掠め取った江賀内、ダイアモンズの残党でありジィド信奉者のピエロの男やらが出てきたり。
結局のところ、柊が末間に残すであろう資金の調達裏話的なものなのだが、柊が守雄少年に心得を伝えるというか、彼自身のお話と言った感じもある。
そんな物語から読み取れるのは、
「価値は他人の客観的視野によって作られるものであり、一番最初に価値を見出すのは人間である」
「価値観は立ち位置や時代によって変わるものであり、常に変化するルールである。では変化しないルールとは? 生物である以上酸素を吸わないと生きていけない、そんなルールをいかに見つけ出すかだ」
「酸素はしかし燃焼を助ける際の劇薬でもあり、毒物である。そんな毒がないと生きていけない人間は毒でできている」
「毒故に人は信用できない。だが毒だからこそ人を信用することで人は生きていける、酸素を吸うように、容易く信じてしまうのが本能である」
これらを踏まえて、自分を知り、状況を把握できれば、彼は彼自身の世界の支配者となることができる。
その一端を悟った守雄は己の意志をもって状況を理解・把握して危機を乗り切り、姉達を助けることができたのだが、できなかった江賀内は結局状況に呑まれて自身の今後の行動を自ら決めることができずに他者の思惑通りに動くことになってしまった。
だがそれに気付けるだけ江賀内は有能かもしれない。無能であればそんなことすら気づかなかっただろうから。
GAUCHEから江賀内→ネネム美術館に行きついて、行き詰まりの鏡張りの向こうに隠された何万枚ものエンペロイド金貨がピエロ男の拳銃の一発によって降り注ぐシーンは絵になる。
そしてその全てに寺月の遺産に関するヒントが隠されているというのは、それぞれに物語が載っているようでそれはそれでお話のネタになりそうでもある。江賀内さんが大変なのは目に見えているが。
なお読んでいた当時はあまり気付かなかったんだが、結構この一冊には情報が含まれていましたね。
・劇中はヴァルプルギス後で、物語の最後では柊はこの世を去っている
・末間が大学生になっている頃のお話。すでに機構のトップ争いになっているっぽい
・ジンクスショップで柊に拾われた猫の名はロキで、最後には末間の下に戻っている
・作中のヒーロードラマ「無限戦士ゼロサンダー」の脚本家は、みなもと雫の同棲相手であり、彼女を殺した男
・末間のコードネームは「ムーン・リヴァー」
・カレイドスコープに塩対応だったオキシジェンだが、末間も同対応。要はカレイドはかなりウザいタイプの模様
・エンペロイドとはエンペラー+ロイド、すなわち皇帝の紛い物の意。次作の螺旋のエンペロイダーとの関連性深いか?
上遠野作品をまとめ読みすることで、この作品は面白さを増していると思いました。他の作品をちゃんと読んでいないと、なんとなく分かるような分からないようなそんな部分が多いわ、これ。
最後に「人が人を信じることは酸素を吸うことと同じくらい自然だし、それ故にそれがなきゃ生きられないし、生きる意味もない」ってことで。

*私と悪魔の100の問答
悪魔は神では説明がつかない部分を補う存在であり、そういう意味ではグルじゃねーか、とか。
でびる屋(デベロップメント&デヴォルーションの略)のシャーマン・シンプルハート(偽名の1つ)が操る「ハズレ君」と、母親が有名な女優である葛羽紅葉との対話を中心として彼女の独白を聴くフォルテッィモがまとめたもの。
紅葉の母は知名度を利用した投資話に失敗して責任を問われる立場。そんな母を追求するマスコミに対して娘である彼女にも追及が行くわけで、辛辣な対応をしてしまう。
これが契機に彼女はあちこちに知られてしまい、でびる屋にも目をつけられた次第。
シャーマン・シンプルハートはマフィアすら手玉に取る世界の裏の裏に精通した者で、様々な投資の失敗や計画の挫折の後片付けを専門に行う謎の人物。
この才能は寺月に似たようなものかもしれない。そんな彼ですら機構に行動を制約されているらしく、自由になることを窺っている。
紅葉が彼と出会ってから、いつの間にかテレビで取り上げられて有名になっていったりするわけだが、紅葉としてはそれを望んでおらず、その境遇事態に首を傾げている状態。
進行としては、ホテルプレステージの爆破炎上→学校での薬売買発覚騒動と不正入学事件→叔母の奈美の結婚式でのナイフ男撃退騒動→江原雅史との接触→NGOアンティ所属の鳴滝ミランダとの接触→TV番組での三浦陽介を介してのハズレ君との対話→豪華客船<ナイツ・イン・ホワイト・サテン>就航セレモニーと炎上、といった順。
結局彼は最後には船の中で焼け死んで海に消えることになるのだが、紅葉の親友であり監視もしていた久嵐舞惟にそう思わせることに成功して機構には死んだと認識されて晴れて自由となる。
彼は日本人というか、人間の感覚が分からないようで、どうして?どうして?と紅葉に様々な面で問いかける。
その問いかけは言われてみれば「どうして?」なのであって、みんながこう思うからこう、という事象が多いような気がする。
紅葉も彼に対して炎上する船の中で「色々質問してきたが、結局のところは基本を何も知らないのではないか? 人が何を楽しいと思うのか、とかそういった当たり前のことを知らないのではないのか?」、と。
最初の質問である「青空についてどう思うか?」を紅葉は最後に彼にこう答えた。「さらに向こうに広がっているのは星空だ」と。
底無しの自由の中、何をするのかはそれこそ己の意思次第。その先で何に挑むのか、それともゆったりのんびりするのか。全ては己の意思次第だろう。
状況に、流れに上がらうことが悪であるならば、とことん行ってみても良いんじゃないかな。
ちなみに失楽園の続編で復楽園というのがあるなんてのは知らなかったです。
あと江原雅史はしずるさんシリーズでよーちゃんにちょっかいかけてましたね、典型的なお調子ボンボンですなぁ。

