Diary
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「さて、帰りましょう」 『うむ』 そう言って犬神は映像の少年であるイグドラシルをその肩に乗せる。 「イグドラシル様」 視線の高くなった少年に、此花さんが申し訳なさそうに言葉を送ろうとするが、 『お前はお前の判断で一歩一歩進んで行くよう、最初に私は言ったはずだ』 強い口調だが、優しさを孕んだ思考が彼から飛ぶ。 『それは正しい方向であれ、間違ったものであったとしても、お前はお前が信じる道をこれからも進むように、な』 「しかし、私は今回…」 『方向を間違えたとしても、お前の周りにはそれを修正してくれる者たちがこうしているではないか』 「あ…」 此花さんはイグドラシルの言葉に歩を、僕を、そして最後に巧を見つめる。 そんな彼女を満足げに認めたイグドラシルは、一同を見渡してこう告げた。 『それでは皆のもの、此度は世話になった。この世界樹、皆の顔は忘れまい。これを以って礼とさせて頂く』 そして傍らの犬神の頭を軽く叩く。 犬神は、彼と戦った陰陽術師の仮面の男と鬼の娘に視線を向けて、 「さらばだ、人の子よ。またどこかで逢い見まえよう!」 そう告げて、犬神は高く跳躍したかと思うとイグドラシルを肩に乗せ、戻り行く月の光をその身いっぱいに受けながら家の屋根屋根を飛ぶようにして消えていった。 「ちょ、まて!」 「……無理」 駆け出そうとする仮面の男を片手で止める鬼の少女。 はずみに、男の顔から仮面が落ちた。 下に現れたのは20代前半の、どこにでもいそうな厳つい感じの男の顔だ。 苦い顔で仮面を拾う彼に声をかけるのは乙音さん。 「亜門さん、お疲れ様」 その声にようやく険が取れたようだ。彼は彼女に軽く頭を下げる。 「ずいぶん鍛えられたようですね」 「えぇ、那智の爺様に基礎体力から叩き直されましたよ」 苦い笑みで青年陰陽術師。 「ここに来たということは、ある程度までは『使える』ようになったということですね」 「どうなんでしょう? 術とかは特に教えていただけませんでしたし。とにかく実戦を積んで来いと言われて」 「いきなり、あの犬神と、ぶつかるとは、思わなかった」 疲れた顔で、鬼の娘がそう呟く。 「彼はかなり高位の怪異ですわ。あれだけ互角の戦いに持ち込めるとは、申し訳ありませんが私も思いもしませんでした」 「それは褒められているのか」 「けなされているのか」 男と娘は複雑な顔で顔を見合わせる。 「さてお二人には早速ですがここへ赴いていただきます」 乙音さんは懐から一枚の封筒を取り出して陰陽術師に手渡す。 彼は中の手紙を一読。 「なるほど」 そして小さく頷いて。 「それでは!」 鬼の娘が彼の右手に腕を回すと同時、2人は足元の陰の中に溶けて消えた。 気配も消えたことから、影を経由してどこかへ移動したのだろう。 「ところでさ、総一郎」 「ん?」 歩に兎の長い耳を突かれて僕は視線を彼女に移す。 彼女はなんだか妙に嬉しそうな顔で、僕の耳を見ている。 「ウサミミって萌だよなぁ」 「はぃ?」 「おっと、そうじゃなくてさ。どうするんだ、これ」 我に返った彼女が指差すのは、桜の巨木が跡形もなく消えた跡。 猫寝荘のあったその場所は、きれいさっぱりの更地になっていた。 それもまるで切り取ったかのように、猫寝荘だけがこの夜の出来事を覚えているかのよう。 他の家々は被害を受けていなかったのは喜ぶべきなのだろう。 「どうしよう、いきなり今日帰るところが…」 僕は更地となった猫寝荘『跡』を呆然と見つめて声を漏らす。 「あ、あのさ、総一郎。もしよければ今日はオレの部屋に…」 『心配に及びません』 歩が僕になにか話そうとしたその途中、柔らかな女性の声が僕の心に直接響く。 ずももももも 「「?!?!?!」」 更地の下、まるで生えてくるように、いや。 猫寝荘が生えてきた。 ずずん 僅かに地響きを立てて、猫寝荘は元の姿を取り戻した。 『仮にも神たる私の社。このようなことで壊れてはたまりません』 よくよく見れば手のひらに乗りそうなほど小さな女性が乙音さんの近くに浮かんでいる。 声はそこから発せられていた。 「あのー、神様? 私の車ももしかしたら退避させてくれてなかったかなー、なんて」 そうお願いする乙音さんに『んー』と人形のような自称神様は考えるようにしたかと思うと。 『えぃ』 ぽん、と。 駐車場に乙音さんのミニローバーが、猫寝荘と同様に地面から生えてきた。 「ありがとうございます、神様。私、信じちゃいますね」 『どんどん信じるが良いですよ、絶賛信者募集中ですから』 そして重なるようにして猫寝荘の2階の玄関が2つ開く。 「なんだなんだ、さっきから外が騒がしいな」 「うぁ、やっと開いたよ」 高槻さんと土屋さんだ。 少し遅れて101の扉も開き、そこからはそこに住む青年と隣の部屋の女性が揃って出てきた。 「何があったんだ、やっと開いたし」 「神様もどこいっちゃったんだろ?」 その2人を視界に認めた浩二郎の師匠こと妖狐のお姉さんは、乙音さんを一瞥。 2人は視線だけで言葉を交わし、 「浩二郎、帰るよ」 「え、あ、はい、師匠!」 浩二郎にそう告げる。 「じゃあね、兄さん」 「ああ、浩二郎。またな」 「うん、またどこかで。あ、師匠、待ってくださいよ!!」 浩二郎は頭の耳を押し込むようにして戻しながら、妖狐の後を追う。 最後に僕に向かって大きく手を振って、彼は彼女とともに路地の向こうへと消えた。 そして残ったのは、僕と此花さん、乙音さんと柚木兄妹。 「そう言えば」 僕は気になっていたことを問う。 巧と歩へと。 「こんな時間に、どうしてここに?」 