Diary
|
今日はいつもの稲荷話でも――― それは夕暮れの、いつもの帰り道。 アパートへと続く一本道で、僕はカノジョを後ろに乗せて自転車をこいでいた。 緩やかな下り坂は、僕達に僅かに夜気を含んだ風を与えてくれる。 風はこの時期、桜色の小片をまとっていた。 桜の花びらだ。 進むほどに、次第にその数は多くなってゆく。 やがて道の両脇から頭上にかけて、覆いかぶさるような桜のアーチが視界いっぱいに広がった。 そのアーチの中では桜吹雪という表現がふさわしい。 「もう散ってしまうのね」 後ろからそんな声が聞こえる。 「お花見、楽しかったね」 先日の騒ぎを思い出しながら、カノジョは呟くようにして言った。 「そうだね」 「なんか…」 カノジョの言葉はそこで止まる。 僕はペダルを踏む足を心持ち遅くする。 僕達に降り続く桜吹雪。 カノジョの言葉を静かに待つ。待った時間は長いようで短いようで。 「なんか、寂しいね」 「寂しい?」 「うん」 背後で上を見上げる気配がした。 つられて僕も一瞬見上げる。 桜色以外にも葉の緑色が目立ち始めた桜の枝が見える。 「楽しかったこの時間が終わってしまう……そう思うと、ね」 こつんと、僕の背にカノジョの額が当てられた。 僕は軽く笑ってカノジョに応える。 「これから来る梅雨は、アジサイがきれいだろうね」 「え?」 「夏は暑いけど、浜辺で食べる焼きそばだとかイカ焼きは美味しいよ」 「……」 「秋は紅葉狩りにでも行こうか。冬はコタツで食べるみかんは美味しいよね」 「…うん」 「おっと、気がついたらまた春が来ちゃったよ。寂しかったかな?」 問いに、僕の腰に回るカノジョの腕に、僅かな力がこもった。 「うん、うん、そうだね」 僕は前を向いているから分からないけれど、きっとカノジョは笑っていたと思う。 この先もずっとカノジョが僕の隣にいて、それが当然であり変わることがない事実であると信じていた。 そう信じていた、桜散る春の日の出来事だった。 * 変わらないものなんて、この世にはない 関東に戻ってきて、ほぼ一年が経ちました。 この一年を振り返ってみると、どうも色々な場面で選択を間違えたような気がするのです。 多分、登場するべきキャラが登場していない。そこに至るフラグが立っていない。 気がついたら周囲は♂キャラしかいないわけですよ。 世の中は9割の♂と1割の♀で成り立つようなBoy'sブラボーな世界ですか?! そもそも普通の雑談で「目が覚めたらケツが痛い上に500円玉握らされてたら怖いよなぁ」とかいう台詞出てくるのおかしいって! ホモ談義するなよ、俺達! なにげに楽しいのも問題だよっ。 リセットボタンはどこですか? 「人生のリセットボタンならありますが、何か?」 ガクガクブルブル 10th Apr/2005 その世界は剣と魔法で一切合財が説明のつく世界。 ありがちといえばありがちだが、この世界に魔王が降臨し、暗黒の時代が始まった。 この世界を統べていた王国と、魔王軍との果てしない戦い。 ある日、魔王軍は、この世界で一番美しいとさえ言われている王国の王女をさらった。 膠着状態となる王国軍と魔王軍。 地獄の日々が続く中、国王の側近である預言者は天より予言を授かった。 『右手に鷲の紋章を刻む青年がこの世界を救うであろう』 これが「鷲の勇者」にまつわる物語の始まりであった――― 「へぇ、おじちゃん! それでそれで?! 勇者は魔王を倒したの??」 「ああ、倒したとも」 「勇者様はどんな方だったの?」 「勇者様は、なんと」 「「なんと?」」 「対人恐怖症の引きこもりだったんだよ」 ―――勇者は城下に住む若い学生であった。 幾度もの招聘に応じない彼に、国王は近衛師団を差し向けて強引に城に連れてきたという。 「勇者よ、この剣を抜いてみるのだ」 国王の前には、岩に突き刺さった一振りの剣がある。 左右を屈強な騎士に固められた青年は、ただただ下を見つめてガタガタブルブル震えているだけだった。 それを見て国王は、 「さっさとせんか!」 「ヒィ!」 どん、と騎士たちに背中を押されて剣の刺さる岩へとたたらを踏む青年。 国王は思ったという。 ”コイツでなければ良いのだが” 残念、彼はあっさりと剣を抜いてしまった。 勇者以外は抜けない聖剣を。 「……勇者よ、これを使って仲間を集め、魔王を倒してくるのだ」 国王は大金の入った袋を勇者に手渡し、聖剣ごと強引に勇者を城から放り出したそうだ――― 「た、頼りない勇者様ね」 「大丈夫かよ」 「そして一ヶ月後のことだ」 ―――勇者は国王の前に、現れたときと同じくおっかなびっくりの態度で姿を現した。 片手には、魔王の首がある。 「おおお! よくぞ魔王を倒した、勇者よ!」 キョロキョロと、国王は勇者の回りを見渡す。 「お主の仲間は?」 「……です」 「聞こえん!」 「ひ、ひとりです」 ビクビク震えて勇者。 「なんとひとりでこの魔王と倒したと?!」 素直に国王は驚いた。 「は、はい」 「むぅ、恐るべき自信と戦闘力」 「……だって、人と話すのが怖いんです」 もじもじと勇者は呟いた。 「して、王女は? ワシの娘は?」 「……です」 「聞こえぬ!」 「魔王の城です!」 「何故連れてこない!!」 国王が怒髪天を抜いた。 「どういうことだ」 「もしや、コイツ、魔王に寝返ったとか」 ざわめく近衛騎士たち。 それに、勇者はあらん限りの勇気を絞ってこう答えたのだった。 「だって、僕は対人恐怖症なんですよっ!」 「これが引き篭もり勇者として名高い、鷲の勇者のお話だ」 「「天の神様、チャレンジャーだネ」」 * 仕事ちゃんとしたんだから、いいじゃんね? サターン「ドラゴンフォース」にてゴンゴスシナリオをようやく制覇。 ゼノンで笑い、エンディングで笑いました。 