*戦車のような彼女たち
最初に「これは一目惚れのお話」とかかれているが、その通りです。あとウエダハジメ氏の絵は印象的で結構好きです。
さて、この一冊は砲撃タイプの合成人間達をピックアップし、短編を束ねて1つの長編作品としている。
骨子にあるのは異世界からの漂着者である古猟 邦夫ことアウトランドス・ダムールと、ポルシェ式ヤークト・ティーガーなスーパービルドである琥依の、お互いに一目惚れしてイチャイチャしているお話であるようなないような。
1つ1つ見ていくと、
・ポルシェ式ヤークト・ティーガー
上記作品の舞惟が琥依を部下に任務をこなす中、邦夫と出会って琥依と邦夫が共に一目ぼれをして新婚生活してる話。
邦夫の裁定でカチューシャがブラッケを琥依にけしかけ、戦闘。一方で邦夫の学生時代の友人である栗山のストーカーと邦夫が対決。
互いに勝つが、邦夫の能力は琥依が止められるほどではないとカチューシャは判断することになる。
出会った瞬間、心臓停止(リアル)というのは合成人間ならではか?
・すずめばちがサヨナラをいうとき
舞惟がシュバルツに連れられて合成人間候補の孤児施設に赴き、頭のでこぼこした子供「マウス」に出会うお話。
幾たびか訪れることになり、帰り際に「ルエブ・ヴォール(さよなら)」を言っていたのでマウスからはルエブ・ヴォールと呼ばれることになった。
この孤児施設はダイヤモンズのパールとジィドに奇襲されて孤児全員が奪われることになるのだが。その際に職員だけでなく危険を事前察知していた舞惟の同期達もジィドによって全滅することとなる。
舞惟も危機に瀕するが見逃される形に。これらを事前に知っていたカチューシャとはこれ以来、仲が悪くなり、「さよなら」と言われると怒るようになった。
そんな舞惟の任務においてコード・ネーム「シーン・フリーン」こと橋爪進一との取引があった。しかし彼は死んでおり、取引現場には彼の彼女である君塚志保が現れる。
この取引自体は同じ機構のブンカー&トブルクに知られており、不安定な状態になりつつある機構からの脱却の為に舞惟の取引からモノを奪取しようと志保につけた発信器をもとに襲い来る。
舞惟は片目を潰されて苦戦するも、取引の現物であった琥依用の眼球を自らに装着、ホルニッセと自称する砲撃能力で2人を撃退する。
最後にやや自棄になった彼女は出会った邦夫にマウスのいた地名を、挙げさよならをどう言うのかを問うが、彼は全然別の挨拶をしてしまう、というオチ。
・オルガンのバランス
合成人間を裏切りものかどうかを裁定するカチューシャのお話。
過去にユージン・パール・スプーキーEなどにも面会しており、初期段階のスプーキーをあそこまで曲げたのは彼女の功績というか、罪というか。
人の心が壊れる瞬間を見ることで、自らのバランスを保ってるという面倒な性格でもある。
そんな彼女が末端である韮沢賢次からMPLS岸辺美空の存在を聞かされる。彼はボンボンでゴロツキだが、そのMPLSを愛してしまった。
なお能力はソード・フィッシュ。敵意の感知が主能力。
結局のところ、カチューシャと美空は組んでいて、賢次の愛がどの程度かを試したのだが、あっさりと逃げだすあたり「そりゃボンボンだし」という結果だったりする。
その後、リセット→カチューシャの指示で指定された場所に共に向かう美空が出会ったのは飛鳥井 仁だった。
なお2人は同じ予備校の講師で、飛鳥井はある程度把握していたらしい。そしてカチューシャはこの時点で仁に一目惚れしてしまう。
これを背景に考えると、ヴァルプルギスでレインを仁に引き合わせたのはカチューシャだが、その際に仁の隣にいたのは美空だったのだと思われる。
・鼠
リミットに確保された合成人間候補であった「一度触れた者の居場所をなんとなく感知することができる」能力保持者であるマウスのお話。
投薬により、衝撃波の能力も持つようになり、ジィドに良いように使われるも、ダイヤモンズ壊滅に伴ってリセットにより再確保。
一方でついにマキシムGの指令で邦夫抹殺の処分が決定。それを舞惟は琥依に伝えるも苦悩する。
そこにカチューシャの助言も入るが無視。舞惟はニポリトの「リセットがリミット逃亡によって権力縮小→マキシムGの権力拡大によってアウトランドスに関してもマキシム管轄になった」旨を聞かされる。
舞惟はニポリトと琥依を通しての邦夫の呼び出し場所を別々に設定。邦夫を逃がす方向に選択した模様。
しかし琥依は邦夫をまた別の場所に呼び出し、自らがそこに向かい、先手必勝で一撃を叩きこむ。
吹き飛ぶ舞惟、一方のニポリトに連れられたマウスは舞惟の気配を感知して飛んで行ってしまう。
琥依とマウスの対戦。そして互いに傷を負うも、邦夫登場でマウスは矛を収めて舞惟に向かう。
邦夫は気を失った琥依とともにこの場を去ることで閉幕。
・ヘンシェル型ケーニッヒス・ティーガー
この物語の最終章であり、釘斗博士によって調整された琥依の能力開眼。まぁ、出力落として動けるようになった感じだが。
すでにカチューシャと手を結んでいた邦夫は飛鳥井ともつながり、琥依が普通の生活ができるように調整してもらう。
彼自身も呪詛によって浸食されており、体調を崩していた。その能力の見極めの為にこちらはフェイに診察してもらうことに。
彼の目的は己の能力発現後の空白期間に攻撃を受けて死ぬことの模様。
フェイに落雷の能力を見せた後、自動追尾能力「ファイアーフライ」で邦夫を追ってきたニポリトにより砲撃を受け、彼は傷を負う。
そこに琥依参戦。対してニポリトは重症の舞惟をこの場に砲撃し、マウスを当たらせる。
機動性の上がった琥依のブリット・ヘッドはマウスの装甲の一部に穴を開けることで乱気流を彼の内部に発生させ、撃退することに成功する。
逃げるニポリトにはカチューシャのオルガン爆撃が炸裂してあっさり退場と相成った。
一方、邦夫を守る呪文が彼の危機によって暴走し、本来の力である元の世界に帰る能力が発動。
そこに琥依は装甲を展開させて彼に接触。観覧車で失敗してしまった指輪プロポーズを再度やり直して2人で異世界へと消えていく。
このお話の前後には雨宮姉妹の「ゴリアテに生き甲斐はない」が描かれており、美津子は空から来たブリックを保護しているわけだけれど、このお話によって2人は決別しました。
今後、美津子がどんな風に世界に関わってくるのか、この辺りで大きなシリーズができそうな予感ですね。
とりあえず言いたいのは、異世界に飛ぶ直前シーンの琥依の「奥さんにしていただけますか?」は上遠野作品にて最初で最後の萌えシーンではないかと思われます。
凄いな、ポルシェ式新妻の威力はっ!

*彼方に竜がいるならば
異世界の事件シリーズと、ブギーポップシリーズとの交錯した作品。
1話と2話は電子書籍で購入して読んだことがありますが、一冊にまとめるにあたって各話の間に小話も挟まれています。
しっかし短編集でこの一冊にまとまるのに16年かかってるがな……次は一体出るのかどうか??
1つ1つを紹介していくと、
・ドラゴンフライの空
事件シリーズ一冊目で死んだ竜の意志がこちらの世界に飛んできて、パターンが似ていたバンド「ドラゴンフライ」のメンバーであり、自殺した塚田信介ことパーキィが融合。
革ジャンの兄ちゃんことパーキィとなって現れる。
生きる力を失いかけているOL鳥坂恵理子と彼が自殺したビル屋上で出会い、会話していく中でなんだかんだと彼女は生きることになったとか、そんな話。
パーキィの半身である竜を感じ取れた根本俊一が彼女を助ける形になるが、心の欠損というかパターンによって見える人と見えない人がいるようです。
・ギニョールアイの城
紫骸城のかけらが呪詛の溜まったこの世界に飛来し、暴発する前に石田里司が体を張って受け止めて無効化するお話。
もともと魔導士の素質があったとかいうが、彼の使命は己の命を差し出すことであり、ここまで運命ががっちり決まっていると哀れを通り越す気持ちになります。
パンドラでのキトを救うためのベイビートーク能力者運命が重なります。この辺、先述したオキシジェンのどこで自らの意志を通すかで己の行動に納得するかどうかってところなんだろうなぁとか思ったりする。
どっちみち刺されていたので死因はどっちか分からないが、彼の命と引き換えに種子を止めた瞬間に紫骸城を皆に見せたことは彼も満足だったのかもしれない。
・ジャックポットの匙
こちらは海賊島の肉塊になった頭領インガさんの意志がこちらの世界にきて、ブギー一話で出てきたチャラ男の妹である木村陽子と精神パターンが一致することで1人の女博徒が生まれるお話。
というか木村君はマンティコアの腕を発見した後に何をやっていたかと思えば、なんか世界の裏側を覗いていたようで危険な立場にあるっぽい。
案外有能みたいだが、妹も覚悟があるというか、3:7をうまく使って有能ではある。これは覚悟と責任のお話と言えるだろうなぁ。
・アウトランドスの戀
先述した琥依のお相手である邦夫君のお話。彼は彼で苦労人であり、純情であり、まっすぐである。
だから琥依と相思相愛なんだろうなぁ、とか思う訳で。でも異世界人である彼に対して泡は塩対応。全く自動的な奴ではある。
なおアウトランドスは遥か遠方の地とか、そんな意味。ダムールはアモーレの変化か?
異世界で生きる彼に対する親の愛情が、もしくは琥依に対する気持ちが能力名になってるのだろうか。
戦車のお話の別サイドということで、より深く知ることができますね。
幼馴染である栗山さんのストーカーと対決するお話だが、人が何を本心から求めるのかというのは本人しか分からないし、それを見つけることができるだけでも幸運なのかもしれない。
・ヴェイルドマンの顔
モデルである桂木ひかりがタクシーに乗っていて、運転手から不思議なマスクを貰う話。
というか運転手は死んで、たまたま手元に転がり込んでくるのだが。マスクはなんらかのアレで残酷号から剥がれ落ちたものの模様。
過去にタクシーの運転手に殺されて埋められた子供の憎しみを消すために呼ばれたようです。
最終的にひかりの手元には小さな欠片分が残されたのだが、憎しみやこだわりを捨てた人生とは幸せなようでいて実はすかっすかなのかもしれない。
・ドラゴンティスの雪
能天気バカx2であるヤクザにもなれないチンピラの西岡道夫と学がなさ過ぎた東山幸子のお話。というか世界に何も期待することがないので、別世界に心を躍らせる2人というか。
そんな2人が「竜の委任状」を手に入れるが、そんなことも分からずにそれを遺書として使ってしまい、あらゆる免罪符としてしまう。
その過程で彼らが失敗した投資話を立ち上げた邦夫の偽物である溝口と接触し、再度夢を叶えようとするも、所詮は夢である現実を知り、委任状は破り捨て、リセットに始末されてしまう。
まぁ生きているし、破り捨てたことで泡にも許してもらえたんだが。リセットの配下になることで才能を開花させてもらいたいものである。
さて、各話の間には「パイプドリームの夢」としてブギーの絡む閑話が差し込まれています。
あちこちで出現して結構忙しそうだが、藤花はちゃんと生活できているのかが心配です。