その問いに2人は、互いに一つづつスイカを抱えてみせる。 「「スイカの差し入れ。途中で2つに増えたけど」」 途中で増えたという意味が良く分からない。 「美味そうなスイカじゃないか。こんなにあるのならアパートのみんなも呼んで食べよう」 横からぬっと顔を出してそう提案してきたのは、どこから沸いたのかこの猫寝荘の大家さんである。 「そうだよ、アタシ喉乾いちゃった、食べよ食べよ!」 その大家さんの後ろからは雪音さんが出てきて、巧のスイカを受け取った。 「さ、そーくんも歩ちゃんの持ってあげてね。大家さんの部屋で食べましょう」 僕の肩に手を置いて、乙音さんは僕を歩の方へ軽く押し出した。 「あ、大丈夫だよ、重くないし。あ」 「ありがとう、歩」 スイカを受け取りながら、僕は告げる。 「いや、だから重くは…」 「ありがとう」 スイカに対してではない。此花さんに対するあのときの行動に対して、だ。 歩は怒ったような、恥ずかしいような顔を一瞬見せて、 「友達なんだから、それがなんであれ当たり前だろ」 言って、猫寝荘へを向かう巧の後を追いかけるようにして駆け出した。 「友達、か」 「友達、ね」 満月から少し欠けた月を見上げながら僕と、歩の言葉を聞いていた此花さんは同じ言葉を呟いたのだった。 終わらなかったわ。 次回がフィナーレ予定(と思う)。 22th Sep/2009 シルバーウィーク最終日ですね。 私は先週から韓国に4泊5日のお仕事に出ておりまして、帰国次第に福島県に1泊2日の旅行に行ってきましたよー。 まず韓国の方は、お天気にも恵まれて晴れ通しで各お客さんを回ることができました。 最終日は11時の飛行機に乗って帰るだけでしたが、出発日から商談が詰まっており、毎度のことながらかなり中身の濃い旅程でした。 体力がもたないので、お酒をほどほどにしたらなんとか乗り切れたわー。 初日の夜は気力があったので、若手で前回に続きカジノに行ってみましたよ。 今回、ルーレットでの賭け方を前回の敗因に基づいて変えまして(前回は赤か黒かのみ)。 まず3000円ほどをコインに変え、その殆どを数字の所に置きました。 またがっておくのもありなので、大体15の数字くらいは埋められます。勝率にすると2分の1か3分の2くらい。 これが功を奏し、5連続で当たりましたよ。コインは4〜5倍に! しかし調子がいいのはここまで。 あとは負け続け、4回ほど連続で外して終了。 ……まぁ、楽しんだからいいか。 スロットも倍になったりしましたが、結局0に。 本気で儲けるつもりだと、のめりこみそうで怖いですね。予算を50000Wと決めていたので大丈夫でしたけど。 食事の方では、あまり辛いものは今回は食べなかったので楽でした。 びっくりしたのはグミで食べた牡蠣専門店。 牡蠣フライを頼んだら皿に山に載って来ましたよ。あと牡蠣チジミもでかいし。 それでも3人でお酒も込みで一人あたり1000円いかないのには驚きでした。 帰りはキンポ空港から羽田空港へ。 1時間近く空港で時間があったので、近くのEマート(スーパーマーケット)でちまちまと食材を買って帰りました。 焼肉のタレとか本場を使ってみると美味しそうだわー。 そんなこんなで帰国後の翌日、朝から酷い下痢だったのは疲れからだろうと思いたい(同僚も同じ症状出たようだが)。 ![]() 写真はEマートから帰り道の、空港を外から撮った一枚。 いい天気で芝生の上で昼寝したかったです。 帰国後はちょっと体調は良くはなかったけれど、車で福島へ。 よく考えたら近いようで遠いようで、微妙な位置なためにじっくり行ったことがなかったんですよね。 初日は白河ラーメン食べて、阿武隈洞なる鍾乳洞を見てきましたよ。どちらも行列がすごい。 ![]() 翌日は浄土平で山登って、喜多方ラーメン食べて、猪苗代ビールを買い込んで帰ってきまして。 東北道の渋滞に閉口しながらも、なんとか真夜中に自宅着。いやぁ、相変わらず一日が長い旅でしたわ。 満足満足。 昨日と本日は完全休息日。 というかアニメ消化日か。何本か最終回を迎えておりました。 そうか、9月ももう終わりだよねぇ。 ・シャングリラ:オカルト?な部分もあったりで変だったけれど、これはこれで。 ・東京マグニ(以下略):えぇー、そんなオチとはっ?! ・プリラバ:人生最初で最後のモテ期だよね? ・宙のまにまに:2クールでも良いんじゃないかと思ってしまった、終わりを迎えるのが惜しい。 アニメ消化完了次第、本日はスーツを買いに行きましたわ。 夏物がすべてズボンに穴が… orz この時期だとギリギリですが、まだ夏物売っていましたよ。 2着で30000円でした。作業着だし2,3年もてばいいわ(冬モノは大丈夫なのにねぇ)。 出張も込みこみでかなり充実した一週間+α。 明日からは会社。机の上がどうなっているか怖いわ…。 気合を入れていきますかねぇ。 23th Sep/2009 最終章ですよー。 9月1日。 長かった夏休みが終わり、二学期が始まる。 この夏に此花さんを中心に発生した植物達の反乱は日本では一夜限り、他の地域では2〜3時間程度の出来事だった。 とはいえ世界規模で発生したこの動きは、人間達に自分以外の生物の存在を改めて認識させると言う点では効果的だったようだ。 とりわけ南米のアマゾンや東南アジアのマングローブ林では相当堪えた様で、その収縮速度は確実に低下しているとのこと。 伐採により減り行く植物達のクローズアップを中心に、右肩上がりの平均気温やそれに伴う水位上昇、気候の変化などの話題も国家間の会談で多く取り上げられるに至っている。 