You get "Knowledge".
All things are useless for yourself.



 カツン、カツン…
 磨き上げられた無人の廊下に硬い物が当たる音が鳴り響く。
 連続した音は乳白色の大理石の壁に当たっては跳ね返る。足音がそこに存在を強調しているかのように。
 カツン
 音が途切れた。
 斜陽が、一面のガラス張りの壁から差し込んでいた。
 赤い光は二つの影絵を乳白の壁に映し出す。
 ともに男だった。
 「のんだか?」
 ややくぐもった声を放つは、若いのか年老いているのか,良く分からない男である。
 紫紺のスーツに右手には杖を突いている。良く見れば彼の右足は義足である事に気付く。
 体格は悪くない。しかし彼の帯びる雰囲気は、どこか世の中に見切りを付けた,良く言えば全てを見通しているようなそんな感覚を受けるはずだ。
 それが彼の年齢を推測できない理由でもある。
 スモークのかかった眼鏡に表情は読み取れないが、彼の質問には確信を帯びたものを纏っていた。
 質問を受けた男は小さく頷く。
 こちらは30代前半くらいのビジネスマン風の男だ。こげ茶色のスーツはシワもなく、表情はない。
 しかし鋭いキツネ目の奥に理知的な光が宿っていた。
 彼は言葉を返す。
 「彼らにしてみれば、我々という後ろ盾は強力な資金源にもなるでしょうからね」
 「金で理想を失うなど、政治家というものはやはりロクな者がいないな」
 義足の男は忌々しげに吐いた。キツネ目の男はそれに小さく苦笑。
 「そのロクな者でない故に、こうもあっさりとコトが進むのですよ」
 「何の感慨もなく切り捨てられるしな」
 キツネ目の男の苦笑が凍る。
 彼は知っている。目の前の男は利権と情を秤にかけた時、一瞬の迷いなく前者を取ることを。
 「ところで有森…」
 「はっ」
 「ゴミ掃除を請け負った奴等の一人…竹野 健一とかいう下っ端だが、文字通りゴミ処理で捕まったのを知っているか?」
 キツネ目の男・有森は義足の男の言葉に首を横に振る。
 瞳の見えないグラス越しに見つめられてさえ、有森は目の前の男に心の底まで見透かされているような錯覚を覚える。
 「よもや、とは思うが当たっておけ。所詮はラクをする事しか考えぬヤクザ連中,適当に処理した可能性もある」
 「分かりました。早急に調べ上げます」
 「手間取る様なら数人消しても構わん」
 言い残し、義足の男は有森に背を向ける。
 カツン、カツン…
 有森は斜陽に目を細めつつ、その音が聞こえなくなるまで立ち竦んでいた。
 まるで背を向けることを恐れているかのように…


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不連続設定

Part.03 異天使達の遭遇 上



≪Site of Kei Umezaki≫

 一つ、大きく火花が散った!
 ビクリ,目の前に寝かされた人形が跳ねる様に痙攣。
 「那智殿…」
 僕は目の前でやはりドライバーやら何やらを構えた老人の名を呼ぶ。
 「…もはや『死』んだの」
 ガックリを肩の力を落として那智老は呟く。
 横たわっているのは先日、不法投棄されたゴミの中にあった橘重工製メイドロボ『HXXP-8802』、個体名「伊織」。
 ボディの殴られたような損傷はあちこちに出ているが、これは直せる範囲のものだ。
 しかしメイドロボはその性格上、外見的よりも内面的な修理が難しい。コンピューターに例えるとハードよりもOSであるソフトの面だ。
 そしてこの機体はソフト面で重大な損傷を受けていた。
 ハイエンドクラスであるこの機体には、従来のAIプログラムとはプロトコルの異なる意志プログラムが内蔵されている。
 自ら学び、成長する,従来のAIとは比較にならぬほど飛躍的に発達した意志プログラム。
 それは3ヶ月前に発表され、各界で最新の技術として注目の的になっているものの一つだ。
 その意志プログラムのプロトコルは橘重工の特許であり、アーキテクトは公開されておらず全くのブラックボックスである。
 限りなく人間に近い『意志』。プログラムではない、プログラムで組まれた模造の魂。
 それが『アクア オブ ソウル』の名で呼ばれている橘重工の門外不出の,世界中のハッカー達がなんとかしてその片鱗だけでも触れ様ともがいている最中のアーキテクトである。
 この構造は門外不出ゆえ、個人ではメンテナンスなどやりようがないのだが、僕と那智老の技術があればなんとかなるものと思っていた。
 もっとも、修理にメーカーに出さないのは正規ユーザーではないので莫大な金額を請求されるのが主要因ではあるのだが。
 そういった理由で、僕達は一昨日から修理に取りかかっていた。その中でこのメイドロボの意志プログラムが「停止」していることに気が付く。
 すでに壊れかけてはいるが、一応『アクア オブ ソウル』は休眠という形になっていた。
 おそらく何らかの衝撃、もしくは記憶の自己保存機能が少しでも稼動しようものなら己の機能で己を消してしまう、そんな状況なのだったのだろう。
 休眠は一種のセキュリティ対策なのかもしれない。ここで普通ならば新たなAIプログラムを再インストールしてやれば良いのだが、この機体には『アクア オブ ソウル』であるためか、それがハード的にも通用しない。
 仕方なく、ともかく休眠を解いて少しでも『アクア オブ ソウル』を知ることに僕達は決めた。
 試行錯誤の末に何とか彼女を覚醒、起動させてみたのが二時間ほど前だ。
 ところが一息就いた僕達の目を盗み、メイドロボは勝手に動き回ってしまう。
 何故かセイちゃんのところに彼女はいたが、すでにこの時には『アクア オブ ソウル』は完全に壊れて、いや、喪失していたのだ。
 もっとも『アクア オブ ソウル』をあの時点で手探りで直したとしても、暴走する危険性を考えるのならばこれで良かったのかもしれない。
 「梅崎殿、どうする?」
 「そうですねぇ、通常のAIプログラムはフォーマット違うから入らへんしなぁ」
 「下手に高度な技術のものじゃと、応用性が効かぬの」
 「そうですねぇ。仮でも意識がないとホンマ、置き人形と変わらへんし。取り敢えずボディだけは修復しておいて、インストールできる互換AIがないか探してみましょか?」
 「そうじゃな、それしかあるまい」
 僕らは二人、大きく溜息を吐いてハードの修復を始めた………