*無傷姫事件
久しぶりに新刊発行。そして挿絵がやはり金子一馬さんでなくなっているのが残念無念。
今回はカラ・カリヤ地区における周囲のバランスの上に成り立つ国家の成立からそれが消え去るまでのお話。
オリセ・クォルトの2号機とも言える魔導兵器「ハリカ・クォルト」が目覚め、初代無傷姫となり、しかし彼女はヒギリザンサーン火山の噴火抑制の為に没。
彼女の代にレーゼの祖父バーンズ・リスカッセや界面干渉学の開祖とも言えるクラングルターク博士、オリセ研究家のユルヤン・ヤルタードと絡んでいます。
2代目は孤児であるミリカ・エントウィッスルがハリカに竜の委任状こと「ハリカに異常があった時に彼女を倒すことができる」呪符を任されて無傷姫となります。
内政重視型の彼女は堅実に国を導いていきます。
彼女の代には大噴火後にメランザ・ラズロロッヒとの非戦交渉、その後の英雄マーマジャール・ティクタムとの邂逅を経て、娘のマリカに無傷姫を引き継ぎました。
マリカは対外的にアピール重視。軍隊を形だけとし、きらびやかな衣装と派手さをもって諸国との交渉を行っていきます。
この際にユルヤンとある意味で意気投合し、共に初代ハリカ姫を知っていくという共通の課題を抱きながら通商の上での発展を促していきます。
この過程でそもそも連邦サイドであったカラ・カリヤにおいて敵国であるヒッシバルの音楽欲しさに通商することに。
ユルランは率いていたヤルタード商会を引退しフリーになると、彼の情報を追って様々な勢力が彼に接触してくることになります。
それを一か所に集め、彼はハリカ姫の様に「どこの陣営にも属さずに解決する」と一方的に宣言。これが戦地調停士の始まりとなります。
ミクサーインでのパレードの途中でマリカ姫が暗殺されたのを機に、ユルランは音楽家であるハローランのトゥビーキィと「七海連合」を設立。
これはあらゆるしがらみから解き放たれた立場という商業的共同体となっていき、やがてカラ・カリヤの戦力面であったノル人引き抜きにつながり、ガランガ人とレバンガ人の対立へと発展していくこととなります。
4代目無傷姫として孤児のヨリカ姫が派手な3代目葬儀を背景に就任。美しいが平凡な彼女の下で平凡故に平和な時が流れますが、その底では過激派が発生することに。
彼女の幼馴染でもあるノスチャン達が各国高官が集う迎賓館を爆破を計画。
その際にヨリカと侍従長でもあるミレンケが撃たれるも、自ら反撃して相打ちに。ヨリカとしては自国の過激派の存在を知られたくないため、虫の息ながらも全館放送で自身が狂ったかのように発言して爆破を宣告します。
この迎賓館爆破によって無傷姫を始めとして犠牲者は出たものの、事前の告知により被害はそれなりに抑えられますが、カラ・カリヤは世界から非難を浴びることに。
この解決として七海連合から戦地調停士としてミラル・キラルの双子が派遣されるも、適役としてEDにバトンを渡されました。
初代ハリカ姫の日記帳を得た彼は、ミリカ=ミレンケを見抜き、さらに胸に穴が開いているにも拘らず、重傷者として生きていた彼女に面会。
彼女は竜の委任状を持っていたことにより生かされており、EDはこの事件のみならず、建国から現在に至るまでの七海連合発足を含めた成り立ち等を改めて知ることとなりました。
調停士ではなく界面干渉学の博士としてミリカに迎えられたEDはレーゼとヒースロゥに伴われたナーニャの持つ「火花の片割れ」に竜の委任状を差し込んで爆破。
「こちら」の世界に委任状を送り込むことでミリカの呪いを解き、過去の危険物を処理したこととなります。迷惑な話ですが。
最後にEDは少女サカリーナと出会い、無邪気な彼女にハリカ姫の日記を手渡す。もしかすると5代目のサリカ姫になるのかも?という暗示を残して。
あとがきにも書かれていましたが「お姫様」をいうキーワードからどんなことを連想するか?ということと、実際の彼女たちお仕事は全然違う訳で。
もしかすると彼女たち自身、一番その理想を強く抱いているのかもしれない。
周囲から投影されるイメージと、己の持つイメージの齟齬がこれほど大きく異なりやすい立場というのはひどく窮屈なのでしょうね。
だが高潔なイメージだからこそ、憧れる人も多い訳で、この辺りがその中のひずみの1つなのかもしれませんなぁ。

そんなこんなですが、頑張って生きて行きたいと思います。



まったり −2016年5月29日
ちょっとお仕事がらみで大阪〜名古屋出張とか呑み歩きとか続いて疲れがMAX。
ゆっくりとした土日を過ごしましたわ。
ところでサミット閉幕。東京、名古屋、大阪での厳戒態勢も終了でほっと一息。
なんだかんだで消費税増税も先延ばしにされたので、悪くはなかったのではないかなぁと。
そしてこれら一連に関するマスコミや野党の阿呆な対応を見ていると、知識云々よりも知能がここまで低くなっているのはどういうことだろうと首を捻るしかない。
あいつら、もう少し頭良くなってくれ。大学で遊んでしかいなかったんだろうか??

 

先週に続いてラグナロクをば。
忍者を作成し、朧にしました。
操作性は微妙、というか慣れにくい。手裏剣の使い勝手がどうもよく分からん。
当たり判定とかどうなってるんだ、これ??
とりあえずJobを10程度まで上げておきましたわ。

 

続けてテコンガール→拳聖を作成。
一次職までは専用マップに入れるので、JOB50は当然としてベースを94程度まで上げておきました。
拳聖からは特別マップの草を刈って軽くJob10前後に。
スキルがややこしいので、ゆっくりやっていきたいと思います。

あとモンクを転生させました。
転生一次職は専用マップに入れないという罠。でも草だけでもある程度入るので、ちまちまやってます。
そんな感じで〜。



キャンペーン −2016年5月22日
所沢市民は1400円というキャンペーンをやっていたので、西武vsソフバンを観に行きました。
ソフバンの勝ちでしたが、まぁゆったり見れたのでよし。
その後、一緒に見た会社の仲間たちと所沢で呑み。良い日曜日でした。


水谷優子さん死去。
まっさきにアセンブラを思い出す。あのころのラジオドラマ、ノリで面白かったよなぁ。
まだお若いのに、癌とは怖いものです。ご冥福をお祈りします。

ラグナロクではリベリオンが解禁。
育成キャンペーンをやっていたので、ちょっと試してみました。
前にガンスリ作った時は、攻撃力が弱すぎる上に殲滅力が低くて途中で断念したんですが、今回はステータスやスキルを予め見極めてトライ。
DEXに極振りし、ハンドガンでデスペラードすると殲滅力がアホみたいに高いですね。
専用マップということもあり、半日程度でLv111のリベリオン完成。なんだ、この育成スピードは?!

 

忍者も対象のマップなので、朧も作ってみたいと思います。
忍者は火炎陣タイプを過去に作ったんですが、劣化マジシャンでこちらも断念した過去あり。
今回は霞切り→影切りの近接戦闘タイプにしてみました。
およそ1.5時間でLv95まで上がりました。攻撃力もそこそこで、アサシンタイプと似て異なる感じですね。
朧までは来週かな。



バラ展 −2016年5月15日
今年も行ってきました、近所ですしね。
年々バラとは関係ないものが増えてきている気がしないでもない。


映画「おおかみこどもの雨と雪」を観ました。
面白いのだが、親の心子知らずってやつですかね。
あと母が強すぎて父のラック値が低すぎる。ステ振りがいろいろ間違っているような気がします。
姉は人の道に、弟は狼の道に進むのだが、どちらも前途多難な気がしてならない。
スピード感がある演出は良いなぁと思いました。



