Diary
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現在、我が家にある車は13年ほど乗っております。 その車を買って半年くらいのころ、私が起こした事故によって半壊寸前。 それ以来、我が家の車には乗せてもらえずに大阪へ転勤となったのです。 で。 昨年戻ってきて、やはり車は運転したいという欲望が。 ちょうど今の車もかなりガタが来ており、今年の七月で車検ということもありまして、車を検討していたのです。 父と母と私全員が運転することから、すんなりと希望の車種が決まりません。 マニュアルであり、色が黄色で、軽自動車っぽくなくて、見た目がかっこいい、そんな車。ぶっちゃけ、そんなものはない。 そんな長い議論と検討の末、ようやく本日契約にまでこぎついたのでした。 選んだのはトヨタの「セリカSS-T」マニュアル車。カラーはスーパーブライトイエロー,目立つことこの上ない。 60過ぎた父と母が運転する姿を想像するとかなり怖い絵柄になるのですが、「色は黄色」という問答無用の指示により、今思うととてつもない派手なことになってしまっております。 ……ま、いいか。 なお、価格は多分結構安くしてくれている…と思います(税金やら全部込みで当然2を切っている)。 商談しない父曰く「俺ならあと30は安くさせるぜ!」 『させてみやがれ、馬鹿ヤロー』 契約後、同席していた母曰く「あと10はいけたかも…ね?」 『あー、多少はあるかもしれないけど、きっと後フォローなくなるから』 ともあれ「ウチの年寄りはまだまだ元気だなぁ」としみじみ思った一日でした。 納車が楽しみです。 15th May/2005 バカンスに行っている稲荷ちゃんは置いておいて。 一方の稲荷さんはシリアス展開か!? 5月の連休。この国の人はそれを、ゴールデンウィークと呼ぶ。 そしてとある町。 この連休にはすっかり散ってしまっているはずの桜が、ある一本だけ満開となって人々を驚かせていた。 樹齢300年はある、この桜並木で最も古い桜の古木。 他の若い木々が青々とした葉をつけている中、この木だけは桜色に染まっている。 人々は首をひねりながらも当然、この連休を利用して季節はずれの花見を楽しもうと数多く集っていた。 そんな花見客もすっかり帰ってしまった牛三つ時。 夜も関係なく花をつける桜の古木の下には、マナーの悪い人間の残したゴミが散乱し、月明かりに冷たく照らされていた。 月は三日月だ。 その桜が一望できる、やや離れた地点で2人の男女が邂逅した。 「おや、夜の散歩か?」 「……そう言う貴様もか?」 一人はスリムな身体をぴったりと包む白いスーツを纏う女。 軽い笑みを浮かべて目の前の男に視線を向けている。 対する男は黒いスーツを身につけ、しかしノーネクタイ。 金色の髪が天空からの冷たい光に照らされていた。 「そう、季節はずれの桜を見に、だな」 「俺もそうだ。どうにもおかしな雰囲気を感じるからな」 「へぇ、素直に飼い主との散歩のコースだから心配だって言えば良いだろう?」 「ふん!」 女から視線をはずす彼の足元から、幼い少女が唐突に姿を表す。 「ん? この子供は?」 女の呟きに答えるのは男ではなく、少女。 「誰? このおばさん」 「お、おば…」 唖然とする女に、男が代わって少女に告げる。 「相手にするな。関わっても損ばかりで得がない女だ」 「…そう?」 「随分な言いぐさだ」 3人の話はそこで止まる。 見つめる桜の古木の下に、10代前半と思しき少女がまるで初めからそこにいたように現れたからだ。 彼女は遠く見つめる3人を、ぼんやりとした瞳で捕らえていた。 何の殺気もない彼女からはしかし、3人は重い圧力を感じていた。 桜の妖精である彼女の、その背後から発せられる禍禍しい気配に。 「あれって…」 少女が妖精から視線を外さずに言葉を口にする。 「私を操っていたのとおんなじ気配」 「そうだな」 男が同意する。 「お前達の知り合いの仕業か?」 女の質問に、 「「こっちが知りたい」」 答えをユニゾン。 女はため息1つ、そして告げる。 「とは言え、見ての通り彼女はまだ生まれたばかりの妖精。存在確率が低いことからも分かる通り、下手に力を加えると存在自体が消えてしまう危険性がある。それだけは避けたい」 「分かっている。今の時代、妖樹は非常に稀な存在だからな」 頷く男に、 「ふーん、そうなの?」 首をひねる少女。 「さて、まずこの件に関しては問題は3点ある」 女――稲荷は続けた。 「なぜ彼女がこの時期に無理をしてまで『咲いて』いるのか?」 「やっぱり、私が操られていたときと同じで、何かの目的があるんだと思うけど」 ふむ、と稲荷は鎌イタチに頷く。 「第2点は『何者』が彼女を操っているのか?」 「どういった方法で他者を操れるのか、それさえ分かればある程度特定されてくるとは思うんだが」 犬神は腕を組んでうなる。 動物神である鎌イタチと、植物神である桜の妖精といった異なる属性神を、似たような方法で操作できる方法などこれまで彼は聞いたことがなかった。 「いや、待てよ」 一件思い当たる節があったが、それはこの場では最もありえない者であるため、自ら否定する。 「第3点は彼女をどうやって解放するかだが」 「俺は自信がないな」 犬神の言葉に、傍らの鎌イタチは首を傾げて見上げた。 「お前を解放した際は存在自体に揺さぶりをかける『破魔の咆哮』を用いたのだが、目の前の妖樹の場合は刺激が強すぎて消滅してしまう可能性が高い」 「そうなると彼女の存在パターンを知っている私が、直接この手で引き剥がすしかない、か」 呟きながら稲荷は右手を月に掲げた。 白い手は冷たい光の下で、長い爪と指を有する異形と化す。 一瞬、その異形がぼんやりとブレた。 「確かこんな感じか」 「そうだな、少なくとも俺がやるよりは随分精度は高い」 「アンタは相変わらず、昔っから細かい作業は苦手だな」 犬神と稲荷の苦笑いを鎌イタチはは面白くなさそうに見上げて、 「で、問題は『どうやって彼女に近づくか?』が最優先に考えることじゃないの?」 3人は改めて桜の古木を見つめる。 妖精の立つ根元まで、半径およそ30mに渡って地中から無数と思われる根が這い出していた。 根の先は針のように鋭い。その動きは3人を威嚇している。 「……困ったな」 稲荷は言葉を漏らす。 「珍しく弱気だな」 犬神の言葉に反論はない。それを彼はやや不満げに見据えてから、天上の月を見上げた。 両手の5指にまるで刀のような鋭い爪が生え、白い光を放つ牙が伸びる。 