Diary


そこは古びた木造平屋のお店だった。
店先の台の上にぎっちりと隙間なく並べられているのは、細々とした小さなもの。
しかしそれらは、彼女の足を止めるのには充分な魅力を持つものだった。
「わぁ、懐かしい」
黒髪をなびかせて彼女――乙音は台の上の商品の一つを、ひょいと指で摘む。
親指二本分くらいの大きさの、厚みを持った四角いもの。
フェリックスくんガムと書かれているそれは、10円で購入できる駄菓子である。
台の上には他にもソースせんべいやよっちゃんイカに始まり、ふ菓子やチョコリングが並んでいた。
「あ、これって凍らせると美味しいのよね」
次に彼女が手にしたのは、10cm程のビニールチューブに入った細いゼリー。
赤青黄色、天然ではありえない鮮やかさを持った様々な色のチューブが並んでいる。
「まだこんなお店、あったのね」
何本か彼女はそれらを手に取ると店内に。
どこかしらニッキの香りが漂う店内にも、かつて子供心を刺激した様々な商品が並んでいる。
お菓子だけではない。おもちゃも揃っている。
スチロールで出来た、組み立てのグライダー。キラキラ光るビー玉やおはじき。
箱に入った大小様々、色様々なスーパーボール。銀玉鉄砲。
水鉄砲に至っては、昔のただ水を入れる拳銃タイプのものから最近のポンプ式のものまで揃っていた。
最近のものといえば、お菓子についても有名どころのラムネやキャラクターシール付きのチョコウェハースもある。
それらを見渡しながら、乙音は思わず呟く。
「子供の頃のワクワク感って、今では滅多にないわよね」
少ない小銭で、その時の自分が最高の気分を味わえる一品を選ぶ。
きっとその駆け引きがワクワクの正体だったのではないだろうかと思う。
「でも、今でもワクワクはするわねぇ。何でだろ?」
店の隅にはアイスクリームなどの氷菓を入れておくケースもあった。
思わず彼女はそれを開ける。
「ガリガリくんもあるんだね」
コーラ味を手に取り、乙音は店の奥のレジへ。
畳敷きに腰を下ろしているのは歳のころは80過ぎであろうか、白髪豊かで老眼鏡をかけたお爺さんだ。
甚平の上にちゃんちゃんこを羽織り、傍らには火鉢を抱えている。
「おじいさん、これくださいな」
ガムを2個、ゼリー棒を5本、ガリガリくんを1つ差し出し、彼女。
それをちらりとみて、おじいさんはさらりとこう言った。
「120万円だよ」
「はい、120円」
「まいどあり」
さっそくガリガリくんを開ける彼女。中からは記憶の通り、真っ赤なアイスキャンディーが姿を現した。
「一応コンビニでも売ってはいるんだけどね」
さすがに冬の今、好んで食べる機会はない。
乙音は少しづつ食べ進めるが、良かったのは最初だけ。
やがてそれがかなりキッツイ罰ゲームのような気がしてきた。
「寒い、減らない」
「ガリガリくんはガリガリ食べないとだめだよ」
彼女の様子を後ろから見ていた店のお爺さんの指摘。
「うー」
乙音は手のガリガリくんをじっと見つめると、
「えぃ!」
意を決したようにそれを噛み砕いた。
「っーーーーーー!!!!!」
途端、目を見開き、両手で両のこめかみを押さえる。
そしてそのまま彼女はしゃがみこんでしまった。
それを見て、後ろから近づく気配。
それは店主の声を以って、しゃがんだ彼女の目の前に『それ』を示した。
「大当たりだよ、お嬢さん」
「ほぇ?」
呆ける乙音の手にしたガリガリくんの棒には「あたり」の文字が刻まれていた。
店主の差し出すのは、新たなガリガリくん一本。非常にも彼女にそれは授与された。
「えぇぇぇぇーー?!?!」
悲鳴が店に響き渡るが、それはまだ伝説の始まりに過ぎなかったのである。


彼女達が最近、学校帰りに寄るところがある。
「今日は何にしようかな」
「あんまり食べると太るよ、雪音ちゃん」
「その分、運動してるから大丈夫だよ。恵美ちゃん」
2人の女子高生は通学路からやや裏道に入ったところにあるその店に足を運ぶ。
駄菓子屋。
そこは彼女たちが生まれる前から営業しており、近所の小中学生の憩いの場として代々大事にされてきている。
普段から子供達の笑い声で賑やかなそこは、しかし今日に感じてはおかしな雰囲気に包まれていた。
「なに、あれ?」
「行ってみよう」
子供達の輪が、駄菓子屋の入り口に出来ている。
駆け足でそこに向かう彼女達は、輪の中心に一人の見知った女性の姿を見つけた。
「えぇぇ?! またぁ?!」
「すげぇ、5連続当たりだ!」
「ゴットの光臨だ」
「俺たちは今、伝説を目撃している…」
ガリガリくんの当たり棒を掲げて悲観にくれる彼女と、感嘆の息を漏らす子供達。
「姉上ぇ?!」
思わす叫ぶ雪音。その女性は彼女の姉である乙音だ。
「雪音!」
乙音は救いを見出したかのように立ち上がる。
と。
その彼女の前に立ちはだかった店主が、もう一本のガリガリくんを手渡した。
「さ、当たり分だよ」
「いやぁぁぁぁ!!」
なお、この後さらに2回当たりを出し、合計7連続当たりを引き当てた乙音であった。
帰宅して、お腹を冷やしすぎて下痢も当たったとか……


越生梅林に足を運んでみました。
近所や通勤先の東京では結構咲いているので、てっきり満開かと思ったら。

青空と梅の花


まだ全然でした。写真は日当たりのいいところで何とか咲いていたものを写したもの。
蝋梅や紅梅なんかは早いので咲いてましたけどね。
それでも見物客がちらほらといましたよ。咲くのは多分、3月ごろが見ごろかなぁ。
帰りがけに佐藤酒造に立ち寄って地酒「越生梅林」の生貯蔵酒を購入。
味の方はすっきり辛口でした。ウマー。


最近のラグナロク―――

ぶん殴り!