イベントCGで、キャラが三頭身なのはコイツのシナリオだけだと思います。 報われない獣王に幸あれ! 今期のチェックアニメ。 私的にはエマ、エレメンタル・ジェレイド、バジリスク、攻殻機動隊2nd、SPEED GRAPHERの5つ。 極上生徒会が微妙。試しに見てみたら案外面白かったのにはやられた感じでした。 しかしながら、一話だけ?という雰囲気もなんとなく……。 SPEED GRAPHERは巌窟王に続くGONZOの作品。独特の味わいが好きです。 第一話から女の子の腕を折ったり、人がゴミのように死んでいったりするのが萌えないので良し! 皆さんのお薦めはなんでしょうね? 9th Apr/2005 うららかな春の陽気が漂う4月の初め。 「ホントに花見なんかいくの?」 「いくの!」 「いくよ」 稲荷な姉妹にそう迫られて、首を横に振れるだけの勇気は僕にはなかった訳で。 近所の河川敷には、桜並木が土手沿いに走っている。 花は8分咲き。穏やかな春風に揺られてちらほらと桜色が舞っている。 冬の間は枯れた草だらけだった土手は、今や背の低い雑草できれいな新緑の絨毯を形成していた。 そしてその上には、所狭しとレジャーシートを広げて老若男女が呑んだり歌ったりと宴会を催すことそこかしこ。 バスケットを両手に持った僕のカノジョと、一升瓶を両手に一本づつ持ったカノジョのお姉さんは、そんな人ごみの中をするすると縫って先に進んでいった。 はっきり言って、思った通り腰を下ろす場所など皆無なのだが、2人は何処へ進んでいるのだろう? 僕が慌てて追いかけることしばし。 唐突に周囲の賑やかな声が小さくなった。 「え?」 目の前には桜並木のどの木よりも立派な、すなわち古い桜の木が1本そびえている。 お花見のベストスポットにも関わらず、何故かこの木の下には人が一人もいなかった。 いや、違う。 木の真下には6畳ほどの青いレジャーシートが敷かれ、妙に存在感の薄い少女が一人でちょこんと座っているではないか。 「こんにちわー」 カノジョのお姉さんの挨拶に、少女は小さく一礼。 おかっぱ頭の黒髪に、桜色の着物を羽織っている。美少女といえば美少女だが、気を抜くと存在していることを忘れてしまいそうなほど周囲に溶け込んでいる気がする。 「初めまして」 カノジョもまた一礼して、レジャーシートの上に。 僕もまた着物の少女を見つめ、挨拶する。 「どうも、初めまして。今日は場所まで取ってくれて、ありがとうございます」 と。 カノジョと、お姉さんが妙な目で僕を見ていた。 「どうしたの?」 「「見えるの?」」 同じ言葉を放つ2人。 しかしその意味が僕には分からず、着物の少女に向かって首を傾げる。 それに少女は、初めて表情の変化を行った。 僅かに笑みの形に。 「見えるのなら紹介しよう。この方はこの一帯の桜を取り仕切る桜の妖精殿だ。今日は場所を借りて、ちょいとこの近辺に結界を張ってもらったのだ」 お姉さんがそんなことを言った。妖精……か。人間じゃなかったようだ。むしろ彼女達の同類に近いのだろう。 そんな彼女に頼んで、特別に人払いをした場を設けてくれたということか。 なるほど、これならギュウギュウの狭い中でお花見なんてことにならないで済む訳だ。 「彼女は人間には見えないはずなんだけど。もしかしていつも私と一緒にいるから、霊感ついちゃったのかな?」 カノジョが変なことを言う。変な能力は僕は要らないです。 「へ、変じゃないもん!」 口を尖らせて講義するカノジョをなだめつつ、昼ご飯を兼ねたお花見が開催される。 まずはお姉さんが問答無用で紙コップに日本酒を注いだ。 「よもや未成年じゃないだろう?」 「まぁ、そうですけど」 僕は答え、コップを手に。 同じくカノジョも日本酒が並々と注がれたコップを手にする。って?! 「えと、未成年はダメだよ?」 「私、大人だもん」 何を以って大人とするのか……いや、そういうことではない。そもそもカノジョは何歳なのだ?! 付き合っていて、どうしてそんなことすら知らなかったんだろう、僕は。 「レディに歳を訊くなんて野暮よ」 「レディ、ねぇ?」 「なによ、文句あるの、お姉ちゃん!」 憮然と言い放ち、カノジョは僕が止める間もなくコップの中身を一気呑み。 「ぷはぁ、美味い。もういっぱい」 「いや、青汁じゃないんだから。って、お姉さんもペース速いですよっ!」 早くも2杯目に手をつけているお姉さんにも注意する。 「今日は無礼講だよー。そんなことよりサンドイッチ作ってきたの」 強引に2杯目の日本酒を飲みながら、カノジョはバスケットを開く。 中には野菜たっぷりのサンドイッチが詰まっていた。 バイト先で得た技術を生かし、最近のカノジョの作るこういった軽食はみるみるレベルアップしている。 「こっちが納豆で、そっちがサバの煮付けだよ」 このチャレンジ精神さえなければ完璧なのだが。 ふと、僕は自称(他称)桜の妖精さんに視線を移す。 彼女は日本酒の入ったコップを両手で大事そうに持ちながら、幸せそうな笑顔で僕達を見つめていた。 「えっと、どれを食べますか?」 僕の問いに、彼女はしかし首を小さく横に振っただけ。 「あ、いいんだ。この方は」 「え?」 お姉さんは言う。 「この方は人々のお花見で発生される『陽気』を糧にしているからな。だからせいぜい楽しくやるのが私達に課せられた使命だ」 「はぁ」 『そうなの?』という僕の目での問いに、桜の妖精もまた無言で肯定。 「ほらほら、呑んで呑んで」 左側からカノジョが腕を絡ませながら、僕のコップに日本酒を追加で注ごうとする。 「そうだぞ、呑みが足りないな」 他方、右側からお姉さんが同じく僕のコップに酒を注ごうと無闇に密着してきた。 「酔ってるね、2人とも」 「「全然」」 間違いなく酔っていると思う。 