「彼女に一番ダメージの少ない方法となるならば、極めて迅速に、そしてまっすぐに飛び込んで憑いているやつを薙ぎ払うしかあるまい」 「うぇー、危ないなぁ」 犬神の言葉に、鎌イタチは正直な感想。 「そこまでやる必要、あるの? そんなに大事な知り合いなの?」 少女の呟きに、2人は顔を見合わせて微笑む。 「まぁ、昔はそれこそ他族とは好んで争いあったものだがな」 苦く笑って稲荷。続けて犬神が答える。 「今は新たに生まれてくる者に対して、先達である俺達が守ってやらねばならんのだ」 「我々は所詮、これからの時代は滅び行く者どもだが、もしかしたら新たに生まれてくる者達には生き抜く可能性があるかもしれない」 「ふーん」 鎌イタチは小さく首をひねってから、ポンと手を打った。 「ま、妹分を守ってやるのは当然、ってことね。オッケー!」 二カッと笑い、鎌イタチは本来の姿を取る。 全身に刃を宿した、刃物の異形へと。 風が吹いた。 月が群雲に隠れ、闇が地上を覆い尽くす。 闇の中、白光と斬撃が桜の古木に向かって伸びて行く。 闇は一瞬。 風によって群雲は散らされ、月光が地上に光を与えた。 桜の古木にまで一直線に、断ち切られた根が伸びていた。 その根元、立ち尽くす桜の少女の胸に、稲荷の右手が突き刺さっている。 まるで電池が切れたおもちゃのように、無数の根が3人を取り囲んだ形で静止している。 「貴様の目的は何だ?」 稲荷の冷たい言葉に、桜の少女からわずかな声が漏れる。 「人の……楽しさとは…何か?」 がくりと少女の頭が下がると同時に、彼女の身体から黒い霧のようなものが立ち上り、夜の闇へと消える。 稲荷は右手を少女から引き抜いた。 しかし少女には傷一つない。桜の妖精の存在パターンと同調した結果、ことなるパターンの者のみを切ったのだ。 「へぇ」 「見事に憑き物のみを切ったな」 鎌イタチと犬神は各々感想を述べた。その間にも、伸びていた桜の根がするすると地中に戻って行く。 「楽しさって、どういうことだろうか?」 桜の少女を己の膝の上に寝かせて、稲荷は首を傾げた。 「私のときは『怒り』とか調べさせられてたわ」 鎌イタチもまた首を傾げつつ、眠る桜の妖精の目にかかった髪を退けてやっている。 「どうにもおかしな奴がこの町にはいるようだな」 元の姿に完全に戻った犬神は、冷たい月を見上げてそう愚痴た。 4人を照らす月のみが、まるで全てを知っているかのようだった。 * 急展開します 今に始まったことではないのだけれど、スパムメールだとかウィルスメールだとか多すぎます。 っつーか、それしかこないってのが悲しいところではあります。 14th May/2005 今日はすっかり忘れていた月天SSの後編をば――― 10:00 宮内神社到着。 境内までの長い石の階段には、出店が並び始めていた。 準備で忙しい社務所へ向かうことにする。 10:05 「うぁぁぁ!」 宮内出雲が驚いている。いや、2度目だろ、この姿を見るのは。 「今年は神輿は中止しようと思っていたのですけれど」 「何だ、オイラ達の出番はないってことか……と離珠は言ってる」 「いえいえいえ! 手伝っていただけるのでしたら、宮司の私にとってはこれ以上嬉しいことはありません!」 そう呟く宮内出雲の視線の先には、ぼろぼろに壊れた神輿が置いてあった。 10:06 「なぁに。オイラ達の手にかかれば、あっという間に直るぜ。な、羽林軍?」 頷く羽林軍達。 「……って、離珠が言ってるぜ」 付け加えておいた。 10:07 宮内父&母登場。 「ありがとうございます」 「よろしくお願いね、離珠ちゃん」 「いつも美味しいお菓子をいただいているお返しだよ、って離珠は言ってるし、オイラもそう思ってる」 それを聞いた2人は優しく笑った。 オイラ達、星神は恩は忘れないのだ、うん。 10:08 そんなオイラを見ていた八穀が後ろでニヤニヤしている。 あとで絞めてやる。 10:10 「これが神輿のルートです」と宮内父が差し出すのは町内地図。 「早速、神輿担ぎの取り纏め役を呼び戻しましょう。手順などは私よりうまく教えてくれるはずです」と、こちらは宮内。 「怪我したんじゃないのか?」 「運良く無傷だったのよ」 オイラの質問に宮内母が嬉しそうに答えてくれた。 10:11 「さて、じゃ、そいつが来る間に神輿を直しちまおう、頼むぜ、羽林軍」 「「おー!!」」 10:30 とんてんかんてん 羽林軍の修理の音が境内にこだまする。 11:00 「「完了!!」」 「おつかれ」 神輿の修理は完了した。うん、良い仕事してやがる。 11:01 八穀が離珠とともに木陰で寝ていた。無論2人まとめて蹴り起こす。 11:05 「よっ! なんだか面白いことになってるな」 奈那姉登場。 宮内神社のハッピを着ている。 11:06 「神輿も直って、メンツも揃って、言うことなしだね、こりゃ」 「もしかして、神輿担ぎの取り纏め役ってのは……?」 「アタシだよっ! 今日は気合入れていくぜ」 適任といえば適任だと思うが、宮内の野郎、先に言っておけよ。 11:10 神輿を前に、奈那姉は両手に持っていた大きな袋を広げた。 中からは仕出し弁当がどっさり。 「祭りは4時からだからね、とりあえず早めの昼飯を兼ねたミーティングといこうか」 オイラとしては、月天様に見つからないルートを通って欲しいと願うばかりだ。 14:00 境内で思い思いに過ごす。 羽林軍達は出店や屋台の準備を手伝っている。気の良いやつらだ。 14:30 八穀が女御達をストーキングしていた。 背後から延髄切りを食らわせて黙らせることにする。 15:00 離珠が、祭りの準備に追われる宮内出雲をずっと遠めに眺めている。 いつもの離珠らしくない。 15:30 奈那姉がどこからともなくバスケットボールを調達してきてオイラを挑発した。 仕方ない。いっちょ、軽くもんでやるか。 15:55 「さぁて、準備は良いかい?」 「「おー!!」」 奈那姉の掛け声の下、オイラ達は答える。 奈那姉とのボールの奪い合いには勝ったが、オイラの息は絶え絶えだ。 比べて奈那姉はケロリとしている。一体どうしたことだ??? 16:00 ぽん、ぽん 神社の上空に、祭りの開始を表す音だけの花火が鳴った。 16:01 「わっしょい!」 「わっしょい!!」 巨大なうちわを扇ぎながら先導する奈那姉に従って、神輿を担いだオイラ達はまずは境内に踊りこむ。 16:05 「わっしょい」 「わっしょい」 境内から長い石段を降りていく。 予定ではこの後、町内を練り歩くはずだ。 16:10 石段を降りきった。 見物人達の何重もの輪で、オイラ達は遠巻きに囲まれている。 なんとなく気持ち良いものだ。 16:20 「わっしょい!」 「声が小さくなってきたぞ!」 奈那姉の叱咤。 