Diary
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キタキタキターーー!! ![]() 届きましたよ、ヘルシングT巻/限定版っ!! 早速姿勢を正して鑑賞です。 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ くぉぉぉぉぉ!! なんじゃ、このカッコよさはっ。 どのシーンも目が放せないが、特にアーカードvsアンデルセンのシーンはイイ。 互いの鬼っぷりが楽しすぎます。アンデルセンのキレ具合とか。 ともあれ、コレを観た後で言いたかったことは次の2点。 1.アーカードが実は親バカ(子はセラス)。 2.冒頭で「きゃ!」とか言ってた可愛いインテグラを返してください、いや返せ。 とゆーことで。 P.S. 投票イベントコーナーを更新/投票については第2期としました。 OVA発売前の結果については現在集計中です。 9th Feb/2006 ただひたすらシナリオ間にmidやら背景やら仮想立ち絵やらをはめ込む作業に没頭。 やっと4分の1終了……先は長いなぁ。 さて、OVA発売まで秒読みのヘルシングですが、知らない方の為に詳しく説明してあるサイトをご案内。 ここなんかが巧いと思います。 ロサ・キネンシス様とか……あれれ?? 5th Feb/2006 夢を見た。 久しく連絡を取っていない、懐かしい人が出てくる夢だ。 そこでは懐かしい人が笑っていた。 けれど、きっと今はそんな笑いは浮かべない。 そこでは私も笑っていた。 けれど、きっと私も今はそんな笑みを浮かべはしない。 しかし、確実にあった過去の出来事。 夢の中では忠実に再現されるけれど、今この時にそれは決して実現しない。 朝からなんだか、とても不思議な感じを胸に抱きつつ一日を始めたのでした。 ―――明日は休暇でございます、いぇーい♪ さて、今月の10日はヘルシングOVA1巻の発売日ですよっ! 予約はすませたか? 初回特典の確認は? 部屋のスミでDVDデッキを起動しつつ、ニヤニヤ微笑む準備はOK? 2nd Feb/2006 僕の名は闇雲 翼。 Jリーガーを夢見るサッカー大好き5年生さ! 今朝も学校までドリブルで通学だよ。 え? 危ないって?? そんなことない。だってボールは友達だからさ。 「ツバサ トモダチ トモダチ」 「うわっ、ボールがしゃべったぁぁ!」 どきゅ! 気色悪いボールは僕のトゥキックで大空を舞い、一路ドブの中。 僕の名は闇雲 翼。 (今日から)NBAを夢見るバスケット大好き5年生♪ ↑みたいなバカな事を書いている間に、あと2日で三十路+1歳です。 あぁ、なんて僕は愚かなんだろう(職殺の蜘蛛の如く恍惚な眼差しで)。 そんなこんなで、早くも1月も終わりです。 気を抜くとあっという間に2月も終わってしまいそう。 時間に流されぬよう、お気をつけあそばせ………。 【更新】雪音の2月分更新を致しました。 31th Jan/2006 気力減少気味な昨今です。 ふと冷静になって「あれ、オレ何やってるんだろう?」とか思うと気が滅入る。 そんなお仕事を続けております。 結局、何をやりたいのか分からないまま、今がある。 そして今は今で、食べるために仕事をするという当たり前の行動を取り、それに終始している訳で。 それ以上を望むのは、贅沢ですか…ね。 さて本日は幼馴染みについて。 妹がいる人は「妹萌えが分からない」というのがほとんどだけれど、幼馴染み萌えもコレに似たようなもののような気がします。 でも「いや分かるけど?」って言う人も案外多いと思うのがコレなのです。 今回は「分からんし、ありえないだろ?」って立場のお話ってことで――― 「この百合娘っ!」 「黙れ、腐れオタクっ!」 「あー、そうだよ、俺はオタクだけどなにか?!」 「えー、そうよ。私は百合だーいすきだけど何か文句あるの?!」 惜しげもなく、放課後の廊下にて大声で言い争うのは2人の男女。 それを2人の少女達がやや遠い目で眺めていた。 やがて言い争う女の方が暴力で物を訴え始めようとした、そんな時。 観戦していた2人の少女の内の一人が溜息混じりに2人の男女の間に割って入る。 「北上センパイ、この辺にしておかないと文芸部の打ち合せに遅れちゃいますよ」 「放しなさい、恵美。今日こそはこの人類の害悪を叩き伏せねばっ!」 「恵美ちゃん、裕子なんぞに触ったら君まで百合になっちゃうぞ」 「あー、それは嫌ですねー。さ、行きますよ、北上センパイ」 「覚えておきなさい、祐二。絶対に死なす!」 「懲役何年かな? ん?」 「首を洗って待ってなさいよっ!!」 そう言葉を残し、北上と相馬の2人は廊下の向こうへを去って行った。 「まったく」 溜息1つ、残された彼――今井 祐二に、残る一人の少女が声をかける。 「お二人とも仲、良いですね」 「なかなか目がおかしい様だね、雪音ちゃん」 苦笑いの今井は雪音をまじまじと見つめながら続ける。 「お兄さんはメガネをかけた方が良いと思うな。