塩尻 −2016年5月13日
あずさに乗って出張。片道2時間45分は遠すぎる。
さすがにクタクタです。金曜日でよかったわ。

相変わらずの上遠野祭り中です。
さくっと感想及び自分メモをば。

*ヴァルプルギスの後悔 Fire1〜4
炎の魔女ヴァルプルギスと氷の魔女アルケスティスとの永劫に続く戦いの物語。
事件シリーズと並行世界であるこちら側の、オリセ・クォルトとリ・カーズに相当した位置づけであり、俯瞰認識者同士の相対する存在同士の駆け引きと言うべきか。
炎は膨張であり拡散、氷は停滞であり凝縮、その2つのバランスで世界は成り立っていて、その辺を相克渦動とかこの物語では解説していたりする。
そんな人知を超えた戦いに霧間 凪がまさに当事者となって介入しているのが今回の話なのですが、基本的にこの2つの要素は「決着がついたら世界が終わる」ので互いに相容れないながらも永遠と戦ってきているわけです。
そこに凪が入ってくると、魔女ですら把握しきれない人間力で2つを理解、体当たりで決着をつけさせようとします。
それによって対消滅することを恐れた魔女達は、己の力を極小化して分散。これによって世界の消滅は防がれたものの、これまでの力の強弱は見えなくなり、これによって世界の方向性は失われるにことになる。
すなわち膨張とも停滞とも言えない、混沌の時代に入ったと言えるのでしょうかね。
物語のあらすじとしては、前作のディシプリンとクロスオーバーしています。他視点なので混乱しがちですが、凪だけにスポットを当てるとこんな感じか?
モータル・ジム戦に勝利→ドーバーマン戦に勝利→リキ・ティキ・タビの精神攻撃に敗北するも、ヴァルプルギス復活で勝ちに乗じる→トラス・アトラス戦に勝利するも、村津 隆により母親の変じた杭に刺されて敗北→パールに降ったトラス・アトラス残党連合の前に逃走→マキシム・G戦でヴァルプルギスの魅了攻撃及びピート&朝子の催涙攻撃で勝利→フェイの下でアルケーの精神攻撃に勝利。その際に自らがヴァルプだと錯覚させる→綺&リキ・ティキの斥力を利用して凪の意識を押し込めかつ反撥の能力を一時的に蓄積、奇蹟使い導入の反発である時間逆流を自らに利用し、ヴァルプの意識を凪母に自らを戻す→ヴァルプ、アルケーの胸を貫いて勝利するも凪のど根性で2人を海底に逃す→アルケーを杭として共闘・凪復活。氷の魔女となる→ヴァルプが次の器候補である朱巳に迫る瞬間を狙い、イディオティックの助力で強襲。アトランティス領域での戦闘開始→凪の強さの原点を探る追憶の中、紙木城 直子に救われて復活し、対消滅を目指す→生じた世界の変化の中で正樹を起点に凪と暦・凪母が現世界に復帰。凪と朱巳以外の全ての記憶は改変されて世界は動き出す。
最後にワイプ・アウト戦もあっさりと勝利して、ホワイター・シェイドの次なる物語の足掛かりも描いています。
今回の話では広範囲に、かつ様々なシリーズから登場しているキャラが多いですね。またいくつかの秘密も明らかにされています。
かいつまむと、
・奇蹟使いフェイ・リスキィの発生
・統和機構はアルケーが作った
・オキシジェン達も記憶を失った
・朱巳が次期トップっぽい
・末間が一時的に能力覚醒。不条理に基づくものの模様
・パールが生滅の指輪を入手。エンブリオによる可能性の未誕から導かれた模様
・カミールがリキ・ティキ能力を受け継ぐが、無力となった時に自らを俯瞰し「次なる一歩」を目指す意識に気付くことで歴代リキ・ティキは成仏
・釘斗博士大活躍
・上層部であるファイブ・オーはなんか冴えない中間管理職っぽい
・トラス・ノースとフロント・ノーズがパール傘下に。
・パールにはエンブリオに覚醒させられた「能力のさらなる覚醒」のアビリティがあるみたい
・何気に正樹があちこちに顔を売る。パール・ジィド・ビートにラウンダバウトとか。
・朱巳と仁の接点ができる。オルガン能力のあるカチューシャはすでに仁の配下。
・末間と朱巳の接点ができる
この辺りか。
なんというか、凪は特殊能力はないが状況認識とそれを活用した知力・体力が高いのでどんな状況でも負ける気がしない。
ジィドの上位互換みたいな感じですね。
御大層な大義名目で大きな力がぶつかり合っていますが、最終的には1人の少女が「なんとかした」感じで収拾しております。
結局のところ、世界なんてそんなものなのかもしれませんなぁ。

*ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン
何故か自分に関することだけの記憶を失い、そしてブギーポップの衣裳を持つことになった不破 明日那。
彼女をブギーポップだと思い、特別な自分を特別視してほしいと願う狭間 由紀子。
統和機構に属し、MPLSを探す成城 紗依子。
この3人が組んでブギーポップを探す中でソンビ犬やゾンビ烏に襲われつつ、謎に迫るお話。
バーゲン・ワーゲンのシュバルツが成城ことフット・プリンツの上司で登場しており、すぐにビート追走の任に就く記述があるので時間的にはその辺り。
記憶を失う前の明日那は末間と仲が良かったらしく、末間の名前だけは覚えていた。
一方で由紀子は末間とは喧嘩中。なお喧嘩の原因は霧間 誠一の著作に関する件で、由紀子は小説派。作者を理解してはいるが、多分趣味は悪い。
謎を探る中で由紀子だけが多分水乃星と思われる幼い少女の幻影と接点を持つ。
加えて、明日那もまた合成人間だと判明。両親に問いただそうとするも置手紙を残して失踪。
その後、諸山 文彦という明日那のストーカーがやはり記憶を失くして登場。
その写真の山から、明日那は記憶を失う直前まで水乃星の墓参りに足しげく通っていたことが判明。その墓を調査中、成城はかつての友であるユージンに似た影を発見。
見失うが「バビロンにて待つ」の言伝を見つける。
丁度ツインタワーの裏のバビロン通りでコスプレ祭りが行われており、文彦を含めた4名でブギーポップの格好をして練り歩くことに。
一人調査を続ける成城の前に劣化したユージンことパラダイム・ラストが姿を現す。彼の能力は「忘却」であり、成城に生じている忘却を他人に移し別けることで水乃星の記憶と理想を彼女に思い出させることに成功する。
滅びゆく中で、その能力を成城は譲り受ける。
一方で明日那も徐々に記憶を戻していく。彼女は成城の裏切りを調査しに来ており、そこをパラダイム・ラストに襲われた。
戦う二人、少女の幻影に導かれて追いかける由紀子。それを守る本物のブギーポップに、さらに明日那を心配した末間が追いかける。
対峙し、忘却に覆われる明日那に追いついた由紀子は、少女の幻影こと水乃星の残留思念をこの場に送り届ける任務だった。
残留思念の存在と言葉によって消えていくパラダイム・ラスト。同時に再び忘却は時の流れとともに戻り、三人の記憶は補正されていく。
最後は明日那と成城が転校し、由紀子は末間と和解するのだが、文彦にはまだ水乃星の記憶が残っているみたいで、ブギ―こと藤花に捨てセリフを残していく。
この物語では時の流れに伴う忘却は絶対的であり、特にイマジネーターに関する記憶は「なかったこと」になるのは世界のルールということらしい。
一方で忘れることで新たな挑戦や前進ができるわけで、忘れないことは停滞でしかないとも言えるかもしれない。

*ブギーポップ・チェンジリング 溶暗のデカタント・ブラック
今回は新刻 敬のお話。あと久々に歪曲王が発生しています。
藤花のストーカーに気付いた敬は己の「白黒つける」性格に沿って調査を開始。ブギーポップには警告されるも、足を踏み込んでしまう。
ストーカーは塩多 樹梨亜。彼女は本当の藤花のストーカーである甘利 勇人と対象の交換をしていた。
彼女の本当の目的は岸森 由羽樹。彼女と彼は市立 幡山高校に所属している。
岸森は「デカタント・ブラック」の能力保持者。人の心にある濃い部分と薄い部分を調整することができる。
甘利は「フラッシュ・フォワード」の能力保持者。自らの認識内において未来を予知することができる。
前者の目的は世界の制服であり、後者はブギーポップになり替わって世界の決定事項に関わっていきたいというもの。
二人は組んでいるわけで、樹梨亜は結局踊らされているわけです。
敬は調べる中でブギ―を襲った甘利を認識。不登校な彼の家を直撃し、異常性を看過するも逃げられる。
ご近所のおばさんから幡山高校の制服を着ていたこと、彼との会話で樹梨亜の名が出たことを元に幡山高校に突撃。
そこで岸森によりデカタント・ブラックに汚染されてしまう。
一方、樹梨亜は藤花の代わりに竹田を追跡していたら藤花に見つかってしまう。
色々言い訳していたら一緒に行動することに。その間に敬の指揮により樹梨亜捜索隊が組まれて追われる身に。
カラオケで共に一夜を明かす中、夢で歪曲王に助言をもらいつつ、幡山高校に向かうも、岸森からの呼び出し電話で有頂天になって彼の予定している計画のコアにされてしまう。
同時、竹田を伴ったCMクライアントの舵浦は統和機構の一員でクワイエット・ナイトの能力者。彼女の能力を並列して、幡山高校でのCM撮影と称して特殊な波動を当てる実験を開始する。
そこで岸森が仮面を剥がし、舵浦も下す。CM撮影現場の校庭をデカタント・ブラックの海とし、樹梨亜をコアとし、敬を主体にデカタント・ブラックを集めようとするが、デカタント・ブラックを通して樹梨亜の歪曲王が敬を連れ出して計画を頓挫させることに成功する。
一時的に元に戻った敬と樹梨亜。そこにブギーポップが現れて岸森に恐怖を与えることでデカタント・ブラックの操作権限を失わせることに成功する。
同時、襲いかかってきた甘利を止め、繁華街にそのまま連れ出してナイフ片手の彼は衆人環視下でもみくちゃにされる。
自らの認識による未来予知に、ブギーポップを殺せるという自らの願望を重ねてしまったことから彼もまた能力を失うこととなる。
元の生活に戻った敬は竹田に藤花に謝ることをコメント。風邪を仕事と嘘をついたことを疑われていたようで、藤花は後に敬にお礼。
敬の下にはデカタント・ブラックの操作権あげますとのたまう小さなブルドックが出現するも、あっさり却下して物語は終了する。
このブルドックはどうも敬の能力っぽい。岸森が操作していた時も発生していたので、ちょっとその辺が謎です。
物事は濃い方から薄い方に流動する。影は黒いというが、ただ単に光が当たっていないだけであり、影はどこにでも存在している。
これは、そんな物事に流されて多数決が勝利なんじゃね?とか思っても不思議に思わないことを指摘したお話かもしれん。

*ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆
前作から2年ぶりの作品です。時系列ではヴァルプ後ですね、カミールの統和機構への復帰のお話。
統和機構の中でも派閥が分かれており、ミニマム率いるアンチテーゼとそれに対抗するカウンターズがカミールを取り合います。
能力がない彼女には、能力がないがゆえに「合成人間を人間に戻せる要素」があるのでは?という可能性が示唆されています。
特にマキシムの妹であるミニマムは兄を元に戻したがっており、そのことからカミールを欲しています。
ミニマム配下に甘んじているラークスペーアは過去にMPLSである「人の配置を人形のように変える」ディレクションズと相対しブギーポップに命を救われるも、世界を守ることに明確に目覚めます。
そこでミニマムを利用して統和機構をさらに盤石にしようとしており、その信念に惚れてカウンターズのレディバードが呼応。
一方でカウンターズのスタッグ・ビートルは常にカミールを監視しており、その際にブギーポップと何度も邂逅し、手ごたえのなさからやがて自分の見る幻影だと思い込む。
そんな背景で物語は進んでいきます。
正樹を含めて勧誘を受ける綺は色々あってミニマムとともに行動を共に。一方、正樹はマグノリア夫妻によりハッカーである窪下 庸介の説得を行うことになる。
しかしそれに失敗。レディバードに命を救われるもローカストにより絶体絶命に。そこで定期的な振動によってマグノリア夫妻を召喚、戦わせることによって脱出します。
ローカストは自身の能力である「におい」によって夫妻を自滅に追い込み、正樹の追跡を開始。
正樹はミニマムの単語を叫びながら逃走、すぐにローカストに追いつかれるが、しかしレディバードの裏切りによってローカストは注射で記憶を失ってしまう。
そこにラークスペーア登場。正樹にブギーポップについてと自らの目標を説明する間にミニマムの単語を検索に引っ掛けたマキシムGが到来。
ラークスペーアは一撃で粉砕され、レディバードも瀕死に追い込まれる。
マキシムは正樹を連れてミニマムと邂逅。そこにローカストを操るレディバードがにおいの攻撃を仕掛け、マキシムは暴走。世界の敵となる。
それに対してブギーポップが攻撃開始。時間稼ぎをしている間にスタッグビートルがレディバードを倒し、ローカストに能力停止を命じて事態は収拾する。
これによってスタッグ・ビートルは事前にブギーポップに言われていた通り、世界の敵を倒す運命に準拠した形となる。
綺は夢の中でスプーキーEと対話。ミニマムもだが、彼女自身もまた理由を外に求めて自分を表に出さずに結局のところは外に責任を押し付ける「オルタナティブ・エゴ」に気付き、自分の意志を知ろうとする。
この過程で本当の自分と対話し、統和機構に自らの意志で復帰することを決める。
これに対して正樹はどこか空虚を感じ、スタッグ・ビートルもまたこの後に自分の為すべきことがあるのか分からずに空虚となる。
2人は対話し、正樹の「結局のところは先のことはその時にならないと分からない」という意思に恭順し、今後スタッグビートルは彼の力となることを約束する。
一方の綺はメローをボディガードにつけることが決まり、今後進んでいくことになる。
今回の物語はブギーの庸介とラークスペーアへの最期の質問やスタッグビートルの参加、メローの復帰等、次につながる要素が強いと感じました。
乱逆は現状に逆らうことであり必ずしも正義を掲げる反逆とは異なる。故に未来がどう転ぶか見えないわけで、綺が今後どう動くのかは死神も注意を払うところかもしれない、。
しかしエゴにもアルター・エゴやオルタナティブ・エゴといった種別分けがあるとは知りませんでした。
中身がない、目的が言い訳になっている、反対の反対は賛成でもなくただの空虚。それがオルタナティブ・エゴであり、この物語で本当に意思を持って行動していたのは誰なんでしょうね?ってことで。

まぁ、そんなこんなで。



GW終了 −2016年5月8日
なんだかんだと終ってしまいました。
昨日は会社の上司宅にお邪魔し、呑んできまして。
柴又にて寅さんの銅像を見て、帝釈天を見学し、とらやであんころ餅を買ってきました。
その後のお酒は飲みすぎて、今日に響いております。アカンわ。
明日から、改めて頑張ろうと思うのです。


アニメ「終物語」を今更視聴完了。
オイラーのお話と初代のお話の二話構成と言うべきか?
ただ扇ちゃんは最後まで何なのかよく分からなかった。これから正体がはっきりしてくるのだろうが。
これまでのお話とクロスオーバーしている部分が後半は強かったのだが、問題としてはすっかり忘れてしまっている点ですな。
このシリーズは戯言が長くて、主体の印象が薄い。
ちなみにオイラー編では珍しく推理っぽくなってきた気がする。いや、あれを推理と言って良いのかどうかは疑問だが。



川越ツーリング −2016年5月3日
久々にバイク起動。
秩父辺りに行くつもりでしたが、道がそっち方向にすべて混んでおり、気力が萎える。
何故か川越方向はそうでもなかったので足を運んでみました。
ちょうど春祭りイベント中で、人だらけ。こんなに混雑しているのは久々に見ます。
菓子屋横丁や寺社仏閣を軽く巡り、豆屋できなこ豆を購入して退散。
人が多すぎるのも、なんだか萎えるし疲れますね。いや、私もそのうちの1人なんだけどさ。

 

ラグナロクが特殊製錬期間です。
色々と変なカード刺したものや、ちょびっと過剰精錬で+4→+5とかに挑戦してわっふるポイントを消費。
それなりに各キャラの能力値底上げになりましたわ。
ついでにイベントもこなす。無双槌が出てちょっとラッキー。



東北巡りの旅 −2016年5月2日
GWですねぇ。
早速、いつもの友と今回は2泊3日で東北を車で巡ってきました。
テーマは「ラーメンで味わう東北」ってことで、レッツゴー!
まずは29日。圏央道の菖蒲PAで川越にて有名なGANJAラーメンをちょっと遅めの朝食で食しました。
とんこつしょうゆですが、あっさりめで食べやすかったです。

 

そのまま東北道に至りますが、結構あちこちで事故を含む渋滞が発生しており、途中で降ります。
そして郡山付近で昼食にこれまたラーメンを。
店名は失念。「こってりしょうゆ」ラーメンでしたが、言うほどこってりしていませんでした。
チャーシューメンにしたので、肉を味わえましたわ。
その足で蔵王エリアに。まずは有名な滝である「不動滝」と「三階の滝」を一望できるスポットへ。
雄大な光景でしたが、まぁ滝でした。この辺りで妙に寒く、そして風が強くなってきます。
さらに高度を上げて、蔵王のお釜へ向かいます。
が、途中で雪が降ってきました。そして強風。お釜への道も封鎖されており、途中の崖を見てきてそれ以上の進行は断念です。
しかし映画に出てきそうな風と吹雪を堪能してしまいました、ウィンドブレーカーを持って行って良かったわ。
途中の山小屋で玉こんにゃくを楽しんだ後、蔵王チーズタウンへ。
歯ごたえの良い「ミルクキューブ」は酒のつまみに。アイスクリームはチーズキューブ入りでなかなかの美味でした。

 

その後、久しぶりのキツネ村訪問。
雨が降ってきましたが、キツネ達を堪能してきましたよ。エサやりは相変わらず個性がみんな違って面白いなぁ。
こうして蔵王を楽しんだ後、白石市街へ行き白石城と白石を観てきました。
前に来たときは片倉小十郎推しでしたが、今は後室の真田信幸の息女推しでした。ドラマの真田丸の影響でしょうね。
そこから鳴子へ移動。晩御飯は味噌ラーメンでした。野菜成分の補給、というか鳴子にそもそも飲食店少ないなぁ。
東鳴子温泉の「勘七湯」にて宿泊。黒い湯の花が目立つ温泉を楽しんで就寝です。

 

翌朝は鳴子名物のこけしと鳴子峡谷を眺め、鳴子ダムの放水を見学。
色々と雄大です、というかでかいですなぁ。
そしてさらに奥地、鬼首の地獄谷に向かいます。ここでは至る所で間欠泉を見ることができました。
予告なく、時間もバラバラに発生するので要注意です。あと卵持ってくればよかったわ。
さらに先に進み、横堀にておしら様の枝垂れ桜を見学。残念ながら大体散ってました。その傍には清水もあり、こちらを一口。
なんとなくまろやかでです。ちなみにおしら様とは蚕の神さまのこと。女神転生でしか知らなかったわ(おぃ)。
秋田に至る途中の道の駅にて、遅めの朝食として「横手焼きそば」を食します。
しっかりとしつつも甘いソース、途中で半熟卵を一緒に口に入れれば、それは至高の味。
堪能後に、秋田県のにかほ市に至ります。

 

海、そしてそびえたつ鳥海山!
道の駅で眺めを楽しんだ後に奈曽の白滝、そして伏流水の連続する元滝を見学してきました。
元滝は鳥海山からの雪解け水が元として湧き出ており、ちょうど春の今は結構な水量だと思います。
そのまま鳥海山を上に進みたかったのですが、昨日の蔵王同様にまだ吹雪いているらしく、今期は未だに通行止め。残念。

 

遊佐へ移動し、海岸沿いにある十六羅漢岩と出羽二見を見学。
岩ですねぇ、それ以上でも以下でもない。彫りの薄くなった石像を見て、形あるものいつか消えるというフレーズをしみじみと感じました。
その遊佐の道の駅でお昼ご飯を。トビウオで取ったダシを使った醤油ラーメンです。
あっさりした醤油味。やや味わい深い感じか?