「わっしょい、わっしょい!」 北斗七星のやつらが、一番元気だ。 普段から鬱憤溜まっていたみたいだしなぁ。 16:40 「わっしょい!」 「わっしょい!」 いつのまにか近所のガキどもも混ざってきた。 やれやれ、これで少し手が抜けるな。 17:30 「わっしょい、わっしょい!」 宮内神社に戻ってきた。 今ではこの神輿は、見物人の列をオプションにつけて、ノリの良い中途参加者達も加えて結構な人数が揃っている。 「ほらほら、後少しの辛抱だよ!」 奈那姉の怒声が飛んだ。 17:50 境内で、神輿を神主である出雲の元へ奉納する。 「みんなお疲れ!」 奈那姉の〆の言葉に、さすがにオイラ達はその場で座り込んでしまった。 周りから拍手と労わりの声が届く。 18:00 「今日はありがとうございました」 いつも見たことのないくらいの神妙な顔で出雲再登場。 「今年の神輿は中止する覚悟でした。それをしっかりと果たしてくれて、お礼の言葉もありません」 こうしてみると、出雲は出雲なりにちゃんと神主の仕事をしてるんだなと思う。 18:05 宮内父母登場。 「おつかれさま、ありがとうねぇ」と宮内母。 「お礼といってはなんだが、どこの屋台でも君達にはただでだしてくれるように話をつけておいたよ」ナイスだ、宮内父! 18:06 「それじゃ、たっぷり楽しみましょうかぁ!」 「「おー!!」」 奈那姉の号令の下、オイラ達は出店の並ぶ境内へと駆けていった。 18:08 おっと、忘れ物だ。 オイラはどこかボーっとしている離珠を捕まえて、神社へ急ぐ。 18:10 「おや、どうしました?」 出雲発見。 18:01 「お前、もう仕事終わったんだろ?」 「ええ、まぁ。あとは片付けだけです」 「なら、今度はオイラを手伝ってくれ」 「??」 18:02 オイラは離珠をぐいっと出雲に押し付ける。 「じゃ、離珠の子守りはお願いするぜ!」 「え、ちょ、ちょっと!?」 さっさと退散だ。 18:03 2人から見えなくなったところで奈那姉に捕捉された。 18:04 「ふっふっふ〜」 「な、なんだよ、無気味な笑いだな」 奈那姉はオイラの首に腕をまわして小脇に抱えながら言い放つ。 「じゃ、アンタの子守りはアタシがしてやるよ」 「いいよ、離せよー」 「遠慮するなよ」 18:05 木陰で八穀は一部始終を見ていたらしく、ニヤニヤしている。 あとで絶対〆てやる。 18:10 まぁ、せいぜい祭りを楽しむとしよう。 今日はこの辺で。 * ワショーイ 冷静に読みなおすと、書いていたときほど面白みがないなぁ、と感じまして。 ちょっと反省。 さて、この日記の「乙音・雪音」のパートについてある程度話がつながるものをピックアップして改定しました。 「稲荷」もそうですが、そろそろラストが見えてきましたので。 とりあえず今後とも両作品をヨロシクお願いします。 【更新】若桜姉妹の憂鬱をアップしました。 10th May/2005 その日の夜、3つの声が同時に上がっていた。 「あーーー、明日の締め切りに間にあわねぇ!!」 「うーーー、宿題忘れてたぁぁぁ!!」 「むーーー、企画書の提出って連休明けだったのねぇ」 上から亮、雪音、乙音である。驚愕度順に並べてみました。 そんなわけで、 「いやいやいやいや、何も俺の部屋でみんな揃ってやる必要ないだろう?」 亮は愛用のちゃぶ台に各々書類を広げる乙音と雪音に言った。 「必要はありますよ」 乙音だ。 「なんたって、それぞれやってても絶対に他のことやるだろうし」 こちらは雪音。 「他のこと?」 「例えば、猛烈に部屋の掃除したくなったり」 「ああ、あるなぁ」 乙音の言葉に深深と頷く亮。 「例えば、猛烈にポケモンゲットしてみたくなったり」 「いや、それはないなぁ」 雪音の言葉をあっさり否定する亮。 「さらに、ちょっとだけ景気付けにお酒呑もうとして、気がついたらボトル空けちゃってたり」 「うんうん、あるねぇ」 亮は乙音の言葉にうんうんと頷いている。 「さらに、ちょっとだけつまみ食いしようとして、ついつい来來軒のジャンボラーメンに挑戦して完食しちゃったり」 「いや、それはないから安心しろ」 問答無用で雪音の言葉を蹴飛ばす亮。 「もー、姉上ばっかり贔屓してっ!」 「ジェネレーションギャップと思って諦めろ」 そういう問題ではないのだが、どうやら亮は適当に流すことにしたらしい。 「うー、じゃあ、じゃあね!」 続ける雪音。 彼らは知らない。 こうしたおしゃべりこそが、各々の進行を遅らせていることに――― * 何事も計画的にネ GWが終わりました。 肝臓を大切にしようと改めて今、誓いました。 でもきっと、明日には忘れていると思います。 あ、そうそう。5月病ってGWがなければ発症率が落ちると思います。 その理由は、これを読んでいる貴方にも薄々分かっているんじゃないかなと思うのです。 あー、だるいなぁ……いやいやイカン。気合を入れなくてはっ! 8th May/2005 久々に稲荷話を絡めて――― 青い空は天高く、肌を撫でる風はわずかに湿気を帯びている。 天頂に輝く日の光に、波打ち寄せる水面はキラキラと眩しい。 一瞬、僕達は影に入り、そして暑い日の光の下に戻った。 空を見上げれば、青空に飛行機が1つ。 かすかにジェットエンジンの音が風に乗って聞こえてくる。 それ以外に聞こえるのは、踏みしめる砂浜に打ち寄せる波の音。 そして僕の隣で同じように遥か水平線を見つめているカノジョの息遣いのみだ。 ここはすっかり夏だった。 「すっかり夏ですね」 周りに誰もいないことを知ってだろう、髪の間にキツネの耳をちょこんと出してカノジョは感慨深げに僕の心境と同じことを呟いた。 「ちょうど今日、この辺は梅雨入りしたらしいよ」 「雨、降らないといいなぁ」 目を細めて、カノジョは雲一つない青空を見上げて祈る。 「そうだね」 僕もそう祈る。 ここは奄美。鹿児島県に属する、日本で3番目に大きい島だ。 位置的には沖縄県のおよそ100kmほど北に属してはいるが、南の島と呼んでも差し支えないだろう。 なぜ僕達がこんなところにきているのか? それはもちろん、観光である。 お約束といえばお約束であるが、商店街の福引きでカノジョが見事に2等の奄美旅行ペアチケットを引き当てた結果だ。 なお1等はハワイ旅行ペアチケットであり、こちらはたまたま居合わせた僕の研究室の後輩が引き当てていた。 「ねぇねぇ」 袖を引っ張られて、僕は我に返る。 目の前で僕を見上げるカノジョ。 笑ってくるりと背を向ける。身にまとう白いワンピースが風に舞った。 両手には脱いだ白いパンプス。 さらに白い素足で砂浜を駆けて、ぱしゃっと波の中に足を踏み入れた。 