あ、ちゃんと縁のあるやつだよ? つるの部分も萌え要素だか…」 言葉の羅列は少女の地味なボディーブローによって停止した。 「ほら、言うじゃないですか。喧嘩をするほど仲が良いって」 「憎しみと愛情は表裏一体、とか?」 「そうそう」 「それは裕子には当てはまらないものだよ、うん」 腹を押さえながら、今井はしみじみと頷いた。 「でもでも、お二人はお隣さん同士で幼馴染みなんですよね?」 「ああ、そうだけど。どうして知ってるんだい?」 「恵美ちゃんから聞いたので」 「そっか……」 「昔から仲、悪かったんですか?」 雪音の素朴な質問に、今井は両腕を組んで「うーん」と唸る。 「まぁ、そうでも……なかったし、今でも昔でもそんなに変わっちゃいないんだけどね」 答えた今井はどこか苦い笑みを浮かべていた。 「ったく、あのバカはっ」 廊下を歩きながらぶつぶつ呟くのは北上 裕子。その隣には困った顔の相馬 恵美の姿がある。 「北上センパイはどうしてそんなに今井センパイと仲が悪いんですか?」 「どうしてって……当たり前じゃない!」 「?? 当たり前なんですか? 家もお隣同士だし、幼馴染みじゃないですか」 「何よ、幼馴染みだと仲が良くなくちゃいけない訳?」 「いえ、そういう訳じゃ。でもこの間、北上センパイのご両親が風邪ひかれたんで、お風呂屋さんを手伝わされた時」 「ぁ?」 「あ、いえ、お手伝いさせていただいたとき」 慌てて言い直す恵美。機嫌が悪い時の北上は鬼なのである。 「今井センパイがお風呂に入りに来まして、言ってくれれば手伝うのに、とか言ってましたよ?」 「それはアイツは番頭になって女湯覗きたいからに決まってるじゃない」 「それはそれでデフォルトだと思うんですけど、でも……」 困った顔の恵美に、北上は肩の力を抜いてようやく優しく微笑んだ。 「まぁね。アイツとはただの幼馴染みってだけ。それだけの関係だから、さ」 恵美の言葉を封じ、北上は軽く彼女の肩を叩こうとして。 スススっと後ろへと身を引く恵美。 「?? 恵美ちゃん?」 「私は百合には興味ありませんので」 「裕二、ゼッタイ殺ス!」 そこは化学実験室。 夕暮れ近くのここには1組の男女がいるだけだった。 「いつからあんなに仲が悪くなったんです?」 「雪音ちゃんもなかなかしつこいねー」 機材を片付けながら、たった一人の電脳部部員である今井は机に腰掛けた雪音に苦笑い。 「それにさっき、センパイは言いましたよね? 『今でも昔でもそんなに変わっちゃいないんだけど』って」 今井は最後の機材を片付け終えると、椅子の一つに腰掛ける。 背もたれを抱くようにして雪音の方を見上げると、やれやれと呟きつつ言った。 「仕方ないな、教えてあげよう。俺と裕子のちょっと昔の話をね」 春―― 校舎は学年によって反応は様々だ。 1年生は新たな高校生活に期待を不安を抱きながら。 2年生は文系と理系にクラスは分かれ、授業形態も分化することに受験という現実を肌に感じ。 3年生は高校生活最後の年であることと、来年は進学か就職かという、社会へ足を踏み出す一歩前ということに。 そんな中。 昇降口には2年生のクラス分けが書かれた紙が張られ、生徒でごった返している。 「ねぇ、裕二はどのクラス?」 「俺はAだよ。裕子は?」 「私はF」 「そっか、裕子は文系進んだんだったな」 「裕二は理系よね」 「ああ。しっかし、とうとうクラスが分かれたな。進む先が違うんだから当たり前といえば当たり前なんだが」 「そうね、幼稚園から小学、中学、去年までずっと同じクラスだったものね」 しみじみとした気分で2人は空を見上げる。 晴天だ。 青の中に、白い小片が混じって散っている。 校門の脇に生えている桜の木の、花びらだ。 「じゃあな、裕子」 「あ、う、うん」 彼女は彼の背中を見送る。 理系は南校舎、文系は北校舎に分かれているからだ。 どことなく、なにか足りないもの―――まるで靴を履き忘れて裸足で歩いているような感覚を覚えながらも。 裕子もまた、新たな教室へと向かう。 「よぅ、今井。とうとう嫁さんとお別れだな」 「だれが嫁さんだ、誰が」 馴染みの顔に言われ、彼は笑って答えた。 「だって毎日、北上とは行きも帰りも一緒だったじゃねぇか」 「そりゃ、家が隣同士だしな。帰り道に別のルートはないし」 「でも心配だろ、北上に言い寄ってくるヤツがいるかもしれねぇぞ?」 からかって言う馴染みの男子生徒に、今井は、 「?? いいんじゃないか?」 不思議そうな顔で首を傾げた。 「いいんじゃないかって、お前……北上と付き合ってるんだろ」 「何言ってんだ、付き合ってるわけないじゃないか」 笑って言う今井に、問うた彼は「え?」とか「あれ?」とか呟きながら再度尋ねた。 「じゃ、お前ら2人、どんな関係なんだよ?」 「どんなって……」 困った顔で今井。それは問われたことにではなく、今更何を、といった風の困り顔だ。 「ただの幼馴染みに決まってるだろ、今更」 「ただの幼馴染みよ?」 同じ頃、北校舎でも同様の問答がなされていた。 