 

そこから山形入り。
尾花沢の道の駅でスイカサイダーを。果汁20%ですが、妙に甘い。オススメできません。
将棋で有名な天童に入り、人間将棋の会場を見学してきました。
しっかりとした石造りの盤上を踏みしめてきましたわ。

 

米沢に入り、晩御飯として米沢ラーメンを食す。
チャーシューメンですが、肉以外にも出しそのものに肉の味がしてあっさりの中にコクがあって美味しかったですわー。
夜はビジネスホテルでゆったりのんびり。天童の道の駅で買った出羽桜の吟醸酒を嗜む。
スゲー旨い。さすがは吟醸、やるネ!

 

最終日三日目の朝は上杉神社へ。
丁度お祭り期間らしく、きっと昼間は賑やかなんだろう。
上杉関連ののぼりを眺めつつも、雨が強くなってきました。途中、傘購入。
喜多方まで移動。朝ご飯に喜多方ラーメンを食す。
これは背油と玉ねぎが加えた独特なものですが、ベースは喜多方なのですごいあっさり。
食べ続けられるのがこの系のラーメンの凄いところですね。
あと朝の八時なのにあちこちのラーメン店が開いていて、そこそこ並んでいたのにびっくりです。

 

会津若松へ移動。
鶴ヶ城を見学です。このお城は立て直したものなので中は博物館。
出店も並ぶ時間になり、埼玉県から来た老夫婦の作る大判焼きを食べて一服です。
その後、猪苗代湖に至り、ビール館でウィンナーを購入。加えてビールアイスを食べました。
なんかレーズンっぽい味がする。大人のお味??

 

白河へ移動。新白河駅前のラーメン店で白河ラーメンをいただきます。
醤油めんですが、面がちぢれで変わった触感。スープに良く絡むような感じか。美味しいわ、これ。
駅構内で白河のイメージキャラがあったので写真を一枚。
特徴があるようでない、そんな感じ。

 

那須へ移動。吊り橋に玉ヒュンしてから殺生石を見学。
結構臭いますが、多分昔に比べて硫化水素の発生は少ないと思われます。
殺生石からは別に妖気とか感じませんでした(おぃ)。
そこから東北道に乗ったり、渋滞にはまったり、降りたり。夜には帰宅でした。
移動が相変わらず多かったですが、色々楽しめた旅でしたわ。
何かしらの発見があるものですねぇ。
今回の旅で言えることは「ラーメンは美味しくてもさすがに飽きる」と言ったところでしょうか。
なお、おみやげにはヨーグルトのお酒と会津若松の日本酒を買いました。
前者はドロッとしてヨーグルトそのものなのですが、立派にお酒。変わった触感と味で美味しいわ。
後者は辰泉。薫り高くてこちらも美味しい一品でした。

そんな3日間を過ごして、本日は連休中日にして有休です。
携帯にかかってくる雑務をこなし、自転車のパンク修理の後にたまったアニメを消化しつつ、スーパー銭湯でゆったりしてきました。
さて、残る三連休はどうしましょうかねぇ。



野球と藤 −2016年4月24日
会社の同僚と西武vs楽天を観ました。
西武はメヒアの三打席連続ホームランで勝利。
というか、三打席目は逆転満塁ホームランでした。
メヒア1人で勝ったようなものです。しかしさすがに凄かったわー。

 

近所の藤森稲荷神社の藤棚を観てきました。
なんだか年々、元気がなくなっているような気がします。
香りは良いのですが、これも弱くなっているような。
藤の木って寿命とかあるのかな?



熊本大地震 −2016年4月17日
震度6前後が連発しているというとんでもない状況。
海沿いではないので、津波がないのは救いかもしれない。
しかしとてつもない威力ですね、地震は。
日本に住んでいる限り、ある程度は覚悟しておかないといけないのは仕方ないが、避けようがないのがキツイなぁ。

映画「パシフィック・リム」を観ました。
「怪獣」って日本語なのか? 人造の巨大ロボットvs異世界からの侵略者たる怪獣たち。
基本、殴り合いというのがどうなんだろう? もうちょっと効果的な武器とかないものだろうか?
でもしっかりと面白いのは、やはりハリウッド映画の凄いところですねぇ。

今週末もラグナロクをやってました。
魔法騎士と高位司祭をアルナベルツマスターにしました。というかやりかけだった名無しの島のイベントを終わらせました。
ちょっとスッキリです、はい。



 −2016年4月10日
桜もそろそろ終わりですね。
通勤途中とか散歩で十分堪能しましたわ。
やっぱりいいものですねぇ。

今期アニメ。
大分削りました。坂本が案外アニメだとウザいだけというのを知り、映像化の難しさを感じましたわ。
とりあえず今期はこんなところか?
・くまみこ:意外に面白いというか可愛いな
・ふらいんぐうぃっち:引き寄せる何かがある
・甲鉄城のカバネリ:熱いものを感じます
・ばくおん!:これアニメ化する度胸が凄いな
・コンレボ2期:相変わらず理解度が低いが見ようと思う
・ジョジョ〜ダイヤ砕けない:作画酷くないか?
・うしお2期:まぁ、一応。
期待度順です。上4つはそれなりにレベルが高いかと。
Re:ゼロと迷家は様子見かなぁ。

アニメ「亜人」を観終えました。
再度逃亡&復讐を誓う2人。
しかし海に飛び込んでどうするんだろう、外国にでも流れ着くのか??
死んでも死なない、声に力がある、目に見えない自立した人型が出せる等、結構無敵ですよね。
研究と言って切り刻む割には、全然謎が解明できていないのは研究者が無能なのか?
全体的な切迫感とか好きでした。

久々のラグナロク。


ヌヌヌのアルナベルツイベント開催。
それに伴い、アルケミを転生。そしてポリン団クエストを進行して今回イベントを通したらさくっとベースLv99になって光りました。
早いなぁ。でもJOBが38だわ、しくじったか。
さてさて、自分の中では上遠野祭は続いております。
自分メモという名の感想をば。

*ビートのディシプリン SIDE1〜4
ピート・ビートがカーメンの謎を探る中で強敵たちと戦い、NSU能力のJOBLvをカンストするお話。
そしてカンストしたビートを見たフォルテッシモが己を見直すことにして彼なりのカーメンを探したりとか。
全4巻に及ぶお話はビートの戦歴を並べればそれで済むような気もする。
初戦はフィア・グールに改造された糖尿病だったおっさん。
その後、おっさんの葬儀に行ったらダイアモンズの下っ端と戦闘。
そこで友達に付き添っていた浅野朝子と出会い、彼女の鼓動が読めないことを気にかけてカーメン探索から朝子調査に乗り出す。
学校にてラウンダバウトと朝子を巡っての戦闘前半戦。
場所を変えて朝子が攫われて後半戦。
そしてカーメンに気付いた(?)フォルティシモにより通報されたビートはリセットに狙われる。
絶体絶命の中、フォルティシモに川に落とされて逃亡。パールに拾われる。
自称、人間破壊兵器ことジィドと組んでバーゲン・ワーゲンの下級2色を撃退。
逃亡しながらトンネルでバーゲン・ワーゲンの上位3色に襲われるも、巧くやり過ごして反撃。
その後、ラウンダバウトと合流。レインと接触を試みため、統和機構の下部組織と一戦。
しかしビートの所には運悪く居合わせたモータル・ジムに襲われて視力を失う。
その後、ラウンダバウトの助力もあって反撃。丁度ジムは凪に撃退されて片腕を失ってボロボロだったので勝利。
しかしパールの指示で場を乱すこととしたジィドのドローンによりジム逃亡。
そ知らぬふりをしたジィドの案内でダイアモンズの所有する船に潜入する3人。そこにはモンズの同僚たちのミイラが保管されている。
そこにジムを使ってフォルティシモ到来。ビートの存在を知らずに船を襲撃。
ジィド脱出。ラウンダバウト心臓停止→ビートの治療で脱出→凪に救われる。
しかしここでビートvsフォルティシモ。何とか逃げ出すも、オキシジェンに拾われる。
その先でモ・マーダーとザ・ミンサーとともに暮らした過去のことを少しづつ思い出し、スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアーに至る。
これは現在・過去・未来=自身・行動によって外部に与えたもの・同時に受け取ったもの=連続した時間と世界の中で己自身が受け、与え、成してきたこと=カルマ(業)=カーメンにつながるらしい。そもそもカルマの定義が難しくてわかりづらい。
そしてオキシジェンと対話したビートはフォルティシモと再戦する未来を受け止め、指示された場所へ。
そこは荒れ果てた荒野。しかしかつて彼が人間だった頃は緑豊かな故郷だった場所。そこでイナズマとジムに導かれた朝子に合流。
そうしてジムとともにやってきたフォルティシモvsビート&朝子の戦い。
この中で最強くんは己に力の果てにある己自身を知り、己の能力を「ザ・スライダー」と名付けて何のために力を振るうのかを考え始めることとなる。
何とか九死に一生を得たビートはしかし、最後にアルケーの戦いに巻き込まれることとなり、この物語は終了する。
本作品ではこれまでの登場キャラの大部分が絡んできている。
ミンサーを交えた過去話では、彼女の「他人と意思を疎通する」能力の果てに生まれた「コミュニティにおける心情の伝播とリンク」によってミンサーの諦めが少女たちの死につながり、そしてゆくゆくは世界の敵となり得る前にブギーポップが登場する、とか。
また朝子への助っ人にイナズマを派遣した飛鳥井仁と、レインとの接点。そのレインもオキシジェンと接触することで中枢の代替わりを知ったり。
凪に至ってはついでにジムを倒したりと、相変わらず我が道を行っています。
物語の進行と並行してアルケーも動き出します。モンズ&パールを抱き込み、船で指輪のかけらを見つけてその発祥の地まで赴いたイナズマvs最強くんを見物していますし。
リキ・ティキ・タビが朝子のモーニンググローリー(真理を一瞬で理解する)の完成形だったり(これがちょっと分からん)。
結局のところカーメンとは何だったのか? 合成人間は元は人間だったのが多い、とかそれぞれの故郷を知ることとか、そんなことを最強くんは考えていたみたいですが、捉え方は人それぞれみたい。
ビートの場合は鼓動と、それに対して受けたことと与えたことなので、業と鼓動でカルマ&ビート、すなわちカーメン・ビートとか言っておりました。
一方そんな私達はどんな業を抱えて、そして背負っているんだろうなぁとか考えたり。そんなお話でした。
ちなみにキング・クリムゾンの曲にちなむテーマが多かったと思います、はい。

*ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟
救われない話だが、世界に対しても負けたくないと誓った男女が意地を通す話でもある。
幼い頃に心臓に重大な不具合を抱えたが、ある治療で元気になった須磨 貞夫。
そんな彼に幼い頃、ボートで漂流(?)しているところを助けられた幼馴染・杉之浦 春海。
貞夫は化学者である父の一時的な失職と裏でそれを指示した巨大な力の存在を知り、クレイム・クラブに入会。
それは統和機構をある意味、監視する会合だった。
それを実質率いるのは六嶺 平蔵。彼はしかし、逆に統和機構に入り込むことを画策していた。
その理由はMPLS能力によって自意識を失った妻・美登里の治療のため。
不具合を凍らせることのできる「フォーリン・グレイス」能力は実は幼い頃に貞夫が受けていた為、心臓の病が停止している経緯がある。
そしてクレイムクラブには相川靖子ことティア・ジャーカーも潜入していた。
彼女の能力は全身硬化であり、それは幼い頃にニュースとなった一家惨殺事件で唯一生き残った彼女の対する統和機構の治療によってもたらされたものだった。
彼女はリセット→蒼衣の指令で潜入中。そこで街中で発生したMPLSの情報を得る。
それはデートに無理矢理誘われた春海が起こしたもの。時限発火による同級生の死は衆人環視の下だったので目立ってしまった。
すでにこの時点でブギーポップの出現を予想していた彼女はその発火能力「ワン・ホット・ミニット」(人間の潜在能力を強引に引き出す能力、らしい)で彼女を責める同級生を数名操り人形として体制を確立。
同時期、田代清美から情報を取った貞夫と、学校を調査した靖子はそれぞれに死んだ男子と接触していたのが春海であることを知る。
靖子サイドは六嶺からの呼び出しで美登里の存在とMPLS戦での共闘を確約。
バスでの奇襲を図るが失敗。逆にフォーリングレイスの能力を知られてしまう。
靖子は再戦するも、時限発火を仕掛けられて美登里と平蔵を巻き込んで爆破。
それによって美登里がMPLS能力だけで自立行動を開始する。途端、ブギーポップに切り刻まれて沈黙。
平蔵はリセットに処理され、靖子は助け出されるも貞夫たちを追う。
並行して貞夫に見つかった春海は岬の公園に逃走。
ここでしかし貞夫に触れても彼が発火しないことを知った春海は2人でブギーポップを迎え撃つ。
しかしフォーリングレイス能力が消失したことで貞夫は死へと進むことになる。
結局、世界全てを憎んでいた春海に「本当のところは何を憎んでいるのか」を問うたブギーポップによって、自分自身が嫌いであることに気づかされる。
岩礁から全方位爆撃によってたまたまいたティアジャーカーをブギーポップと思って倒したことで、貞夫は勝利を抱いたまま死ぬ。
それに気付きつつも彼にそう思わせたことで自らも勝った春海は共に燃えていく。
遠くそれを観ながら、生きていた靖子と自転車を走らせた清美は岩礁の炎を見送る。そんなお話でした。
オルフェウスは結局は無理な条件だったので妻を生き返らせるという要求が通らなかった。
そもそも通すつもりがなかったという話だが、この話では彼ら2人の世界では完結していて、ある意味でこちら世界から切り離され、方舟に乗って去っていくようなものだと思いました。
まぁ、残った者達は今まで通り頑張るしかないわけですね。

*ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド
すでに終わっていた事が無駄に思い出されて余韻が引き出されてしまった話。
そこにメローイエローと館川睦美、小森時枝、真下幹也の4人が絡んできて、ブギーポップが始末をつけることになる。
作品はイマジネーター進行時と同時期。睦美は竹田の同級生で片思いであり、藤花に逆恨み?
時枝は幹也に片思い、幹也は睦美に片思いと、なんだか見事な三角関係だったりする。
一方のメローイエローは空気を操る能力「ブレス・アウェイ」を持つスーパービルドの見た目が幼女な合成人間。フォルティシモが大好き。
今回は3年前にメザニーンと呼ばれるMPLSを追って消えた合成人間チーム・ブーメラン達4人の消息を追ってきている。
ブーメラン達は結晶化能力「ストーンズ・キャスト」を持つセピア・ステインを失い、重傷を負ったブーメランを匿う形で温度感知・マイクロ波発生能力「ヘビー・ヒート」を持つフィクス・アップと、劣化能力「タイアード」を持つダウン・ロデオがこそこそ生きている状態。
ブーメランの能力「ピクチャレスク」は予知能力?のような巫女的なものであり、意識不明の中で「ブギーポップ」の単語を呟き、フィクスとロデオはそれを調べている。
そんな中、喫茶店で時枝の撮った煙突の写真にブギーポップらしきものが映っていることを見つけた睦美と、たまたまそこで出会た幹也。そしてその会話から「ブギーポップ」の単語が出てロデオに聞かれてしまう。
そのロデオの一瞬出た戦闘呼吸音をメローは感知。煙突が見える場所へ向かった3人はロデオとメローの戦いに巻き込まれる。
ロデオはタイアード能力で脱出するが、メローはブギーポップを調査する中で3人と出会い行動を共にすることになる。
メローの麺好きやら藤花との接触やら睦美が過去に水乃星と廊下ですれ違ったことがあったとか、色々ある中でメローはツインタワーでの調査に際してスプーキーの片耳を発見する。
その流れでスプーキーからブギーポップの実在を知り、かつブーメラン達が「死んだ者が生き返る場所」を調べていたことを知る。
その過程でカミールに使用するつもりだった進化促進剤を得たりする。
一方、どこか引っかかる幹也は煙突の場所に1人戻る。そこでブギーポップと出会い、3年前の記憶を取り戻そうとする。
同時進行でブーメランに潜んでいた「死と生の狭間に生きる」メザニーンがロデオを倒してフィクスに乗り移る。
そこに幹也が登場。ブギーポップの気配を感じてフィクス・メザニーンは逃亡し、幹也はロデオと合流してメザニーンを追う。
メザニーンは精神体のようなものであり、かつては睦美に憑いており、そこから幹也→ブーメランに乗り移ったとされるが、実は違った。
ブーメランが倒れていた場所にあったミイラは幹也そのものであり、当時は幹也から追いかけてきたブギーポップに移ろうと思ったが泡には自我がないのでメザニーンはこの時点で実は死んでいた。
当時、メザニーンと交戦していたセピアは幹也の記憶を上書きされて無力化。ブーメランがこの時に重傷を負うが、どうもセピアが操られて攻撃したっぽい。
しかし他人の精神と同調することで情報を引き出す性質のブーメランの中に、メザニーンの残響が残ってしまって今回復活と合いまった、そんな流れの模様。
帰宅しなかった幹也を心配しする時枝。そして幹也からメローとともにその場を離れろと電話を受けた睦美。
メザニーンは睦美に「戻る」ことで力を取り戻そうと考えていた。メローとともに3年前にブーメラン達が倒れていた「死んだ者が生き返る場所」である墓地に睦美は行き、そこでセピアと思われていた幹也のミイラを発見する。
追いかけてきた時枝はそれが幹也だと一瞬で理解し、抱き締めると同時にメザニーン・フィクスによって爆破。時枝死亡。
メローはメザニーンの戦闘に入るが、経験値の差で負け。しかしその戦闘音によりブギーポップを呼びだして後を任せる。
逃げるメザニーンは幹也=セピア&ロデオとの戦闘に。結晶化によってフィクスは凍るが、幹也=セピアに乗り移る。
しかしそれを見越して自らすでに結晶化していた幹也はメザニーンを伴って自爆する。
追いついてきたブギーポップに乗り移ろうとするも、当然泡には通じずに同じ過ちを繰り返して消失する。
睦美の願いでメローは進化促進剤を使用して時枝を生き返らせる。電気の能力を持つことになった彼女はしかし、今後は合成人間として生きることになる。
そして時は流れて女子大生になった睦美は1人、煙突の場所へ。そこで写真資料を集めていた竹田と再会。
ピラミッドの話になり、結局のところはすでに謎は解決されているが、後に残ったものはそれだけ見ると未だ謎が続いているようなものだ。
でもそれにも当人には意味はあるので、結局気持ちは伝えることなく別れていく。と、そんなお話。
記憶を操作できるメザニーンは世界の敵そのものだが、その能力はただその場を荒らすのみなので水乃星にとっては本当にどうでもいいものだったんだろうなぁと思う。
真剣に、どこまでも迫った行った先では果たして次の世界が待っているのだろうか?
結局のところはそこに到達できる者などおらず、みんながみんな中二階あたりで留まってしまうのが現実なんだろうなぁ。

*ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット
スキャット (Scat)とは、主にジャズで使われる歌唱法で、意味のない音(例えば「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」といったような)をメロディーにあわせて即興的(アドリブ)に歌うこと(Wikiより)。
作中で出てくる「ぶぎぃ」と鳴く猫、全ての記憶の改竄によるめまいにも似た感触、それらの織りなす物語。
音梨町全てがMPLSであるスキャッターブレインによって支配され、しかしそれがこの世界では常識なので何が非常識なのか分からなくなる。
結局のところ、真駒以緒を名乗る生粋のMPLSが、猫に輪道進のイメージを乗せ、友達になりたかった相原亜子の記憶を改竄し、合成人間「セロリアス・モンキー」無子規燐のイメージを間近に侍らせて天敵であるブギーポップの調査を行うことで物語が進んでいく。
その中で相原はどこか現実と自分の気持ちに齟齬が生じていることを感じ、そしてブギーポップをおびき寄せるエサとなる。
並行して我らが最強くんことフォルテッシモが連絡の取れないセロニアス・モンキーを調査しに音梨町に潜入してもいる。
記憶とイメージを操るスキャッターブレインに対してはフォルティシモもセロニアスも、手も足も出ないのだが自我のないブギーポップには完全に天敵です。
記憶の上書きなどができる点で、前作のメザニーンよりもはるかに強力なMPLSではあります。
自らのイメージとの戦いは、一旦「死ぬ」ことで解除される。亜子もブギーポップに一旦「殺される」ことで解放され、最強も自らの攻撃を受けることで復活する。
そんなフォルティシモがあちこちかき回したおかげでスキャッターブレインは音梨町を捨て去ろうとしますが、ブギーポップとの真剣勝負の中で他への能力を解除してしまい、復活したセロニアスの破壊の波動能力「モンクス・ムード」によって倒されます。
無慈悲で自分の都合の良いように世界を作っていたスキャッターブレインですが、その芯の部分では世界で一番世界事態を恐れていたと思いました。
何か強くて何が弱いか、それは自身の意志を突き通すことであり結果として世界と対峙しても逃げないことなのかもしれない。
偽りの記憶や美化された記憶であっても、それは当人にとっては曲げることのできないものであり、他人がどう言おうと大切なものは大切であると自信を持つべきかと。
なお中学生である亜子は末間の後輩であり、文化祭に来た彼女と無子規の出会いがあり、これは多分伏線かと。
そんな今回も世界の敵のお話でした。泡はちゃんと仕事をしていますね。

*ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト
世界を守る使命があると自覚する少女と合成人間の少女、そして藤花のお話。
プーム・プームという人の「感動」をレモンクラッシュという形にして取り出す能力を持つ中条深月。
彼女は人々から恐怖を引き出し、自死へと追い込む能力を持つ世界の敵「バット・ダンス」と戦うために自身があると考えていた。
彼女が好きな的場百太は彼女の異変に気付き、彼女の名がした噂であるレモンクラッシュの謎を追う。百太の友人である矢嶋万騎と弓原千春も巻き込んで月天公園まで彼女を追うと、そこでバット・ダンスに遭遇する。
バット・ダンス自体は百太にしか見えない。その中で千春の特異性「バランスの取れているものは嫌い」という特性を深月は見出し、彼を生贄として人々から恐怖を引き出してバット・ダンスを彼に収束させる。
それを阻止せんと実は合成人間の万騎ことホーニー・トードは「レッグ・ミール」を駆使して襲いかかるが、同じ合成人間である歌上雪乃ことメロディ・クールの「スティル・ク−ル」によって阻止され大ケガを負ってしまう。
千春を連れ出すことには成功した百太と2人、百太は池というキーワードに引っ掛かり、千春をなんとか池まで連れ出す。
しかし深月と雪乃に追いつかれてしまう。何かがおかしいと説得する百太。だがその隙に千春の中のバットダンスは雪乃に移ってしまう。
倒される百太と深月。我に返った千春はバットダンスと化した雪乃の抗体のようなものであり、殺されそうになる。
プーム・プームを7度唱えた瞬間、ブギーポップ登場。逃げるバットダンスは千春の性質が宿っており、均整の取れた公園の城に敵意を抱く。
千春の情報から城に逃げたことを知った泡はバットダンスを確保。逃げたバットダンスは蛾に宿るも、蝙蝠に食われて消滅してしまう。
並行して百太は、過去に池で溺れかけた少年の能力が、一緒に池に沈んだ蝙蝠に移って今回の原因となったことを夢の中で知り、蝙蝠を救い出す。
現実世界で蝙蝠は飛び去り、バット・ダンスは消失し、今回の「世界の人間を自死に追い込む」世界の敵は消えたかに見えた。
しかし実は千春の中の彼の特異性にまだ潜んでおり、万騎と雪乃の見舞いに行った際に藤花によって特異性ごと彼の心の中で殺してしまう。
こうして深月の中のプーム・プームは消えて彼女は通常の人となり、百太・雪乃・万騎も前後の記憶を失っており、千春に至っては特異性を失うことで記憶を失って通常の人となった。
こうして藤花=泡を知る者もいなくなり、結局泡の努力や功績も知る者はいないし、知ってほしくもないとのことでした。
あれですね、決して自分が主人公だと思っても、そういう訳にもいかなかったというお話ですね。
完全な絶望もなければ完全な希望もない、世界とはじわじわと変化していのかもしれない。
伏線か分からないが、喫茶店3121の店長・打田毬介のカレー好きはまた出て欲しいと思う。

ビート以降の読み切り4冊は、明確な世界の敵とのお話でした。
ある程度のキャラは出揃ったと見ていいのだろうか?
ともあれ、続けて読んでいきます。



仕事ゴルフ −2016年4月3日
会社関連で金土で飲み会泊まりゴルフ行ってきました。
足利のつつじヶ丘カントリー倶楽部です。
桜も咲いていて綺麗でしたわ。曇っていたのが残念でしたが。
スコアは79-67の146。一回だけチップオンパーが出ました。
全体的にパターは悪くないのですが、ドライバー及びにアプローチにミスが多かったです。反省。
さて、今期アニメの感想でも。

*DimensionW
なんというか、過去話に終始したような。
普段の活躍をメインに描いてくれれば面白かったのになぁ、とか思った。

*灰と幻想のグリムガル
初期〜中堅パーティのファンタジーモノ。
面白いのだが、時々ひどく浅く感じる。
あと時々作画が手を抜いている。というか明らかに酷い場面がある。

*てーきゅう7期
7期だっけ? 定番と化してきて何が何だか。
相変わらずのハイテンションは、時々何を言っているのか分からなくなるが敢えてスルーしている。

*だがしかし
短編の組み合わせと言った感じ。当然、最終話も特に最終話ではなかった。
駄菓子に視点を当てるのは面白いが、いかんせん話題が尽きる。

*鉄血のオルフェンズ
久々に見たガンダムのTVシリーズ。撲殺系ガンダムで主人公たちに迷いがないのが好き。
いや、迷ってはいるが時間をかけることが死につながるのが分かっていて即決するのが良い。
あと別にガンダムである必要ないような。2期あるそうですね。

*うたわれしもの〜偽りの仮面
ヤマトは何がしたくてトゥスクルに喧嘩を売ったのかが分からん。
あとハクは仲間内には正体明かしておけばいいのにと思う。
全体的にあまりストーリーものの感じがなかったです。

こんなところですかねぇ。
あっという間に4月ですわ。
春モノのスーツを出しまして、ずっと着ていなかったものを引っ張り出しました。
少し痩せたので着れます、ラッキー!

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