「水もあったかいよっ」 くるぶしまで海に浸してこちらに振り返った。 青い空と、より青い海が水平線一本で区切られている。 それを背景に、白いカノジョが満面の笑みで僕を招いていた。 と。 その白い姿が青の中に消える。 「!?」 小さな波がカノジョの足をさらって、ぱしゃっと後ろに転ばせたのだ。 波打ち際に腰を下ろす格好で、すっかり白いワンピースを濡らしてしまっている。 「むー!」 頬を小さく膨らませている。 「まったく。はしゃぎすぎるから」 カノジョは頬を膨らませたまま、両手を僕に向けて伸ばした。 「起こして」 「……はいはい、お姫様」 伸ばされた白い両手を、僕も両手で掴んで軽く引っ張る。 さして力がかかることなくカノジョは立ち上がり、僕の胸にこつんと額をぶつけてきた。 カノジョの髪とシャンプーの香りが鼻をくすぐる。 それも一瞬、するりと僕の腕から抜けて、再び砂浜を走り出す。 走りながらカノジョは笑いながら叫ぶ。 「そろそろ次のバスがきますよっ! 置いてっちゃいますよぉ!」 「え、もうそんな時間か?」 僕も慌てて荷物を持って歩き出す。 旅行は始まったばかり。 毎日、普通にカノジョと過ごしていても楽しいのだ。きっとこの旅行は今まで以上に楽しいものになるだろう。 「ホントに置いていきますよ?」 心配そうに、砂浜の向こうのパス停で振り返るカノジョ。 「今行きますよ」 僕はそんなカノジョに向かって、少しだけ駆け足で進んでいく。 遠く、焼けたアスファルトの彼方から車影が見えてくる。 「早く早くっ!」 「はいはい」 それに笑って答える僕は、いつも間にか駆け足になっていた。 まだまだ旅行は始まったばかり。けれども時間は限られているのだ。 ならば。 「走っても、いいよね」 僕は小さく、自分自身に呟いていた。 * 時間は止まることなく流れゆく。 ↑とは程遠く、野郎ども3人衆で奄美&鹿児島へ旅行へ行ってまいりましたよ。 原生林で出会った数多くのシダの木に、生命力の強さを感じて圧倒されました。 センターで見られるハブvsマングースはガチ本気勝負だったので燃えました。 マングローブの林を行くカヌーは忘れなれない思い出です。 ハリセンボンの唐揚げ、おいしゅうございました。 サンゴ礁を船底のガラスから見物できるという趣向もなかなかです。 名物「鳥飯」はありそうでなかった味で、何度食べても飽きません。 海水からの塩作り体験、にがり入りの塩の美味しさを知りました。 焼酎工場見学での親切な説明、ありがとうございました。 えとせとらえとせとら……… 何より奄美で出会う人達は好い人ばかりでした。それが一番。 後編として奄美から鹿児島へ。 黒毛和牛と黒豚のしゃぶしゃぶやら、ご当地ラーメンやら、相変わらず食べ物が美味い。 そして桜島を原付で一周、約3時間。 快晴だったので気持ち好いこと気持ち好いこと。 ちなみに自転車で一周だと、結構島の中は高低差があるのでキツそうです。 原付による島一周はお勧めでございますよ(レンタル屋のおじさんが気の好い人でこちらもお勧めです)。 さて、今回のバカンスを一言で申し上げますと、 『旅はやっぱりいいものですね』 とゆーことで。 7th May/2005 少年は風を追いかけていた。 物心がつく頃にはすでに、彼は追いかけていた。 周りの人々は笑う。 「見えないものをどうやって追うのだ?」 「追って何になる?」 「他にやることがあるだろう?」 と。 しかし彼には見えていた。 この世界を縦横無尽に駆け抜ける風の姿が。 まるで彼をあざ笑い、からかうように傍らを駆けていくその姿を。 だから、少年は追った。 だが彼の足では遅くて追いつけない。 早く。 早く。 もっと早く。 彼は加速する。 もっともっと早く。 幾千の夜を越えて駆け続ける彼は、やがて風の背中を見つけた。 もっとだ、もっともっと。 あの背を追い越すんだ! すでに中年となった彼は、ただ早さだけを追い求める。 早く、もっと早く…… ついに彼は風の背に、己が手で触れた。 そして、風を抜き去った。 振りかえった後ろで、風は微笑んでこう告げた。 「次からは、君が……」 彼は風となる。 世界を駆けぬける、縦横無尽の風となる。 風となった彼は、やがて彼を追いかける存在を知った。 「追いついてみるがいい、私はいつでも待っている」 今はまだ彼の裾にも触れることのできない存在に、風となった彼はそう告げる。 彼は確信している。 彼に追いつき、追い越す存在が現れることを。 故に、風はそれを楽しみに舞って(待って)いるのだ。 * 真っ直ぐな君が好き キャラリナ『雪音』のCV第2弾が実装されましたよっ。 登場時&退出時の挨拶が貴方のお耳にクリーンヒット! さぁ、迷わずに「更新」コマンドを実行するがいいさっ!! それではそろそろ遠方へ旅立ってきます。 皆様、またお会いしましょう! 【更新】キャラリナ「雪音」を5月分更新しました。 30th Apr/2005 本日は良いことがあったのですよー! 先日、抽選に応募したアサヒの限定ビール(発泡酒)が当たりましてね。 よくTVCMでやっております、変な女の子が怪しい目つきで「うそ…信じない!」とかなんだか言ってるやつです。 くじ運のない私が、まさか当たるとは思いもしませんでした。 早速呑んでみましたよ。 ……発泡酒の黒ビールと言うのはなかなかチャレンジャーな味でございました。 やっぱり普通のビールが美味しいと思い知った一件でございます。 今日は宣伝SSでも。 よくカラオケとか呑み会とかでお邪魔させてもらっている、ふぉうりんさんや空理空論さん達が守護月天SSの同人誌を作られておりまして。 次回夏コミのお題は「お祭り」だそうです。 個人的には「浴衣の裾からチラリと見えるシャオの白いくるぶしとかキボンヌ」と言いたいのですが、ゲフゲフッ! そんな氏たちを草葉の陰から応援!っつーことで、同じく草葉の陰から主人公達を支援する星神達のお祭りお話でも。 多分、一番の苦労人である虎賁くんの日記をば。 まずは前編です――― 6:30 起床。 支天輪の向こうから味噌汁の香りがする。 月天様が朝食を作られているようだ。 誰か月天様に呼ばれたようだが、多分八穀じゃないだろうか? 6:31 そう言えば今日は宮内神社で祭りがあると言っていたな。 ま、オイラには出番はないだろう。 6:35 二度寝に突入。 8:00 八穀に頭を蹴られて目覚める。 コイツ、また寝ぼけてオイラのところに来てやがる。 蒲団が奴に占領された。起床する。 8:02 八穀がニヤニヤしながら眠っている。ウザイことこの上ない。 8:05 八穀が何やら寝言をブツブツ呟いている。 