「ただのって……それにしては仲良いじゃない」 問うのは同じ中学だった女子生徒だ。 「そう? まぁ、お隣同士だし、ちっちゃい頃からお互い知ってるし。仲は悪いより良い方がいいんじゃないの?」 不思議そうな顔で北上は同級生に問う。 「じゃ、じゃあさ」 同級生は何故か焦りながら、こう問うた。 「裕子が目を放してる隙に、今井君が女の子と付き合っちゃったら、どうする?」 「どうこうも」 首を傾げつつ、今井はキッパリと言う。 「良いんじゃないの? てか、裕二が誰と付き合おうと、それに私が誰と付き合おうとお互い関係ないと思うけどなぁ」 放課後。 学校からの帰路、今井と北上は並んで歩いていた。 いつもの風景だ。 しかし。 「ねぇ、裕二?」 「ん?」 「私達、幼馴染みよね」 「だな」 「そうよね、うん」 両腕を組んで、うんうん頷く北上。 「なんかあったのか?」 「んー、そうでもないけど、ね」 「なんかさ、今日聞かれたよ」 「何を?」 「俺達、どんな関係かって」 「あー、それ私も訊かれたわ」 「なんて答えた?」 「幼馴染み」 「だよなぁ」 並んで歩きながら、2人は困った顔を浮かべている。 「だけどさ、今日なんとなく分かったことがある」 「なに?」 「んー、なんて言うかなぁ」 頭を掻きながら今井。 「当たり前に裕子が今まで近くに居たのにそれがないってのは、なんとなく」 「背中が寒いって感じ?」 「ああ、そんな感じだな」 「私もそう思った、なんとなく怖いっていうか、変な感じだよね」 「でもさ」 夕日に目を細めながら、今井は呟く。 「俺達はきっと、これからもっともっと離れて行くんだろうな」 「裕二は理系、私は文系だしね」 「そうだな」 「それってなんとなく、不安かな」 困った顔で、裕子は呟いた。 夕日が雲に隠れる。目を開き、裕二は隣の裕子に視線を移して告げた。 「昔さ、自転車買ってもらったの、覚えてるか?」 「ええ。私はキャン○ィ○ャンディので、裕二は仮面○イダーのね」 「補助輪外した時のことは?」 「あー、競争したっけ。でもいつから外して普通に乗れるようになったのか……覚えてないや」 「そんな感じで良いんじゃないかな?」 「え?」 「きっと、気がつくと俺達は離れていると思う。そして気が付いた時に」 雲が動き、再び夕日が2人を照らし出した。 「そんなことがあったな、って思い出せれば、それでいいんじゃないか」 「……補助輪を外すまでが、それはそれで大変だった記憶があるけど?」 「なぁに、すぐ慣れるさ、そんなことは。だって俺達はただの幼馴染みなだけだろ」 「そうね、ただの幼馴染みなだけだものね」 何とも言えない笑みを浮かべ合う2人は、互いに家の前に着いており、 「「じゃ」」 いつものように別れ、そしてそれが一緒に帰る最後の別れの挨拶だった。 「ただの幼馴染みって関係だけど、あまりにも深すぎる『ただ』の関係っていうのはきっと崩れないし、それ以上の変化もないんだと思う。変化を起こそうとするには何かがおかしくなるものさ」 そう締めくくりながら椅子から立ち上がり、帰り支度を始める今井。 「ふーん」 「俺達は放っておけば良いのに辿りつくはずなのに、その先の変化に急ぎすぎちまったのかもしれないな」 訊きつつ、雪音もまたカバンを取る。 「でも今井先輩にしては格好良すぎる話って言うか、ぶっちゃけキャラじゃない?」 笑って言う雪音に、 「あ、バレた?」 「え?」 「いやぁ、さすが雪音ちゃん。あっさりフィクションと見破るとは。どの辺が怪しいと思った? じゃ、次はとっておきのメガネっ娘のお話でも」 再び椅子に腰掛けながら、頼んでもいない次の話を始めようとする今井に雪音は目を点にしつつ、はっと我に返る。 「まったく、案外テレ屋なんですね」 「はぃ?」 「そういうことにしておきます。さってと、カラスが鳴くからかーえろっと!」 「あー、なかなか面白い萌えな話があるのに……訊いて損はないと思うよ、おーい」 そう言葉を投げてくる今井に、雪音は振り返ることなく片手を軽く振って化学室実験を後にしたのだった。 昨今のラグナロク――― 長女の騎士はLv78に。AGIカンストまであと少し! ミノタウロス相手に適当に叩いて稼ぐ、一番手のかからない娘でございます。 次女の魔導師はLv68に。INTカンストまでほんのちょっと! ヒールクリップが欲しいけれど所持金がなくて手が出ません。 その為、時計台が狩り場になるはずですが、回復手段がもっぱらポーションとお金がつくので、何とかダメージが食いにくい赤いも虫相手に炎で焼く毎日です。 三女のアコライトはやっとLv50。 アマツの畳に幽閉中。60くらいまで延々とヒール砲を撃つ事になるのではないかと。 不毛です。 そんな感じで〜〜〜。 28th Jan/2006 喉の痛みは消えましたが、咳が止まらぬ……。 早く寝ることにします。 さて、今日は「もしも魔法使いがいたとしたら」。 貴方なら、何を望みますか? そこは男子トイレ。 曇りガラスの向こうからは赤い光が差し込んで来る。 窓からの弱い夕日の光は、音もなく2人と濡れた床のタイルを赤く染め上げてゆく。 