酔いつぶれた姉妹を両脇に、僕は桜の妖精さんとちびちびお酒を呑んでいた。 特に会話はないが、なんとなく穏やかな雰囲気が辺りを満たしている。 そんな時だ。 「わん」 犬の鳴き声が、すぐ傍で聞こえた。 振り返るとそこには、 「え?」 「あれ?」 犬を連れた知り合いの女性が一人、背後に立っていた。 僕の大学の、研究室の後輩の女の子である。 彼女は周囲をキョロキョロと見まわし、そして僕の左右で寝こける姉妹を一瞥。 「こんにちわ、先輩。お花見……ですよね?」 「ああ。お花見以外のなにものでもないね」 「でもどうしてここだけ人が……」 「ん?」 「あ、いえ、何でもないです」 言葉を濁す彼女。 僕には不思議だった。普通の人間である彼女が、どうして桜の妖精さんが張った結界を何の条件もなしに乗り越えることができたのか。 僕の前に座る妖精さんもまた不思議そうな顔で彼女を見つめている。 「それはそうと、結局起きているのは先輩一人なんですね」 「あ…」 そうか、彼女には妖精さんが『見えていない』んだ。 「う、うん。まぁね」 すると彼女はブルーシートの上に腰掛ける。 その隣に控えるようにして彼女の飼い犬が礼儀正しくお座りした。 「そこの2人が起きるまで私、お付き合いしますよ」 「あ、えと、そう? ありがとう」 無下に帰すのも不自然だ。 「呑む?」 僕が掲げる日本酒を、 「はい」 彼女は笑って、空の紙コップを差し出してきた。 結局この後、僕と彼女も寝てしまい、彼女の犬を除く一同が目を覚めたのは深夜だった。 運良く誰も夜風の為に風邪を引かなかったのは、桜の妖精さんの加護があったからだと今更ながらに僕は思うのだった。 * 一気呑みはやめましょう。酒が勿体無いですから。 アニメ『エマ』が始まりました。 近年稀に見る素晴らしい出来です、風景が描き込んでるなぁ。 久々に「DVD買いじゃねーか」とも思ってしまいました。 声に違和感がないのがGJですよ♪ 4th Apr/2005 4月。 それは学生にとっては新学期の始まりである。 また新社会人ならば社会に出る第一歩の始まる時期であり、定年退職者ならば「ああ、これからどうしよーか」とか悩んだり悩まなかったり。 そもあれ、多くの人々が『第一歩』と感じる一歩を踏み出す時期である。 「今日から高校2年生かぁ」 桜並木を軽やかな足取りで進むセーラー服の少女は一人呟く。 結い上げたツインテールが春風に揺れた。 「おはよう、雪音ちゃん」 妙に重い声は背後から。 後ろに振り返ると、そこには彼女――雪音の良く知る顔があった。 「おはよう、恵美ちゃん。どうしたの、暗い顔して?」 1年の時に同じクラスであり、仲の良い友達でもある相馬 恵美である。 彼女の雰囲気は今まで雪音が見た事もないくらいにどんよりと曇っていた。 「どうしたもこうしたも……」 「あ、お兄さんが海外留学したんだっけ、たしか」 「うーー」 極度のブラコンである恵美は、雪音の言葉に深く頷きさらに暗い顔になった。 「あー、ほら、待つ時間が長くなればなるほど、再会した時の感動は大きくなるって言うし、ね?」 なにが「ね?」なのか分からないが、取り敢えず恵美の暗さが若干薄らいだ。 「クラス替え、誰と一緒になるかな」 話を変えようと雪音が敢えて陽気に呟いた。 彼女達が1年生の時は4クラスあったので、クラスの数は変わらないだろう。 しかし成績などを考慮してクラス替えが行われるという。 「また、一緒になれると良いね」 「そうだね♪」 恵美の言葉に雪音は頷いた。 やがて2人は桜並木を抜け、通う高校へと辿り着く。 校門を抜け、辿り着くは人だかりのできた昇降口。 クラス割りが張り出されているのだ。 「えっと、アタシは……C組だ」 「私もC。また一緒だね、雪音ちゃん」 「改めてヨロシクね、恵美ちゃん」 4階建ての校舎の、2階にC組は位置している。 クラスにはすでに生徒の半分ほどが各々の席についていた。 「うーん、ちょうど4分の1にキレイに別れるみたいだねぇ」 雪音がすでにいる面々を眺めながら呟いた。 「そうみたいね、あ!」 「ん?」 恵美の少し驚いた声に振り向けば、 「よっ、お互い運がないな」 「あら、イチマツ。アンタもC組?」 「残念ながら」 やれやれと両手を肩の高さで上げるポーズを取りながら市松 京也は苦笑い。 と、その目が雪音に止まった。 「? 何よ?」 市松の右手が雪音の髪に伸びる。 「?!」 「頭にサクラの花びらのってるぞ、お前」 市松の手には桜色の小片が一枚。 「…さんきゅ」 「相馬の頭にも乗ってる」 「え、ウソ?!」 ぱたぱたと頭を払う恵美を横目に、市松は自分の席についた。 2人の前から彼が消えると同時、雪音の視界には信じられないものが入った。 「げ、絢夏?!」 「うぇ、雪音?!」 それは先日、銭湯で懐かしの再会を果たした絢夏である。 スタイルの良いその身には雪音達と同じセーラー服を着ていた、すなわち。 「転入生、ってこと?」 「そーゆーこと」 「ねぇ、雪音ちゃん。お友達?」 恵美のおずおずとした問いに 「ダメだよ、恵美ちゃん。この人、触ると危険だから」 「私は何かの病気もちか?!」 「……むしろ2人を混ぜると危険、なんじゃ?」 「「何か言った?」」 「いえ、何も」 きーんこーんかーんこーん♪ 口論を続けている間に、朝のホームルームの開始を告げる鐘が鳴る。 しぶしぶ席につく雪音と絢夏。そして完全に観戦モードの恵美。 やがてガラリと音を立てて教室の引き戸が開く。 「みんな、揃ってますか?」 そう問いかけたのは、桜色のスーツを纏った若い女性だった。 「!?」 雪音はその女性の顔を見て硬直する。 彼女は教壇へ上がり、背後の黒板に己の名前を書いた。 「おはようございます。私がこのクラスを受け持つ、小野寺 春菜です。