二酸化炭素の排出制限に慎重な姿勢を見せていた米国や中国も、その重い腰を上げつつあることは大きな成果と言っていいのではないだろうか? これをきっかけに、僕らにも住み良い環境を取り戻せればいいのだけれど。 「でもね、正直なところさ」 ホームルームが終わり、その放課後。 巧は苦笑いを浮かべながらこう言った。 「僕達がいくら小細工を労しようが、地球さんにはもしかしたら小さなことなのかもしれないね」 「??」 首を傾げる此花さんに、彼はこう続ける。 「だって僕ら人間は長く生きても7,80歳。君達は……500歳くらい?」 僕はそんなには無理だが、此花さんは小さく頷いている。さすが植物系。 「でも地球さんにとって1000年くらいだったら僕らにとっての1日程度なんじゃないかな。ちょっと風邪を引いて、寝込んでいる間に体内のばい菌は死んじゃって、元に戻るってことで」 「でも、風邪でも人は死ぬことがあるわ」 「そうだね、もしかしたら僕ら人間は地球さんを死に至らしめるほどのばい菌なのかもしれない」 巧は懐から取り出した携帯をいじりつつ、その画面を僕と此花さんに見せる。 画面にはニュースサイトの記事らしく、こんな文字が綴られていた。 『小氷河期到来か? 温暖化は抑制される??』 「これは??」 「時間をくれたってこと、かしら?」 此花さんの言葉に、巧は小さく首を傾げつつ頷いた。 「地球さんにとっては僅かな時間だけれど、僕達には考えて実行するには十分な時間だと思うんだ。地球さんにとってばい菌ではないってことを証明する為の、ね」 携帯を閉じ、彼は僕を一瞥。 そして此花さんに視線を移し、彼女の前に改まって向き直った。 「此花さん」 「はい」 「僕、此花さんに約束するよ」 まっすぐに、彼は彼女を見つめてこう告げる」 「ん?」 「僕がきっと、君達の住みやすい世界を作るよ」 それは夢を語るようではない、しっかりと目標を見据えて覚悟を決めた言葉だった。 「だから」 巧は彼女に右手を差し出す。 「一緒に頑張ろうよ」 此花さんは彼を見て、そして差し出された右手を見つめ。 己の右手を自らの胸の前に挙げて、そして。 「信じて、いいの?」 「信じてくれると、嬉しいな」 微笑む巧に、此花さんは困ったような嬉しいような顔をして、 「あー、もぅ、何を遠慮してるんだよ!」 突如クラスに乱入してきた歩が、横から無理矢理に此花さんの手を巧に握らせた。 「強引な」 苦笑する僕に、彼女は1学期の頃と変わらない笑みのままに、こう宣言する。 「巧が頑張っても居場所ができなかったらさ、オレが外へ連れ出してやるよ」 「「外??」」 首を傾げる僕と此花さんに、巧が少し困った顔で笑みを浮かべている。 「そう、外。この地球の外、宇宙にさ。オレ、宇宙飛行士を目指すぜ」 突拍子もないことを言い出す。 「折りしもH2Bが成功したんだ。これからますます宇宙へ目が向いていくと思う。オレ達もいつまでも『ここ』にしがみついていないで、外にも目を向けなきゃな」 「壮大な話になってきたな」 「そんなことはないぞ、総一郎」 彼女は真っ向から否定する。 「さくらのお仲間も月で頑張ってるみたいだしさ」 「はぃ?」 「知らないのか、月に植物らしいものが見えてて、だんだん広がりつつあるってニュース」 それって、もしかして……乙音さんが月にまで『届きそうな勢いで』投げた魔剣「天魔」のしわざか?? ちなみにあれからどこを探しても見つからなかったのだ。本当に月まで届いていたのか……。 「だからさ、総一郎」 歩は巧と同じく、今度は僕に対して右手を差し出す。 臆することなく堂々と、彼女らしく戸惑いを見せることなしに。 「オレと一緒に行かないか? 『ここ』は巧とさくらに任せてさ、オレ達は外を目指そうぜ」 「学食で定職と麺類を選ぶようなノリだなぁ」 思わず僕は笑って。 そして、彼女の手を握った。 握り返してくる力は、思ったとおりに力強い。 高校一年の2学期。進路を決めるにはまだ時間があると思いがちだ。 だけど。 目指す先がはっきりすればするほどに時間が足りなくなるということを、このときの僕らははっきりと感じ取っていた。 これから先、様々な困難があるはずだ。けれども。 手を握り返してくるぬくもりを感じながら、これならきっとやっていけると。 僕は。 そう信じて進む。 これにて白黒双月、完結となります。 またどこかでこの子達と皆さまにお目にかかれたらと思います。 長い間お付き合いいただきありがとうございました。 26th Sep/2009 本日は五ヶ月ぶりにトレーニングジム→健康ランドのコースを。 きっと2日後に筋肉痛が来る、きっと来るー。 今はとにかく疲れて、スゲー眠いのですよ。 終わったアニメの一行感想のコーナー(そんなコーナーあったか?)。 化物語:あれ? なんか中途半端に話がそれて終わったような?? Phantom:やってくれるぜ、やっぱり最後はバットエンド! 狼と香辛料2:ここで切るのかーー!! 尺が足りなかったか?? CANNAN:他に比べるとちゃんとまとまっていたと錯覚してしまいそうだわ。 絶望先生3:4期やらないかなぁ。佐野介の出番が多かったなぁ。 ザムドもそろそろ終わりそうですね。 10月からは観るのは少し減らそうと思うのです。 白黒双月をまとめなおしました。 今回完結を機会に見ていただけると幸いです。 27th Sep/2009 本日は会社での昇格試験でした。 昨年は落ちたので、今年は何とか受かっておきたいところ。 今年も落ちれば、来年も休日受けに行かなければならなくなるのですよー(><) 受けた感触としては「なんとかなるとおもうのだけれど」という感じ。 普段パソコンで慣れてしまっているので、久々に字を書くと手が痛いです。 何とか読めるように書いたつもりだけれど、字の汚さはどうにかならないかなぁ。 