Odin鯖の方にモンク目指したアコさん作ってます。
JOB40転職で簡易的に楽しんでみようかなぁと。
@JOBが2で転職。ここからが面倒なんだよなぁ。
そんな感じの昨今です。

8th Feb/2009


その教室に突如、周りに聞こえるようにこんな声が響き渡った。
「まったく、世の中はバレンタイン一色ですなー!」
「雪音、ちゃん?」
「バレンタインにかこつけての告白とか、行事に背中押されないとなにもできないのかっての」
「お、おい、雪音…」
「さらにさらに、今年から逆チョコ、だっけ? 男から女にとか、お菓子メーカーの宣伝文句にコロコロと踊らされる奴らも奴らよねっ」
「「………」」
2月14日のバレンタイン。
土曜日の今日は午前中で学校の授業は終るが、校内はどことなく浮ついた空気が漂っていた。
朝の下駄箱で。
休み時間の僅かなタイミング。
そして下校時間の今。
生徒それぞれが待ちと攻めのタイミングを見計らう――そんな微妙に張り詰めた空気の教室に、そんな緊張をぶち壊す言葉が生まれていた。
爆弾発言を連爆させるのはツインテールな1人の少女。
その傍らには同級生の女の子と、そして1人の男子がいる。
2人とも周りから一斉に向けられた、どことなく責めるような視線に柄にもなくあたふたとしている。
「あー、雪音。言いたいことは分かるが、空気読め」
男子の方――目つきの鋭く他者を寄せ付けない雰囲気を持つ彼は彼女にボソリと呟く。
周りから見れば、どちらかといえば普段空気を読まない彼らしくもない行動に映るだろう。
「なによ、市松。ほほぅ、なるほどなるほど」
うんうん一人頷きながら、ツインテールの彼女は彼を見る。というより睨む。
「天下の市松様もバレンタインデーにはチョコが気になるんだ、そっかー」
「おい、何を言ってんだ」
「あの、雪音ちゃん? なんでそんなにテンション高いの、何かあった??」
市松を押しのけるように、おずおずと隣の女の子が彼女に問う。
しかし雪音はそれを無視し、自身のカバンをごそごそと探ると、
「そらよ、取っときな!」
べシィ!
「うぶっ!」
手のひらサイズの平たい箱を市松の顔に叩きつける。
中からペキっと何か割れる音を市松はその意味に聞いたそうだ。
「恵美ちゃん」
「は、はいっ!?」
雪音にそう声をかけられ、思わず一オクターブ高い声を出してしまう恵美。
雪音が彼女に向ける視線は、不意に変わって柔らかい。
「恵美ちゃんにはこのチョコあげるね」
言って雪音は恵美に拳大の大きさの箱を手渡した。
「あ、ありがとう…」
「じゃ、また来週ねー!」
そういうと用事が済んだのか、雪音はパタパタと教室を出て行ってしまった。
あとに残されたのは、顔にチョコの入った箱を叩きつけられたままの市松と、かわいいリボンで飾られた箱を手にした恵美。
そして、空気をぶち壊された3−Cのクラスメイト達。
「一体なんだったんだ、あれ?」
「さぁ?」
箱を顔から剥がした市松の、唖然とした言葉に恵美はそう答え、そして。
”あー、多分恥ずかしかったのね”
自分の手の中にある箱と、隣の彼の持つ箱を眺めながらそう思う。
「市松くん」
「なんだ?」
釈然としない顔の彼に、恵美は赤く小さな袋を手渡す。
「はい、義理チョコ」
「……面と向かって義理と言われると悲しいものがあるな」
「じゃ、本命って言ったほうが良い?」
笑顔で市松に問う恵美。
その笑顔は笑顔の形ではあるが、実際のところは何だかよく分からない表情のように見えて。
「……」
彼は無言で受け取ったのだった。


えれくとらの管理人はバレンタインという行事がない世界に住んでおります。
と、衝撃的な事実をお知らせしたところで。
春一番が吹きましたな。とうとうこの季節がやってきてしまいました。
そう、花粉症の季節です。
くしゃみがとまらねぇ!!!! 鼻が、鼻がぁぁぁ!!
部屋にいるのも辛いので、天気もいいし近所の散歩へと洒落込みましたよ。
きっと外の方が閉鎖された部屋の中よりも花粉密度(?)が低いに違いない、と。
まぁ、そんな訳なかったんですけどね。
仕方ないので去年の花粉症の薬の残りを引っ張り出して、飲み始めました。
4月ごろまでこの苦しみが続くのか…鬱だわ。

14th Feb/2009


今週のラグナロク。
Odin鯖の方で育ててた肉体派アコさんがようやくモンクさんになりました。

モンク


三段から始まるコンボ系にしたいと思うのです。
しっかし、良いね、拳は! ゲシゲシ叩いていると良いストレス発散になりますよっ。
一方でBijyou鯖では、GM達と一緒にボス退治などを。

カタコンベ オーディン神殿


クルセでひたすらヒールしていたくらいですがね(^^;
しっかし無茶に強いボスも、案外渡り合えるもんですねぇ。

15th Feb/2009


冬の寒気団はどこへやら。
それは日々の凍てつく寒さをすっかり忘れるくらいの、暖かな陽気に包まれたお昼だった。
「ふぇっくしょん!!」
「あら、亮クン、風邪ですか?」
「いや、もしかしたら……」
「噂されていたり?」
「いえ、違いますがな」
駅前の商店街にその男女はいた。
個々に商品の入った手提げ袋が下がっている。買い物帰りのようだ。
「じゃあ、風邪かしら? 昨日まですっごく寒かったし」
女性の方は空いた左手で、青年の額に触れる。
「ん? 心なしか熱いような?」
改めて彼女は足を止め、彼の前へ。左手を伸ばして再度彼の額に手を伸ばそうとしたときだった。
「ふぁ」
彼が彼女の手を避けるように僅かに顔を上に向け、
「ふぁ?」
「ふぁっくしょん!」
くしゃみとともに頭を振り下ろした。
がつん!
「「ぐぁ!」」
見事にヘッドバット。額を押さえて互いにその場にうずくまった。
「な、な、な、なにするんですかーーー!」
涙目で、赤く腫れた額を抑える彼女。
「くしゃみは急には止まらないんですよ、乙音さん」
「せめて横を向いてするとか、考えなさい」
乙音はぶつぶつ言いながら、ポケットからティッシュを取り出して亮に手渡す。
「すみませんねー」
ティッシュで鼻をかみながら彼は立ち上がり、乙音を起こした。
「風邪じゃなくて花粉症ですよ、これ」
「花粉症? そぅ、この陽気ですしね」
「そろそろくるんじゃないかなーっと思ってたら、案の定ですよ」
追加のティッシュを貰いながら、亮は再び鼻をかんだ。
「春が近づくのは良いけれど、亮クン的には辛いことが多そうですね」
「そーですねー。てか、良いことなんかあるのかな?」
かなり寂しい返しに、乙音は苦笑いをしつつ。
「あ、ほらあるじゃないですか。春になれば」
「春になれば?」
「こ、恋の季節とか」
試すように笑って、亮の顔を覗きこむようにして言った乙音に、
「ふぇっくしょん!!」
「ひぇぇぇ、鼻水がぁぁぁ」
「あー、ずみまぜん。で、春になれば?」
「し・り・ま・せん!」
寒さはまたやってくるだろうが一時の春を感じさせる陽気は、確実に冬の出口を匂わせているようだった。