学校の夕方だ。 そのトイレではデッキブラシを手にした2人の男子生徒が溜息をつきながら、ごしごしと床のタイル磨いている。 「ったくよー、宿題忘れたくらいでこの始末かよ」 「先生の虫の居所が悪かったのかもね」 「あー、もー!」 一人がもう一人をなだめるような、そんな関係だ。 「あーあ、もしも魔法があったらな」 「へ? 何、いきなり」 「ああ、昨日ゲームやっててさ。剣と魔法の世界なわけよ」 「で?」 「そこで使ってる魔法があれば、こんなのささっと終わっちまうだろうって。そう思っただけさ」 「ふーん」 ごしごし 一旦会話が途切れる。 「あ、えと、もしもだよ」 「ん?」 聞き手に回っていた方の生徒が、こう問うた。 「もし、魔法があったら……どうする?」 「どうするもなにも」 問われた彼は笑って、 「まずはデッキブラシに魔法をかけて、ぱぱっと掃除を終わらせるだろ。で、次に宿題を魔法で片付ける」 「で?」 「んー、そんなところだな」 「随分と……スケールが小さい魔法だね」 「あー、まぁ、そんなところじゃねーの?」 「そんなところかなぁ」 「そんなところだろ、みんな」 「ふーん」 ごしごし ごしごし 「たしかに、そんなところかもしれないね」 呟き、この世界最後の魔法使いは小さく微笑んだのだった。 最近のラグナロク――― 風邪気味なのもあり、なんとなく気力がないこの土日。 雪が降っていて外に出ることも無かったので、だらだらRO生活をしておりました。 ![]() 特記するとすると、長女の騎士が某ヤンキーなプリさんとあちこち遊びに行ったことくらいかな。 SSはニブルヘイムの魔女。 ご対面してきましたが、顔色が悪い御方でございましたよ。 一方の次女のWizと三女のアコは……まぁ、ちょこちょこ育っております、はい。 22th Jan/2006 雪が降る。 しんしん しんしん 雪が降る。 静かに音を殺して 生まれる音すら吸い込んで しんしん しんしん 雪は降る。 明日の朝にはきっと ばしゃばしゃ ばしゃばしゃ 白い湯気を上げる 庭先の赤い血だまりも 白く染まって 消えるだろう。 かすれた悲鳴も その白で包んで――― 更新が滞っております。 寒いからではありません。 忙しいからでもありません。 初雪ではしゃいでいるからでもありません。 なんとなく。 気分的に。 21th Jan/2006 年始の初萌えの会の際にdaic氏とともに某ショップにて50円で購入したエルハビデオCD。 裏面の説明には、再生推奨機種「Can-be」とか書いてある骨董品。 我が家のPC-98でのみ再生できました、何だコレは?? 内容的にはファンなら持っていても損は無いけど、得も特にない程度。 各キャラクターが紙芝居形式で各話を説明して行くという代物でした。 なんだかなぁ……。 で、本日はそれを観て久々にエルハ小話です――― それは、とある昼下がりのロシュタリア城。 穏やかな日の光の降り注ぐ中庭に、2人の乙女がいた。 緑豊かなそこにあぐらをかく黒髪の女性と、その隣で正座をしたポニーテールの少女である。 2人の前にはいくつかの小瓶が置かれていた。 「持ってきましたけど、どんな効果があるのかさっぱりですー」 小瓶の1つを手に取りながら、ポニーテールの少女が首を傾げた。 「ふむ、地球とやらの文字は曲がりくねっておってさっぱり分からぬな」 尊大な口調でこちらは黒髪の女性。 「でも誠様、お困りになるんじゃないですか?」 「ふん、あんなにごちゃごちゃした部屋なのだ。いくつか物が無くなったところで気づきはすまい」 「それもそうですね♪」 「ソンナコト ナイ」 カタコトの言葉は2人の背後から。 ガサリと草木を分けて現れたのは、一匹の猫だ。 「マコト キット困ル」 「そうじゃ、アレーレ」 「はい、ファトラ様?」 「人ノ話 聞ク」 猫の言葉を無視しつつ、黒髪の女性―――ファトラ姫はニタリと笑みを浮かべつつ猫を見た。 「動物実験すれば良いではないか」 「ああ、それもそうですね♪」 「ウーラ 用事 思イ出シ…フギャ!」 首の後ろをファトラに掴まれながら、ウーラは空しく宙を掻いた。 「さて、まずはどれにしようか」 「この白い粉のはどうですか?」 「イヤダ ウーラ マダ死ニタクナイ」 ジタバタ暴れるウーラに、アレーレは蓋を開けた小瓶を近づけていく。 と、その時だ。 「コラ、ウーラいじめてんじゃねぇよ、お前ら」 ぱこん、とアレーレの頭が小突かれた。 その拍子に小瓶が宙を舞い、見事ウーラの頭にヒット。 無常にもウーラは頭から中身の白い粉を浴びた。 「うぉ!?」 思わずウーラを茂みに投げ捨てるファトラ。 服に舞った粉を慌てて払い落とす落とすと、彼女はアレーレを小突いた声の主を見上げた。 そこには赤い髪を持つ炎の大神官・シェーラの姿がある。 「なんじゃ、シェーラか。また誠に会いに来たのか?」 「ちちち、違わい! 神官の公務で城に寄っただけだっ!」 「ほぅ、そういうことにしておいてやろう」 「そういうことなんだよっ!」 