書店を久々に覗いたら「がうがうわー太」の最終巻が出ているじゃないですか。 長かったなぁ、このシリーズも。 最後は漫画的な終わり方になっていたんですが、ちょっと疑問点も。 狛犬と稲荷の子供であるところの主人公は、神様と神様の間の子供であって、人間の要素はないと思うのだけれど。 「半分人間」とか書かれていたのだが、全部神様じゃないん?? 久々にラグナロクにインしました。 ![]() アマツでお月見系イベントがやっていたので早速参加。 ウサギの帽子を作りましたよ。材料集めが面倒だったわー。 あと料理もしてみました。肉を40個焼いてソーセージにするのですが、火の加減が微妙。 3分の2くらいの成功率でしたわ。 久しぶりだとなんか新鮮に感じるなぁ。 今期のアニメ。 とりあえず「にゃんこい!」と「テガミバチ」は堅そうです。 「サンレッド2期」も相変わらず飛ばしてますな。 「生徒会の一存」と「けんぷファー」は微妙。 「アスラクライン2期」「超電磁〜」はパスの方向で? 3rd Oct/2009 さてさて、久々に乙音さんの小話でもいってみましょうかね。 「あれ? 亮お兄ちゃんだ」 放課後、学校からの帰り道。 川沿いの堤防を歩く雪音と恵美は、土手で一人の青年を目にした。 彼はススキを数本、穂ごと摘み取っている。 彼女達の声に気がついた彼は顔を上げ、手を振ってきた。 「亮お兄ちゃん?」 「うん、お隣に住んでるお兄さん」 「ふーん」 雪音の説明に恵美は軽く頷く。 その間に亮は2人の前にやってきた。 「なにやってるの、亮お兄ちゃん?」 「ああ、乙音さんにちょっとススキを摘んでくるように頼まれてね」 「ススキを??」 「何に使うのやら」 首を傾げる2人に、恵美は恐る恐るこう告げる。 「お月見じゃない?」 「「お月見??」」 2人は声を重ね、そして空を見上げる。雲一つなく、暗紫色に染まりつつある空だ。 西は僅かに赤く、暑かった夏の面影をそこに僅かに感じさせる。 そして。 東の空には丸い丸い月が一つ。 まだ日の光もある為か、あまり目立っていない。 「どうだろう?」 「どうかなぁ」 亮と雪音は互いに首を傾げつつ、そして。 「今日の夕食は何にしようかな」 「すごい関心なさそうね」 恵美は白い目で友を見るのだった。 猫寝荘の入り口。 アパートまでのスペースには車4台分が止められるスペースがある。 そこには現在、乙音の愛車と大家の軽トラックの2台が止まるだけだ。 空いた2台分のスペースには本日、ブルーシートが敷かれており、その真ん中には。 秋風に揺れるススキの穂。 お盆に載ったダンゴの山。 そして。 「んー、この一杯がたまりませんねぇ」 日本酒の入った杯を傾ける乙音の姿があった。 すでに月は天高く上り、星々が見えないほどの白く明るい光を地上に向けて放っている。 電柱に備え付けられた街灯よりも明るいその冷たい光の下、雪音と亮はダンゴを片手に夜空を見上げる。 「今夜は中秋の名月なんだって」 2人にそう告げる乙音。言いだしっぺの彼女だが、お酒ばかりで肝心の月を見ていない気がする。 「こうまじまじと夜空を見上げたことはないけど」 「良く見えるものだねー、お月様」 亮と雪音がそう呟いて、そして。 ダンゴを口にした。 「あれ、お月見ですか」 そんな声はアパートの入り口から。 「やぁ、そーくんもどう、おだんごもあるよ」 「じゃ、お邪魔しまーす」 ブルーシートに靴を脱いで上がる卯月総一郎。見上げる名月に思わず耳が出そうになるのを堪える。 「あれ?」 「みなさん、どうしたんですか?」 間髪居れず、続いて101と102の社会人コンビが帰宅した。 その背後から、 「また宴会? 今度は月見にかこつけて、ですか?」 204の土屋がコンビニの袋を片手に苦笑いを浮かべている。 いつしかそこには人が集う。 こうして月下に人々は笑い、そして中秋の名月を肴にしばしの祭を楽しんだのだった。 昨夜ですが、なんか夜が明るいなと思ったら中秋の名月だったんですね。 今日言われて知りましたわ、もっとじっくり見ておけばよかったなぁ。 4th Oct/2009 名古屋出張中に「境界線上のホライゾン2」を読み進める。 なんかこの作者殿、回を追うごとに一冊が分厚くなってないか? これも上下巻に分かれているけど、一冊1000ページ超えてるし。 通勤中とかに読むと腕が鍛えられるのです(嘘 しかしこの下巻は誤植が多い。それもネタバレ誤植には勘弁してもらいたい。 コナンで例えると、犯人を示す黒ずくめの人影が黒くなってないで真犯人で描かれちゃってるようなミス。 さすがに分厚すぎて、チェックが追いついていないのか? そんな感じで結構がっかり。 ザムドが終わりました。 結局、作品として何が言いたかったのかよく分からぬー。 最初から最後まで、面白いのかつまらないのかはっきりしない作品と言うイメージでした。 私の読解力が低いのか? 異なる文化というか、文明のぶつかり合いと双方にどこか不気味さを与え合う。 そんな部分を見れた気がします。 ティアーズ トゥ ティアラも終わりましたな。 ゲームとしての作品はきっと面白いのだろうけど、アニメとしてはなんか大枠を垂れ流しという感じで物語に起伏がないというか。 キャラがたくさん出てきている割には、一人一人を深く掘り下げたエピソードもないので、厚みを感じない気がします。 そう考えるとうたわれるものは巧かったんだろうなぁ。 全体の流れの中で、それぞれ味のあるキャラクターをいかに魅せるか。 改めてその重要性を感じましたわ。 9th Oct/2009 近所の狭山湖まで散歩をして、前に目をつけておいた銀杏拾いスポットに足を運んできました。 