気力がないときに乙音に頼ると、なんとなく筆が進むわー。
ところで春っていつくるんですか?(しみじみと)

21th Feb/2009


ボケッとしていたら、あっという間に土日のお休みが終わってしまいました。
最近はお仕事の方が相変わらず一筋縄ではいかず、すっきりしないのですよー。
書き物もさっぱり進まないし……精神的にイカんなぁ。

何故か買うには買ったけれど積み本になっていた、大石まさる氏「水惑星」シリーズを一気読み。
あー、イイネ。なんか夢とか希望とか沸いてきたよ?
明日は今日と同じなんじゃなくて、きっと毎日違うことを心がければ違ってくるんじゃね?
よし、元気でた。

先週から飲んでいる花粉症の薬。
先週平日は、ほとんど花粉症の影響がなくて「あれ? 花粉飛んでないんじゃね?」とか思ったものです。
この土日に抜いてみると―――くしゃみが止まらぬ、鼻水がはぁぁぁ?!?!
フィクスの如く「きてはぁ!」と、何もない空間に拳を振り下ろす次第です(意味不明)。
GWごろまで毎日飲むことにしますわ。

22th Feb/2009


駅からの帰路で僅かに感じていた悪寒が、アパートに着くなり堰を切ったように全身に広がった。
「やば」
彼は呟きながらポケットから部屋の鍵を取り出す。
探る手が震えだし、次第に自分の手である感覚が消えていく。
それでもなんとか鍵で部屋の扉を開けると、倒れこむようにして中に飛び込んだ。
「クソッ、電車の中でもらっちまったか」
最近は取材も兼ねて外へ出ることが多かった彼は、電車のそこかしこでマスクをした会社員や咳き込む学生の姿を思い出して舌打ちする。
そういえばインフルエンザが流行っていると、今朝もニュースで言っていた気がする。
運良くか、今朝起きたままになっている敷かれた布団へ彼は這うように潜り込んだ。
全身に広がった悪寒は猛烈な寒気となって彼を襲い、それとともに現れた倦怠感によって行動の意欲が削がれて行く。
「せめて風邪薬を」
思ったことを呟くが、身体が言うことを利かない。
寒さに身体を震わせながら、彼の意識はそこで沈んでいったのだった。


混濁していることは彼自身分かっていた。
高熱の為に時間の感覚が分からないのだろうと思う。
むしろ今の状態が寝ているのか起きているのか、全てが曖昧だ。
布団をかぶっているにも関わらず、すっかり冷え切っている身体を寝返りで動かした途端、全身の関節が悲鳴を挙げる。
視界に映る見慣れた自身の部屋の光景が、歪んで見えた。
天井の木の節目が妙に大きく見えたり小さく見えたり。
身体は痛くて、寒い。
耳に入る音もなく、無音が痛く、そして心に響く。
一人。
当たり前のことだが、その事実が意味もなく不安を掻き立てる。
「あぁ」
自らの呟きが妙に大きく聞こえた。
「前にもこんなこと、あったなぁ」
大学入学とともに独り暮らしを始めて、小慣れてきた頃だ。
その時はどうしたんだっけ?
ぼんやりと思い出す。
「そうだ、あの頃はあいつがいたんだったなぁ」
脳裏に浮かぶのは栗色の髪の同級生。
久方ぶりに大事だった人を思い出した彼のぼやけた頭は、沈んだ過去をアップロードしながら現在を進んでいく。
同じように彼はその頃、急な発熱で一人部屋で寝込んだのだ。
一人苦しむその部屋に入ってきた彼女は、寝込んだ彼の顔を覗き込むと手のひらを額に当ててきた。
ひんやりと冷たい感触が心地よい。
その時に気付く。身体は寒いのに、全身汗をかいていることに。
彼女はお湯で絞ったタオルで彼の顔を拭う。
なにか怒ったような、そんな言葉を投げつけられるが半分眠っている彼の耳には届かない。
ただ彼女が何かを言って、それは彼を心配している言葉であることだけは把握する。
だから彼は、こう応えた。
「ありがとう」
と。
そこで視界も暗闇に落ちる。
闇の中、今度は暑く息苦しさが襲ってくる。呼吸が荒くなるのが分かる。
それは何度目だろうか。大きく息を吸い込んだところで、口に何か柔らかいものが押し当てられた。
そして冷たい液体とともに薬のような錠剤が流し込まれる。
それが喉を通過してしばらくすると、次第に息苦しさが遠退いていき………