≪Site of Seiithi Ithimura≫

 「おっす!」
 「こんにちは、先輩」
 弓を下段に下ろした途端、背後から声がかけられる。振り返らずとも分かっている。
 同級生の北見 葵と三木 三郎だ。
 「あれ? 2人とも部活は良いのか?」
 的に向かって一礼,その場を退いてから俺はふとした疑問を尋ねる。
 5時限目の終わった今、高校の方は部活動真っ最中の時間帯だと思うのだが…
 「明日は実力テストでしょ? 部活は休みなんだって」
 弓に弦を張りながら、北見は笑って言った。
 新学年になって己の実力を測るテストが明日まる一日行われるのである。
 成績には関係ないのだが、勉強しておくに越した事はない。
 「で、2人とも勉強しないのか?」
 「じゃ、アンタは勉強しないの?」
 俺達は見詰め合い…笑う。
 実力を測るんだから,というのが俺達の共通の意見だった。
 「ところで今日は先輩一人すか? シニアクラスの人達は?」
 「さぁ? 忙しいんじゃないのか?」
 三郎の言葉に俺は曖昧な答え。シニアクラスというのは社会人,すなわち学生以外の人達だ。サラリーマンもいれば定年を過ぎた爺さん婆さんもいる。
 前者はさすがに仕事だろうが、後者は那智爺さんのつてもあって結構人はいるのだけれど、今日は姿を見ない。
 俺からすれば道場を貸しきり状態で嬉しいことこの上ないんだけどね。
 「そっすか,久しぶりに僕も思い切り射れるっすね!」
 三郎は嬉しそうに微笑みながら弓を用意した。
 そして…俺達三人は横並びに的に向かって構える。
 矢を番え、的を捉え、精神集中…弓を打ち起こし、引き絞り、しばらく固定。
 腕の震えが、止まる。今だ!
 右腕を離す,矢が放たれた。それも偶然にも三人同時に。
 「?!」
 「え?」
 「な!」
 矢道に黒い影が飛び出した,人だ!!
 次の瞬間、矢は的には突き刺さっていなかった。代わりに矢道には、一人の男が立っている。右手に三本の矢を握っていた。
 「これが那智流か? 止まって見えたぞ」
 憮然と、男は俺達に言い放つ。年の頃は俺と同じ18くらいであろうか,しかし均整の取れた体格の内に冷静な、秘めた力を感じる。
 それはこの道場の主・那智 詠祥から感じるものに近しい。武道家の匂いだ。
 俺と青年の間に凛と張り詰めた空気が漂った。が、
 「こら、アンタ何考えてんのよ!!」
 それをあっさり氷解せしめたのは隣で弓を構える北見。怒りにその双眸は燃えていた。
 「常識知らないんじゃないの!! もしも刺さったりしたらこの道場閉鎖なんだからね! そうなったらどう責任取るつもりなのよ,あ?」ズィと詰め寄る。
 「…こんな遅い矢に私が刺さるわけは…」
 「証拠はあんの? っていうか普通やらないわよ、こんなこと。手前一人で死ぬんだったら崖から落ちてでも死ねば? でもね、私達を巻き込まないで欲しいものね」
 「…だから当たらない…」
 「常識ないんじゃないの? コモンセンスがさ! アンタ何様のつもり? 殿様?」