一歩遅かったらしく、その場で新しいものは中身を取り出された跡がそこかしこに。 しかし表面をしっかり醸された臭いものは結構落ちてまして、家族一人3つとして12個ほど確保してきました。 茶碗蒸しにでもするかねぇ。 今期のアニメ ・にゃんこい! ・サンレッド2期 ・テガミバチ ・君に届け ・ギャグまんが日和(再放送?) 個人的な注目はこの5本あたりかな? そろそろ絞るか。 最近は息抜きゲームにFC「ファイヤーエムブレム外伝」をやってます。 なんかスゲーシビアだな、この中身。と愚痴愚痴文句を言いながら。 ……息抜き、か?? ハルヒも終了しましたね。 振り返ると……エンドレスエイトしか思い出がない。 あれはやっぱり何かの嫌がらせなのかね?? あと最後の最後で「消失」が劇場版で公開されるとのコトで。 ……いや、エイトやらないで消失やれよ…と思わずそんなツッコミ。 今日のラグナロク。 ![]() シーフさんを無事に二刀アサに昇格させました。 DAと二刀の多重攻撃、サイコー! 10th Oct/2009 祝日の本日はいつも通勤で通っていて通過してしまう駅を散策してきました。 その1つとして西武線は「石神井公園駅」。 公園という名が付いているのだから、きっと公園があるのでしょう。 早速どんなものかを見てきましたよ。 駅からやや歩いたところにあるのは大きな池。 ボートが出来るくらいの細長く大きな池と、湧水のある昔からある池の2つ。 それを取り囲むように森林公園と化していました。 ボートができる方の池では釣りを楽しむ人も多く、かなり穏やか。 湧水の方はカワセミもいるようで、こちらも地元の人達の憩いの場になっておりました。 景観も結構良く、ちょっと遠出して自然に触れたいなんて時はちょうどいいかも知れぬ。 思いも寄らぬ自分的穴場スポットでしたわ。 『そらのおとしもの』の第二話を視聴。 なんだ、この話。 特にエンディングが狂ってる。 原作はどうか分からないけれど、アニメのコイツは半端じゃないZE! 2話で切ろうと思ってたのに、こんなことされたら見続けるしかないだろう?(ぉ 久々にFabricを書きました。 2-8が書き直し止ってたので、とりあえずこの部分を仕上げ完了。 この調子でまずは3章書き直しを目標に進めますー♪ 11th Oct/2009 映画のタダ券を貰ったので久々に映画館に行ってきましたよ。 映画は邦画。 題名はカムイ外伝。 そう、結構古いマンガの実写映画化です。 最後はお約束通りに無常に終わりましたが、なかなか面白かったですよ。 邦画特有のねっとり感がなくて、アクションシーンが結構あるのがなかなか。 いずな落としは無理がある気もするけれど。 楽しめる一本でした。 今日のラグナロク。 久々に過剰精錬でも行なってみようと思い立つ。 ターゲットは倉庫で寝ていたクルーエルソード(武器レベル4)。 +4→+5に、いざ! カンカン クホホ と、やっぱりな落ちでした。過剰精錬はダメだ、リアルラックが足りな過ぎる! 17th Oct/2009 普段乗っている自転車が10年ほど前のもので、かなり古い。 かつ、両親も乗ったりするので「一台新しく買うか」ということに。 近所のドンキホーテにて27インチの自転車購入。 今まで26インチだったので、車輪の径が大きくなって結構早く感じます。 乗りやすさでは、古い方にアドバンテージがありますが。 本日はFabricの三章を手直し。 少しづつ進めよう。 18th Oct/2009 生憎の曇天の下、ちょっと足を伸ばして航空公園で催されている所沢フェスティバルに行ってみました。 現在、インターネット&ケーブルテレビを契約しているJ-COMのブースで契約者向けにガラポン(回して玉を出すアレ)をやっているとのことで、せっかくなのでトライしたのです。 ……クリアホルダーかっ。 がっかりしているところ、我が母上殿も挑戦。 玉が出ると同時。 ガランガラン! 係のお姉さんがハンドベルを鳴らしました。 「おめでとうございます、二等です」 なぬ?! 防水の4インチワンセグTVが当たりました。お風呂でも見れるらしい。 あぁ、こういうのって当たることあるんですねぇ。 ちなみに我が家ではワンセグは電波が来ていないので入りません。 ロクな落ちがつかないところで。 24th Oct/2009 群馬県吾妻へ出張。 帰りは上野への直通特急にてお昼ご飯の駅弁をば。 ![]() だるま弁当(900円)。 中身は鳥飯(?)の上に山菜の煮た物が載っている、そんな感じ。 田舎の味を堪能できるけれど、もう少しおかずが欲しいなと思いつつ。 なお、入れ物は口の部分をカッターで切れ込みを入れることで貯金箱になるそうです。 いくら入るんだよ…。 28th Oct/2009 ヤフオクにてW-ZERO3(es)を落札。2300円+送料740円で入手しました。 結構スペック高いモノだと思うのだけれど、最近値が落ちてるねぇ。 私はWillcomはnineを使っているので、うまく使い分けが出来そうです。 出先でワードやエクセル、パワーポイントが片手で見れるってのは便利ですな。 ![]() 心配していたバッテリーもまだ元気みたい。 しっかり働いてもらうとしようか。 29th Oct/2009 昨日は会社にて月末の呑み会でちょっと呑み過ぎたようです。 朝から頭がぼんやり。 ここは汗を流そうと、市営のフィットネスクラブでジャックハンマーばりのトレーニングをしてきましたよ。 その後は所沢温泉にて癒しつつ、岩盤浴も楽しんできまして。 体重が2kgも落ちたよ?! 全部水分か?! 最後に生ビールを一杯。極楽ですネ♪ 31th Oct/2009 秋晴れの良い一日ですな。 