―――ぼんやりとした視界の先には、長い髪の女性が心配そうに彼の顔を覗き込んでいた。
それは今ここにいるはずのない女性であり、しかし彼の記憶の中には存在した人。
同時に彼は額に冷たいタオルの感触を得る。
「…っは」
冷たさは彼の時間を現代へと引き戻していく。そして続く声は彼を完全に「今」に連れ戻した。
「調子はどうですか、亮クン?」
幾分ほっとした表情を浮かべて問うのは、
「乙音さん?」
「あら、誰かさんと間違えましたか?」
小さく笑って、彼女は白い手で彼の頬を撫でる。
額のタオルとは異なる、柔らかでひんやりとした感触が心地良い。
「俺、寝言言ってました?」
言いながら彼は視線を周囲にめぐらせる。
雑然としていた自室は綺麗に整頓され、薄い一枚の掛け布団だけだった彼を暖めているのは、知らない熊柄の羽毛布団だ。
そしてエプロン姿の乙音1人。そんな彼女は彼の問いに、
「さー、どうでしょう?」
首をひねって、
「どなたか女性っぽい名前を何度か呟いていたよーな」
「きっと幻聴です」
「そうですねー」
小さく笑って、彼に問う。
「少し落ち着いたみたいですね、軽く何か食べますか? 雪音におかゆ作ってもらってますよ」
「ありがとう、いただきます」
応え、彼女に上体を起こしてもらう。
「あ、乙音さん」
「はい?」
「あんまり一緒にいるとうつりますよ。最近のインフルエンザはタチ悪いみたいですし」
「んー」
乙音は小さく首を傾げてから、
「亮クンの風邪なら、うつってもいいですよ」
「へ?」
「なんて、ね。うつったら今度は亮クンが私の看病、してくださいね」
そう言うと、土鍋のかかるコンロの方へ小走りに駆けていく。
その後姿を眺めながら、彼は遠い日の光景を重ねる。
「駄目だな、調子悪いと弱気になる」
「調子悪い時くらい、弱気で良いんじゃないですか?」
温めたおかゆの鍋をお盆に載せ、乙音は言う。
「ほらほら、しっかり甘えなさい。はい、あーん」
レンゲにおかゆをすくって差し出す彼女。
「いや、自分で…」
「熱い? ふーふーする?」
「勘弁してください」
「食べないと薬飲めないですよー、今は解熱剤効いてますけど切れたらまた熱上がりますし」
「……ちょっと待った」
「はい?」
亮は彼女の言葉に引っかかる部分を見つけて問う。
「俺、いつ解熱剤飲みました?」
「6時間ほど前に」
「記憶がないんですが……あれ、えっと??」
彼は彼女を見る。
彼女は少し困ったような、照れたような顔をして、
「……記憶がないのもまた良し、ですよ」
そういってレンゲを差し出した。
「はい、あーん」
「………あーん」
こうして蘇り出した記憶を無理矢理、闇に葬り去ったのだった。


運良く、まだインフルエンザにはかかっていません。
予防接種は多少は役にたっているようです。
しっかし満員電車の中ではそこかしこで風邪引いた人がいますね。
いつ、うつってもおかしくないわ……。


DS「ラグナロクオンライン」をネットオークションで購入。
特典狙いでの購入者が多いので、発売からあまり時間もなっていないのに安く出回っていましたよー。
1,000円入札で、そのままいけました。ゲーム性についても疑問視されていた一本ですしね。
さてさて、実際プレイしてみましたが、そこそこ巧くできているのではないかと。
グラフィック使いまわしだとか、音楽一緒とか色々指摘はありますが、それは別にいいのでは?
原作というかPC版を意識して、設定も準じていますし、初めてラグナロクに触れる人だったらちょうど良い入門書にもなるかもしれません。
まだ各種クエストとか進んでいないので何とも言えませんが、この形式はある意味RPGツクールとかの要素を取り入れると結構面白い方向に持っていけるんじゃないかな?
それこそオンラインでクエスト配布するとか。
そんなことを感じた一本でした。


映画「ハンコック」を先日見たので、その流れで「ハルク」を見ました。
やはり「大きい」というそれだけでパワーになりますね。そんなことをまざまざと感じた一本です。

1st Mar/2009


久々に出会った乙音さんは、なんか臭った。
「お久しぶり、亮クン」
「臭いですね、乙音さん」
「んな?!」
硬直する乙音さんに俺は玄関の戸を指差し、
「Go Home」
「え、犬?! 私、犬?! というか、うら若き乙女に臭いますって失礼なっ!」
ぷんぷん怒りながら、彼女は自身のコートの袖やスカートの裾などの匂いを嗅いでいる。
「臭わないけど…」
「いえ服じゃなくて、乙音さん自身から」
「ふぉ?!」
口を塞ぐ彼女。そこに俺はさらに追撃を入れる。
「ニンニク臭が身体全身から匂って来ます」
「……むぅ」
諦めた様にその場に腰を下ろす彼女。諦められても困るのだが。
「今日、韓国から帰ったんですよ。向こうじゃ、何かしらの料理でニンニク使ってましたし」
「へぇ、何しに行ったんです?」
「あら、亮クン。私のお仕事に興味あるんですか? てことは、とうとう私に興味を持ち始めたんですかぁ?」
「社交辞令で訊いただけです。別に知りたくもない」
「うぁ、本気の目で言ってるよ、この人」
悲しそうな顔をしつつ乙音さんは、拗ねながらも肩にかけるにはやや大きめなかばんから何かを取り出し、俺の机の上に置く。
20cm四方の大きさを持つタッパーらしきものは、お土産のようだ。それをおもむろに開ける。
途端、俺の鼻腔に乙音さんから漂ってくる匂いをさらに強くしたものが届いた。
「むぉ、キムチですか」
「いいえ、チャンジャです」
「臭い一緒じゃん!」
「チャンジャとはタラの胃袋を塩漬けにした後、ごま油、唐辛子、ニンニクに漬け込んだ物です。お酒に合うと思って買ってきたんですよ」
「なるほどなるほど、そういうことなら分かります」
俺は頷きつつ、冷蔵庫から500mlの缶ビールを2本と日本酒の瓶を取り出したのだった。


「へぇ、毎日焼肉とか食べてるもんかと思ってました」
「それは飽きますし。でもキムチは毎食出てましたねー。美味しいのはスープ系がオススメでした」
「スープ系ですか」
「はい。鶏丸ごとのサムゲタンなんかは有名ですね。あと内臓系をぶつ切りにしてまとめてぶち込んだ漢らしいのとか」
「……ワイルドですね」
「見た目はアレですけど、味わい深いものですよ。色んなのが入ってて、詮索する気もないですが」
「ホントに大丈夫ですか??」
チャンジャを肴に、俺は乙音さんの土産話もゆっくりいただいていた。
チャンジャは歯ごたえがあり、イカの塩辛よりも味がある、確かに酒に合うツマミだった。
「でもやっぱりビールは日本のが美味しいですね」
「えー、でもその土地その土地のツマミでその土地の酒を呑むのが一番美味しいもんじゃ?」
「んー、でもやっぱりビールは向こうのはちょっとねぇ。薄いというか、妙に甘いというか。地元の他のお客さんにも話を聞いたら、CassやHiteやMaxよりもアサヒのスーパードライの方が美味しいとか言ってますし」
「ふーん。あ、他にお酒は何呑んだんです? やっぱりマッコリ?」
「マッコリはあまり見ませんでしたよ。観光客向けのお店にはあるんでしょうけど。どちらかというと、チャミソルを使った八十歳酒とか飲みましたし、地元の方もそちらを呑まれてましたね」
「チャミソル?」
「真露です。日本の焼酎みたいな感じですけど、こちらも妙に甘いですねー。ストレートで呑むんで、結構回るんです」
「キツイですね。水割りとかお湯割りないんですか?」
「むしろこのチャミソルと薬膳酒などを混ぜ合わせて八十歳酒とかその場で作るんですよ」
「それも微妙に甘いとか?」
「はい、なんで甘いんでしょうね。ちょっと苦手かも、でした」
そう言いながら颯爽とビールを空け、日本酒へ移る乙音さんはどこかほっとしたようだった。
「向こうで…お仕事はしっかり終わったんですか」
「えぇ、ちゃんと片付けてきましたよ。ちょっと大変でしたけど、こうして無事に」
少し遅れてビールを空けた俺のコップに、日本酒を注ぐ乙音さん。
「お疲れさまでした、おかえりなさい」
「はい。ただいま、です」
チン♪
ワイングラスのように繊細ではないが、コップとコップが触れ合う祝福の音が小さく響いたのだった。