一年、よろしくね」 とびっきりの笑顔に、男性陣から歓声があがる。 「このクラスの人選については苦労しました。苦労の甲斐があって」 春菜はそこで言葉を一旦区切る。 「私が思う、『勝てる』クラス構成にできたつもりです。皆さん、がんばりましょう!」 担任の言葉の反応に困る生徒たちと、1人張り切る春菜。 何に『勝つ』のか『負け』たりするのか謎ではあるが、こうして雪音の新しい一年が封を切られたのであった。 * 出会いの季節でもありますな。 サターン「ドラゴンフォース」のゴンゴスシナリオを黙々とプレイ。 通常ならば他の君主を倒すと仲間になったりするのだけれど、このオヤジでプレイするとみんな逃げます。 顛末がまたなかなか楽しいのですよ。 ハイランドのウェイン:非戦主義を貫くことでゴンゴスに「弱虫」扱い。その後ゴルダークに苛められて行方不明。 ムーンパレスのティリス:ゴンゴスに求婚されて女王職に嫌気が差し、隠居生活。その後何者かに襲われて行方不明。 トリスタンのジュノーン:仮面を被っているのをゴンゴスに「顔の具合が悪いのか?」と心配され激怒。後にレイナートの手引きで脱走。 イズモのミカヅキ:部下のジュウベエ(眼帯、いかつい)が身代わりとなり逃走。っつーか、ゴンゴスは顔の区別がつかないらしい。バカだから。 トラッドノアのレイナート:悪の少年魔法使いとして認識される。あながち間違いでもないけれど。 トパーズのレオン:話が通じず、肉体言語での会話の後にレイナートの手引きで逃亡。 ファンダリアのゴルダーク:ゴンゴスを蚊帳の外に、↑の6人と勝手にドラマを繰り広げた後、全員が邪神の部下にとっ捕まる。 うーん、素敵過ぎます、ゴンゴス。 特にエルフの女王ティリスに、ものすごく呆れた目で見つめられるイベントイラストがサイコーでした。 クリアまであと一歩。 ゆっくり進めたいと思うのです。 3rd Apr/2005 3ヵ月前に引っ越してきた僕の家の近くには、桜並木がある。 会社の行きと帰りには必ずそこを通るのだが、一ヵ月前から奇妙なことに気がついた。 朝――まだ薄物ではあるがコートを手放せない、けれどもお昼はむしろ暑い、そんな春間近。 桜の並木通りには頭からすっぽりとフードを被った、分厚いジャンパーを着込む女が立っている。 一番大きな桜の木の前で、身じろぎ一つしない。 気付いた奇妙なことというのは、この女のことだ。 僕の知る限り、僕がここを通る朝と晩、必ずここに立っている。 いつも同じ服装で、僅かに覗く白い口元から女だと分かる、そのくらいの怪しさだ。 今日も今日とて、ぼんやりと道行く人々を眺めながら一人立っていた。 何者なんだろう? その思いは次第に僕の心の中で大きくなっていき……… そして今朝。 僕は普段は通りすぎる彼女の前で立ち止まる。 「あの」 僕の声に、彼女の肩がピクリと揺れる。 「君は」 続ける言葉に、彼女は顔を上げた。 同時、一陣の暖かく柔らかな風が吹き抜ける。 それは春を含んだ風。 拍子に、彼女の頭全体を覆っていたフードが風にめくられた。 現れるのは、桜色の長い髪を持つ若い女性だ。 朝の日差しを僅かに照り返す、その髪に思わず目を細めてしまう。 いや。 いや違う、僕が目を細めたのは、彼女の髪の色ではない。 再び吹き抜ける春の風の中、彼女は厚い生地のジャンパーを脱いだ。 現れるのは桜色のカーディガンとスカートをはいた姿。 僕は気付く。 彼女の背後、いや、視界全体に広がっていた枝だけだった桜の木々が。 全て桜色に染まっていることを。 視界をまるで襲うように広がった眩しいくらいの桜色。 それは桜が一斉に開花した、その衝撃だったんだ。 「そうか、君は」 僕は彼女の正体を知る。 だから、僕の言葉はここで終わった。 あとは無言のまま、彼女と共に今年一番の桜を見上げるのみ。 * お花見の季節も間近ですね。 ペルソナ「雪音」のキャラクターボイスを坂崎 真央さんがあててくださいました、大感謝♪ 本日の更新でクリック時に雪音が話すようになりました。 これから順次増えていく予定ですのでご期待くださいませ。 * 雪音を定期更新しました。CVの第一弾が導入されます。 2nd Apr/2005 素性がリアルバレしたので、ここで告白させていただきます。 私の住むアパートの隣の部屋には、この日記で書いているような乙音・雪音のモデルとなった姉妹が住んでおります。 そして2人は私の部屋に、我が物顔で良く遊びに来ます。 すなわち日記ネタは実生活からのネタなのです。 もっとも姉の方は酒豪、妹の方は無礼千万なところがあるので、知ってしまうと萌えませんけど。 また私には一応、カノジョがおります。 そのカノジョなのですが、色々ありまして正体は人間ではありません。 実は、お稲荷様なのです。 こちらの日記ネタはリアルなのでした。はい、ここに告白します。 っつーことで、これで許してくださいね、カノジョのお姉さん。 言われた通り正直に告白したのですから、これをネタに私をからかうのはやめてくださいませ。 本日、4/1の日記でした。 * ああ、今日はエイプリルフールですね。 世の中には色んな嘘があります。 はらわたが煮え繰り返るような、ムカツク嘘。 聞いていて馬鹿馬鹿しい嘘。 ちょっと驚くような嘘。 微笑ましい嘘。 ショックの後、ソレが嘘であることにホッとする嘘。 言った方も、騙された方もお互い幸せな気持ちになれる嘘。 こうして挙げてみるとホント、色々あるものです。 本日の↑の嘘は『読んだ人は「あ、そ」で終わり、言った本人は言い知れない虚しさに襲われる嘘』です。 ついた嘘が0.01%でも構わないので本当になる機械を出してください、ホリエモーン♪ さて、毎年恒例といいますか、悪習といいますか。 