「女御ちゃんで双恋〜〜♪ 萌え〜〜」 うぁ、コイツ、女御萌えかよっ! 8:10 蹴っても起きない八穀を塁壁陣の巣に捨ててきた。 塁壁陣のやつ、腹をこわさなきゃいいが…… 8:30 離珠登場。 相変わらずデシデシ言ってやがる。 8:31 「大変でし、虎賁しゃん! 今日のお祭りでお神輿担ぐ人達が怪我したんだそうでし」 8:40 かいつまむとだ。 先日、宮内神社で祭りの予行練習として神輿を有志で担いだんだそうだ。 コースは本番である今日行う通り、境内から長い石段を降りて商店街まで行く予定だった。 しかし石段のところでバランスを崩してしまい、神輿ともども有志達も階段を転げ落ちた。 結果、神輿は壊れるわ、ほぼ全員がなんらかの怪我を負うわの大惨事だったとのこと。 唯一恵まれた点と言えば、死者や重傷者が出なかったことだろう(普通、死ぬぞ)。 8:45 「離珠たちで、お神輿担ぐでし! 出雲しゃんが可哀想でし」 何を言ってやがる、このお気楽娘が。 8:46 「神輿は壊れてるだろう?」 8:47 オイラの言葉に、離珠は羽林軍達を連れてきてやがった。 これはこれで、案外考えているのか? 8:48 「あんな重いもん、どうやって担ぐんだよ」 「…ちょっと待ってるでし」 8:49 今度は軍南門を連れてきた。あっさりついて来るな、この単細胞! 8:50 「衣装がなぁ。離珠、知ってるか? 祭りで神輿を担ぐにはハッピが必要なんだぜ」 「ハッピでしか……なんとかなるでし!」 言って、またどこかへ行きやがった。元気な奴だ。 8:55 軍南門と羽林軍達がお茶を要求し始めた。 ウルセー、裏の自販機でウーロン茶でも買って飲んでろ。 8:56 いや、支天輪の中に自販機なんかないから……ホンキで探すなよ、オマエら。 8:57 女御の2人と談笑しながら離珠帰還。 三人寄ればかしましとはこのことだろう。 8:58 「これで文句ないでしね、虎賁しゃん」 「観念するしかないね、虎賁」 いつの間にか八穀復帰。オイラの隣でニヤニヤしてやがる。 塁壁陣のよだれ臭いぞ、オマエ。 8:59 「……あー、しっかしなぁ。そうだ、南極寿星のじいさんが黙ってないだろ。オイラ達星神が勝手に動いちゃイカンってさ」 9:00 突如、背後に生まれた全身を貫くような緊迫感に、一同身構える。 振り返るとバックライトで照らされた北斗七星登場。演出過剰だ。 コイツら、出番が少なすぎて相当鬱憤が溜まっているようだな。 「離珠にぬかりはないでし」 オイラの隣で呟く奴の顔が一瞬、悪女に見えた。 確かにコイツらならば南極寿星のじいさんに拮抗しうるが……ここまでやるか? 9:05 太助の代ではまったく出番のない北斗七星達がオイラ達に向かって吠え始めた。 「諸君、我々は祭りを、地獄の様な祭りを望んでいる」 「諸君、我々に付き従う支天輪の戦友諸君」 「君達は一体、何を望んでいる?」 「更なる祭りを望むか?」 「情け容赦のない、糞の様な祭りを望むか?」 「鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の鴉を殺す、嵐の様な祭りを望むか?」 奴らは『ヘルシング』の読み過ぎだと思う、鬱だ。 9:06 するとオイラ以外の星神達は一斉に、ガガガガ、ガガガガッと右手を上げた。 どこぞの親衛隊のように。 「「祭り!! 祭り!! 祭り!!」」 ユニゾンする。みんな、ノリが良すぎるぞ? 9:07 「よろしい、ならば祭りだ」 満足げに北斗七星のリーダー格、破軍が言った。 「征くぞ、諸君」 9:10 「出鼻をくじくようで悪いが」 言っておかななければならない。 「オイラ達のサイズで、どうやって神輿なんかを担ぐんだ?」 みんながみんな「しまったぁ」という顔で硬直している。 気付けよ……。 9:19 支天輪の外から水が落ちてきた。 なんだなんだ?? オイラたちは顔を出してみた。 9:20 キリュウの姐さんが支天輪の外で「良い話だ」とか言いながら涙ぐんでいる。 盗み聞きか? きっとこの人は『シベリア超特急』を面白い映画だと言うに違いない。 9:30 「万象大乱!」×58 万難地天キリュウの力によって、オイラ達は人間のサイズになった。 月天様と南極寿星のじいさんにバレないうちに宮内神社へ移動だ。 * 後編に続く 今更ながらに山田風太郎氏の「甲賀忍法帳」を読了。 昭和33年に書かれた作品ですが、改めて氏の想像力に驚きを禁じ得ませんでした。 この時代にここまで多彩にキャラに特徴を出せるとは……。 同時にこれを漫画化したせがわまさき氏の「バシリスク」も改めて感心せざるを得ない。 ここまで原作を壊さずに、さらに引き立てるところは引き立てた作品はなかなかないですなぁ。 それ故にヤングマガジンにて連載の始まった「柳生忍法帳」を原作とした「Y十M」の今後に期待です。 ちなみに甲賀忍法帳を読んでしみじみ思うことは、天膳の「いのちの精をそそぎこむのです」というセリフが物語中一番の名シーンであるということです。 ……電車の中で読んでいて、思わず笑ったよ。 閑話休題。 現在は「柳生忍法帳」を読み進めています。 「甲賀〜」とは異なり、知略と努力で身に着けた特定の業を用いて、いかに強力な敵を倒すかを目的とした物語です。 敵の鬼畜さが増せば増すほど、倒されたときの爽快さが増すのでございます。 でもどんな鬼畜でも、しっかりと主君は敬うのは偉いなぁと思ったり……。 GWは奄美大島行きが決定いたしました。 マングローブの林をカヌーで巡ってきます。 ハブに噛まれないように気をつけねば…… 皆さんはなにか、予定とか入れましたか? 27th Apr/2005 すっかり暖かくなりましたね。 衣替えのお話でも――― 「あ、おかえりー、雪音」 「………なにやっているの?」 帰宅した雪音が目にしたのは、部屋一面に広がった衣類の山だった。 春物・夏物・秋物・そして最近まで着ていた冬物が、足の踏み場もないほどに散らかっている。 衣類は当然、乙音のもの、そして雪音のものだ。 「も、もしかしてドロボウが入ったの?!」 「違うわよ」 乙音が苦笑いを浮かべながら答える。 「春物を出そうとしてたら、押入れから雪崩の如く落ちてきたの」 「普段、整理整頓しないから……」 そこまで言って雪音は言葉を止める。姉に限ったことではないからだ。 「あー、えーっと、それでこれはいい機会にってことでまとめ直してるのね?」 「そうそう。結構古いものもあるから、着ないやつは捨てちゃおうと思うの」 「そうだね。アタシももう着れなくなったのあるから、いらないのは捨てるね」 そんな雪音を乙音はまじまじと見つめる。 「成長って……してるの?」 主に胸辺り。 