なんかバタバタしていました。
年中してるじゃんといわれるとおしまいだけれど、今回はかなりハードでしたわ。
でも最終日の昨日土曜日は、フライトまで時間がけっこうあったので、空港行く前に南大門市場まで足を伸ばして色々お買い物してきまして。
人ごみの中ででかい出張かばんを引きづりつつ物色。
スーツの上から着る冬物の厚手コート、革靴、ベルトを購入です。
革靴はどう見ても「革じゃねーだろ」とツッコミを入れたかったけれど、日本で買うよりは安いのでOK。
コートも靴同様、値引きはしてくれたのでOKとしておく。
そうそう、あの国はどこにでも無線LAN飛んでるのね。セキュリティは不安だけれど、この点には苦労しなかったわ。
最近は仕事で連絡事項には接続が必須なので、これは助かりました。しかし仕事のできは「ぼちぼち」。
反面、唯一の楽しみは食事でしたね、やっぱり。
↑でも乙音さんが言ってるけれど、スープ系はどこの店でもかなり美味しいと思います。
辛いのが苦手なら、辛くないのもあるし。冬は暖まりますな。
ハズレは刺身(イイタコの生き造り以外)。
今までアタリなし。すでに包丁の入れ方からしてアウトだと思う。
思ったより良かったのは、コンビニで夜食に買った「のりまき」とカップラーメン「辛」。
辛いラーメンでしびれた舌を、のりまきで落ち着かせるのがナイスでした。
……遊びに行ったんじゃ、ないんだかねっ!

15th Mar/2009


ほくほく顔の彼女は家に着くなり、苦い顔に変わって行った。
やがて彼女は買っておきつつも全く使用していなかったDVDディスクを押入れから漁り出したりと奇怪な行動に移ったりする。
「亮お兄ちゃん。こんな姉上の行動は一体何なんでしょう?」
ツインテールの少女は苦くて熱い緑茶をすすりながら彼に問う。
自分の分も煎れた彼は「ふむ」と一言呟くと、同様に一口すすってからこう問うた。
「乙音さんがほくほく顔で帰った時、何か変わったところなかった? 何か買ってきていたとか」
「んー、あ、なんか新しいノートパソコン買ったとか言って、アタシに見せびらかしていました」
「なるほどなるほど。でだ」
亮はまた一口、お茶をすするとさらにこう問う。
「苦い顔になっていくのは何をしながらだったかな?」
「そこが不思議なんだー」
彼女――雪音が首を傾げながらこう答える。
「新しいパソコン買ったとか言いながら、ずっと古いノートパソコンとにらめっこしてるの」
「なるほど、それはよく分かったよ、雪音ちゃん」
彼はお茶受けのせんべいをかじって、
「乙音さんはあまり整理整頓をやらない女性だ。俺はそう思うのだけれどどうかな」
「うん、お尻叩かないとやらないね」
「だろう。それが今回の不機嫌の原因だよ」
「?? どういうこと?」
「うん。乙音さんは今言ったような性格だから、きっと古いパソコンの中のデータが整理できていないんじゃないかな」
「あ」
「ダウンロードしてきたファイルを適当なフォルダに入れたり、放置したり、はたまた他のファイル倉庫と混ぜたりとかね」
「そっか、さらにファイル名だけ見ても実行とか開いてみたりしないと、何のファイルだか分からないってこともあるよね」
「多分目に見えていない分、整理整頓にかまけてて相当ごちゃごちゃにしていたんだろうな」
「なるほど、終わりが見えない整理整頓作業にイライラいてたってことかぁ」
「加えて、ファイル開いたり実行したりすると余計な時間かかるしね」
「すごいね、亮お兄ちゃん。よく姉上のイライラの原因が分かったねぇ」
「新しいパソコンを買ったっていうのがポイントかな」
と。
そこまで言ったところで玄関の扉が乱暴に開けられた。
どすどすと怒れる足音で亮の部屋に黙って上がってきたのは話の当人である乙音である。
「あ、えーっと」
壁が薄いので当然聞こえていたのだろう。困った顔の亮の前に、乙音が持参してきた湯呑みをごとりと置いた。
無言で急須の中身の残り全部を注ぐ彼。
まだ熱いそれを一気に飲み干した彼女は、大きくため息一つ。
苛立ちも全て一緒に吐き出してしまったのか、疲れた顔で一言こう言った。
「新しいノートパソコンなんて買わなきゃ良かったわ」
「「いやいや、問題点はそこ違う」」
思わずツッコミを入れる亮と雪音であった。


三連休の2日目です。
連日の疲れを今のうちに癒すのだー!

*ノベルゲーム「もみじひとひら」コーナー復活。鋭意製作中!