千葉の絵描きさんから4/1記念の恒例『神秘の世界エルハザードの神秘なイラスト(18禁)』をいただきました。 芸人は次第にその芸がエスカレートしていきますが、神秘なイラストはまるで二次曲線並みに年々過激さが増しております。 あやうく私は血を流すところでした。ソレくらい過激です。 これを見る方は必ず『大人』であることを条件とさせていただきます。 警告しましたよ。 『大人』だけ、それも興味のある方だけ、観てください。 神秘の世界エルハザードのムフフで過激なイラストです。 1st Apr/2005 セガサターン「ドラゴンフォース」にてレイナートシナリオをクリアしました! ラストのウリル&ジャロムイラストが美しかったです。 絵になるなぁ、この2人……でもやっぱりレイナート坊ちゃんは年上には興味がないと見える。 気をつけろ! ソフィーの目が獲物を狙う鷹のようだゾ!? さて、一般的な主人公「ウェイン」→ブレイン的存在「レイナート」とシナリオを終えてきて、このゲームの全体のシナリオを表と裏から味わってまいりました。 次はやはり敢えて悪役を任じた「ゴルダーク」を選択するところですが、さすがに肩が凝りましたよ。 ですのでちょいと頭をほぐす意味で森の王者「ゴンゴス」略してゴン爺を選択。 ゴン爺は森に住む獣人のオヤジで、一応王様なのです。8人の主人公のうち、多分もっともいてもいなくても良いそうな位置付けなのです。 そしてバカ。それもかなりの大バカ。このバカっぷりがとてつもなく愛しい。バカ故に小さな事など気にしない、というか気付かないのが素敵なのです。 ウェインやレイナートの時と異なり、イラストの数も妙に多いような……何気に製作スタッフの愛を感じましたよ。ユニ可愛いなぁ。 さて、シナリオの進め方なのですが、基本的に全土を征服しなくてはならない模様。 初っ端から北はレイナート、東はミカヅキから攻め込まれます。 自軍のユニットのほとんどが「ビースト」と呼ばれる獣人なので、基本的に刃物に弱い。 日本刀ギラギラなミカヅキ軍の前にはバッタバッタと倒れていきます。 おまけに魔法中心なレイナート軍からも魔法の洗礼を受けてばさばさ倒れるのです。 敵の2倍以上の戦力を以って当たらないと倒せない、そんな状況。 ですのでミカヅキ軍とレイナート軍をぶつけ、疲弊しているところをちくちくと叩き、捕虜として連行して逃げるいう卑怯…いや戦略的行動を取ります。 均等に攻めていかないと、どちらか一方から総攻撃を受けたりするので要注意なのです。 Lv3のキャラのクセしてアシガルを80人搭載して攻め込んできやがったミカヅキは嫌がらせ以外の何者でもありませんでしたよ。 戦況はかなり苦しかったのですが、戦闘を繰り返すことでLvは上がりますし何より、キャラに愛着が沸くのです。 今ではミカヅキ軍を滅ぼし、その戦力を取りこんでレイナート軍と渡り合っております。 「厳しい」故に「楽しい」、それがゴンゴスシナリオの真髄かもしれません。 気を抜くと総崩れするのがなんとも……。あと10の敵に対して50の物量を以って叩き潰すのが爽快なのです(陰険)。 * やりこみです。 3月ももう終わりですね。 明日から4月、張りきっていきましょう! 31th Mar/2005 湯船は5つ。 銭湯の壁面を背にした大湯船と、泡風呂、そして日替わりの薬草風呂。 そして1m四方の小さなもので水風呂と電気風呂とかかれたものがあった。 風呂場の隅には煉瓦で囲まれた小さな空間があり、これはどうやらサウナらしい。 圧巻なのは、壁面に大きく描かれた青空の中の富士山であろう。 「うわぁー」 思わず喚声をあげたのは乙音だ。 「ど、ど、どれから入ろうかしら、雪音?!」 「とりあえず、体を洗うことから始めたほうが良いと思うけど?」 冷静な妹の答えに、姉はつまらなそうにつぶやく。 「いいもん。サウナで10kgやせてやるんだから」 「また無茶なことを」 早々に場所を確保して体を洗い始める姉を横目に、雪音もまた風呂桶を片手に体を洗おうと場所を確保。 目についた空いている場所に足を運ぼうとした時だった。 同時に、雪音の腰を下ろそうとした場所に割り込んできた同年代の少女が一人。 二人は思わず顔を合わせる。 雪音の目に写るのは、茶色がかった髪をしたショートカットの女の子である。 形の良い、同年代にしては大きな胸をそのままにさらし、腰にだけタオルを巻いていた。 胸から腰にかけて大きめのタオルで体を隠していた雪音と、そして彼女は対峙→硬直。 それも一瞬。お互いに声をあげた。 「絢夏?!」 「雪音?!」 「どないしたん、絢夏ちゃん?」 続いて脳天気な声が絢夏の背から聞こえる。 ひょっこりと顔を出したのは、 「え、凪沙?!」 「あら、雪音ちゃん。おひさー♪」 それは雪音の旧来の友。神戸在住のはずの凪沙であった。 「雪音ちゃん、奇遇やね。でもどうしてここに??」 「うん、お風呂壊れちゃって。そんなことより、どうして2人が? 知り合いだったの? というよりなんで凪沙までここに??」 頭の上に『?』マークを複数浮かべながら雪音。 それに凪沙が答える。 「私と絢夏ちゃんはメル友なのよ。私がちょっとこっちに用事ができたから、今夜泊めてもらうことにしたん。絢夏ちゃんと雪音ちゃんが知り合いだったってのは私も初めて聞いたわ」 「……顔が広いね、凪沙」 乾いた笑いを浮かべつつ、雪音は改めて絢夏に視線を移す。 「絢夏はどうしてここに? やっぱり…」 「そうよ。もちろん、ラストファクターを探しによ」 大きな胸を張って宣言する絢夏に、しかし雪音は手を横に振る。 「あー、いや、そうじゃなくて。っつーか、『それ』大声で言うことじゃないし。どうしてこの銭湯に?」 「だって、絢夏ちゃんちはお風呂ないからねぇ」 「!」 凪沙のふと出た言葉に、絢夏は硬直。 