「あーあ、全部かけちゃった」 一方、アレーレは空になった小瓶を拾い上げる。 貼られたラベルにはちなみに日本語でこう書かれていた。 『またたび…?』と。 「フゥゥゥゥ!」 そんな唸り声と共に、白い影が茂みからシェーラへと襲いかかった。 「うぉ?!」 慌ててそれを避けるシェーラ。 飛びかかったのは小柄の動物の『ようだ』。動きが速すぎて視認が出来ない。 『それ』は城の壁を高速で伝うと、再度シェーラに向かって飛びかかってきた! 「ちっ!」 間一髪、シェーラはその体当たりのような攻撃をかわす。 襲撃者はファトラとアレーレを背後に、シェーラに向き直った。 「って、ウーラじゃねぇか……??」 身構える小動物―――先ほど助けたウーラと確認し、シェーラは首を傾げた。 姿はウーラだが、なんとなく違う。 いつもの可愛らしさは微塵も無く、何か不気味な雰囲気を纏っているからだ。 そう、それはどこかで感じたことがある。 「あ…」 シェーラはウーラの目を見た。 くりくりした、人をなごます癒しはそこには無く、ギラギラと輝いている。 それは、そう……まるで正気を失ったエロ爺・ストレルバウのそれと同じなのだった! 「シェーラ ウーラヲ着ル」 くぐもった声でウーラは言う。 「な、なんで?!」 「ソウスレバ シェーラ 防御力アップ!」 言葉が終わらないうちにウーラは野生の動きでシェーラに飛びかかった。 「させるかっ!」 飛びこんでくる邪悪っぽいウーラに、シェーラは遠慮なしの炎の法術を叩きこんだ! ゴゥ、と灼熱の炎がウーラを包む。 が。 「なっ!」 ウーラは毛皮に焦げさえもつけずに炎を突破。 王族を守る猫の名は伊達ではないっ。 「「おおっ!」」 完全にギャラリーと化したファトラとアレーレは手に汗握り行く末を見守る。 飛びこんでくるウーラに、しかしシェーラの鋭い右足蹴りがヒットした。 まるでボールを蹴るような感覚を受けるシェーラ。 ウーラは城の壁にぶつかり、やはりボールのように跳ね返って、その勢いのまま再度シェーラに襲いかかる! 「マコト 言ッテタ 好キナ人 守リタイッテ」 「それがなんだっ?!」 「マコトヲ守ルウーラハ ダカラ シェーラヲ 守リタイ」 「え……?!」 一瞬、シェーラの動きが止まる。遠回りな言葉の意味を理解するために。 だがそれは、ウーラの作戦。 シェーラゆえに通用する言葉のトラップだっ! この一瞬、野生が大神官の力を凌いだ。 ウーラはシェーラの体に巻きついた!! 「なっ、こら、離れろっ!」 「シェーラ 肌 スベスベ」 「ちょ、へんなとこ触るなっ!!」 「シェーラ 肩 コッテル ウーラ 揉ム」 「や、やめろ……ふぁ、そんなとこ、あぅ、いやっ!」 端から見ると1人もだえているシェーラをしみじみと眺めるのはファトラとアレーレ。 「さすがファトラ様の猫ですね。すごいテクです」 「ふむ、教えた覚えはないのだが」 「よく言うじゃないですか、ペットは飼い主に似るって」 「なるほど。しかしウーラも侮れぬな」 「ちょ、お前ら、助け、はぅぅ!」 シェーラの、なにやら色っぽい声をBGMに2人は呑気にお茶をすすっている。 と。 「あら、シェーラ、こんなトコにおったんどすか。ファトラはんにアレーレも、こんにちわ」 「うむ」 「あ、アフラさん。こんにちわー」 「はっ……ふぁぁ!!」 最後にそんな声を上げてシェーラがその場に倒れた。 「シェーラ?」 近寄るアフラ。 顔を上気させてぐったりと横たわるシェーラから『それ』はアフラに飛びかかった! 「?!」 必要最小限の動きで避けるアフラ。 『それ』はアフラのやってきた廊下に飛び、再び身構えた。 「ウーラ?」 「アフラモ ウーラ 着ルトイイ」 さらに目をギラギラさせて告げるウーラ。 そんなウーラを見て、アフラはその飼い主に視線を移した。 「ファトラはん、アンタのペット、暴走してるっぽいどすぇ?」 「飼い主に似るらしいしのぅ」 「それじゃ、正常運転どすか? っと!」 ウーラの襲撃を避けつつ、アフラは廊下を駆けた。 その後を野生の本能剥き出しの動物が追う。 やがてアフラは廊下の角を曲がり、それをウーラが追い、 曲がったその直後、目の前に女体があった。 「ウーラ 着装!」 問答無用にまとわりつくウーラ。 「あら、ウーラ……じゃない?」 やや驚いた声は、 「ミーズ……」 「ええ、そうだけど?」 見ればその背後に一息ついたアフラの姿があった。 ウーラは思わず、自らが纏われた感触に素直な感想を漏らしてしまう。 「オ肌ニ 張リガナイ」 ピシィ 何かが割れる音がした。 それは空気の中の水蒸気が凍てつき、割れる音とも言い伝えられている。 ミーズは、むずっとウーラの頭を右手で掴むと一機に己の体から引き剥がし、その両足を左手で掴んだ。 「こぉの、クソ猫がぁぁぁぁぁ!!!」 そのままウーラをエキスパンダーの要領で思いきり引き伸ばすと、空に向けて右腕を掲げ、そして左手を離した! ぶん! ゴム鉄砲のゴムのように、 「にゃぁぁぁぁぁぁぁ………」 青い空に王家の猫は舞って消えた。 