とうとう11月です、このまま忙しい中で年が終わりそうだなぁ。 さてさて、久々に乙音さんのお話でも〜〜 「あれ?」 彼は駐車場に止められた車を見る。 いつもの彼女の車が止められている定位置に、今は違う車が止まっていた。 「色は同じだが」 彼女の好きな赤い車だ。しかし今までとは明らかに形状が違う。 そう、これは。 「こいつはフォルクスワーゲン・ビートル」 彼はその車に近寄る。 「1938年の生産開始以来、2003年まで生産が続き、四輪自動車としては世界最多となる生産台数2152万9464台の記録を打ち立てた伝説的大衆車―――Wikiから引用」 なんだか訳の分からない独り言だが、一昔前までは日本でも良く見た車だ。 カブトムシやワーゲンの通称で親しまれた、車体がユニークな逸品である。 「しかし何だってこんなレトロな車ばっかり選ぶんだろうな、あの人は……っとぉ?!」 窓から中を覗いた彼は語尾を驚きに変える。 レトロな外観とは裏腹に、車内装備は無駄に充実していたからだ。 計器類は全てデジタル式に換装。カーナビはもちろんのこと、ETCまで装備されているようだ。 「うわ、エアバックも積んでるのか。中身別物じゃん」 しかしマニュアルなのはデフォルトだ。 「そうなんですよ、亮クン」 「うぉ、どこから現れたんですか、乙音さん?!」 「亮クンが見えたので、車の陰に隠れてました」 「さいですか」 突然の車の持ち主の登場に亮は改めて問う。 「どうしたんですか、これ?」 「はい。前の車を変な人に貸したら訳の分からないことになったので、改めて何とかしろって言ったらこれが返ってきたんです」 「?? 訳分かりませんね」 「まぁ、走ればいいんじゃないですか。と言うわけで亮クン」 「はい?」 言って乙音は右手にキーを振りつつ、笑顔でこう言った。 「慣らし運転をしたいので助手席に座りなさい」 「命令形?! 決定事項?!?!」 その日の夕方。 相変わらずのクラッチワークの酷さに車酔いした亮とすっきりした顔の乙音が、学校帰りの雪音によって目撃された。 「姉上に何かを吸い取られたのかな?」 という感想があったとかなかったとか。 今日のラグナロク――― ![]() Ordinの方にテコンを作ってみました。 INT>DEX=VITなソウルリンカーを目指しているので、これがまたマゾいわ。 攻撃力皆無な上に、打撃も受けるし。どうやって育てようか?? とりあえずアカデミークエストは全て終わらせました。ついでにハロウィンイベントで経験値も貰いましたわ(計4〜5時間)。 結果、Lvは40/33に。 んー、落法捨てるかなぁ。 ゆっくり考えよう。 1st Nov/2009 今週は会社にて昇格の面接試験があったのです。 面接官は三人。役員さんなのです。 ……うち2人が良く知っている方でしてね。 良く知っているからこそ、聞かれたくない詳しいことまで聞いてくるのです。 むぅ、受かった気がしないぞ(^^; 周囲の反応では「これで落ちることはないだろう」とのことですが、果たして?? 昨日、家にてのんびりしていると宅配便が。 送り主は「中村屋」。お菓子を始め、カレーやシチューで有名なお店です。 はて、どこからかのお歳暮か? でも送るならまだしも、貰うような立場にもないのだが。 首をひねって中を開けると、ハヤシライスおよびカレーの缶が6つ(1つ2人前)。 市場価格で5000円くらいのものではないですか。 そして中に封書が一つ。 結構前に出した、みずほ銀行のアンケートで当たる(かもしれない)賞品と判明しました。 当たるものだなぁ。出さないと当たらないけれど、そう思えどなかなか出さないんだよなぁ。 早速ハヤシライスを家族みんなでいただきました。美味しかったですよー♪ 今週のラグナロク――― テコンガールで教範を読みながらひたすらにウルフ狩り。 なにこれ、すごい効率よくね?! あっという間にLvは51/38に。来週末は経験値2倍が来るので、一気にJobを43まで持っていく所存です。 並行してアカデミーシックレットストーリーも進めておく。 こいつはJobも入るので、結構美味しいのですよー♪ さてさて、来週は週末に韓国出張の予定です。 身体を壊さないように気をつけていかないとなー。 8th Nov/2009 韓国出張完了! 今回は2泊3日だったので体力的には楽でした。 3泊くらいになってくると、毎回休みなくスケジュールを詰め込まれるので精神的にもキツイのですよ。 ともあれ、ミッション完了なのです。 もみじひとひらのDL版を調整中。 次の土日には正式版公開に漕ぎ着けそうです。 乞うご期待あれ!! 今週のラグナロク――― ![]() 経験値2倍期間中なので、教範使って3倍に。 一気にウルフ狩りでLv=59/43に到達しましたよ。JOB43はやっぱり普通にやったらキツイわ。 さくっと転職して念願のソウルリンカーに。 んー、可愛いねぇ。ROはキャラが可愛いから良いのです。 転職後は再度ウルフを狩って地道にJOBレベ上げ。 さっさとエスマ覚えたいなぁ。 15th Nov/2009 肌寒い季節になってきましたね。 枯葉舞い散る昨今、いかがお過ごしでしょう? さてさて、もみじひとひらの正式版DLを開始します。 夏コミ販売版からの差分ファイルも公開しておりますので、お買い上げいただいた方はこちらもご利用くださいませ。 貴方は数ある虚構の現実の中から、真実と言う事実に目を向ける勇気はありますか? 彼女は愛車の屋根の上に落ちた1枚の葉を手に取った。 指先でそれをくるくると回す。 赤い楓の葉は、しなることなくクルクルと回った。 