「え、言っちゃマズかったん?」 オロオロとする凪沙を尻目に、雪音は絢夏の肩をポンポンと優しく叩く。 「苦労してるのね、絢夏」 「ど、同情なんていらないわ。『こっちの世界』に出てきたばかりじゃ、風呂なし・トイレ共同のアパート暮らしなんて当たり前じゃない!」 かなり貧乏な生活のようである。 「そんなことより、雪音。アナタのその様子じゃまだ見つけていなようね」 「ふん。そういうアンタこそ、いつこっちに出てきたか知らないけど、見つかったようには見えないわね」 睨み合い、火花を散らす2人。 「ねぇ、2人とも。見つけたどうとか、なんのこと?」 首を傾げ、問う凪沙に、 「「なんでもない」」 見事に2人はハモった。 そして絢夏は雪音の胸の辺りを眺め、小さく笑う。 「やっぱり相変わらず胸はないのね」 「と、特定層に支持があるもん。そういうアンタは×××生えてないじゃない。あれから成長したのかしら?」 「んな! そ、そんなことっ」 思わず一歩後ろに引いた絢夏に、凪沙が興味津々に、 「へぇ、そうなん?」 絢夏が腰に巻いたタオルを引き剥がした。 「「あ…」」 「バカーー!」 女湯の方から、雪音と知らない少女の言い合う声が聞こえてきたかと思うと、知らない少女の怒声が男湯にまで響き渡ってきた。 「うるさいなぁ、何やってるんだ、アイツは?」 亮はシャンプーの泡で目を細めながら、女湯と男湯を隔てているタイル張りの壁を見上げた。 「乙音さんは何やってるんだろうな、まさか人知れずサウナでへばっていたりして」 想像して、亮は一人苦笑いを浮かべる。 「勝負よ!」 「望むところ!」 「ひゅーひゅー」 にらみ合う絢夏と雪音。それを凪沙がもりたてる。 「まずは…そうやね、これはどう?」 凪沙が指差すのは、1m四方の小さな湯船。 端の設置されたそれにはこう案内が書かれていた。 『電気風呂 心臓の弱い方はご遠慮ください』 「で、でんきぶろ?」 「なに、コレ?」 近くにまで寄り、2人はそれを恐る恐る覗き込む。 「じゃ、スタート」 ゲシゲシ 凪沙は無情にも後ろから2人を蹴りこんだ(良い子は真似してはいけません)。 「え」 「な」 ばしゃん 狭いそこに2人が飛び込んだかと思うと、飛び込んだままの形で2人は硬直していた。 「あぁぁぁぁ……で、でんきがぁぁぁ」 「し、しびしび、しびれるぅぅぅぅぅぅ」 「あぅあぅあぅ」 凪沙を電気風呂に押し込んだ絢夏と雪音は、次なる対戦を迎えた。 サウナ、である。 物置小屋ほどの大きさしかないその中は、高温の蒸気で満たされていた。 息をするのも熱い。 「どっちがどれだけ入っていられるかの勝負よっ」 「受けて立つ!」 蒸気に満ちた部屋に入り、3分もしないうちに2人の肌には蒸気とも汗とも分からない雫が生まれる。 「まだまだ私はいけるわよ」 蒸気の中、絢夏はタオルで額をぬぐいながら告げる。 「アタシだって、ぜーんぜん平気よ」 ツインテールの髪を下ろした雪音は、比較的長い髪を胸の前で束ねながら不敵に微笑む。 さらに5分が過ぎた。 「まだまだ平気、よ」 「アタシだって…」 挑発するのも、答えるのも億劫になってきた2人がいた。 「ふぅ」 絢夏が何度目になるだろう、額の汗をぬぐって壁に背を任せたときだった。 壁が、動いた。 「?!」 次の瞬間、壁が絢夏に覆いかぶさり、ぬるりとした妙に柔らかい2つのものが彼女の顔を埋めた。 「むぐっ?!」 「な、なになになに?!」 息のできない絢夏と、慌てる雪音。 「暑いの〜、頭がクラクラするの〜」 ぼそぼそとうわの空で呟くその声は、乙音。 「うわ、乙音さん?!」 絢夏が壁と思っていたのは乙音。彼女の胸に顔を埋めた形になっていた。 「どうしてここに??」 「もしかして姉上、銭湯に来てからずっと入ってたの?!」 「うん。いつの間にか気を失っていたみたいなの〜」 絢夏にもたれかかりながら、ぐったりと乙音。 「死にますよっ、取り敢えず外にっ」 「水風呂に放り込みますよ、いいですね、姉上」 「暑いの〜〜」 2人に担ぎ出された乙音は、そのまま水風呂に放り込まれた。 「冷たーーーい!!」 乙音の絶叫が男湯にも響いてきた。 「乙音さんも騒がしいなぁ」 亮は湯船に肩まで浸かりながらボソリと呟く。 「そんなに珍しいかな、銭湯って?」 手足を湯船の中で伸ばし、亮は大きく背伸び。 「ふぅ、気持ち良い」 「絢夏ちゃん、もうちょっと上ね、そこそこ」 「凪沙、もうちょっと下、うん、そこ」 「雪音ちゃん、もうちょっと右、うんそこ」 「そろそろ交代して欲しいなぁ」 乙音の背を絢夏が、絢夏の背を凪沙が、凪沙の背を雪音が洗っていた。 「はいはい、じゃあ交代ね」 乙音の指示に従い、4人はくるりと反対を向く。 「うぁ、乙音さん。どさくさにまぎれて胸を揉まないでください」 「絢夏ちゃん。ちょっと力入れすぎ」 「凪沙、そこ背中じゃないから。胸だから。いくら薄いからって嫌味? ねぇ、聞いてる??」 「くぅぅ、サウナ上りのビールを思えば、あと5分は我慢したいところだがっ!」 亮は一人、サウナの中で20分目に突入していた。 「ほら、雪音も絢夏ちゃんも! 湯船にタオルを入れるんじゃありません。凪沙ちゃんを見習いなさい」 「え」 「でもー」 「没収!」 「「あーー」」 「ふぅ、良い湯だったなぁ」 タオルを腰に巻いた亮は、扇風機の前に立って火照った体を冷やしていた。 「ここで牛乳を行きたいところだが、ビールのために我慢だな、うん」 「ああ、良いお湯だったわ」 「姉上、お風呂上りの牛乳を飲んで良いですか?」 タオルで髪を乾かしながら、雪音は姉に問う。 それに対し、答えたのはすでに牛乳を片手に持った絢夏だった。 「あら、雪音。いくら頑張っても胸はそれ以上育たないんじゃないの?」 「アンタはそれ以上育てても垂れるだけじゃないの?」 