「あー、ダメですよ、ファトラさん。勝手に僕の研究材料を持ち出しちゃ」 「ふむ、たまたまポケットに入ってしまったのじゃ。のぅ、アレーレ」 「はい、ファトラさま♪」 「もー」 やれやれといった表情で小瓶を回収する誠の背後に、鬼の表情を浮かべた三大神官が迫っていたことに。 彼はまだ気づかない。 ウーラも汚れ役ということで。 さて最近気づいたんですがアニメ「ToHeart2」ってもう終わってたみたいですね? 最終話だけ見てねーーー! てか、あの状況からどうやって話をまとめたんだーー?! 年末年始はこれだから気が抜けないのですね。 最近のラグナロク――― 三姉妹は育っているようで育っていないようで。 とにかく今は、稼がないと話にならん状態です。 なんか物価高いんだよなぁ、はぁ…。 16th Jan/2006 色々やりたいことをやり尽くしてみて、最後にどこに行きつくかというと、私の場合は『何かを書く』ことに行き着くことが分かり始めました。 結局これが回帰点ということですかね。 それが分かった正月休み&3連休でした。 さて、冷える昨今なので暖かい銭湯話でも。 登場キャラはしばらく出番の無かったこの方々――― 「うひぃ〜、冷えるねぇ」 呟きながら古風な木造建築の玄関である引き戸から顔を出したのは短髪の青年。 彼の手には洗面器。中には下着とバスタオル、石鹸といったお風呂セットが詰められている。 早足の彼が向かうのは距離にして5mばかり。 お隣の同じく古い木造建築だ。 とは言え、普通の家ではない。 広い土地面積を占め、その中心には巨大な煙突が一本立っている。 そう、銭湯である。 彼は入り口ののれんをくぐると、つっかけていたサンダルを靴箱に放りこみ、鍵である木の小板を抜き取って『男湯』の扉を開く。 「おばちゃーん、今日も冷えるから来たよ」 慣れた態度で、男湯と女湯の中心にいる番頭にそう声をかけた彼は、見慣れた筈の番頭の顔を見て凍りついた。 「あら、今井センパイ。いらっしゃい」 そこには50を越えた隣のおばさんではなく、同年代にしか見えない三つ編みの女の子がいる。 彼の通う高校と同じ制服の上に、どてらを纏っていた。 彼女は彼を一瞥、特に興味なさそうに視線の屋や上にあるテレビ画面へと視線を戻した。 「……なんで恵美ちゃんが?」 唖然と問う彼に、彼女は再び視線を戻し、 「320円になります」 「ん、いや、そーじゃなくて。どうして番頭に恵美ちゃんが座っているのかなって??」 「北上先輩のお父さんもお母さんも風邪で寝込んじゃってるそうです。先輩はお湯炊いたりで忙しいからって、番頭やってくれってお願いされました」 北上というのはこの銭湯の経営者であり、当然彼の――今井家のお隣さんでもある。 「裕子がか? 確かに恵美ちゃんは文芸部の後輩なんだろうけど、なにも番頭を手伝うことは」 だったら俺が手伝ってやるのに、と言いかけて、 「北上先輩は今井センパイだけにはぜーったいに手伝わせちゃいけないって言ってましたよ」 「あー、俺だとセクハラするしなー、うん。盗撮とかもやりかねないよね?」 「ええ、そうですよねー」 「って、するかーー!」 「しないんですか?」 真摯な目で問われ、 「……多分」 彼は目を逸らした。 「で、でもさ。客としては恵美ちゃんが番頭だとなんてゆーか、それ、アレじゃん?」 「大丈夫ですよ」 恵美は今井にニッコリと微笑みかけ、 「粗末なものには興味ありませんから」 笑顔が笑顔だけに、とてつもない言葉の暴力が今井にヒット。 思わずのけぞった彼は、 「くぅっ。ならば…見せてやろう、この俺のモスラをっ!」 おもむろに服を脱ぎ始める。 そんな彼に、彼女は冷静に右手を差し出した。 「入浴料3200円になります」 「……なぜ10倍?」 彼の疑問を無視し、 「もしくはここにあるコンクリブロックでセンパイの命を差し出すか、ですね?」 「俺の命って3200円程度?!」 「北上先輩からは邪魔な客や頭の変な客やグズグズな今井センパイが来たら、こう言って追い返せといわれましたので」 「なんだよ、グズグズって?! いいよ、もぅ。静かに入るからっ」 「最初からそうしてください」 320円を受け取った恵美は、本当に興味がないようでようやくテレビ画面に戻ったのだった。 「ふぅ、良い湯だったよ」 「ありがとうございます……?」 番台に100円を1枚、彼は置く。 恵美はTシャツ短パンでバスタオルを肩にかけた今井を見て、首を傾げる。 正確には彼の手にあるビンを見て、だ。 「それ……ラムネ?」 「ん。風呂上りのラムネってのも良いもんだよ。牛乳も良いけどね」 この北上湯にはビン牛乳の他に定番のコーヒー牛乳、フルーツ牛乳、プ○ッシーなど湯上り用の飲み物が用意されている。 その中にラムネも置いてあるのだった。 「冬にラムネというのも不思議なものですね」 「そうかな? 恵美ちゃんは冬は飲まない?」 問われ、彼女は縦に首を振る。 「私は…やっぱり夏のイメージしか」 今井はラムネの瓶の中のビー玉を巧く中の凹凸に引っ掛けて一気飲み。 