「秋ですね、亮クン」 そう呟く彼女の声を聴きつつ、彼もまた屋根の上に載った黄色いイチョウの葉を手にとって日にかざす。 「そうですね、秋もそろそろ終わりです」 「冬は冬で、きっと大変なんですよ」 「違いない」 顔を合わせ、2人は笑う。 そんな穏やかな2人に向かって、少女の怒号が飛んできた。 「なにやってるの、2人とも! さっさと落ち葉掃いてよっ、焚き木が出来ないじゃない」 良く見れば、彼と彼女の手にはそれぞれ竹箒が握られている。 「秋は落ち葉焚き」 「冬は雪かき」 「「大変だなぁ」」 はぁ、と大きく溜息を吐く2人に、再度少女の怒号が響いた。 「おいも、焼けないじゃないの!」 「「今掃きます、すぐ掃きます!!」」 食欲の秋、なのかな?? 三連休二日目です。 昨日と本日とで「もみひと」がなんとかUPすることが出来ました。 もぅ、何も言い残すことは、ない(ぇー)。 22th Nov/2009 今週は月曜日がお休みだったけれど、部内での呑み会や出張も多く結構しんどい週でした。 12月も例年にも増して忙しそうです。 不況ではない業界の製品を扱っているので、それなりに景気はいいのですがいかんせんサラリーマン。 会社では「実力主義」とかなんとかいってるけれど、いくら頑張ろうがお給料が劇的に変わったりはしないのです。 というか、うちの会社は平均よりも給料が安いので有名なのだから困るわ。 ついつい愚痴りたくもなる昨今です。 27th Nov/2009 先週、PS1ゲーム「ティアリングサーガ」を思わず購入してしまったのです。 これはPS2ゲーム「ベルウィックサーガ」の前身と言えるSLGであり、ファイヤーエンブレムと似ていて任天堂から特許侵害で訴えられてるとか、そんな曰くつきの代物。 ベルウィックほどではないにしろ、相変わらず作りがエグイ。そこそこ攻撃が当たるので面白いには面白いけれど、相当時間に余裕がないとクリアできるように思えないMなゲームなのです。 とはいえ、キャラの成長をニマニマしながら楽しんでおります、はい。 しかし最近、やりかけで止まっているゲームが多いなぁ。 28th Nov/2009 バン! 勢いよく玄関の扉が開かれた。 慌てて彼が振り返ると、ドアの向こうには悲壮な顔をしたお隣の娘さん――雪音の姿がある。 「大変なの、亮お兄ちゃん!」 彼女が彼の腕を引っ張り、連れて行った先は彼女達の住む隣の部屋。 そこには、彼女が悲しみと落胆と諦めと、そして怒りを浮かべる理由があった。 「あぁ、そういうことか」 彼は目の前に繰り広げられる情景に小さく微笑む。それは哀れみのこもった表情だ。 「どうにか、どうにかして、亮お兄ちゃん!」 僅かに涙すら浮かべて請う雪音の指差す先には。 コタツに首から潜り込む、彼女の姉の姿があったのだった。 「先週末に学校から帰ってきたら出してあって、それ以来ずっと入ったままなの」 「あぁ、もうそんな季節か」 確かに朝と晩は肌寒くなってきたが。 都心に近いここでは、11月の今はまだコタツは早いと思われる。 「なんとか引っ張り出せないかな?」 「無駄ですよ、亮クンでもね」 雪音の言葉の返事はコタツからだった。 「姉上!」 「フフフ、コタツを装備した私が簡単に出てくるとでもお思いかしら?」 首だけをコタツから出して不適に微笑む乙音を見つめながら、亮は呟いた。 それは隣の雪音にも聞こえるか聞こえないかくらいの、小さな小さな呟きだった。 「太った?」 「ふ、ふとってないもん!!」 ばさり! コタツをひっくり返して乙音が立ち上がる。 上下薄緑色のジャージという、なんともひどい格好である。 「さぁて、運動の秋よ。ランニングでもしましょうか」 「姉上……ようやくコタツから出て…」 「さ、走るわよ、雪音」 「へ、アタシも?」 「当然でしょう。さ、これに着替えなさい」 「え、ちょ、ちょっと待って…」 「さぁさぁさぁ!」 「えーーー?!」 姉に急かされ、雪音はいつの間にやら手渡された衣装を手に部屋の奥へと追い立てられ。 バタン 亮の目の前で玄関の戸が閉まった。 「オレも走るのか…」 「普段運動していないんだから、丁度いいでしょう」 「まぁ、それもそうか。しかし」 亮は乙音の隣――着替えた雪音を見る。 白い体操着に紺色のブルマという、なんともマニアックな姿だった。 「ふとももが寒いーー! てか、どうしてアタシだけブルマ?! 姉上はどうしてジャージなのー!」 「だって雪音。私がブルマなんて履いたら、AVの撮影とか、もしくは痴女かなにかに間違われてお縄になっちゃうでしょ」 「後半は当たってるじゃないかーー!」 叫んでしかし、雪音はその視線に気付く。 「あの、どうしたの、亮お兄ちゃん?」 いつもになく真剣な亮の視線に、雪音は思わずたじろいだ。 「雪音ちゃん」 「は、はい!」 「体操着はブルマの中に入れないのか?」 「はぃ?」 「あら、亮くんは体操着を入れる派なの?」 「乙音さんは入れない派ですか?」 「えぇ、だって激しい運動をしたときに、おへそとかちらりと見えるのがいいじゃないですか」 「なるほど、目から鱗が落ちる思いです」 真剣に語り合う2人を背中に、雪音は一人走り出す。 こんな大人には絶対なるものかと、強い決意を胸に秘めて。 そういえば私が小中学生の頃は、女子は普通にブルマでしたな。 今って短パンでしたっけ? 見たことないのでむしろその方が新鮮に見えるかも?? 29th Nov/2009 11月30日〜12月3日まで当ページはアクセス禁止状態にありました。 足を運んでくださった方々にはご迷惑をおかけいたしました。 原因は不明ですが、サーバーである@Pageから問答無用でキックされていたようです。 転送量が多すぎたのかな?? とりあえず旧サーバーであるInfoseek側を復活させることにいたしました。 