「し、してるもん!!」 「ふーん。じゃ、片付け手伝ってね」 乙音は妹を適当にあしらい、作業に戻る。 雪音はブツブツ言いながらも衣類の山の整頓にとりかかった。 「? 何コレ??」 山の中から黒い紐のようなものが生えていた。雪音はそれをずるずると引きづり出す。 黒いガーターベルトとブラのセットだった。 「……こんなの着てるの、姉上??」 「ん? ああ、それは貰い物。結局着てないわねぇ……今度、ソレ着て亮クンをからかってみようかしら」 さらりと怖いことを言う姉に、雪音は黒い下着セットをゴミ箱へダンク! 「あー、せっかく安藝急行のところの桃香ちゃんから貰ったのに」 「むぅ、あの帰国子女め。あなどりがたし」 再び作業に戻る2人。 それからも何故か巫女さんの衣装が出て来たり、アンミラの制服が出て来たりしたが、夕飯時にはほとんどが片付いていた。 「ふぅ、終わり終わり」 スムーズに動くようになった押入れの戸を閉め、乙音は一息。 対する雪音は、部屋の隅に山のように積み上げられた破棄予定の服を再び漁っている。 「どうしたの、雪音?」 「んー、もしかしたら姉上の着ていたもので、アタシが着れるのがあるかもしれないと思って」 そう言ってたまたま手にしたのは、何故かバトガールの衣装だったりする。 「無理じゃない?」 乙音はあっさりと一言。 「む、無理じゃないもん!」 怒鳴り、そしてしみじみとバトガールの衣装を見つめる。 「どーでもいいけど、どうしたの、コレ?」 「山崎姉妹のナナちゃんから頂いたのよ」 頂き物が多い姉である。 「で、着たことあるの?」 「あるわよ」 「どこで?」 「ひ・み・つ」 乙音はウィンク1つ。 同じ屋根の下で暮らしていつつも怪しいところが多い姉であると、改めて雪音は実感したのだった * 部屋がナフタレン臭くなりますね。 通勤電車に揺られていた時のこと。 目の前の学生×2がオタクな会話をしておりました。 学生A「フタコイが面白いだよ、キャラは前作と同じだけど、中身が違うんだよ。なんかバトルがあってさ」 学生B「ふーん、それよりもルフィ強いだよ」 会話が噛み合ってません。っつーか、Bよ、Aの言葉くらい聞いてやれ。 しかし何だ? フタコイにバトルだと?? 現在放送しているのは「フタコイ オルタナティブ」。 前に放送していた「双恋」は第一話で断念したため、こっちもノーチェックでして。 学生Aよ、君の言葉は私には届いたぞっ! という訳で、観てみました。 オープニングからして良い感じです。中身も全然「双恋」とは別物でした。 私が観たのは「エメラルドマウンテン ハイ」という回だったんですが、運が悪かったのか、途中からなんか訳の分からん展開になりまして。 取り敢えずめげずに次回からチェックでございます。 「バジリスク」の第一話を野球中継の為に丁度30分ズラされておりました。 仕方なしに第二話より。 文句のつけようがない声優さんの起用に、クオリティ! 撮り逃したのが惜しまれます、ぐふぅ…… 24th Apr/2005 彼の住む国は、裕福であった。 食事に困ることもなく、不当に命を奪われることもなければ、不条理な搾取もない。 しかしそこに生まれながらに住んでいる彼にとってはそれが普通であり、息をするのと同じ位に当然のことであった。 こうして命を左右するほどの苦労もなく育った彼はしかし、生きていく中で自分自身を見出せないでいた。 何に帰属するわけでもなく、何か決まった主義主張にすがって生きているわけでもない。 漠然とした気持ちで生きていた。 自分とは一体、何者なのだろう? 周りの人と比べて、自分はどんな人間なのだろう? 「自分にしかない、何か特別なものが自分にはあるに違いない」 根拠もなく、彼はぼんやりした生活の中でそれだけは信じていたという。 やがて彼は『自分の探しの旅』という、育った国を出て他国を渡り歩く旅に出た。 自分を取り巻く環境を変えることで、自分にしかない『なにか』を見つけるための旅である。 彼は隣国の地を踏みしめた。 乾いた風の吹く、大陸の隅にある国だ。 風に乗って香る匂いは、彼の住む国とは全く違うものだった。 そこに住まう人々は、彼の国とあまり変わらない生活をしていた。 しかし、旅する彼はその国の住民から一方的に罵倒される。 「何故?」 尋ねる彼にその国の人々は答える。 「お前の国の人間は、かつて我々を苦しめたからさ」 彼は知らない、生まれた国の過去を。 その国では結局、自分にしかない『なにか』は見つからなかった。 しかし自分の背負う『なにか』を感じた。 彼は太陽が暑い国へやってきた。 青々と草木が茂り、緑が豊かな国だった。 そこに住む人々は彼の住む国よりも明らかに貧しい生活を送っていた。 しかしその人々の浮かべる笑顔は、彼の住む国では見ることが少なくなった、妙に晴れ晴れとしたものだった。 旅する彼に、その国の人々は笑いかけ、歓迎した。 「何故?」 見知らぬ彼にこんなにも親切なのか? 「君の国の人間は、かつて我々とともに戦った友だからさ」 彼は知らない、生まれた国の過去を。 この国でも結局、自分にしかない『なにか』は見つからなかった。 しかし自分の中にある『なにか』を感じた。 彼は混沌うごめく賑やかな国へとやってきた。 金持ちも貧乏人も、男も女も子供も老人も、あらゆる種類の人間のいる国だった。 そこで彼は様々な人々に声をかけられ、気がつくと財布の紐が緩んでいた。 彼は話しかけてきた人々に問う。 「何故、こんなにもかまってくるのか?」 人々は笑って答えた。 「貴方の国は裕福だから。それだけさ」 彼は自分の国が裕福であると感じたことがない。 この国に来て、彼は息をするのにもお金が必要であることを知った。 だが残念ながらこの国では、自分にしかない『なにか』は見つけることはできなかった。 しかしながら、自分の背後にある『なにか』を知った。 彼は乾燥した砂の大地を踏みしめる。 この国は彼の住む国とは全く異なる文化を持ち、人々の感情は他者を容易く死に落しいれるほど過激であると聞いていた。 予備知識は彼の国でのニュース番組。 しかしこの国で出会った人々は、彼を見ると親しく接してきた。 打算なしの、友好の笑顔を以って。 「何故、優しく接してくれるのです?」 彼の問いに、人々は答える。 「君の国を尊敬しているからさ。かつて様々な強敵を打ち破りつつも、最後には負けてしまったが」 「負けたのに?」 「そうさ、これ以上もないくらい負けたのに、今ではどうだい? とても裕福だろう? その努力を尊敬しているんだよ」 彼は努力してきた覚えがなかった。 手放しの賞賛に恥ずかしい思いを抱きつつも、彼はこの国で自分にしかない『なにか』は見つけることはやはりできなかった。 