*乙音さんのお話を追記修正等の再編集を施し「若桜さんが到来」をアップ。

*現在時々書いているネタを「若桜さんが再来」としてアップ。

21th Mar/2009


長い一週間だった……。
仕事が忙しすぎる。あと無駄な出張多すぎ。
だからといって、一兵卒にすぎない私では断れないし。
困ったもんです。

さて、ここ一カ月おきにMarbel三部作を観ましたよ。
個人的には「アイアンマン」>「ハルク」=「ハンコック」といった感じ。
どれもヒーローの属性が基本的に悪なのがアメコミクオリティ!
イチオシしたいのがアイアンマン。
謎っぽい原子炉チックな動力源を胸に抱えつつ、ナイスな装甲を全身に装着しての戦い!
ラストの敵が思いもかけずに身内だったり、妙なパワータイプだったりで燃えましたよ。
続編あるのかなぁ、これ??
あと次々と最終回を迎えるアニメの簡単な感想でもー。

・キャシャーンSins
最初はよく分からない設定ながらも、見続けていくと世界が広がっていく。
カッコイイという言葉が似合う一本でした。

・サンレッド
全篇に渡って肩の力を抜いて見れる楽しさがあった。
だけれどもこれ以上長く続けてもどうか?という感じなのでちょうどいい終り方だったのではなかろーか。

・とらドラ!
初盤を我慢すれば面白いけれど、終盤に違うツラさが待っている。
面白いか?と訊かれればつまらなくはないが、そんなに進めるほど面白くない。

・鉄のラインバレル
ラストがかつてのあかほりさとるを髣髴とさせるけれど、安定して面白かったと思う。
ラインバレル以外の味方のマキナがいなくてもいいんじゃないかというくらい活躍しないのが寂しいけれど。
初盤は主人公の態度が見ている方からすると気に触るが、回が進むごとにそれはなくなっていく。
主人公の成長というのもあるのだろうけれど、最後まで見た今思い返してみると、主人公の根本的なところは頑なに変わっていないと思う。
ある意味、一筋通った作品ではないだろうか。

・彩雲国物語2
主人公の役職が急激に下がっていく非出世型ストーリー。
性格付けがガチガチになってしまっている為、王様ルートは皆無と思われる。
だからといって他のルートがあるかというと「ないだろー」なので3とか4とか続くかというと疑問。
というか、原作はどの辺まで行ってるんだろう??

・明日のよいち
特にひねりがあるわけでもなく、癖もあるわけでもない。
普通に面白いけれど、数ヶ月すると作品の存在を忘れてしまいそうになるくらいに印象が薄い。
わっさんのキャラクターがイケていると同時に、クセのないヨイチにかぶらないのは巧いかも。
トリガヤが最後まで謎だった。なんぞこれ??

・まりあほりっく
唐突に終わったといった感じ。ラストもわざとそれを匂わせていたし。
振り返ると、主人公が変態すぎる。稀に見る変態だーー!
面白かったから、よし。

久々にラグナロクにつなぎました。

ごつごつ


モンクさん、楽しーー!
DSのラグナロクを通勤電車でやってますが、やっぱりPC版の方がおもしろいや。
ともあれ、土日はゆっくり休もうと思うのです。

28th Mar/2009


群馬県の吾妻郡まで定例の出張いってきました。
いつもは高崎からJR吾妻線でのろのろ行くんですが、なんと新宿から高速バスが出ていることを発見。
ちょいと使ってみましたよ、奥さん!(誰だよ)
もともと温泉街行きということもあり、旅行目当てのおっさんおばさんや子供連れ、カップルが主なお客でした。
てか、スーツ姿は私だけかよ。
時間的には結局のところは電車の方が早いかも。
でも乗り換えない&料金が特急券が要らないくらいの値段ということで、悪くはないかな。
若干、道が込んでいると時間が読めないので、ギチギチにスケジュールが組んであると苦しいように感じました。
次に使うかと訊かれると、「時間が有れば考える」程度。
今度は旅行で使いたいわー。

30th Mar/2009


ヘルシング最終巻購入。
連載時、実は最終話を見逃していたのですが、こう終わったんだねぇ。
マクベが出てくるとは思わなんだ。次世代アイランズとかペンウッドとか……懲りない面々です。
相変わらずのカバーをめくった裏表紙が今後見れなくなるのが寂しいですわ。
さてさて、今期アニメの簡単な感想(後半編)でも。

・RIDE BACK
てっきりバイクっぽいものをつかった学園&スポーツ(?)ものかと思った。
回が進むごとに、何故かテロリストの一味になったりとか、友達死んだりとか。
フェーゴに乗ったリンにはスーパーリンちゃんタイムが降臨して無敵状態です。
でも結構面白かったというのが素直な感想。

・ドルアーガの塔(2)
全体的にはよく出来ていて面白かったです。絵の崩れとかもないし、一貫して質も保たれていたのではないかと。
ただ妙にキャラが弱いのが今回は多数出てきたりとか、そのへんが残念かも。
結局、あの兄ちゃんは勝てる見込みのない戦いをしようと最初から企んでいたのだろうか??
賢そうなキャラだけに、ちょっとその辺が疑問です。
あと「ひぎぃ」は、あざと過ぎる。

・バーディ02
03もあるんだろうなぁ、多分。
今回はバーディが恋心を知るという流れでしょうね。
しかしそれにしても最終回の絵の崩れは酷い。途中の回も似たようなのがあったけれど、あれはあやふやな記憶だからという説明でもいけるかなと思っていたんだが。
最後くらいしっかりしようよ、それに尽きます。
基本的には崩れていてもよく動いていたので、良いといえばどうでも良いのだが…。

・続 夏目友人帳
あっというまの1クールでした。
前作に比べて妖に対する免疫が高まっている為に、どのお話もスムーズに感じました。
最終話は正直なところ、「最終だなぁ」という感じすら受けずに「え、これで終わり?!」的だったのが寂しい。
3部もあるのか??

・ONE OUTS
別名、萩原 聖人シリーズ。野球だけれど「え、野球?」な作品。
最後はやっぱり土下座。D O G E Z A !
痛快で毎週が楽しみでしたわー♪

そういや、エイプリルフールは昨日でしたね。
きれいさっぱり忘れていました。
お仕事で期初から景気悪いなぁとしか……余裕ないなぁ、最近。
明日から山形方面へ出張です。まだ寒いんだろーなー。

2nd Apr/2009


慌てた顔で部屋に駆け込んできたのはお隣のお姉さんであるところの乙音さんだ。
「亮クン、大変、大変です」
「火星人でも地球侵略に来ましたか? それともゴジラが東京湾に現れて首都壊滅、大阪が新首都になったとか?」
淡々と対応するのは部屋の主である青年だ。その態度に彼女は憮然とした顔でこう返す。
「……なんですか、それ。まるで私がこれから嘘をつくようじゃないですか」
「ちなみに今日は4月の2日。エイプリルフールは昨日ですよ」
「え、うそっ?!」
「はい、うそです」
答え、彼は彼女が現れたときと同様に机の上のPCに向き直って仕事に戻る。
しばらく硬直していた彼女は「はっ!」と我に返ると彼をジロッと睨みつけ、
「もーーー! ばかーーーー!!」
叫び、部屋を駆け出していったのだった。
「何も泣くことないじゃないか。俺がまるで悪党だ」
開け放たれたままの玄関を見つめながら、亮は「嘘くらい聴いてあげれば良かったか?」と一瞬悩んだり、やっぱりどうでもよかったり??