 …まぁ、北見の言う通り矢道に飛び出してくるなんぞは危険極まりない、当たらなかったら良かったというものではないのだ。
 青年は北見の迫力に鼻白んでいた。ちなみに北見嬢に口で勝てる者はこの道場にはいない。
 「お前が悪いぞ、亜門。素直に謝れ」良く通る男の声が響いてきた。
 唖然としている俺と三郎,そして青年は声の主に振りかえる。
 神社関係者だろうか? 袴に白い着物姿の中年男が苦笑して立っていた。青年と同じく武道家の匂いがする,やはりがたいのしっかりした男だ。
 「しかし…」
 反論しようとした亜門と呼ばれる青年に、北見がギロリと睨みつける事で言葉が途切れる。
 中年は青年の隣まで歩み寄り、やにわに彼の頭をグィと押し付けた。
 「素直に謝りなさい」
 「痛ててて,分かったよ! 俺が悪かった!」
 青年の腰をくの字に曲げさせ、中年は北見を見る。
 「すまないね、お嬢さん」
 「いいえ,以後気をつけてくださいね」にっこりと微笑む,恐いくらいの作り笑いだ。
 「出来は良い弟子なのですけどねぇ」
 困った顔で言った中年に、北見はしかしころころ笑って付け足した。
 「そうですわね。しかしながら、増長は命取りであることをまず第一に教えるべきだと、個人的には思いますわ」辛辣だ。
 「全く以ってその通りです。かつての我等、土御門家もそれが元で没落したといっても過言ではありません」苦笑いの中年。
 土御門…那智爺さんの分家とか聞いた事があるな。
 「申し訳ありませんが」
 中年は襟を正して俺に問う。
 「那智 詠祥殿は何処に?」
 「ああ、ここの小道を登って行くと民家に出ますんで、そこです。今、部屋にいると思いますよ」
 「そうですか、ありがとう。愚息がお騒がせして申し訳ありませんでした」中年は微笑んで頭を下げる。
 「いえ…」
 「まぁ…」
 「気をつけてください」
 三者三様の返事。
 「これからもお騒がせするとは思いますが、宜しくお願いしますね」
 「いてて…離してくれ〜」
 喚く青年をそのまま、頭を掴んで小道へと2人は去って行った。
 俺達三人はしばらく2人の姿を見送り…
 「何だったんですかね?」
 「さぁな??」三郎の問いに俺は首を傾げた。
 「何だか最後に『これからも宜しく』みたいな事言ってなかったか?」
 「言ってたわね」北見が厳しい目で応えた。
 「土御門の姓は師匠のもう一つの本流よ。表だった祭事は那智家が担当しているそうよ」
 「へぇ? じゃ、土御門っていうのはなんスか?」
 「阿倍晴明が開祖の土御門神道…陰陽道のことよ。師匠の家系は裏でお払いみたいな事もやってたって聞いたわ」
 「「時代錯誤な」」
 俺と三郎の呟きに、北見嬢もまた同じ感想を持っていたのだろう、頷いていた。
 「出来の悪い息子を師匠のところに住み込みさせて、鍛え直そうとか考えてるんじゃないの? あのおじさん」
 彼女の予測は、よもや的を得ていたということはこの時点では気付く由もなかった。