今後ともよろしくお願いいたします。 ちなみにCGI関係のデータが@Pageに移行する前の状態に戻ってしまっております。 色々すみません……。 あと一部CGI系が動かないと思います。この辺は土曜日には直しますのでしばしお待ちを! 3rd Dec/2009 復旧完了! 完・全・復・活、ちっくしょーー!! とりあえずInfoseekに戻りました。CGIの設置が面倒だったわー。 でもこの機会にキャラリナも含めて総チェック入れました。結構バグとか不具合多かったのね。 というか、これまで指摘がなかったってことは誰もアクセスしていなかったってコトか??(考えないようにしよう) あと懸念点の1つであった雪音のファイルサイズを23MB→3MBまで痩せさせました。ビットレート落としただけでここまで減るか?! そして問題となるのはやはり「もみひと」と「VK」の設置場所。最近はファイルサイズの大きいものは設置できないことが多いんですよね。 そりゃ、ファイル置き場にされちゃかなわないものなぁ。 LiveDoorは置けたので応急処置で設置しました。並行してベクターにも申請しておきます。 一番の問題は@PageにFTPでもアクセスできないので、引越しの告知も出来ないことか。 困ったものです。 今の心境を看板娘の2人に語っていただきました(↓)。 四畳半の狭い部屋で2人の乙女が突っ伏していた。 外ではすっかりと夜が更け、寒々しい風が薄い窓ガラスを揺らしている。 しかし。 狭いながらもその部屋は、どこか暖かさに満ちているような気がした。 「とりあえず、一仕事終えた気分だわ」 髪の長い女性が、畳に倒れこんだままの姿勢でそう呟く。 「そうですね、姉上。まさかこの寒空の下で問答無用で叩き出されるとは思いもしませんでしたよ」 応えるのはもう一人の乙女。ツインテールの少女だ。 「一体、何がいけなかったのかしらね。理由通告一つもないのが怒りを通り越して呆れるわ」 「というか、心当たりが多すぎて理由がいくつでも思いつくのも問題かも」 はぁ。 2人は同時に溜息をつく。 「大体、姉上が120インチの液晶テレビなんてのを運び込むのがいけないんですよ。いくら部屋が広いからって、あれは床が抜けるかと思いましたし」 「そんなこと言うけどね、雪音。アナタがお友達を毎日連れてきてその大画面テレビで夜遅くまでマリオカート大会開いてどんちゃん騒ぎしたのが問題だったんじゃないかしら」 「うー」 「むー」 互いに唸り声をあげるが、それ以上は気力もないらしい。 「まぁ、前の家がそのまま残っていてよかったですね」 「そうね、幾分か救われた気分だわ」 よくよく見ればそこはかつて彼女達が住んでいた部屋だった。しかし前のように荷物でギチギチではない。 ある程度整理整頓され、機能性が上がっているように見える。 「前の家が鍵閉められてて、荷物を取って来れなかったのが痛かったなぁ。それに表札も変えられなかったし」 「仕方ないわ。それでも引越し作業で丸一日よ。お姉ちゃんはこれ以上動けません!」 「アタシもー」 そして再び沈黙が落ちる。 やがて聞こえてくるのは、2人の腹の虫の音。 「出前でも取りましょうか」 「そうですね、ベクターで『VK』と『もみひと』を注文してみます」 「超特急でね!」 そして。 狭いながらも慣れ親しんだ場所で彼女達の生活は途絶えることなく再開するのだった。 12月は吐きそうになるほど忙しいです。 なんか呑み会も多いなぁ、景気がよくなってきているのかな? ボーナス多いといいなぁ。 5th Dec/2009 今週は相変わらず忙しかったですよー。 金曜日は大阪出張につなげて、古巣のみなさまと呑み会。 で。当然帰れないので、なんばのAMZA(サウナつきカプセルホテル)に宿泊。 眠るにしても10時ごろなのでまだ早く、一人ふらふらと道頓堀沿いを歩いていました。 川沿いを歩けるようになり、結構綺麗になったんですね。 夜は水面にビルのネオンが鏡のように映って、予想外に幻想的な風景が広がっておりました。 その景色を道行く人々は特に目にも止めないという所が、またまた忙しい街だなぁとも。 翌日はそこから歩いて大阪の電気街「日本橋」へ。 朝10時ではまだ開いている店も少なく、11時ごろから本格的に動き出す感じです。 ![]() 久々に来ましたが、ずいぶん変わった印象を受けました。 電気カレーがなくなっていたのが寂しいなぁ。 あと表通りにエロビデオ屋(ストレートすぎる)が多すぎ。なんぞこれ?? 裏通りは相変わらずオタロードが花開いていましたが、ゲーマーズにとらのあな、メロンブックスとか秋葉原とあまり変わらないわ。 ちなみに大阪のメロンブックスは初めて入りましたが、店内も広く陳列も分かりやすくて良いですな。 対してとらのあなは混沌としすぎな印象が……。店員さんの工夫次第で結構印象変わるもんだねぇ。 なお大阪在住時代にお世話になったワンダーランドはまだ開いていませんでした、残念。 帰りがけに中古ゲーム屋でPS1「FEDA2」を発見。思わず購入です。 オープニングが実写でいう、なかなかイカした作品なのです。 ……多分クリアできないだろうけどな。 疲れ果てた本日日曜日は、父から依頼された年賀状作りながらぐてっとしてました。 そうか、年賀状作らんとなぁ。とまぁ、そんなこんなで。 13th Dec/2009 「もみじひとひら」および「VirginKiss」をベクターに登録いたしました。 これで諸問題は根本から解決ってことで。 初めからこうしておけば、HP消えたりすることなかったんだよなぁ。反省! 16th Dec/2009 → 過去ログ |