忘れていた4月馬鹿のネタでした。
次はお花見の話でも書きますね。
早く桜が満開にならないかなー。

3rd Apr/2009


ソフマップのポイントがたまっていたのを思い出したので、PSゲーム「アイドルマスターSP ミッシングムーン」を通販で購入。
早速遊んでみましたよー。
このゲームは他のバージョンであと2種ありまして、それぞれ収録されているキャラが異なるのです。
1本に3人収録されておりまして、今回購入したミッシングムーンはアダルティー(?)な3人が入っておるのですよ。
ゲームの内容的には一人のアイドル候補生を選んで、レッスンやらオーディションやらをクリアしていき、アイドルを目指すという代物。
しかしあんな小さなUMDに良くこれだけの容量入るよなー、と感心。こういうゲームはDSには向いていないでしょうねぇ。
プレイですが、まずはアイドル候補生を選びます。
……もちろん、男は黙ってあずささんでしょう!(何故
あずささんは天然系なお姉さんなのですが、社長と絡めた会話イベントになるとカオス状態になるので混ぜると危険です。
あ、いえ、単体でも十分危険でしたが。
さてさて、実際ゲームを進めてみましたが案外トレーニングが難しく、慣れるのに時間が掛かりそう。
もたもたしているうちに、あっさり期限の時間が来てしまってゲームオーバー、すなわち時間をさかのぼってやり直しです。
しかし完全にデータが巻き戻るわけではないのが救いですね。
現在、最初の関門を前に下積み修行中なのです。結構面白いわー。

今期のアニメ
 シャングリ・ラ :レンジレンジ!
 Phantom :ウロブチウロブチ!
 アスラクライン :えーっとあれだ、そう、シゴフミ?
 けいおん :絵が崩れた京アニ?
とりあえずこの4本辺りに絞りそうです。
おまけで戦場のヴァルキュリアと他数本かも。
ハルヒも始まりましたけど、前作を交えつつ新作を入れて全28回にするみたい。
一話からしていきなり前作の2話だったような……セリフとかちょっと増えてた??
見るには見るけれど、早送りしながら見そうです。

7th Apr/2009


毎年楽しみにしている、近所の桜並木を見に行ってきました。
満開の時には桜のトンネルになるんですよー。

ハラリ


遅かった orz
かなり散って、ほとんど葉桜です。
桜吹雪を身に纏うことはできたので満足ってことで。
その後、何ヶ月ぶりぐらいかにスポーツジム行ってきましてね。
MAXHPがかなり落ちていることを知りました。
失った分他のパラメーターが上がっているかというと、そんなこともなさそうだが。
銭湯→岩盤浴のコースで汗を搾り出してきましたわ、疲れが増した気がするのは気のせいか??

新アニメチェーック。
今期の私のフルコースはこれだっ!(トリコ風にご紹介)
 オードブル : けいおん
 スープ : 涼宮ハルヒの憂鬱
 魚料理 : Phantom
 肉料理 : シャングリ・ラ
 主菜 : ティアーズ トゥ ティアラ
 サラダ : アスラクライン
 デザート : リストランテ パラディーゾ
 ドリンク : タユタマ
色々チェックした中で、戦場のヴァルキリアと東のエデンは微妙なので切り。
パラディーゾが意外すぎるほど心の琴線に触れたので採用。老紳士カッケー!
主菜に採用したのは2年越しくらいでアニメ化したAquaplusのPCゲーム、だよなぁ。
うたわれるものっぽいのかな、これ?? 期待値大ってことで。

最近のラグナロク――

みんなそろって


アカデミーシックレットストーリー最終話、キター!
ジオーマとミッケンの過去、そして新キャラ投入と変えられない過去。
最後は大団円ってことで、やればできるじゃん、Gungho!
泣いて笑って怒って許して、最後に新しい物語につながるって持って行き方は王道だけれど、それがいい。
またこんなお話、作ってくれないかなぁ。
でも「いちごおにぎり」だけは無理だと思う。絶対美味しくないってばさ……。

ラグナロクといえば、ラグナロクDSもとりあえずクリアしました。
こちらも王道ですな。癖がない作りなので、知らない人も結構遊べると思います。
クリアした今は、クリア後のイベントだとかキャラ育成を楽しんでいます。
育てゲーの要素も若干ではありますが孕んでいてグー。
BSでフルアドレナリンラッシュ+ミョルニール装備って無敵じゃね?

11th Apr/2009


近所のしだれ桜で綺麗な小道に行ってみました。
昨日のソメイヨシノとは違い、こちらはちょうど満開。
いやぁ、眼福眼福♪
そんな訳(?)で乙音さんのお花見のお話でも―――