「むっ、ひがみとして受け取ってあげるわ」 「姉上、牛乳2本飲んで良いですか?」 「……お腹壊すわよ」 風呂上りの4人は、夜の空気の中でわずかに湯気をあげていた。 銭湯の前で別れの挨拶を交わす。 「それじゃね、絢夏ちゃん、凪沙ちゃん」 「またお会いしましょう、乙音さん。さっさと向こうへ帰れ、雪音」 「今度はウチに遊びに来てや、2人とも」 「凪沙、元気でね。絢夏、地獄へ落ちな」 手を振り振り、凪沙は絢夏に引っ張られて帰って行った。 残る乙音と雪音は、僅かに遅れて出てきた亮と合流する。 「良い湯だった、2人とも?」 「はい!」 「うーん、まぁまぁかなぁ」 心地良い返事の乙音と、難しい顔の雪音。 「でも、楽しかったと言えば楽しかったかな」 笑って顔を上げる雪音に、亮もまた笑みを浮かべつつ、 「そっか。でも2人とも、もー少し静かに入れよ」 「「はーい」」 「さ。さっさと帰ってビールだビール」 「あ、私もお付き合いしますわ。その為にサウナで頑張ったんですから」 「倒れてちゃ、意味ないけどね」 談笑しながら3人もまた帰路につく。 背を向けた銭湯の煙突からは、まだまだ勢い良く煙が立ち昇っていた。 後編でした。 冷静に読み返すと、何を書きたいのかよー分からん。 書いた時の情熱って、冷めると怖いねぇ。ソレを思い知った一文でした。 ◆Lumi/2sUEI氏よりルミナスSSの続きを頂きましたよ。 あー、もぅ、萌え萌えですなっ! ちくしょー!! * 『初夜 おまけ』をいただきました。 28th Mar/2005 さようなら、岩窟王。おかえりなさい、お伽草子。 っつーか、4月からのアニメはどうでしょうね? ケロロ軍曹やふたつのスピカは続くので安心なのですが、BECKは終わっちゃうんですかね?? ……うん、惚れ惚れするほどダメ人間一直線だネ♪ いろいろあって、聖ルミナス女学院のSSを◆Lumi/2sUEI氏よりいただきました。 聖ルミナス女学院とは、たしか7年くらい前にやっていた深夜アニメ。 主人公の男の子が、遺産相続かなんかで聖ルミナス女学院の校長先生を務める、というお話。 うん、ネギまとは違うので安心して良いよ。 私の記憶が正しければ、ややミステリーの入った学園モノです。 いや、舞HiMEとは違いますから。生徒にスタンド使いいませんから! 心理的に不安定な面がある女の子達が学園から消えていき、心配ごとが解決されると戻ってくる、そんなミステリー(だったと思う)。 ちなみに最終回には、結果的に2人ほど戻ってこなかったのが印象的でした。 制作にはPioneerLDCが携わっており、良質なアニメであったことを記憶しております。 そんな聖ルミナス女学院に対する2人の印象。 * ◆Lumi/2sUEI氏:愛するあまりSS化。良子萌え?! * 私:テーマソングの「LABYRINTH」って、ALIの曲としては異色だったよなぁ 相互認識に微妙にズレがあるようなないような気がするが、そんな訳で托されました。 PioneerLDCつながりということで、エルハコーナーに掲載しておきます。 読みつつ…ああ、こんなキャラいたよね、懐かしいなぁ…と朧げながら思い出したり。 あのころの俺達は、女子高の校長にだって何にだってなれると未来を夢見ていたものだなぁ、と。 しみじみ思い返してしまいました、はい。 ◆Lumi/2sUEI氏、ありがとうございます。 *『2月3日』をアップしました。 *『初夜』をアップしました。 *『夜中のバレンタイン』をアップしました。 *『閨の会話』をアップしました。 18禁ですので、18歳以下の方はご遠慮ください。 ちょくちょくサイトをいじっているうちに、日記ネタを一応まともな形にしておいた方が良いかなぁ、などと思いだす。 『一応』形になっていると思われるネタについて、SSという形で再形成。 以下、下記をアップしました。 * お稲荷の話を再編集し、『稲荷 Confidences』として連載化しました。 * オリジナルSS『猫頭峠』をアップしました。 * オリジナルSS『ボクとカノジョの事情』をアップしました。 * オリジナルSS『自称妖精さん』をアップしました。 * オリジナルSS『異世界行き直行』をアップしました。 * オリジナルSS『新説・北風と太陽』をアップしました。 またエルハ系SSもあったので、取り敢えず再編集。 * 『分裂怪人 誠ンダー』をアップしました。 * 『ある晴れた昼下がり』をアップしました。 * 『魔の14日』をアップしました。 手抜きのはずなのに、えらく時間がかかったのがなんか悔しい。 26th Mar/2005 先日のオフ会、皆様お疲れ様でした。 そして改めて、隊長の門出を心からお祝い申し上げます――― 夕焼け空に煙突が一本。黒い煙が緩やかな風にたなびいている。 下町と表現できる、木造住宅が無造作に立ち並んだ住宅街。 そこにその煙突はあった。 煙突の柄の部分にはこう書かれている。 『松の湯』 最近では利用は少なくなり、それとともに数を減らしつつある、銭湯である。 その入り口には3人の男女がいた。 「久しぶりだな、銭湯なんて」 ケロリンの文字の書かれた黄色いプラスチック製の風呂桶を手にした青年が呟く。 「私は初めてです。こんな機会に恵まれたのですから、アパートのお風呂が壊れたのにも感謝しても良いかもしれませんね」 「そうだね。ちょっと足を伸ばしたところにこんなのが合ったなんて知らなかったよ」 と、こちらは女性2人。 長い髪の妙齢の女性と、ツインテールの女の子である。 「じゃ、1時間後に」 「はい」「うん」 男性の言葉に、2人は答え、それぞれ『男』『女』と書かれたのれんをくぐっていった。 靴を靴箱にしまい、さらにのれんをくぐった先は脱衣所。 