≪Site of Nasunoyoichinoyumi≫

 翌朝
 誠一は鞄をひっ掴み部屋を猛スピードで駆け出して行った。
 ワシを忘れている…いや、今日は一日中テストとか言ってたか。道場には寄らぬのだろうな。
 「いってきま〜す!」
 階下に彼の声が聞こえるのを最後に、部屋はシンと静まり返った。
 かちゃ
 部屋の扉が開いた。
 「にゃ〜」
 『よぅ、那須さん』
 真っ白な猫が入ってくる。
 『おはよう、ミィさん』
 市村家で飼われている猫のミィさんだ。ワシがこの家に来るよりも前からここに住んでおる。ワシの友達じゃ。
 『小僧はどうした? 那須さんを忘れて行くなんてな』
 『今日はテストで忙しいらしいんじゃ』
 『へぇ…帰りに何処か寄ってくるつもりかいな?』
 ふぁぁ、ミィさんは欠伸してワシの前にうずくまった。
 『ところであの子、最近部屋で何か熱中しているようじゃな?』ミィさんはワシに尋ねてくる。
 『ぱそこんとかいうものじゃ、ミィさんは知らんのか?』
 『小僧はウチの毛が静電気でどうこう言って追い出すんじゃよ』
 『難儀な事で…』ワシは苦笑。しかしミィさんは鋭い目を誠一お気に入りの『ぱそこん』に向けた。
 『那須さんは誤魔化せても、ウチはごまかせんよ』
 『ミィさん? 何言っておるんじゃ?』ぱそこんに突き刺さるような視線を向けたまま、ミィさんは力強い言葉を発した。
 『小僧に害を成す為に近づいたのならば、ウチはお前を『殺さ』なくてはならん。ウチは小僧を護らなくてはいかんからのぅ』
 ワシは思わず目を瞑る。ミィさんから存在が消し飛ばされそうな強い殺気を感じたからじゃ。強い人とは思っておったが、相当強い力を持っておるようじゃな。
 ブゥン…
 何の前触れもなく、ぱそこんのモニターの電源が入った。
 かちかちかちかち…そんな音がしばらくした後、
 「挨拶が遅れ、申し訳ありません」
 女性の声が聞こえ、モニターにはグラフィックが映る。
 「私は乙音,誠一さんを導くモノです」
 『何処へだ?』偽りを許さない、力あるミィさんの声。
 「…果てのない電影の世界へ。そこでの体験は、必ず誠一さんの力となることでしょう」
 張り詰めた沈黙が続いた。それを破ったのは、ミィさんの方だった。
 『そうか、しばらく様子を見る事としようか』
 「ありがとうございます」
 『ところでお主は人工的に作られた付裳の一種…か?』
 「私は私の出生に関して何一つ分かりません,ただ私の持ち主のサポートに徹し、電影界において強い力を付けさせることのみが目的です」
 『…話を変えるが』
 ミィさんの気配が途端、柔らかいものになった。ぱそこんとやらに宿っていた意志の存在を許したらしい。
 『小僧が好きか?』
 「…はい」応える乙音。
 『一瞬の沈黙はなんじゃ??』
 ワシの思わずのツッコミに、乙音とミィさんは声を忍ばせて笑った。



≪Site of Seiithi Ithimura≫

 ザワリ
 朝、出欠を取るHRが始まるまであと3分。
 教室の入り口にざわめきがおこった。何事かを目を向けて、納得と驚き。
 何処かおぼつかない足取りで教室に入ってきたのは腰までの長い髪を後ろで無造作に縛った、妙に色白の女の子。分厚いメガネの奥の瞳は何処かおどおどしていた。
 彼女には初めて会ったが、名前を知っている。
 彼女は俺の隣の席に座った。
 若桜 玲である。生まれつき体が弱いとか聞いていたが、想像したまんまの女性だった。
 今日は実力テストなので体を引き摺って学校に来たのだろう。
 「若桜さん…ですよね」
 席が隣で在る事もあって俺は声をかける。彼女はビクリと体を一つ震わせて、恐る恐る俺を見た。
 ”そんなに恐がんなくても…”
 「はい、えと、その…」
 「俺は市村 誠一。一年間、よろしくね」
 「は、はい…」答え…
 パタリ
 机に突っ伏した。
 「ちょ、若桜さん!」
 「大丈夫です…ちょっと緊張しただけですから」
 疲れた顔でそう言った。言葉を放つ事すら精一杯という感じだ。
 ”話しかけるのですら、命がけっぽくて恐いな…”内心冷や汗。
 命がけというのは俺ではなく、若桜さんがという意味だ。あんまり無駄話しない方が彼女のためだろう。
 「ええと…どうにもならなくなったら遠慮なく言ってよ,保健室に連れてくから」
 「お手数かけます」
 机に突っ伏したまま、彼女はうめいてそう応えていた。


 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
 今日のカリキュラムは午前中だけ。
 五教科全てが終わってチャイムが鳴った。今日はこれで終わりだ!
 これから帰りに圭が大事な話があるとかで道場に寄り、その後は多分来ているだろう三郎あたりを巻き込んで街へ久しぶりに遊びに行こうかなと思っている。
 いや、思っていた。と過去形だ。
 俺の隣の席では半死人がいた。よく五教科も試験を受ける事が出来たのかが不思議なくらいだ。
 「生きてる? 若桜さん?」
 コクリ,机に額を当てたまま、彼女は頷いた。
 「帰れるかい?」
 「おい、市村!」
 「は、はい!」
 急に声をかけられ、俺は慌てて視線を前に向ける。もぅ帰りのHRが始まっていた。
 声をかけたのは担任だ。
 「お前、若桜を家まで送ってやれ。このままじゃ危険過ぎる」
 「は、はぁ」
 「大丈夫ですぅ」消え入りそうな声で彼女は言うが、俺以外には聞こえないくらいの小さな声だ。
 「どう見てもダメだろ…こりゃ。行為の押し売りと思っていいから送らせてよ」
 …ま、いいやね、彼女を送った帰りに道場で圭と待ち合わせすれば。
 「…ありがとうございます」
 困ったような、恥ずかしいような声色で彼女はおずおずと俺にそう言った。
 思えばこれが、俺と彼女の奇縁の始まりなのかもしれない。


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