ビンを番台に置いた。 「ふぅ、夏祭りに飲むくらいかな?」 「ええ、そうですね。北野天神社の夏祭りで……」 言って、恵美は懐かしそうな目をした。 「私、ラムネを初めて飲んだのって、ここに引っ越してきた年……小学1年生の時なんです」 「へぇ、良く覚えてるね」 「引っ越してきて、お兄ちゃんと北野天神社の夏祭りに行ったんですけど、はぐれて迷子になっちゃって」 「あー、結構人いるからねぇ」 「はい。それで私、引っ越してきたばかりなのもあって、帰り道も覚えてなくて、それで泣いちゃったんです」 番台に置かれた空瓶を手に取り、彼女は軽く持った手を振った。 チリンチリンと中のビー玉が澄んだ音を立てる。 「知らない人ばかりで、それがどこまでも続いていて、お兄ちゃんも見つからなくて、すごくすごく怖かったです。でもそんな時」 チリン ビンを番台に戻し、彼女は目を細めてラムネのビンを見つめた。 「年上の男の子かな? 泣いてる私に声をかけてくれたんです」 「迷子か? って?」 「ええ、多分そうです。私、怖くて怖くて、なんて声をかけられたのかあんまり覚えていなかったんですけど」 今井の出したラムネ代の100円を棚にしまいながら彼女は続ける。 「その男の子が、ラムネを一本くれたんです」 「へぇ」 「でも私、開け方が分からなくて……男の子に教えられた通りにやったら中身が吹き出して顔にかかって」 恵美は思いだし笑いをしながら、 「涙かラムネか分からなくなって、泣き止んだのを覚えています。あの男の子には感謝しないと、ですね」 「ふぅん。それから?」 「それからお兄ちゃんも見つかって、無事に家に帰れました。ビンの中のビー玉は今でも私の宝物なんです」 「そっか……」 今井は乾いた笑みを浮かべながら、彼女に背を向けた。 「でも不思議なんですよね」 言葉に、彼は止まる。 恵美は再びラムネの瓶を手に取り、中のビー玉を見つめる。 「ビー玉って透明のはずなのに、私の持っているのはうっすらと赤いんですよ」 「へ、へぇ」 その話題はそこで終わり、恵美はテレビへ、今井は着替えに戻る。 恵美は知らない。 その男の子が今井だということを。 そして。 「記憶って、美化されるものなんだなー」 彼は着替えながら、右の額に触れる。 彼の指先はうっすらと古く白いひとすじの傷跡をたどる。 それはかつて、ラムネが顔にかかって激怒した女の子にビンで殴られた跡。 ビンは割れ、中のビー玉は彼の血で染まったのを薄れゆく意識の中でうっすらと覚えている。 そこまで思い出し、彼は寒くは無いのに僅かに震えつつ、ジャンパーまで着込んで銭湯を後にしたのだった。 銭湯だと大抵、牛乳・コーヒー牛乳・フルーツ牛乳はあるかと。 私が6年間いた大阪ではラムネもありました。他にはプ○ッシーとかス×ール(微妙に忘れ)とか。 実は銭湯にある良く分からない飲み物が好きです。 明らかに身体に悪そうな色。あと味もなんの味か良く分からないのがナイス! ――さて本題のラムネですが、私のイメージでは1.夏祭り 2.銭湯 3.駄菓子屋です。 味がどうこうと言うより、飲めるような環境が好きだったりします。 みなさんはどんなイメージですかね? ってことで、アニメ「ラムネ」終了にも絡んで書いてみました。 9th Jan/2006 仕事初め! 今日明日はLowギアでゆったりしつつ、三連休を明かしてから徐々にペースを速めていきたいな。 なんて考えは甘く。 初日からTopギア入れまくりのクソ忙しいのはなんですか仕様ですかそうですか。 今年も慌しい一年になりそうです、ありがとうございました。 orz ![]() 藤ゆたかさんから寒中見舞いをいただきました。戌の着ぐるみファトラさまです。つか、素直に年賀状でも(^^)。 ありがとうございました、ぬくぬくしていて暖かそうですね。 ただ手を出すと噛まれそうですが(^^;; さて、今期のアニメにて気になる一本。 それはマジカノ。 第一話―――なんだ、このハイテンションはっ。 このノリ…どこかで似たようなモノを見たことがあるような気が。 そう、かなり昔だ。スタッフロールに書かれていた原作者を見てそれが何か判明。 百瀬武昭―――そうか、MIAMI☆GUNSかっ!! これはグリーングリーン以来のハイテンションな面白さが期待できそうだぜ……(ゴクリ)。 アニメつながりで先期で終わったアニメでは「ガン×ソード」がやはり秀逸だったのではないかと。 特に最終話での同志の「ばかばかばか」と叫びながら(ヨロイに乗って)ヴァンを殴る姿はツンデレ以外のなにものでもないだろう。 違いますね、はい、そうですね。 今日は頂き物が多いのです。 ◆Lumi/2sUEIさんから聖ルミナスSSを2本もいただきました。 お年玉、かな?(^^) ありがとうございました♪ 【更新】 ◆Lumi/2sUEIさんより聖ルミナスSS『年越しはベットの上で』をいただきました。 ◆Lumi/2sUEIさんより聖ルミナスSS『女の子の日』をいただきました。 ともに18禁ですのでご注意ください。 