「いやぁ、満開じゃて」
「さ、大家さん。もう一杯」
「やや、これはすまないねぇ、乙音さん」
舞い散る桜は、しだれ桜。
ぼたん雪のような一つ一つが八重の花から、はらりはらりと舞い落ちてくる。
その桜色を運ぶのは、暖かな春のそよ風。
透き通った青空から降り注ぐ日の光で暖まった空気を、ゆったりとそよいでくれる。
ここは街外れの公園。
普段は遊ぶ子供も少なく、避難所代わりにしか利用されないと思われがちだが、実はしだれ桜が数多く植わっているのが隠れた自慢だ。
その桜に囲まれて、ブルーシートを広げる一行がある。
その数8名――近所のアパート「猫寝荘」の住人達だ。
「すっかり桜は終わったと思ってたんですけどね」
「ソメイヨシノは散っちゃったけど、しだれ桜の、特に八重になってるのはちょっと遅いんだよ」
そんな言葉を交わすのは101の内野 康平と102の伊藤 神無である。
社会人成り立ての内野と、まるで少女のように見える伊藤はしかし立派な成人であり、手にした缶は「氷結レモンハイ」と書かれている。
「康平さん。こうして落ちてくる花びらを見てると……」
目を細めて伊藤はそう言い、
「……気持ち悪くなってきた」
「呑みすぎだ」
内野は苦笑いを浮かべて彼女の手の中の缶を奪った。
「大丈夫ですか?」
心配そうに問うのは卯月である。
「僕のジュース、飲みます?」
「いや、むしろ水の方がいいだろう。ほら、飲んだ飲んだ」
「うー」
コップに注がれた水を無理矢理口に流し込まれて苦い顔をする伊藤。
「神無お姉ちゃん、アタシの作ったダシ巻き卵を食べれば酔いが収まるよっ!」
フラフラする伊藤に、ふんわりと焼きあがった卵焼きを差し出すのは雪音である。
「これ、雪音ちゃんが作ったのかい?」
やや驚いた顔で問うのは内野だ。
「うん、そうだよ。康平お兄ちゃんもどうぞ」
「あぁ、いただきます。2つ貰うね」
「うん!」
康平は一つを自分の口に、もぅ一つを膝の上の紙皿に置く。
と。
彼の上着の裾から小さな白い手が伸び、卵焼きを掴んで引っ込んでいく。
しばらくして「んー、美味美味」という小声が聞こえてきた。
「ニャー?」
唯一その声を捉えていたのはブルーシートの隅で丸まっていた大家さんの飼い猫。
猫は眠そうな目を一瞬開けてそう鳴いただけで、再び丸くなる。
一方で。
「今日のお酒は何かね、乙音さん」
「はい、亮クンが旅行のお土産で買ってきた山形のお酒です」
「霞城寿っていう、甘口のお酒だけどどうですかね」
「うむ、旨い。やや塩辛いものを食べたくなるのぅ」
「パックモノだけど、漬物買ってきてあるけど開けます?」
「ナイス買出し、ツッチー」
「……その呼び方はやめて下さい、若桜さん」
大家である老人と乙音、亮に土屋が一升瓶を囲んでペースも速く飛ばしている。
桜を見るか酒を呑むか、その後者寄りの4人が早速霞城寿を開けようとした頃だ。
「こんにちわ」
「お邪魔します」
「お呼ばれしました」
一組の双子と美少女がやってくる。柚木兄妹に此花さくらだ。
「いらっしゃい、みんな」
出迎える卯月はブルーシートの上に無造作に置かれた荷物を片付けて3人分のスペースを作る。
「どうぞ」
「ありがとう」
小さく一礼して卯月の隣に座るのは此花。
「あ…」
「どうしたの、歩?」
「な、なんでもないよ」
やや憮然とした顔で此花の隣に腰を下ろす歩と、そのまた隣に座る巧。
「では、みんな揃ったところで」
乙音が立ち上がり、一同を見渡す。
「みんな、飲み物は持った?」
「「はーい」」
「それでは、第3回猫寝荘お花見会を開催します。かんぱーい!」
「「乾杯!!」」
舞い散る桜の花の下。
酒と料理を囲んで、人々の陽気が振りまかれる。
陽気はやがて人を呼び、人はまた新たな陽気を発し。
夕方になる頃には、普段人のいない公園は猫寝荘の人々のみならず多くの花見客で賑わうこととなった。
そんな人々と、しだれ桜を見渡して此花は卯月に小さく礼を言う。
「ありがとう、総一郎さん」
「こちらこそ、こんな穴場を教えてくれてありがとう。すっかり桜が散ってから花見なんて言い出すからどうしようかと思ってたんだ」
すっかり酒が回って半分寝ている隣人達を眺めながら、卯月は小さく首を傾げる。
「でもどうして君がお礼を言うんだい?」
彼女は上を見上げる。
視線の先の桜は、花見を始めた頃よりもどこか綺麗に見えた気がする。
「おかげで見られることが少ないここの眷属達が、こうして多くの人達に見られることができたわ」
「それが何か良いことでもあるの??」
「花はね」
此花は言葉を区切り、小さく笑ってこう言った。
「見られてこそ、綺麗になれるのよ」
「なーに、2人でこそこそやってるのよ。そんなに見詰め合っちゃってー」
不意に割り込んできたのは歩だ。顔が真っ赤に染まり、足元がおぼつかない。
「……歩、もしかして呑んだの?」
「学生が飲むわけ、ないでしょー」
呂律が回らない彼女の後ろでは、空いた歩のコップにジュースと焼酎を同時に流し込む雪音の姿が。
彼女は卯月の視線に気付くと、ビシッとサムアップ。
「だいたいねぇ……はぅ」
歩が一歩踏み出すと同時、糸が切れた人形のように卯月にもたれかかってくる。
「ちょ、歩??」
寝息を立て始める彼女を抱いて、卯月は兄である巧の姿を探す。
彼は普段無口な土屋となにやら熱心に話し込んでいてこちらに気付く様子もない。
「まったく」
ため息一つ。彼は腰を下ろして歩に膝枕をして横たえた。
ちゃりーん♪
そんな音とともに見上げると、微笑を浮かべた此花が携帯のカメラのシャッターと押したようだ。
「?? どうしたの?」
「んー、歩ちゃん膝枕をされるの図ってことで、後で送ってあげようかと」
「さいですか」
再度ため息を吐いた彼は、自分のコップの中身を一気に飲み干した。
それが雪音によって調合されたものとは知らずに………。
日は沈み、夜気は若干の涼しさを孕んでくるが、人々の宴はまだまだ続くようだった。
それを桜はただ、静かに見下ろしている。

次回から白黒双月を再開予定です。
ストーリーモードに入り、佳境突入予定。心して待て!

12th Apr/2009


今日のチラシの裏―――

録画しておいたルパンvsコナンを観ましてね。
戦ってないじゃん、むしろ共闘してるじゃんとツッコミを。
思っていたよりも面白かったのが意外でした。

今期アニメで亡念のザムドが始まったんですね。
インターネット配信のみだと思ってたわ……一話観ただけだけど、面白そうだわー。
あとちょっとナウシカっぽい??

久しぶりに新所沢駅前をうろうろしてたんですよ。
Parcoの中にある複数の服飾テナントをぼんやり眺めながら歩いていたら、いきなり「ヤッターマン」の衣装がありましたね。
ごくごく自然に(?)COSPAのテナント入ってました。ピッコロさんの服も展示されていてビックリ。
案外あちこちにあるものなのか、COSPAって??

昨日、仕事帰りに同僚とゴルフの打ちっぱなしに行ってきたんですよ。
1時間くらいで125球打ちつくして思ったことは、数打てば良いってもんじゃないことです。
何気ない5球より、思いのこもった1球ですねぇ。
……ゴルフは上手くなる自信も気配もないわぃ。

アイドルマスターPSPが難しいです。
レッスンが地味にムズイ、特にリズムの練習が。
あずささんが転んでばかりです。オーディションも勝てねぇ……。

来週も韓国出張です。
無理に行くことないんじゃないかなぁと、ついつい愚痴りたくなる昨今でゴザル。

18th Apr/2009



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