けれども、自分の育った場所に『なにか』を感じた。 最後に彼は伝統ある国へとやってきた。 この国の文化は、彼の国では流行の最先端になることが多い。 この国で出会った人々は彼に挑戦的な笑みを浮かべる者が多かった。 「何故?」 問う彼に、人々は首を傾げる。 「前の戦いでは我々をあそこまで追いこみ苦しめてくれたが、次も勝ってやるさ」 ライバルを見るような彼らの視線は、彼にではなく彼を通して誰かを見ているようであった。 結局、この国でも彼は自分にしかない『なにか』は見つけることはできず、代わりに自分に纏う『なにか』を知っただけだった。 帰国した彼は生まれ育った地に足を下ろし、そして気付く。 『帰ってきた』ことに。 そしてそれこそが、この旅でずっと感じ続けていた『なにか』であることを知った。 自分にしかない『なにか』などではなく、自分の素である『なにか』を。 気付いたが故に、彼はよりそれを知らなくてはいけないと改めて感じざるを得なかった。 * 自分探しの旅なんてやってる暇あるなら働け。 支那・朝鮮での反日デモのニュースをTVで見てふと思う。 それがどの程度の規模であるのか? 誇張してはいないのか? 他の地域ではどうなのか? どうもTVは「煽る」傾向があるので、いまいち信用が薄いのです。 こんな時、やっぱりインターネットは便利だなぁと思います。 で。 ちょこちょこ調べていって感じたのは「お国柄で色々あるよなぁ」ということで。 個人的には『義和団の乱』あたりから色々探っていくと世界全体的な目で見れるんじゃないかなぁと思います。 ちょっと今日は真面目な感じでしたー。 19th Apr/2005 今日は稲荷ちゃんの舞台で犬神くんのお話でも。 時は今よりちょっと前。桜がほころび始める頃のこと――― 一定方向に向かって多くの人の行き交うプラットホーム。 分刻みでやってくる電車に、人々は押し寿司のように詰め込まれて運ばれていく。 朝の通勤ラッシュである。 都会のベットタウンであるこの町で見られる、平凡な通勤通学風景であった。 その様子を、ホームに据え付けのプラスチック製の椅子の横で立って見つめている青年の姿が一つ。 金色の髪に青い目がじっと人々の流れを見つめていた。 この日本人が大多数を占める町では珍しい人物ではあるが、彼の端正な顔立ちはその中でも郡を抜いているはずであった。 しかし行き過ぎる人々の目には彼の姿は入らない。 まるで路傍の石のように彼の存在に気付くものはいなかった。 「特に問題は見当たらず、か」 彼は一人呟き、胸に抱えた紙袋に片手をつっこむとロールパンを取り出して一口。 「うむ、なかなか」 口の中に広がる香ばしいパンの香織と食感に、思わず彼の頭にちょこんと耳が生えた。 慌ててパンを持った手で引っ込める。 彼の持つ紙袋には『神戸屋』の文字。 それはつい先程、彼と同じ世界に存在するキツネの少女からサービスで受け取ったものだった。 「まったく、姉と違って良い娘だ。どこかで恩を返さねばならないな」 基本的に「犬」である彼は、どうやら「食べ物」に弱いらしい。 ガタンゴトン 彼が手にしたロールパンを食べ終わる頃、また新たな電車がホームに入ってきた。 ドアが開き、相変わらず下りる客よりも乗る客が多い状態だ。 と。 「あれは」 彼は金色の瞳に仄かに光を宿し、乗りこんだ客の一人に鋭い視線を向ける。 それは赤いランドセルを背負った、小学3年生ほどの少女。 肩までの黒い髪を揺らしながら電車に乗りこんでいく。 彼もまた、彼女を追うように電車に乗りこんだ。 何故なら、ランドセルを背負った彼女は電車がホームに入ってくる直前まで『ホームにいなかった』はずだからだ。 まるで湧いて出たような彼女の存在は、彼が睨んでいた通りの結果であった。 彼と彼女を乗せた電車は、ホームを出発する。 満員電車の中は、犬神である彼にとっては地獄そのものだった。 目の前の中年サラリーマンの酒とタバコの混じった匂い,横のOLの香水の匂い,斜め前のおばさんからはナフタレンの匂い,後ろの新入社員らしき若者からはニンニクの匂い。 加えて外気とは大きな差がある気温と湿度。 鼻の良い彼にとっては、気を抜くと気絶してしまいそうな状況であった。 だが彼は少女の姿を見過ごさない。 ランドセルの少女は座席の前に立っていた。 目の前の座席には疲れ顔のサラリーマンの中年。 彼女の背後には吊り革を掴んだ若いサラリーマン。 ガタン 一瞬、電車が大きく揺れた。 「あ」 少女が傾き、思わず後ろのサラリーマンに寄りかかる。 「大丈夫?」 優しく問いかけるサラリーマンの青年に、少女は小さく頷いた。 サラリーマンは少女の目の前で座る中年サラリーマンに問いかける。 「すいません、この子を座らせてあげてくれませんか?」 言葉に中年サラリーマンは……… 「すいません、この子を座らせてあげてくれませんか?」 そう声をかけた彼は、内心ふつふつと怒りが湧いていた。 何に対しての怒りか普段ならば分からなかっただろう。 しかし今はその原因たるものが周囲に溢れている。 相変わらずの通勤ラッシュ、隣のオヤジの口臭,そして。 そう、何よりも目の前の子供が通勤ラッシュでフラついているのに、目の前の中年は席を譲ろうともしないことだ。 これが、今彼の中に生まれた怒りの原因だ。 そう、彼は決めた。 矛先の決定した彼の中の怒りは、彼を通して発現する。 「すいません、この子を座らせてあげてくれませんか?」 そう声をかけられた彼はそのときになってようやく気が付いた。 目の前に子供が弱々しく立っていることを。 それに見かねて、その後ろの青年が彼に声をかけたことを。 ふと、彼の中にふつふつと怒りが湧いてきた。 何に対しての怒りか普段ならば分からなかっただろう。 しかし今はその原因たるものが周囲に溢れている。 そもそもこの鉄道会社は通勤ラッシュの緩和策をいつになったら行うのだ? 彼はわざわざ座るために20分も前にホームに並んでいるのだ。 そうだ。 何故やっと座った彼が、席を譲らねばならないのだ? いや、違う。譲るのは良い。 何故目の前の若造にそんな当然のことを指摘されなくてはいけないのだ? これが、今彼の中に生まれた怒りの原因だ。 そう、彼は決めた。 矛先の決定した彼の中の怒りは、彼を通して発現する。 「なっ?!」 唐突に満員電車の中で取っ組み合いの喧嘩が始まった。 どちらから手を出したという訳ではない。ほぼ同時だ。 喧嘩を始めた2人のサラリーマンの目は怒りに満ちている。 「どういうことだ?」 彼は少女の姿を探す。 いた。 少し離れたところで、冷静にその喧嘩を見つめている。 