5th Jan/2006 年始お休みは、あと明日だけかぁ。 食べたり呑んだり寝たりを繰り返しているので、多分太る。 いや、太った。体重計は怖くて見てません……。 さて、今年初めのショーとショートは、ラグナロクオンラインから。 ウィザードとアルケミスト姉妹のお話でも〜〜。 ここは首都プロンテラの郊外。 休日は憩いの場として親しまれている北の森林に近い田舎町。 そんな閑静な街に私の仕事場兼自宅があ…… ちゅど〜〜ん! …時々爆発音が聞こえたりするけれど、閑静な街な…… どんどんどん 「ちょっと! アンタんトコの姉さんがまたやってくれたよっ!」 けたたましく叩かれる玄関の戸。 伴う、近所のおばちゃんの苦情。 「あー」 私は青い薬液の入った試験管を棚に縦置き、空いた手で目じりをこする。 「現実逃避は出来ないものね」 自分でも大きな溜息が出たのが分かる。 重い足取りで私は玄関の戸を開き、太めのおばちゃんが指差す方向を見つめた。 森の中、たなびく白い煙が一すじ。 「毎度毎度、姉がご迷惑をおかけします」 「分かってたら、何とかならないものかしらね」 「良く言い聞かせてはいるのですが……その……」 ぺこぺこ頭を下げつつ、私はおばちゃんから逃げて煙の方向へ小走りに急いだ。 明るい昼下がりの森の中、やがて見えてくるのは焦げた地面と小規模なクレーター。 その中心にはボロボロなマントをまとい、魔女のようなとんがり帽子をかぶった女性が一人。 「姉さん! いつも言ってるでしょ、ご近所に迷惑かけないって!!」 自分自身そっくりな容貌を持つ姉に、私はあらん限りの苛立ちを込めて叫んだ。 そう、彼女は私の双子の姉。 魔法都市ゲフェンにて魔法術士(ウィザード)の称号を受けた、正真正銘の魔女である。 対する私は、天空都市ジュノーで錬金術士(アルケミスト)の学位を収め、ここプロンテラで細々と薬師として生活していたのだが。 一年前、私の仕事場兼自宅に冒険者をしていた姉が押しかけてきてから日々こんな感じである。 『新魔法の開発』と言いながら環境破壊にいそしんでいるとしか思えない。 私は姉に近づき、下からその表情を伺い見た。 案の定「燃え尽きて」いる。 何らかの魔法実験で魔法力を全て使いこんだ上に、意志力すらも注ぎ込んだ結果だろう。 「まったく」 私は懐から取り出した試験管の一つの封を切り、姉の口に突っ込んだ。 中に入った青い液体は、浅い呼吸の姉に呑みこまれ…… 「っは! あら?」 彼女はキョロキョロと辺りを見まわし、その拍子で帽子が地面に落ちる。 頭上からの太陽に光に、まぶしそうに目を細めた姉は私の姿を見て、 「おはよう」 「おはようじゃ、ないっ!」 ビシッと私は焦げた地面を指差し、 「こーゆーことはやめてって、いつも言ってるでしょ! ご近所迷惑なの」 「んー、おかしいわねぇ。こんなはずじゃないのに」 「聞いてよっ」 焦げた地面を見渡しながら、首をひねる姉は帽子を拾いつつ私に「ねぇ?」と同意を求めてくる。 「本当なら、この辺一体焼け野原になってるはずなのに…」 「なおさら悪いわっ!」 「今回の実験はね、火の属性を持つファイヤーボルトと水の属性を持つアイスボルトを同時に発動したらどうなるかっていうものなの」 いつものことながら人の話を聞かない&マイペースな姉である。 「そんなことできるわけないでしょ」 「えー、だってドラゴ○クエストのへっぽこ魔術師ポップですらできたんだよー、メド○ーアって感じで」 「それマンガだから。それ以前にゲーム違うし」 「似たようなものじゃない」 「似てない似てない」 「でも出来ても良いと思うんだけどなー、ここをこうして」 「え……」 呪文詠唱に入る姉。止めても…間に合わないっ! 「右手にファイヤーボルト、左手にアイスボルトっ!」 姉の魔法完成とともに、全てが光に包まれた。 それは。 この世界(仕様)にはありえない技(バグ)。 なにか根本的に変な音がして――――世界(サーバー)が止まった。 「オチは垢バンってことで?」 「やーめーてーー!!!」 さて今年も張り切って行きましょうかね♪ 課題はいくつか積み残っておるのです。気合だね、気合っ。 【更新】 長編『若桜姉妹の憂鬱』を完結。 長編『風の王国』を完結。 3rd Jan/2006 あけまして、おめでとうございます! 今年も一年、ヨロシク御願い申し上げます♪ さて一年最初の本日は『萌え IN 神田明神ツアー』ってことで某サイト管理者様達と一緒に初詣に行ってまいりました。 決して巫女さん目当てではありません、はい、ウソです、消えたー! そんなこんなで始まりました一年ですが、良い年になると良いですね。 皆様に素晴らしい一年が訪れることをお祈りしつつ――― ![]() いただきましたのは「ふらっと☆すてーしょん」のdaicさんより巫女シャオです。 もう一枚いただいたのですが、そちらはヤバ過ぎる18禁でしたので掲載できません。 正月からアクセル全開です。全壊にならぬよう、お気をつけあそばせ……。 1st Jan/2006 |