広さは男女とも変わらず、三段のロッカーが壁沿いに並ぶ。 中央にはくつろげる様、古びたソファと机が置いてあった。 「まぁ」 「へぇ、これが銭湯かぁ」 女湯の脱衣所の方から聞こえてくる声に合わせて、 「おばあさん、3人とも洗髪込みで」 「990円だね」 青年が一括して男湯の方から番頭のおばあさんに支払う。 「親子かぃ?」 「俺達はそんなに歳をとっているように見えますか?」 「…そう言えばそうだねぇ。カノジョと、その妹さんかお姉さん?」 「同じアパートの住人ですよ。風呂が壊れちゃいましてね」 彼らの住む『猫寝荘』は風呂が共同なのである。 昨日、老朽化によってガス系統が壊れたため、修理中であった。 「今時、風呂が共同なんて珍しいね」 「そんなことを言ったら、今時銭湯ってのも珍しいと思うけど?」 「言うねぇ。ところでどっちの娘が本命なんだい?」 「なんのことかな?」 「歳上の娘の方は…おや、着痩せするタイプかね。案外胸は大きいねぇ。肌も驚くほど白くてお尻も良い形だし。安産型だね、ありゃ」 「…お客なくすぞ、ババア」 そんな男湯と番頭のやりとりなど知る由もない女湯の2人は、これまた反応が対照的だった。 ツインテールの女の子――雪音は周囲をキョロキョロ見回しながら、そろりそろりを上着を脱ぎ始める。 そしてアンダーシャツとスカート姿になりながら、姉に振り返る。 「姉上、やっぱり水着とか着なくて良いんでしょうか、って、うわ!」 目の前に2つの白い山が出現していて、思わずのけぞる雪音。 「ん? どうしたの?」 早くも着衣を全てロッカーにつめ込んで一糸まとわぬ姿の乙音がそこにいた。 「そんな無防備で」 「あら、まだ脱いでいないの?」 「だって! なんか心配だし」 雪音は不意に背後に視線を感じ、振り返る。 一瞬、番頭のおばあさんと目が合ったが。 「…なんかあのおばあさん、姉上を舐めまわすような視線で見ていた気が」 「何言ってるの。早く脱ぎなさい」 「水着は…」 「何の為に『お風呂』に来たのよ」 「あぅ、だって…」 「そもそも、隠すようなものは『ない』でしょ」 「くぅっ、いつの日かおっきくなるんだからっ!」 ブツブツ言いながらも、もぞもぞと雪音はシャツを脱ぎ始める。 やがて下着姿になった雪音は、小さなタオルを2つ手にした姉の、特に胸のあたりを見つめてから改めて己のそれに移した。 片や、起伏の大きな胸。片やまるで滑走路のようなそれ。 「むー」 雪音の手が乙音の脇に伸びる。 「? どうしたの、雪音? くすぐったいわよ」 ぷにゅぷにゅとした姉の脇の下あたりの感触を味わってから、雪音はしみじみと呟く。 「案外、姉上は寄せて上げてをしてるんですね」 「いいからとっとと脱げ」 問答無用で乙音は妹のブラジャーを剥ぎ取った。 「何騒いでんだか」 亮は女湯の方から聞こえてくる嬌声に溜息一つ。 「男湯と女湯が一緒じゃなくて、初めて良かったと思うよ」 ブツブツと心の声を漏らしつつ、彼もまたタオル片手に風呂場への扉を開けたのだった。 * 後編に続きます。 風の王国に再課金。 ![]() ほぼ2ヶ月ぶりにつないでみましたら、なんとなんと、花札イベが開催されているじゃありませんか! まだGMはこのゲームを見捨ててなかったんですねー。 なら、とっととVerUpしてくれよー、と叫んでみる。 『ドラゴンフォース(セガサターン)』のウェインシナリオをようやくクリア! 長かった………数々の戦いを経て、仲間を増やし、復活した破壊神を倒し、ようやく平和を取り戻したのです。 まぁ、束の間の平和だそうですけどネ♪ クリア後、レイナートシナリオを選択して再プレイしています。 生意気なガキなレイナート君と、進んで世界の悪役となったゴルダークさんは一度クリアしないと選択できないのです。 ありがちな主人公で、本人自体はぶっちゃけ弱いウェインくんのシナリオとは違い、そのウェインくんを視野に入れつつ、裏側で暗闘するレイナートシナリオはなかなか奥が深そうです。 ってかこのゲーム、稀に見る良作ですよ! 一度クリアしてもまだまだ楽しめそうだよ、くぅぅ、嬉しいねぇ。 こんなゲームがポロリと出てくるから、ゲームをやめられないんだよなぁ。 さて、最大101人VS101人の戦闘が楽しめる戦略シミュレーションゲームたるドラゴンフォース。 当然、萌えキャラも存在します。 そこで私的ベスト3! まず3位――ウェインくんの配下のプリースト「ニーナ」さん。 忍者のシロウくんも惚けるほどの美貌の持ち主。 ある時はウェインくんを襲う敵の凶刃の前に飛び出したりと、忠誠度も高い。 でもあんまり報われない扱われ方をしております、合掌! 2位――獣娘の「ユニ」ちゃん。 獣王ゴンゴスの配下であり、嘗めてかかると鋭い爪で一撃される。 「がんばるのだー」の声を聞くと頑張れます、はい。 1位――サキュバスの「ウリル」嬢。 レイナートの傘下であり、側近のソフィーに嫉妬されるほどの美人。 だけれども、実は敵のスパイ。そしてそれはぶっちゃけレイナートにはバレている。 ありがちな話ではあるけれど、レイナートにマジ惚れして自分から素性をバラし、敵に下るように薦めてくるのですよ。 「一緒に来ていただけるのなら、私の身も心も差し上げます」 と、寝室でスケスケのネグリジェ一枚だけを纏って迫ってきます。 レイナート、危うし!(色んな意味で) しかし寸でのところで(色んな意味で)ソフィー登場。 「レイナート様、お怪我は?!」 ウリルさんは「さよなら」と言い残して去っていくのでした。 ”ソフィー、君呼んでないよ。っつーか、どこからか覗いていたんちゃう?” きっとプレイヤーは誰でもそう思うに違いない。 そんなこんなで過ぎ去った三連休。 「ああ、あっという間だった……」 21th Mar/2005 |