「間違いない、な」 彼は少女に近づいた。 ガタン 電車が止まり、扉が開く。 「?!」 少女は近づく彼に気付き、滑る様にして電車を下りていく。 彼もまた、人の間を縫うようにして電車を下りる。 満員電車の中の喧嘩で、人々は2人が電車を下りたことすら気に留めた様子はなかった。 赤いランドセルの少女の後ろ姿はほぼ無人のホームの彼方へと駆けている。 人間ではありえない移動速度である。 しかしながら犬神たる彼の脚力も半端ではない。動物神の中では5本指に入る脚力である。 一気に少女との距離を詰め、その前に立ちはだかった。 「……犬神が何の用だ?」 逃げることを諦めたのか、少女とは思えない暗く重たい声で目の前に立つ彼に問う。 「最近、通勤電車の中で喧嘩をする人間達が増えていると聞く」 犬神は彼女を睨んだまま、続ける。 「もっぱら『電車でキレる人々』などという事件で注目され始めていてな」 「それが貴様と何の関係がある、犬神?」 「関係は、ある」 威嚇の牙を剥き出し、彼は眼光鋭く少女に警戒。 「俺の主がこの電車を使用しているからな」 言葉が終わるか終わらないか、少女が彼に飛びかかる。 赤い風となって彼の脇を通りぬけた。 瞬間、彼の左足に赤い雫がほとばしる。 「その動き、カマイタチかっ!」 風となった彼女は再び彼に飛びかかり、 犬神もまた手にした紙袋を上空に放り投げ、両手に白く光る長い爪を生み出した。 ガッ! 鈍い音が響く。 犬神の右の手の爪には赤いものが付いている。それはしかし彼のものではない。 ぽす 放り上げたパンの入った紙袋を爪を戻した左手で受け止める。 振り返ると、彼の後ろでは少女がうずくまっていた。 身長よりも長く白い尾を丸め、おびえた様子で彼を睨む。 彼女のしっぽはその半分以上が鋭い刃物と化し、大きな鎌となっていた。 カマイタチと呼ばれる所以である。 少女は右の白い足首を血で赤く染めている。立てる傷ではないようだ。 彼を睨む瞳には、黒い異様な光が宿っている。 犬神はそれを確認すると、大きく息を吸い込み、そして。 「うぉぉぉぉぉん!」 「っ!!」 咆哮。 カマイタチの少女の全身の毛が逆立った。 瞬間、ランドセルが赤い霧となって少女の体から舞いあがり、しかし太陽の光によって拡散。 それが消えると少女は全身から力が抜け、がっくりとその場に倒れ伏したのだった。 お昼前の住宅地の中にある小さな公園。 ベンチには金色の髪の青年と、彼に膝枕をされた黒髪の少女が横たわっている。 やがて少女は目を覚ます。 「??」 目に飛び込んできた犬神の姿に、思わず目を白黒させる。 「目が覚めたな」 問いに、コクリと小さく頷いて上体を起こした。 途端。 ぐー 少女の腹が鳴る。 「腹、へったのか?」 コクリ 「コレでも食べろ」 犬神は少女に紙袋を手渡した。それを興味深げに覗きこむ少女。 「うわー」 嬉しそうにまずはチーズパンを取り出して、むぐむぐと口に詰め込み始めた。 「お前、名前は?」 犬神の問いに、少女は一瞬動きを止め。 首を横に振った。 「何処から来た?」 再び動きを止め、 首を横に振る。 「記憶が、ないのか?」 むぐむぐ ごくん。 小さな口の中をようやくあけて、彼女は犬神を見上げた。 「怒り」 「む?」 「『怒り』ってどんなものなの?」 「……」 「それだけ、覚えているの。それだけを、調べろって言われてたの。だから色んな人の怒りの線を『切って』いたの。電車の中は怒りの線が見えやすかったの」 「誰のためにそんなことをやったんだ?」 「わかんない……」 食べかけのパンを見つめながら、少女。 「わたし、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいた…と思うの。でも覚えてないの。犬のお兄ちゃん、わたし、どうしたらいいんだろう?」 ぐー 「………取り敢えず、パンでも食べろ」 その日の夕方。 彼にとっては待ちに待った散歩の時間である。 「ちゃんと、おとなしくしてた?」 「わん」 犬の姿で彼は主たる彼女に答える。 首輪にリードをつけてもらい、彼女を引っ張るようにして庭を抜けて玄関先へと向かう。 が。 「あら?」 主たる彼女は、彼のいた犬小屋に白いものが見えたような気がした。 落ち気味なメガネを上げて、小屋の中を覗く、と。 「きゃ!」 白いイタチのような動物が飛び出し、庭を囲む壁を越えてあっという間に見えなくなってしまった。 「なに、今の? フェレットか何か?」 「くぅん」 「アナタ、何か隠していたの?」 当然、犬が答えるはずもない。 「ま、良いか。行きましょ」 「わん」 2人が庭を抜けて家を出るのを確認して。 カマイタチたる彼女は犬小屋に戻ってきた。 どうやらこの狭い小屋に居候することに決めたようである。 「これから、よろしくね」 犬小屋から顔だけ出して、誰にともなく彼女は笑顔でそう言ったのだった。 * 話が進んできてます。 お子様キャラ登場! ますます稲荷ちゃんの出番が減りそうです、なむー。 18th Apr/2005 たまたまテレビをつけたら「アタックNo.1」のドラマがやっていました。 え、なんで今この時代に「アタックNo.1」?! ネタ切れなのでしょうか? というか、マンガからのドラマ化って最近多いですね。 個人的にはこんなのをドラマ化するのなら「彼岸島」だとか「オメガトライブ」とかをドラマ化した方はウケると思うんですけど。 あ、ちなみに後者はテレビ朝日では絶対無理ですな。 ドラマといえば「ホーリーランド」が深夜やっています。 録画したのですが、何故かエレメンタル・ジェレイドを重ね撮りしてしまって見逃しましたが。 皆さんお薦めのドラマって、なにかありますか? キャラリナでのベンダー向けツールが発表されました。 インフォデリ機能の強化やWEB拍手機能をキャラリナに組み込んだもの。 プラグインがありましたので、ちょいといじって組み込もうとしましたが…… うん、ムズイ。さっぱり分からん。 しかしながらインフォデリについて、雑談という形式でちょくちょく配信することはできましたので、是非とも一度受信してみてくださいね。 また配信情報のネタも募集しております。 こちらまでメール頂けましたら、数日中に配信させていただきますので、どしどしご応募くださいませ。 さて、車を買おうかどうかを迷っておりますところ、御調さんよりキャラリナショートストーリー『乙音クルマスパイラル』を頂きました。 ミニクーパーは私の弟が乗っております。軽自動車に見えるけど、実は普通車。 維持費も案外高い模様。ってか、凝る人が多いみたいですね。 ともあれ、整備点検はしっかりと、ネ♪ 16th Apr/2005 |